東方染水記   作:ナンモナイト!

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ウマ娘やCodbo3に熱中して半年も更新しなかったバ鹿は私です(自首)

...読者の皆様、お待たせしてしまい、申し訳ございませんでした。

今回から、ようやく地霊殿での戦闘になります。無意識少女や小五ロrゲフンゲフンが出てくるのはもう少し先になりますが。

それでは、最後までゆっくりご覧ください。


六十四話 〜猫って判定しないんですね〜

〜地霊殿〜

 

 

旧地獄の最奥にそびえ立つ屋敷、地霊殿。

 

 

美しい、だが何者も寄せ付けない、そんなオーラを纏うこの屋敷に、3人の侵入者があった。

 

 

「中は結構キレイだな」

 

『ね、ねえ...もう帰りましょうよ...ってバカやってる場合じゃないですよ!まず私の口調的に、たけしは合いませんし!』

 

 

魔理沙が館の正面扉を消し炭にした後、3人はそれぞれ別れて館の奥を目指していた。

 

 

そんな3人のうちの1人、ヤリカは、館の右手、だだっ広い廊下を進んでいた。

 

 

「そういう問題?...しかし、随分とデカい館だなー。紅魔館ぐらいあるんじゃねえか?」

 

『紅魔館の方が若干大きいですが、ほぼ同じくらいですね。まさか、上部マントルの上にこんな巨大な建築物があるとは...。』

 

 

レボリューションが驚くのも無理はない。上部マントルの温度は約1000℃。その直上にあるのだから、この辺りもそれ相応の温度になるハズである。

 

 

『まあ、大規模な居住地(旧都)があったせいか、あんまり驚きはしませんが...。大きさからして、住人は100人から150人と言ったところでしょうか?』

 

「...レボリューション、紅魔館を思いだしてみろ。あそこの住人は何人だった?」

 

『あーそうか、そういう例もあるのか...。いやヤリカ、数人と数百匹、と言う線もありますよ?』

 

「数百匹ぃ?ほとんどペットの為のスペースになってるってことかあ?数十匹ならわかるけど、それはねーだろw」

 

『...ですよね!私も冗談半分でしたよ!』

 

 

HAHAHAHA☆

 

 

正解である。

 

 

「しかし、だーれもいねーな。さっき魔理沙がマスパ撃った時凄い音してたし、誰かしら来てもおかしくないのに。」

 

『警備員とかいないんですかね?...あ、そういえば、紅魔館では咲夜さんが警備もしてましたし、ここも同じなのでしょうか?』

 

「それはあるかもな...。ッ!誰だ!」

 

 

曲がり角の向こうに、人...否、妖怪の気配を察知したヤリカが、独自の近接格闘術の構えをしつつ、そこに鋭い視線を向ける。

 

 

『どうしました、ヤリカ?まさか敵襲!?』

 

 

しかし。

 

 

「...にゃーん」

 

 

曲がり角から半身を伸ばして出てきたのは、猫だった。

 

 

「なんだ、猫か...脅かしやがって」

 

『ヤリカ、それ死亡フラグですよ。ゾンビ映画でありがちなやつ。』

 

「でもこれ、ゾンビ映画じゃなくて2次創作小説だし...しかし、猫ってこんなんだったか?なんて言うか、もっとこう、2頭身で尻尾が矢印みたいになってて、2色の旗とか持ってるんじゃないのか?」

 

『それジャッジくんだけですよ...本来はこういうものです。(メタ発言スルー)まあ、ヤリカの世界にはジャッジくんとコジャッジくんしか猫がいませんし、しょうがないですが。しかし、なぜここに猫が?ペットでしょうか?』

 

 

すると、曲がり角に半身を隠していた件の猫が、その全身を現す。

 

黒い体に赤い腹の毛や瞳...そして何よりも目を引く、先が赤い()()の尻尾。

 

 

猫又...所謂化け猫と呼ばれる存在であった。

 

 

更にその化け猫は、ヤリカを一目見ると...なんと、大量の弾幕を飛ばし始めた。

その密度は、今までの異変でヤリカが見てきたものと、そう大差はなかった。

 

 

「うおおおおおお!すげーな、猫って尻尾が2本に別れてる上に弾幕まで撃てんのか!うひゃっ、あっぶな!掠った(グレイズした)!」

 

『んな訳ないでしょう!明らかに妖怪の類ですよ!とりあえず応戦して下さい!』

 

