イギリスの魔法界には、マグルにおけるプライマリースクールのような教育機関は存在しない。
それ故魔法族の子供たちは、ホグワーツ入学までの11年間を、閉じたコミュニティの中で過ごすことになる。
これが魔法界の名家の子息令嬢ともなれば、親同士の付き合いの中で同年代の子供と出会う可能性も増えてくるのだが、一般庶民ともなると交友関係は非常に限られてくる。
まさにセドリックは、そうした魔法族の一般家庭で生まれ育った、ごく普通の少年だった。
セドリックの住むオッタリー・セント・キャッチポール村には、そこに住むマグル達に隠されて、少なくない数の魔法族が暮らしている。
とはいえ、人口減少に悩むイギリス魔法界において子供を持つ家庭はそう多くは無く、セドリックがホグワーツ入学前に面識を持っていた同年代の子供は、隠れ穴に住む赤毛のウィーズリー兄弟たちだけだった。
しかも何かとやんちゃなウィーズリー兄弟(セドリックと同学年の双子たち)は、当時どちらかというと大人しい子供だったセドリックとはあまり馬が合わず、年の近い親戚も居なかった一人っ子のセドリックは、幼年期を幼い子供特有の「いい子へ向ける悪意」のようなものに晒されることなく、素直な性格をそのままにまっすぐ成長していった。
ホグワーツに入学してたくさんの人間の中に放り込まれてもなお、その性質は変わること無く、セドリック・ディゴリーは、「ひたむきさ」と「誠実さ」を兼ね備えた、まさにハッフルパフの模範生と言える少年だった。
整った顔立ちに柔らかい表情、寮を分け隔てすること無く発揮される優しさと、称賛を受けても決して驕ることの無い誠実なセドリックは、たちまち学校中の人気者となっていた。
時折嫉妬めいた感情を向ける生徒が居ても、どこまでも人の良いセドリックを憎み続けることのできる人間はそうは居ない。
セドリックはホグワーツにおいても、際立った悪意に触れること無く、平穏な生活を送ってきていた。
そんなセドリックが、初めて「際立った悪意」のようなものを向けられた相手が、一年前の夏、突如ディゴリー家に現れたダリア・モンターナという少女だった。
両親の記憶を操作され、更に自分自身も不可思議な魔法によって行動を制限されるという恐ろしい経験は、セドリック自身が思っている以上に彼の精神に衝撃を与えていた。
そもそも、人に洗脳まがいのことをしておいて悪びれもしないということが、セドリックの真っ当な倫理感からすれば理解の範疇を超えていた。
歯向かうことすらできない脅威と同じ家で過ごすという、頭のおかしくなりそうな夏だったが、家の中ではあくまで無害な少女(ワガママではあったが)としてふるまうダリアに、セドリックは徐々に順応するしかなかった。
しかし夏休みが終わりホグワーツへ帰ってきてからは、そういうわけにもいかなかった。
何故か立ち入りを禁じられた廊下。セドリックがホグワーツに入学してから理由も無くこのような規則ができるのは初めてだった。
たったそれだけの事をダリアと結びつけるのは、さすがに飛躍がすぎると思ってはいたものの、人を疑うのは初めてと言ってもいいほど平穏な人生を歩んできたセドリックは、自分の中で疑惑がどんどん暴走していくのを止めることが出来なかった。
ダリアとダイアゴン横丁へ買い出しに行った日に起こったグリンゴッツ強盗未遂事件。
魔法界の英雄、ハリー・ポッターの入学。
セドリックが一年生だった時とは人が変わったようなクィレル教授。
考えれば考えるほど、ありとあらゆる事象が怪しく見えてくる。
セドリックはスリザリンに対する偏見など今まで持っていなかったはずなのだが、ダリアがスリザリンに選ばれると、それもまた疑念を強める一因となってしまい、一人自己嫌悪に陥ることもあった。
「死喰い人」だったという噂(というか公然の秘密)のあるマルフォイ家やノット家の子供たちと仲が良かった(クリスマスパーティーに誘われるなどしていた)ことも、疑惑を深めていく原因となっていた。
