東方染水記   作:ナンモナイト!

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最近ホロライブにハマったナンモナイトです。ねこやんけよろしくおねがいしまs(ミーム殺害エージェント発動)

今回から、ようやく旧地獄での話が始まります。
それでは、最後までゆっくりご覧下さい。



前回から三ヶ月も開けてしまい、ほんとにすいません...。


六十話 ~旧都~

 

旧地獄。それは、罪を犯した亡者の魂を裁き、様々な刑を与える場所である〝地獄〟から、スリム化の一環として、灼熱地獄と一緒に切り離された場所である。

 

現在では、灼熱地獄跡の真上に〝地霊殿〟と呼ばれる館が建っており、今もなお稼働しつづける灼熱地獄跡や、「旧」となっても湧き続ける怨霊などが、地霊殿の主と、その〝ペット〟達によって管理されている。

 

そして地上から、そんな旧地獄に繋がる縦穴を...

 

 

ヤリカ「ああああああああああああぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

一人のイカが自由落下していた。パラシュートも無しに。

 

 

この縦穴の深さは、約60km。普通なら、地球の核コアの外側にあたる、上部マントルに達しても、おかしくない深さである。

 

 

「ああああああああ!最後俺も乗っかったけどやっぱ落下はやべえええええああああああああ!!」

 

 

ちなみに後40km程あるので、まだまだ落ち続ける。

 

 

 

長いので省略...

 

 

 

~地下60km地点~

 

 

「ああああああああああああ!!!」

 

 

さんざん落ち続け、ようやく地面が見える。しかしその地面は、ものすごい速さで近付いてくる。このままでは地面に叩き付けられ、一匹ののしイカが出来上がるだろう。

 

 

そう、このままでは。

 

 

ワルド「...地面まであと10cm。新記録だな。」

 

 

ヤリカの顔面が地面とキスする直前で、ワルドが、ヤリカの左足を掴んだ状態で現れる。

 

 

「...親父んとこで、高所落下訓練したときよりヤバかったぞ...」

 

「それはよかった。楽しめたみたいだな。」

 

「これを楽しめたと思うなら、お前は相当なサイコパスだな。」

 

「そりゃ嬉しい。」

 

「誉めてねえ。てか降ろせ。」

 

「ほい。」

 

 

ワルドが、掴んでいたヤリカの左足を唐突に離すと同時に、ヤリカの視界が乾いた土でいっぱいになる。

 

 

「おごふっ...なーにすんだよお前...ゆっくり降ろせや...」

 

「結局、地面とキスする羽目になったな。」

 

「っせえ!お前のせいだろ!」

 

魔理沙「おーい、ヤリカー!」

 

 

ヤリカに続いて穴に入った、霊夢と魔理沙が降りてくる。

 

 

「大丈夫だったか...ってどうした!?顔土まみれだぞ!」

 

「落ちる寸前で、俺がここ地下60kmに瞬間移動して掴んだあと、顔面から雑に降ろしただけだから大丈夫だ。」

 

霊夢「大丈夫なの、それ...?」

 

「ペッペッ、口に砂入った...あんまり大丈夫じゃないかもな...そういえば、レボリューションが静かだな。なんかあったのか?」

 

 

ヤリカは、腕に付けているベットカット(腕輪型コンパクト通信端末)をいじるが、画面には「圏外」の文字が表示される。

 

 

「ここは地下60kmだからな。レボリューションも、さすがにそんな深い場所での通信は想定してなかったんだろう。」

 

「じゃあ、どうすんだ?一応、レボリューションが俺のサポート役ってことなんだが...」

 

「それじゃあ、俺が通信電波を中継しよう。俺を介せば、地球のどこにいても通信出来るぞ。」

 

「おお!頼む!」

 

(さらっと言ってるけど、相変わらず凄いわね...)

 

「そーいや霊夢と魔理沙は、サポート組との通信とかはどうすんだ?俺は、ベットカットとワルドがいるから平気だけど」

 

「私はこれ使うわ。」

 

 

霊夢は、白黒の球体を二つ取り出す。取り出された球体は宙を浮き、霊夢の近くを飛ぶ。

 

 

「なんだそれ?」

 

「紫が用意した陰陽玉(おんみょうだま)よ。これで弾幕を撃ったり、通信したりできるわ。」

 

 

元々、霊夢は弾幕ごっこ用の陰陽玉を持っていたが、「地下に行くなら連絡手段が必要」と、紫が用意したのである。

 

 

「通信まで出来んのか!?スゲーな。」

 

「魔理沙はどうすんのよ?」

 

「あ、そういえば何にも考えてなかったぜ。」

 

 

その場にいた全員がズッコけた。

 

 

「どーやって紫たちと連絡するつもりだったのよ!」

 

「ま、魔理沙らしいっちゃ魔理沙らしいが...」

 

「でも私、陰陽玉とかも持ってないし...」

 

???『全く...そういうことだろうと思ったわ。』

 

 

突然、魔理沙の背後から女性の声が響く。

 

 

「な、なんだ!?」

 

 

すると...

