東方染水記   作:ナンモナイト!

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ゲーミングPCが欲しい、ナンモナイトです。うちのノーパソじゃ、スペックが足りなくてゲームの動作が重い...。でも、ゲーミングPCクソ高い...。

今回からは、久しぶりの新章です。世界線融合異変が想像以上に長引いたからなぁ...。

それでは、最後までゆっくりご覧ください。


終戦記念日特別話
五十八話 ~異形たちと間欠泉 地霊殿の章~


 

 

ある寒い冬の日。幻想郷全体に雪が降っていた。

 

 

以前のような異変によるものではなく、正真正銘、自然の雪だ。

 

 

人里の子どもたちは、真っ白になった人里を駆け回り、大人たちは、屋根に積もった雪をどうやって降ろそうかと悩むこの季節。

 

 

それは、博麗神社も例外ではなかった。

 

 

 

 

~博麗神社~

 

 

あの異常気象(東方緋想天)と、その時に起こった大地震によって、博麗神社が倒壊してから数ヶ月が経ったこの日も、神社には雪が積もっていた。

 

 

因みに神社は、レボリューションの手によって真新しい...否、元の古くさい神社に修復済みだ。レボリューション曰く、『元の神社を完全再現しました!』とのことである。

 

 

霊夢「はぁ...寒いわね...」

 

ヤリカ「そんなに寒いなら、もっと暖かい服着ろよ...」

 

 

霊夢がそんなことを言いながら茶を飲んでいると、パーカーとヒートテックの上からヒーローアーマーレプリカを着こんで着ぶくれしたヤリカが、そう言いながら出てくる。

 

 

「そういうヤリカは着すぎよ。」

 

「寒いの苦手なんだよ...あーさみぃ...」

 

「そんだけ着てて寒いって...」

 

 

「おーい、霊夢ー!」

 

 

その直後、霊夢たちがいる縁側に突風が吹く。だが、その突風は自然のものではない。

 

その()()をよく知っている霊夢は、小さくため息をつく。

 

 

魔理沙「あー寒い...霊夢!茶くれ!」

 

「帰れ。」

 

「いきなり酷くないか!?」

 

 

...これが、いつもの博麗神社の光景である。

 

 

「お茶くらい家にあるでしょ。自分の家で飲みなさい。」

 

「紅茶切れちゃったんだよ...魔法の研究につぎ込んでるせいで買う金もないし、そもそも冬だから、茶葉も高いし...」

 

「それは私も同じよ。このお茶だって切り詰めて飲んでるんだし。」  

 

「どれどれ...あ、本当だめっちゃ薄い...て言うか、ほとんど白湯同然じゃねーか」

 

 

ヤリカが、霊夢の湯呑みを覗いて言う。

 

 

「ま、そういう訳だからアンタに出すお茶はないわ。」

 

「来て損したぜ...ん?」

 

「どうした、魔理沙?」

 

「いや、なんか地面から振動が...」

 

「え、まさかまた地震!?ちょっと勘弁してよ!」

 

 

すると、その直後...

 

 

ブシュウウウーーーーッ!!!

 

 

そんな音と共に、博麗神社のすぐ近くに〝白い柱〟が、地面を突き破って現れる。

 

 

その〝柱〟は、もうもうと白い湯気をあげている。

 

 

「かっ、間欠泉!?しかも温泉か!?」

 

 

魔理沙は驚きの声をあげ、

 

 

(温泉...!?てことは〝神社の神聖な温泉〟とか宣伝すれば売れるわね...!)

 

 

霊夢は商売のことを考え、

 

 

「やたー!これで冬の寒さから解放されるー!(無邪気)」

 

 

ヤリカは、素直に喜んでいた。

 

 

「レボリューションとにとりたちに頼んで、ちゃんとした温泉作ってもらおうぜ!」

 

「ヤリカ、水は駄目なんじゃなかったか?」

 

「人間とのハーフだからなのか、風呂や温泉程度なら大丈夫なんだよ。長く入りすぎると茹でイカ(訳:のぼせ)になるけど」

 

「まあ、取り敢えずレボリューションとこに...ん?」

 

 

ヤリカが、勢い良くわき出る間欠泉を見て何かに気付く。

 

 

「どうした、ヤリカ?」

 

「なんか...()()みてーなやつが、()()()()()にわき出してねーか?」

 

「「......は?」」

 

 

 

~神社近く 間欠泉~

 

 

「...本当だ、幽霊がめっちゃ涌き出てきてるな。」

 

「でも、なんかこの幽霊たちおかしくねーか?なんかドクロ付いてるし...」

 

 

ヤリカは、間欠泉の周囲を漂う、ドクロを付けた幽霊のようなものを見ながら言う。

 

 

「コイツらは()()よ。」

 

「「怨霊?」」

 

「生前に罪を犯した人間の魂のことよ。普通は、地下にある〝地獄〟で、生前の罪の重さによって変わる刑を受けて、更正させてから輪廻の輪に還すんだけど...ごく稀に、地上に出てくることがあるのよ。」