一年の終わりに、クィレルに取りついた「例のあの人」が、ホグワーツに隠されていた賢者の石を狙っていたという事件の顛末を知った時には、セドリックの頭の中で恐ろしい仮説がすっかり組み上がっていた。
ダリアは「例のあの人」の仲間で、賢者の石を手に入れるためにホグワーツにやって来たのではないか。
そのために彼女はクィレルを操って自分の駒として使い、様々な事件を陰から引き起こしていたのではないか。
計画が失敗するとあっさり駒を捨て、また闇の帝王の指示を待つため潜伏し続けているのではないか。
「例のあの人」をまた脅かす可能性のあるハリー・ポッターを、一番監視しやすいこのホグワーツで。
色々と抜けのある仮説ではあったが、否定する材料も無い中々に辻褄の合ったこの考えを、セドリックは捨て去ることが出来なかった。
セドリックが4年生に進級しても、ホグワーツでは去年以上に奇妙な事件が起こり続け、いよいよセドリックの仮説が信憑性を増してきた。
ハッフルパフの女子生徒に、今までにない攻撃的な一面をみせたダリア。
なぜかその彼女とダリア達が一緒になって発見した、石化したミセス・ノリス。
そしてミセス・ノリスから始まった恐ろしい連続石化事件。
ホグワーツの生徒達はハリーを疑っていたようだが、むしろセドリックは、ダリアが邪魔なハリーに罪を全て被せようと企んだ結果なのではないかとすら考えていた。
クィディッチ好きだったセドリックは、過去2回のクィディッチの試合中、ハリーに降りかかったアクシデントに気付いていたし、その時の試合に限って運動嫌いのはずのダリアが観戦しに来ており、ずっとぼんやりハリーの居る上空を見つめていたことを知っていたからだ。(実際のところ、ダリアは目まぐるしい試合の展開について行けなかったため、スニッチを上空で探すシーカーをぼんやり見るしかできなかっただけなのだが。)
ハッフルパフに二人の犠牲者―――しかも一人は、ダリアに最近執拗に絡まれていた女子生徒だった―――が出た時、セドリックはついに確信に至った。
これ以上犠牲者を出さないために、何としても彼女の凶行を止めなければならない。
セドリックはダリアに行動を制限する呪文をかけられて以来、直接歯向かうことを避けていたが、今回ばかりは面と向かって彼女と戦うことを決意した。
ダリアと激しい言い争いをしてすぐのクリスマス休暇。
如何に無神経なダリアといえど、今年はディゴリー家に帰るのは取りやめたらしい。
学校で恐ろしい事件が起きていることを知っていた両親はダリアをしきりに心配していたので、セドリックは両親を安心させるため、何度も「ダリアは大丈夫だ」と慰めるはめになった。
セドリックはダリアの居ないディゴリー家で、久々にくつろぐことのできる休暇を送った。
しかしクリスマス休暇が明けてすぐ、寮監のスプラウト教授から告げられたのは、これまでのセドリックの疑惑を根元からひっくり返すような事だった。
深夜の医務室。遅くまで患者の様子を見守っていたマダム・ポンフリーもとっくにベッドに入っているであろう時間帯の、突然のセドリックの来訪にダリアはとても焦っていた。
昼間、ダフネ達が彼を手ひどく追い返したらしいということを聞いては居たものの、まさかお手本のような優等生のセドリックが、深夜に寮を抜け出すという手段を取ってここまでくるということは予想もしていなかったのだ。
もし見回りをしているフィルチなどに見つかってしまえば、去年のポッターやドラコ達のように、大量に寮の得点を減らされてしまうことは間違いないだろう。
今はまだ衝立の前でウロウロしている様子だが、いつカーテンの内側をのぞき込むかは分からない。ダリアは必死でトゥリリを呼び続けた。
―――――トゥリリ、いいから早く来て!とにかくセドリックをどっかにやってよ!