 

 

「シャンハーイ」

 

「ホウラーイ」

 

 

声が聞こえた場所から、二体の人形が現れる。

 

 

「に...人形?しかも、浮いてる上に喋ってる!」

 

「おっ、アリスの人形じゃないか!」

 

「あ...アリスの人形?」

 

「ああ。私の知り合いの魔法使いが操ってる人形だ。」

 

 

すると、人形から声が響く。

 

 

アリス『アリス・マーガトロイドよ。魔理沙から話は聞いてるわ。潮辛ヤリカ...で良いのよね?よろしく。』

 

「あ、ああ。よろしく...これ、人形が喋ってるのか?」

 

『人形がというより、私が、上海人形と蓬莱人形を介して喋ってるのよ。さながら、霊夢の陰陽玉みたいな感じね。』

 

「へえ...こりゃまた凄いな。て言うか、どこから出てきたんだ?」

 

『魔理沙の帽子に隠れさせてたわ。魔理沙が、穴に入る直前にね。』

 

「いつの間に...」

 

『あと、帽子の中にあった私の魔導書、返しなさい。』

 

 

上海人形と蓬莱人形が魔理沙に向かって、何処からともなく取り出した槍を構える。

 

 

「わ...わかったよ。これが終わったら返しにいくぜ。」

 

『全く...』

 

 

すると突然...

 

 

レボリューション『あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!』

 

「うおっ!?どうしたレボリューション!?」

 

 

レボリューションが、ベットカット越しに発狂しだす。

 

 

『地下60kmの居住可能な空間、通信が出来る陰陽玉、まるで意思を持っているかのように動く、宙を浮きながら喋る人形(クソ早口)...あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!私が今までやってきた研究開発はなんだったんだああああ!!』

 

『あ"あ"あ"あ"あ"あ"も"う"や"た"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!』(藤原○也風)

 

「うるせえ!」ブツッ

 

 

ヤリカが、ベットカットの画面に表示されていた通信切断ボタンを押すと共に、レボリューションの叫び声がピタリと止まる。

 

 

「...しばらく、レボリューションとの通信は切っておけ。」

 

(レボリューションも苦労してるのね...)

 

「そんじゃまあ、そろそろ行くか?」

 

「ま、そうだな。んじゃワルド、行ってくるぜ!」

 

「おう、頑張ってこい。俺はここで通信を中継してるからな。」

 

「めんどくさいけど、温泉の為。頑張りましょ。」

 

 

霊夢たちは、旧地獄へ繋がる横穴へと入っていく。

 

 

 

~旧地獄に繋がる横穴~

 

 

「...真っ暗ね。」

 

「なんにも見えないぜ...。」

 

「んじゃこれ使う?」

 

 

ヤリカは、ズボンのポケットからイカ型の板のような物を取り出す。

 

 

「なんだそれ?」

 

「スクイッドフォン、通称〝イカフォン〟だ。これと同じものを持ってる相手と通信したりできる。明かりも付けられるぜ。」

 

 

ヤリカはイカフォンの画面を操作し、フラッシュライトを付ける。

 

 

「ほんとだ、明るい!仕組みはよくわかんないけどスゲー!」

 

 

珍しい物好きの魔理沙が、イカフォンを見て興奮する。

 

 

「通信以外にも、インターネットっていう機能を使って調べ物したり、本やマンガ読んだり、ゲームしたりも出来る。全部、電波ってのが通ってないと出来ないけどな。」

 

「つまり、電波が通らない地下では、ただの明かりって感じだな。」

 

「なんだ、そうなのか...」

 

「ま、その時のためのベットカットだ。さあ、行こうぜ!」

 

 

ヤリカたちは、イカフォンで照らしながら、横穴を進んでいく。

 

 

 

 

 

 

国境の長いトンネルを抜けると、そこは雪国だった。

 

 

小説「雪国」の冒頭で出てくるこの文章は、トンネルを抜けた先に広がる一面の銀世界を見て〝自分は雪国に来たんだ〟という実感が涌いてきたことを表す、有名な言葉だ。

 

 

だが、横穴を抜けたヤリカたちが見たのは、「雪国」のような銀世界とは真反対の光景だった。

 

 

地下の長い横穴を抜けると、そこは...

