ダリアの歌わない魔法   作:あんぬ

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スリザリンの資質

 宴会の次の日は土曜日だった。いつもならば遅い朝食を取る生徒が多いはずだが、今日は早朝から城内を動き出す生徒達の姿がそこかしこに見られる。誰かが『炎のゴブレット』に名前を入れる瞬間を見るためだ。

 

 ダリアが地下室を抜けて玄関ホールに出ると、既に何十人もの生徒がゴブレットの周りにたむろし、ウロウロと時間を潰しているのが見えた。

 ゴブレットは組み分けの時に使われる丸椅子の上に無防備に置かれているが、その周りには昨夜のダンブルドアの話通り、半径3メートルほどの年齢線が引かれている。

 

『セドリックはいつ名前を入れるのかなぁ。』

 

 トゥリリが野次馬連中を面白そうに眺めながら、首を傾げる。

 

『今日のハロウィン・パーティーまでに、名前を入れておかなきゃいけないんでしょ?ダリア、見なくていいの?』

 

「お昼ごろだって。他のハッフルパフの立候補者と一緒に、ゴブレットに名前を入れるって言ってたわ。」

 

 昨夜の内に本人に確認していたダリアは、なんとしてもその瞬間に立ち会うため、午前中できっかり用事を終わらせることを決意していた。今日の午前中は、リドルと魔法を教え合う約束をしているのだ。

 

 

 

 

 

 

 リドルとの待ち合わせ場所として指定されたのは、ホグワーツ城メイン塔の8階だ。ダリアはホグワーツ4年目にして、初めてこの場所へ足を踏み入れた。メインの塔の8階にはグリフィンドール塔への入り口があるので、わざわざ敵地に乗り込むスリザリン生は居ないのだ。

 ダリアは赤いネクタイを締めた生徒達に見咎められないよう細心の注意を払いながら、なんとか目的地まで辿り着いた。

 

「えーっと。待ち合わせ場所に来てみたけれど――――。」

 

『トムはまだ来てないみたいだね。』

 

 待ち合わせ時間よりだいぶ早く付いてしまったので、リドルの姿はまだ見えない。ダリアとトゥリリは廊下をブラブラと歩いて時間を潰すことにした。スリザリンの寮は地下にあるため、こんなに高い場所から風景を見渡す機会はそうそう無いのだ。

 

「ねートゥリリ、あれ見てよ。黒い湖の方。ダームストラングの船の近くに大イカが居るわよ!幽霊船と大イカって、なんだか相性いいわよねぇ。」

 

『やめなよ、沈没しちゃうってば。』

 

「あ、こっちからは暴れ柳が見える!あれって結局誰が何のために植えたのかしら。」

 

 好き勝手言いながら8階の廊下を歩いていくが、見る限りこの階の廊下にはそれらしき場所は存在しない。どこに「魔法の練習をするのに丁度いい部屋」があるのだろうか。

 疑問に思いつつも、壁にかかっているバカなバーナバスのタペストリー(愚かにもトロールにバレエを教えようとしている様子が描かれている)を眺めていた時だった。

 

「やあ、随分と早いね。約束の時間はまだ先だけど。」

 

「うわ!――――なんだ、トムかぁ。びっくりした。」

 

 背後から突然声を掛けられ、ダリアは驚いて飛び上がった。リドルの言う通り、待ち合わせの時間はまだまだ先である。きっちりした性格のリドルは、もう少し時間が近づかなければ来ないと思っていた。

 

「今日はちょっと人の目が多いから、早めに出たの。――――ねぇ、ところで、魔法の練習に丁度いい場所ってどこなの?色々探してみたけど、それらしい部屋は無いわよ。」

 

「ああ、『今は』ね。――――ほら、こっちへ来てくれ。」

 

 リドルが何やら意味深なことを言いつつ、タペストリーから離れていく。やがて廊下の真反対で足を止めたが、リドルの透ける体の向こう側には、代わり映えのしない石壁があるのみだ。

 

「ここで必要なもの――――今は『魔法の練習に適した部屋』が妥当かな?――――を念じながら、この場所を3度通り過ぎる。そうすると、その目的にぴったりの部屋が現れるんだ。」

 

「はぁ?なにそれ……。」

 

「まあやってみてくれ。僕も見つけた時は大いに驚いた。」

 