『ええ、やだよぉ。ペットは医務室に入れないもん。マダム・ポンフリーに見つかったらケージに入れられて、すっごく面倒くさいことになっちゃうんだ。』
―――――薄情者、ケージなんてすぐに抜け出せるくせして!ねえ、お願いだから中に入ってきてよぉ。マダム・ポンフリーだってきっともうぐっすり寝てるわ!
あまりにしつこく食い下がるダリアに、もう眠たかったトゥリリは不機嫌そうにあくびをし、億劫そうに立ち上がった。
『仕方ないなぁ――――ていうか、どうしてセドリックが来たらいけないわけ?ダリアの体は外からの害意を防ぐ呪文で守られてるんだから、危なくもなんともないでしょ。何がダメなのさ。』
―――――えっ。
トゥリリの問いに、ダリアは答えに詰まった。
―――――いや、それはさぁ。まあ、なんていうか。
妙に歯切れが悪い。ダリアに眼球があれば、視線がせわしなく上空を行き来する様子を見ることが出来たはずだ。
――――――み、見られたくないから・・・、
『え?なんだって?』
―――――っ、見られたくないからでしょっ!こ、こんな目も半開きで、なんかヘンな顔してて、そこはかとなくマヌケな顔を!フツー見られたいと思う!?この顔ぜんっぜん可愛くないもん!ぜったい見られるのはイヤ!
『―――――おやすみぃ。』
ダリアの言葉に素で呆れてしまったトゥリリは、やっぱりもう一度寝ることにした。
本当に寝てしまったトゥリリを、ダリアが「この冷血猫!」だとか「七本足!」だとか思いつく限りの言葉を並べて罵っていると、衝立の前で逡巡していたセドリックが、ようやく心を決めたように衝立のカーテンに手をかけた。
ダリアは悲痛な声を上げ、ベッドの下に潜り込んだ。自分のマヌケな顔を晒すことが恥ずかしくてどうしようもなかったからだ。
ベッドの下で悶々としていたダリアの耳に、セドリックの息を吸い込む音だけが聞こえてきた。
「――――――ほんとに、固まってる。」
セドリックは感情の読めない小さい声で、「信じられない」というように呟いた。
しばらくの間、セドリックはダリアのなれの果ての前で茫然と立ち尽くしていたが、どこからか(おそらくピーブスが立てた)物音が聞こえた瞬間、弾かれたように医務室を飛び出していった。
セドリックが完全に去ったのを確認したダリアは、ベッドの下から静かに浮かび上がってきた。
感情の読みにくい声だったが、少なくとも何かしらショックを受けているらしいということだけは、ダリアにも理解できた。
結局、セドリックは何をしに来たのだろう。ダリアが本当に石になっているかを、確かめにきたのだろうか。
でもたったそれだけのために、スリザリンの怪物に襲撃される可能性があるにもかかわらず、わざわざ深夜に一人で行動する危険をおかすのか。
ダリアは自分のいまいち締まらない表情を恨めしく見つめながら、セドリックの行動の真意を測りかねていた。
ダリアの疑問をよそに、セドリックはこれ以降、時折夜中に医務室を訪れ、何をするでもなく無言でダリアの状態を確認するようになった。
今のホグワーツで深夜の単独行動はあまりに危険だと思ったダリアは、トゥリリにセドリックの後をつけさせてこっそり護衛することに決めたため、マンドレイク探しや森のマンティコアの調査は思ったように進まなかった。
しかしダリアの警戒とは裏腹に、なぜか数か月物もの間、スリザリンの怪物による犠牲者は出なかった。
『継承者も警戒してるんじゃないの?だって襲った覚えの無いスリザリン生が勝手に石になっちゃったんだもん。何かの罠なのかってフツー思うよ。』
―――――うるさいなぁ。どうせ私は勝手に自滅しただけよ!まぁ、真犯人が焦ってるならいい気味なんだけど。でもこのままじゃ、私が石になってから襲撃が無くなったって、また疑われ始めちゃうかもしれないのよね・・・・。
