駆け足になりますが、ヤマアラシ編はおしまいです!元からこの編は長くやるつもりではなかったので…
(ユウヤさんのウルタナ…属性系のランスか…)
「藤堂、頑張ったご褒美にいいもの見せてやる」
「?」
「隊長の特別講座だ」
「綺麗な氷だね。すぐ出てきてすぐ溶けちゃう…手品みたい」
「あぁ、持続性がねーのが難点なんだよなな」
「じゃあうちの攻撃は防げるかな?」
シュババババ
「へぇ、ほんとヤマアラシみてーだな」カツン
ランスを地面に突き刺すと、地面から氷壁が現れる。
ガガガガガ
「なに!?」
「盾がなくても氷でカバーできる」
「あとこんな使い方もある」
ランスをバットのように振り切り、氷壁を砕き飛ばす。
「ぶっ飛べ!!」ガツン
「チッ!まるで雪合戦ね!」
「だろ?」
(っ!…氷を避ける隙にこんな近くに!)
グサっ
ヤマアラシの脇腹えぐり取る。
「ぐぁ…女の子にサイテーねあんた」
「いい反応だな。土手っ腹ぶち抜いてやろうと思ったのに」
(すげぇ…!使い方次第で攻防どちらもカバーできる上に遠距離まで…)
(隊長クラスになるとここまで違うのか…)
「トウマ!!」
「コハク…」
「しっかりしろ!今救急車よんだからな!」
「あぁ、悪いな」
「あいつがヤマアラシ…」
「桐崎!ぼーっとしてねーでこっち来い!」
「は、はい!」
(覚醒者と戦う…なんだ?この見えない重りでも乗っかってるような重圧は)ドクンドクンドクン
(訓練とは違う…本当の殺し合い。心臓の鼓動が…やべぇ、今すぐ逃げ出したい…)ドクンドクンドクンドクンドクン
「……」
「くそ、分が悪いわね…ここは撤退」
「させぬでござるよ」
「!」
「ヤマアラシさんこんにちわ〜」
「大神さん!弥七さん!」
「完全に囲まれてちまったな〜ヤマアラシ」
「で?どうする?」
「ふん覚醒者ならではの逃げ方があるのよ!」ガッ
「!」
毛先を針に変換し、ビルに突き刺しながら上へ逃げる。
「弥七!足だ!」
「はっ!」
弥七が鎖鎌を伸ばすが、針を飛ばされて弾かれる。
「くっ、申し訳ないでござる」
「あの傷だ。そう遠くへは逃げられねーだろ」
「それに…ほら」
「これは…身分証ですか?」
「あぁ、さっき脇腹ぶち抜いたときくすねた」
「さっすが不良少年!」
「大神、今日は飯抜きな」
「すいません!!!」
ーーーーーー
病院
「このバカ!!なんであの時皆いたのに1人で行ったのよ!しかもうんこって!!」
「テンパってたんだよ…仕方ねーじゃん」
「ほんとに心配したんだから!」
「悪かったって」
「ミクリ…もうその辺でいいだろ」
「今度1人で突っ走ったら殺すわよ!いい!?」
「はいはい…」
バタンッ
病室のドアを勢いよく開く。
「藤堂!!!」
「隊長…」
「すまない…本当にすまない…新兵のお前にこんなに無理をさせてしまった」
「大丈夫ですよ隊長!ユウヤさんがすぐに助けてきてくれました!」
「いや…我が隊の者が傷ついてる中駆けつけもできなかった自分が不甲斐ない」
「怖い思いをさせてしまったな」
「後は任せろ」
(後は任せろか…やっぱり姉弟だな)
「姉貴、俺はこれから奴の自宅まで襲撃にいく」
「いや、私が1人で行く」
「ユウヤは周りの人間に非難を促してくれ」
「隊員1人守れなくて何が隊長か…!」
「はいよ…」
「5番隊と1番隊の者は非難誘導しに行くぞ!」
「「「「了解!!」」」」
「トウマ」
「?」
「いい隊長だな」
「お前の隊長もな」
ーーーーーー
「イタタ、あの白髪男…今度会ったら絶対に殺す」
「ん?なんだか外が騒がしい」
「お祭りでもやってるのかn…」
ドォォォォォォオン!!!
「なっ!」
轟音と共に辺り一面が平地になる。土埃の奥に薄っすらと誰かが映る。」
「ちょっと…今日ついてなさすぎじゃない?脇腹怪我するし家無くなるし」
「それは貴様の責任だ。幸い人気の無い一軒家でよかったよ」
「私の隊の者が世話になったな。手加減はしないぞ」
「うわ、今度は白髪女?うち白髪恐怖症になりそう」
(無線)
「ユウヤ、非難状況は?」
「完璧だ。そもそもそんな人いねーし。派手にぶちかましていいぜ」
「わかった。終わったら一緒に寝y…」
ブチッ ツ-ツ-
「……」ムスッ
「ねぇ家どーしてくれんのよ…ホームレスとか嫌なんだけど」
「そうか、ならいい家をやろう…墓をな」
「やれるもんならやってみろ!」
シュババババ
「芸がないな」
ユタカが足を振り切ると、空気が唸りを上げるように襲いかかる。
「ぐぁ…っ…衝撃波か…」
衝撃波に耐えきれず壁に叩きつけられる。
「ご名答。次で最後だ。これは痛いぞ?」
「なめるな!ガードさえ固めれば衝撃波など脅威でもないわ!」
トウマ戦と時のように針を束ね盾のようにする。
「あぁ、これは違う」タッ
(?…距離を詰めてきた!?)