「おう任せとけ!」

 

 

ヤリカは、懐からある物を取り出す。

 

ヒーローシューターレプリカというブキがある。それは、オクタリアンの脅威から(イカ)知れず世界を守る「New!カラストンビ部隊」の隊員にのみ使うことを許される、最高に高性能で最高にイカしたブキの1つ〝ヒーローシューター〟のデザインを模したブキだ。

 

 

本来ナワバリバトルでしか使えないブキだが、ヤリカの持つそれは、レボリューションと妖怪の山の河童、紅の館の魔法使いの協力で開発された、魔力弾を発射可能な特別製のブキ〝ヒーローシューターMB(マジックバレット)〟だった。

 

ヤリカは、二又の猫にその銃口を向けトリガーを引き、オレンジ色の閃光と共に魔力弾をばら撒きつつ、近くにあった棚に身を隠す。

 

 

「しかし、クソ...誰か来てもおかしくないとは言ったが、まさか弾幕撃ってくる猫が来るとは思わねーだろ...」

 

『相変わらず幻想郷では予測不可能な出来事が起きますねえ...ECR作戦用に作った予測システムが役に立ちませんよ。』

 

「全くだ...よっ!」

 

 

ヤリカは、弾幕を放ち続ける猫にスプラッシュボム(インクが出る普通の)を投げつける。

 

カランと、プラスチックとも金属ともつかない音を鳴らして床に転がったボムは、圧縮空気の力で炸裂し、色鮮やかなオレンジのインクが辺り一面に飛び散る。その様子は、さながらナワバリバトルだ。

 

それに猫が怯んで動きが止まると、棚から飛び出し、狙いを付ける。

そして、ヒーローシューターMBの標準器(サイト)に猫が入った瞬間、トリガーを引く。

 

タタタッと言う軽快な音と共に銃口から放たれたオレンジの魔力弾は、猫の体に吸い込まれていく。見事な射撃だった。

 

 

「にゃにゃーん!」

 

 

その猫は、それに勘弁したのか、曲がり角の奥に去っていく。

 

 

「ふう、撃退したか。しかし驚いたな...」

 

 

ヤリカは一息付きつつ、よっこらせと立ち上がる。

 

 

『全く、ヤリカと出会ってからは、不思議な出来事が尽きませんよ。』

 

「なーに言ってんだ、今さらだろ?」

 

『まあそうですね...神といい妖怪といい、それらが暮らす探知不能の領域といい...そもそもヤリカ自体、私からすれば不思議の塊ですからね?』

 

「そうか?」

 

『そうですよ!まずイカが進化して陸上での暮らしに適応してる時点で十分凄いんです!海で生まれた生物が陸上に進出し始めたのが約4億年前、人類が誕生したのが約20万年前ですよ!?それなのに、インクリングが陸上に進出してから現代の人類と同水準の文明を築くまでが約1万年!これが驚かずにいられますか!』

 

「お、おう」

 

興奮気味に(あと若干キレ気味に)早口で喋るレボリューション。

 

 

人類は、20万年を掛けて現代社会を築き上げた。電話やコンピューター、飛行機や自動車といった、現代社会を支える技術が開発されるのにも、決して短くない時間が掛かっている。

だがインクリングは、それを1万年という、歴史上で見れば僅かな誤差でしかないような短い時間の中で実現させた。

レボリューションが驚くのも無理はない。

 

 

『しかも、そんなインクリングと人間のハーフだなんて...塩基の数からして違うのにどうして...!』

 

(前も聞いたけど、やっぱニンゲンとのハーフって凄いのか...?そう言えば、ニンゲンは海面上昇で絶滅したって学校で習ったけど、母ちゃんのご先祖さんはどうやって生き残ったんだ?)

 

『はあ...、考えてても埒が明かないですね。すみませんヤリカ、進んでください。』

 

「おう、了解」

 

 

そのままヤリカは、ヒーローシューターMBでクリアリングをしつつ、先へと進んで行った。

 

 

 

 

「にゃーん!」

 

「またかよおおお!!」

 

 

 

 

 

 

 

See you next time...




短くてすいません...次回こそは、次回こそはさとり様を出すぞ...!

今回もまた、前回のような場繋ぎ的な話になってしまいましたが、今回は生存報告も兼ねてますので...

それでは、最後までご覧いただきありがとうございます。

次回も、イカよろしくー!
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