「犯人ではないか」と疑われるだけならまだいいが、「犯人だったが自分のペットに裏切られて石になってしまった」だとか疑われるのは嫌だった。そんな情けない噂が流れるのだけは避けたかった。
真犯人がこのまま雲隠れしてしまうつもりなら、何としてもその前に正体を突き止めなければ、遅かれ早かれそんな噂が流れてしまうだろう。
石化を解除するマンドレイクも徐々に成熟してきている。ダリアは成熟済みのマンドレイクを探し出すことをあきらめ、真犯人を突き止めるのを優先させることにした。
とはいえ、活動を控えているらしいスリザリンの継承者の調査は、今の状態のダリアにはとてつもなく難しいことだった。
魔法を一切使えないダリアは魔力の痕跡を辿ることさえできず、結局トゥリリの鼻と目と勘を頼って調べざるを得ない。
――――――ああもう、前から思ってたけど、どうしてこの学校はこんなに広いわけ!?使ってない教室が山ほどあるじゃない!空間の無駄よ、全部削って半分にすればいいのにっ!
『それに、4か月も前の痕跡なんて、もう消えかけてるよぉ。ネコの嗅覚をもってしても難しいっていうか、正直無茶だと思うな・・・』
思うように行かない調査にダリアのイライラはどんどんたまっていき、いつもの癇癪が今にも爆発しかねない状態だった。
トゥリリは『そろそろ何か進展があってほしいなぁ。そしたらガス抜きにもなるのになぁ。』と考えていたが、その機会は意外とすぐやって来た。
再び、スリザリンの怪物の声がホグワーツの城内で聞こえたのだ。
その日はグリフィンドール対ハッフルパフの、クィディッチの試合がある日だった。
やっぱりクィディッチにはあまり興味の無いダリアは、その日も特に観戦する気は全くなく、ホグワーツ城内をウロウロと散策していた。ちなみにハッフルパフ・チームのシーカーであるセドリックは、流石に試合前は深夜の徘徊を取りやめたらしく、ここ数週間姿を見ていなかった。
――――ここらへんだよね、怪物の声が聞こえてきたところ。
『うん、たぶんね。――――ダリア、言っておくけど、あんまり辺りをキョロキョロするもんじゃないよ。またうっかりバジリスクと目が合うかも分からないんだからさ。今度は体が石になるどころじゃすまないかもしんないよ。』
―――――わかってるわよっ!さすがにもう、あんなポカはしないわ。
ダリアは慌てて、視線を床に落とした。また視線が合うようなことになってしまえば、今度こそ「命」を失うはめになってしまうかもしれない。
怪物はここからだいぶ近い位置に居るようだ。あたりから巨大な蛇が這いずるような音が聞こえている。4か月振りに外へ出るのであろう怪物は完全に殺気だっていて、獲物を探して回っている様子だった。
図書室へ向かう道を進んで行くと、とたん、怪物のいらだったような唸りが響き渡った。
『また失敗だ―――――って!誰かが襲われたみたいだ!今度も石化で済んでるみたいだけど――――』
―――――え、こんな日に城の中に残ってた生徒居たの!?物好きねぇ。
自分の事を棚に上げて、ダリアが素っ頓狂な声を上げた。しかし運がいいのか悪いのか、今回も生徒はバジリスクの目を直接見ることはなく、石化で済んだようだ。
獲物を殺す気満々だったバジリスクはいらだった様子で、パイプの中へ戻って行ったようだった。今度の襲撃は、一応はここで終わりらしい。
ダリアが犠牲者の様子を見るため、廊下の角を曲がろうとすると、向こうからゆっくりと歩いてくる足音が聞こえるのに気が付いた。
―――――トゥリリ、これ。
『うん。目の前に倒れてる人間が居るっていうのに、まるで焦った様子が無い。――――間違いないよ、継承者だ。』