「私の特技だ!」シュッ
バリィィン!!
「ガハッ!」
渾身の蹴りは針の束をいともたやすく破壊し、ヤマアラシを吹き飛ばす。
「ふぅ…」
「藤堂の痛みはこれ以上だぞ。覚醒者」
「終わった…んですか?」
「桐崎と言ったか。藤堂はどうしてる?」
「今は治療も終わって眠ってます!しばらく安静にしてれば大丈夫だそうです!」
「そうか!よかった!」
「おー、派手にとは言ったがすげーなおい」
「ユウヤ…」
「おねーちゃん頑張ったねのチューは?」
「するかタコ。行くぞ」
「ケチ!!」
(お、俺がしたい…)
ーーーーーー
「よっ、さっき振りだな」
「姉貴の蹴り食らって死なねーとかほんとバケモンだな覚醒者って」
「ゲホッ…姉貴か…恐ろしい姉弟ね」
「死ね死ね…死んじまえクソ人間…」
「お前も元人間だクソ覚醒者」
「クソ…最後に…会いたかったな…」
「あ?」
「ほ……むら…」
「ほむら?」
そのままヤマアラシは息を引き取る。
「死ん…じゃったんですか…」
「桐崎、その情けねーツラやめろ」
「お前さっきビビってたよな?ガタガタ震えてクソだせー姿晒しやがって」
「すいません…」
「藤堂にあってお前にないもの…それは“覚悟”だ」
「あいつは殺す覚悟も殺される覚悟もあったから立ち向かえた。お前にはそれが欠落してる。その証拠がウルタナに出てんだよ」
「!」
「今回は俺や姉貴がいて、相手が弱かったからなんとかなった。でも隊長達がいない局面を迎えた時、その覚悟のデカさが勝敗を分ける」
(あれで…弱かったのか…)
「仲間が見殺しにされるのが嫌なら強くなれ。守ってみせろ」
「っ…はいっ!!」
「説教は終わったかユウヤ?これから混浴の温泉にでm…」
「5番隊集まれ〜!焼肉行くぞ〜!」
「「「「イェーイ」」」」
「ケチ!!!」
(お、俺が入りたい…)
ーーーーーー
その光景を上から見つめる1人の男がいた。
「あーあ、榊死んじゃった」
「あいつ俺の言うことなんでも聞くから結構使える奴だったんだけどな〜。ま、いっか」
「カスの尻拭いとかごめんだしな」
そして、次の任務で俺は知ることとなる。
先輩達の言っていた言葉の本当の意味を…。
キャラ&ウルタナ紹介
弥七佐之平(やしちさのへい)
24歳 AB型 男
身長175 体重63
階級A 所属 5番隊副隊長
特技 隠れんぼ
趣味 伝書鳩の飼育
絶対に一人は欲しかったござるキャラです!やっぱり主人公の側に置いておきたいと思いました!
カカシ先生みたいに鼻まで布被ってるのがカッコいい。でも顔が浮かんできません!
髪の毛はやっぱり黒ですかね〜。彼もお気に入りになりそうです!
大神瑠奈(おおがみるな)
23歳 B型 女
身長158 体重43 バストはA
階級A 所属 5番隊
特技 一輪車
趣味 お世話
お世話好きの姉御肌な女の子です。隊長が無愛想で、もう一人が忍者な分フツーーーの女の子が欲しいなって思ってこの子を5番隊に入れました。
おっとり系の子です。髪の毛は赤茶っぽイメージです!
石山乱(いしやまらん)
24歳 B型 男
身長179 体重82
階級A 所属1番隊副隊長
特技 亀甲縛り
趣味 三角木馬に乗る
元不良の脳筋ドMです!ユタカねぇさんにお仕置きされることしか考えてない奴です。
どんなご褒美にも耐えるために筋トレを欠かさない本物の変態です。
顔はイカツイ系のスキンヘッドです!グラサンかけて黒のスーツが似合いそう!
入江銀(いりえぎん)
24歳 A型 男
身長174 体重62
階級A 所属1番隊
特技 確実にお仕置きしてもられるかを模索
趣味 カンタブ集め
こっちはこっちで隠れ変態ドMです。でもストレートなところが自分は大好きです!欲望に忠実なほうがいいですよね。
顔は気だるげな感じの割に髪の毛はどストレートのオレンジです!ギャップ萌え!!!とはなりませんね。
藤堂冬馬/両手剣/スキル 連撃により火力補正
柳葉雄哉/ランス/スキル 氷
柳葉由多加/アイアンブーツ/スキル 衝撃波
弥七佐之平/鎖鎌/スキル 分身
サノヘイのスキルの詳細は今後しっかり物語で書きます!
榊美玲(さかきみれい)
覚醒者/異能力 ヤマアラシ
頭髪を針のように飛ばしたり、全身を覆い盾のように扱うこともできる。