 

 

 

 

見渡す限りの繁華街だった。

 

 

 

 

立ち並ぶ木造の家屋や、提灯の付いた屋台。家屋も、おそらく飲み屋か何かなのだろう、多くの客が集まっており、ほとんどが酔っぱらっているように見える。

 

 

それだけなら、ヤリカも霊夢たちも見慣れた光景だ。だが、集まっている客のほとんどが人間とはかけ離れた見た目のように見え、ここが、元々地獄だった場所だと実感させられる。

 

 

ヤリカたちがいる場所は、そんな繁華街を見下ろすには丁度いい高台だった。

 

 

「へえ...旧地獄ってすごいのね...」

 

「地上の人里よりでかくないか?」

 

「すごいな...おいレボリューション、見てみろよ。」

 

 

ヤリカは、ベットカットの電源を入れる。

 

 

『何ですか...なッ!?ち、地下60kmに、こんな大規模な街が...!?ていうか、上部マントルのすぐ上にあるはずなのに、気温が低い...?』

 

「そうか?俺からしたら、結構暖かい...どころかちょっと暑いんだが」

 

『いや体感温度はそうかもしれませんが!上部マントルのすぐ上ですよ!?5、600℃くらいはあっても可笑しくないんです!それなのに、ベットカットの温度計だと、約30℃!確かに少し暑いかもしれませんが、十分住むことが出来る気温ですよ!』

 

『一応、2100年には〝気温調節機〟という、周りの気温を調節できる機械がありますが、ここにそんなものがあるとも思えませんし...一体、どうやって気温を...』

 

(未来って、そんな物まであるのか...)

 

「...長くなりそうだから、そこまでにしとけ。さて...こっからどうすんだ、紫?」

 

 

ヤリカは霊夢の方に近づき、陰陽玉越しに紫に聞く。

 

 

『とりあえず、旧地獄の奥の方にある〝地霊殿〟って屋敷に向かってちょうだい。』

 

「地霊殿?」

 

『灼熱地獄跡や怨霊の管理人、そのペットなんかかが住んでる屋敷よ。旧地獄の怨霊はその屋敷の主人の管轄だから、何かしら関係があるはずよ。』

 

「あー...奥の方に見えるあの屋敷か。わかった。」

 

『でも、地霊殿に入る時は気を付けなさいよ。』

 

「なんでだ?なんかヤバいのか?」

 

『その地霊殿の主人は、かなり危険な力を持っているからよ。』

 

「危険な力?」

 

「どんな力なのよ?」

 

『さあ。それは、着いてからのお楽しみよ。それじゃ、私達は状況に応じてサポートするから、頑張ってちょうだい♪』

 

「あっ、ちょっと紫!...全く。」

 

「どんな力持ってるかわからないと、対策のしようが無くないか...?」

 

「ま、なんとかなるだろ!」

 

「魔理沙は気楽ね...どうしようもないのも事実だけど。取り敢えず、行くしかないわね。」

 

「取り敢えず、三手に別れて行くわよ。魔理沙は右、ヤリカは左から。」

 

「了解!作戦開始だ!」

 

「わかったぜ!」

 

 

そうして、二人の少女と一匹のイカは、それぞれの移動方法で、地霊殿を目指して進んでいくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

See you next time...





~ある日~

キリキリキリ...バシュッ

「おっと...外したか。もう一発...」

ここは試し撃ち場。ブキ屋〝カンブリアームズ〟に併設されている、ブキの試し撃ちをするための場所だ。

キリキリキリ...バシュッ

「よしっ、命中。」

そこで試し撃ちをしていたのは、ヤリカだった。

ヤリカはたまに、仕事の合間を縫って試し撃ち場に来ては、ブキの練習をしていた。

だが、普段はシューターやマニューバー系のブキを練習していることが多いヤリカの手には、ハイカラシティやハイカラスクエアでは〝見慣れないもの〟が握られていた。

ガチャッ

「ヤリカくーん、新型のブキはどうでしかー?」

鉄製のドアを開けて試し撃ち場に入ってきたのは、カンブリアームズ店主、ブキチだった。

「おお、ブキチ。結構いい感じだよ。」

「チャージ時間があるっていう点では、少しチャージャーに似てるけど、チャージャーみたいに肩を付けられる部分が無いから、少し照準を合わせにくいかな。」

「まあ、それは形状的にしょうがないでし。それ以外はどうでしか?」

「性能面は、一発の威力も、射程も十分だと思うし、ブキ本体も結構軽いから使いやすいと思うぜ。」

「フムフム...なるほど、参考になるでし。それじゃあそのブキは、約束通り、発売された時に真っ先に送ってあげるでし。」

「やたー!...しかしブキチ、中々思いきったよなー、このブキ。」

「この前、試作品第一号をブキ開発仲間に見せたら、メチャクチャ驚かれたでし。いやー、我ながら思いきったでし。」

「ああ!まさか、新ブキが〝〟なんてな!」

「もし発売が認可されたら...これは、ナワバリバトルに革命(Revolution)が起きそうでし!」





いやー、ニ○テンドーダイレクト見た時は驚きましたよ。3、絶対買わなければ...。

それでは、最後までご覧いただき、ありがとうございました。次回も、イカよろしくー!
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