 

「地上に出てきた怨霊は人間に近づき、その人の自制心などを奪って、死後に怨霊になってしまうような行動を取らせることがあるから、中々厄介な存在なのよ。」

 

「あー...つまり、悪いことをしたやつの幽霊が、地上に出てきてまた悪さをしてるってことか?」

 

「まあ、簡単に言えばそんな感じかしらね。」

 

魔理沙「(´・ω・`)?」

 

 

ヤリカはそういうが、魔理沙に関しては頭にハテナマークを浮かべている。

 

 

「...そしたら、この量はヤバいんじゃないか?結構な数いるが」

 

「まあ、今のところはおとなしいみたいだし、大丈夫でしょ。そんなことより、早くレボリューションとこ行くわよ!」

 

「ま、そうだな!魔理沙も行くか?」

 

「おう、行く行く!私も温泉入りたいぜ!」

 

 

そう言って、呑気な三人は妖怪の山の方へ向かって飛びだっていった。

 

 

ちなみにヤリカは飛べないので、スーパージャンプで一足先に妖怪の山へ行った。

 

 

 

数日後...

 

 

 

~紅魔館 地下図書館~

 

 

パチュリー「...ふう。今日はこれくらいにしておくかな。」

 

 

そう言いながら、読んでいた本を閉じる。

 

彼女は、パチュリー・ノーレッジ。吸血鬼レミリアが住む館、紅魔館の住民であり、レミリアと、お互いを〝レミィ〟〝パチェ〟と呼ぶ仲でもある、魔法使いだ。

 

 

喘息持ちの彼女は、こうしていつも、紅魔館の地下にある巨大図書館で本を読み漁ったり、魔法の研究をしているのである。

 

 

ちなみに喘息の原因は、薄暗く埃っぽい図書館に籠って本を読んでいるからだったりする。

 

 

「ケホッケホッ...あの科学者(Dr.Revolution)から貰った薬のお陰でだいぶ楽にはなったけど、まだまだ症状はあるわね...」

 

 

すると、図書館の出入口の扉が開き、そこから2mほどある大男(?)が姿を表す。

 

 

リアクター『パチュリー様、お茶とおやつをお持ちしました。』

 

「ありがとう。こあ!お茶にするわよ。」

 

小悪魔「はーい、パチュリー様!」

 

 

傭兵であり、現在は紅魔館の従者として雇われている、リアクターだ。紅魔館の警備や咲夜の手伝い、幻想郷の情報収集などを担当している。

 

 

普段はリアクター自身や、リアクターが能力で出現させたB.O.W(バイオ・オーガニック・ウエポン)を使って、紅魔館の掃除や料理をしたり、幻想郷中にB.O.Wを送って情報を集めているのである。...最近は、レミリアの暇潰しのネタを集めるのがメインになってきているが。

 

 

『それと...博麗神社の〝調査報告書〟です。ご覧ください。』

 

 

リアクターは、〝調査報告書〟を、パチュリーに手渡す。

 

 

パチュリーは、リアクターが持ってきたおやつのスコーンにジャムを付けて食べつつ、報告書全体に目をやる。

 

 

「...やはり、怨霊の数が多いわね。」

 

『クロウやファルファレルロに確認させただけでも、100体以上はいました。幻想郷中に散らばった個体もいるでしょうし、全て合わせればかなりの数になるでしょう。』

 

「このままだと、まずいわね...」

 

『何故です?怨霊が危険だと言うのはわかりますが』

 

「怨霊そのものは、そんなに脅威じゃないわ。問題は、()()()()()()()怨霊が地上に出てくることよ。」

 

『どういうことです?』

 

「幻想郷の地下には〝旧地獄〟という場所があるの。なんでも、地獄のスリム化の一環で、灼熱地獄と一緒に、地獄から切り離された場所らしいわ。」

 

「そこには、人間に嫌気が差して地上から地下に移り住んだ鬼や、地上で嫌われて追い出された妖怪が住んでいるのよ。」

 

「そして、ただでさえ人間から恐れられていて、更に嫌われているとなると...」

 

『地上の妖怪よりも危険、そんなやつらが間欠泉から出てくるかもしれない、ということですか。』

 

「そういうこと。話が早くて助かるわ。」

 

『しかし、どうするのですか?まさか、パチュリー様が地下まで出向くおつもりで?』

 

「そんな訳ないでしょ。」

 

『では、どうします?』

 

「...スキマ妖怪(八雲紫)に相談するわ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

See you next time...




~染水記裏話~

・Dr.レボリューションは日本人。〝Dr.レボリューション〟という名前も、本名ではない。


てな訳で、今回からは地霊殿の章です。ちなみに、緋想天は既に終わってます。

それでは、最後までご覧いただき、ありがとうございました。次回も、イカよろしくー!


マウン○ンデュー美味い。

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