トゥリリは息を殺して物陰に隠れた。いよいよ真犯人との対面だ。
しかし、曲がり角から現れたのは、あまりに予想外の人物だった。
ダリアと同じくらい小柄な体格に、グリフィンドールのネクタイ。燃えるような赤毛の少女は、あどけない顔立ちに似合わない、大人のような余裕を感じさせる立ち居振る舞いで、誰も居ない廊下を歩いていた。
ダリアは彼女の事を知っていた。
―――――あれって、ウィーズリー家の一番下じゃないの?前、村を散歩してた時に見かけたことがあるわ。
『それにしては様子がおかしいよ。――――バジリスクももう住処に戻ったみたいだし、探ってみる?』
危険性はなさそうだと判断したトゥリリは、わざと物音を立て、赤毛の少女に近づいて行った。
「誰だ!?―――――――、なんだ、ただの猫か。まぎらわしい――――」
一瞬警戒の姿勢を見せたものの、少女はトゥリリの正体に気が付くと力を抜き、忌々しそうに舌打ちをした。
相手が人間でなかったことに安心はしたものの、杖を取り出して人避けの魔法をかけたようだ。やはり、ダリアが見かけたことのある、あのジニー・ウィーズリーとはまるで様子が違う。
どことなく男性のような口調と仕草で、足元に近づくトゥリリを追い払おうとした。
「おい、あっちへ行け!まったくどこの生徒のペットなんだ。放し飼いにするのなら、きちんと管理すべきだろう。これだから猫は嫌なんだ。」
ジニー(仮)は猫を蹴飛ばそうと足を振り回すが、トゥリリはひらひらと足をかわしてしまう。
とうとう彼女は我慢できなくなったらしく、また杖を取り出した。
「ああくそ―――――ディフィンド!」
やはり、一年生が使えるはずもない危険な呪文だった。それも軽々とかわしたトゥリリに、彼女はついに大きく悪態をついた。
「思い通りに行かないことばかりだ!せっかくポッターの手元に日記が渡ったと思ったのに、またこのチビのところへ逆戻り。また穢れた血の連中を殺すことが出来なかったし、結局石化したスリザリンの生徒のことも分からずじまいだ!――――その上猫までが僕を苛立たせる!」
ジニーに成りすました何者かが、手当たり次第に猫除けの呪文を放ったので、トゥリリはたまらず退散した。
しかし手に入れた情報は十分だった。
どうやらジニーの中身の人物は、かなりの自信家のようだ。
自分の能力を随分高く買っているらしく、「人避けの呪文」を信頼し、聞いても居ないことをぺらぺらと話してくれた。
一目散に相手が見えなくなるところまで駆け抜けると、二人は今得た情報を整理し始めた。
―――――間違いないね、あの中身が継承者だよ。きっと何らかの方法であの子を操ってるんだと思うわ。
『そうだね。問題はどうやって操ってるか、だけど―――――日記がどうのこうの言っていたから、何か日記に仕掛けがあるのかもしれないね。―――――まあ、そんなの今は確かめようがないんだけどさぁ。』
確かに、日記を持ち歩いている生徒は少ないだろう。たいていの場合、寮の自室のカギのかかる引き出しの中に隠している場合が多いのではないだろうか。
どうにかして、彼女の自室を探りたいが、意識だけのダリアが寮の中を探ることは簡単だが、トゥリリがグリフィンドールの寮内に入るのは、少々骨が折れる。
そもそも合言葉を言うことができないので、タイミングを見計らって生徒の後について入るしかない。
どうにかしてグリフィンドールの談話室に侵入することを当面の目標に据えたダリア達だったが、その日の夜、驚くべきニュースがホグワーツを駆け巡った。
森番のルビウス・ハグリッドが、今回のホグワーツ襲撃の犯人としてアズカバンに連行され、ダンブルドアが問題の責任を負うという形で、停職処分を下されたのだ。