 ダリアは半信半疑でリドルの言う通りに歩き始めた。

 

 ――――えー、魔法の練習に適した部屋が欲しい。できれば守護霊の呪文の練習ができる場所がいい――――

 

 石壁の前を3回ほど行ったり来たりを繰り返す。3回目にリドルの前を通り過ぎた瞬間、何も無かった石壁に、何の前触れもなく立派な真鍮の扉が浮かび上がってきた。

 ダリアは吃驚して数歩後ずさった後、思わず感嘆の声を上げた。

 

「――――おお。」

 

「これが『必要の部屋』だよ。本当に必要としているものなら、大体の物を用意してくれる。食べ物以外はね。――――さあ、入ってくれ。早速始めようじゃないか。」

 

 

 部屋の中に入ったダリアは更に驚いた。ダリアが先ほど念じた通り、部屋の中には守護霊の呪文の参考書や的当て人形等、およそ呪文を練習するために必要な設備がしっかりと備わっていたからだ。

 

『うわ、すごい。あの収納箱の中、きっとボガートが居るよ。どこから連れてきたんだろう。』

 

 トゥリリがガタガタと動く木のケースを前足で引っ掻きながら、感心したように言う。ダリアは部屋の中を一通り見て回った後、興奮してリドルを振り返った。

 

「すごい、ホグワーツにこんな場所があったなんて知らなかった――――トム、よくこんな場所に気付いたわね。昔から知ってたの?」

 

「まあね。」

 

 リドルは得意げに頭をそらした。

 

「在学中に、ホグワーツのありとあらゆる場所を調べたんだ。きっと僕ほどホグワーツ城の神秘の奥深くに入り込んだ生徒は居ないはずだよ。――――前にポッターが持っていた不思議な地図にも、この場所の事は載っていなかったしね。」

 

「ああ、ポッターに見つかりそうになった時の……。」

 

 あの一瞬でよく確認できたものだ。リドルの「自分が一番ホグワーツに詳しい」という自負は、相当強いものらしい。

 しかし確かに、そう自負するだけの事はあるかもしれない。彼が学生時代に見つけたホグワーツの隠し部屋はこの『必要の部屋』だけではない。バジリスクが潜んでいた『秘密の部屋』を見つけることも、並大抵の努力ではかなわないだろう。

 

 ――――よっぽど、ホグワーツの事が好きなのね……。

 

 リドルは学校を卒業してからも、ホグワーツへ就職を希望して、何度か学校を訪ねたことがあったと聞く。「どれだけ面の皮が厚いのか。」と聞いた当初は思ったが、その行動の裏にリドルのホグワーツへの執着が見え隠れし、ダリアは苦い表情になった。

 

 リドルの気持ちは分からなくもない。ダリアもかつてクレストマンシー城に対して、同じような執着をもっていた。

 

「――――まあいいや、早く始めましょうよ。私、今日はお昼から大事な用事があるんだよね。」

 

 ダリアは頭を振って気持ちを切り替えた。いつまでも考え込んでいては、セドリックが炎のゴブレットに名前を入れる瞬間に立ち会えない。

 急かすダリアに、リドルは一つ頷いた。

 

「分かった。早速始めようか。――――といっても、前の時も言ったように、本当にちょっとしたコツを教えるだけだよ。きっと君なら、すぐにできるようになると思うし。」

 

 リドルはそういうと、ガタガタと動く収納箱の近くまで歩いていき、その上にどっかりと座りこんだ。収納箱は驚いたように一瞬動きを止めたが、すぐにより一層激しく震えだす。

 しかし都合よく実体を透化させたリドルは、足元の箱の震えなど気にも留めずに話を続けた。

 

「守護霊の呪文も、基本的な習得方法は他と変わらない。要は集中の質の問題なんだ。守護霊の呪文に何が必要かというのは、もう知ってるね?」

 

「――――今までで一番幸福な記憶。」

 

「その通り。スリザリンに5点。」

 

 リドルはノリノリでそう言うと、ニッコリと笑って立ち上がった。意外にも教師の真似事を結構楽しんでいるらしい。

 リドルはそのままマクゴナガルのように歩き回りながら、『闇の魔術に対する防衛術』の講義を続けた。

 

「この『幸福な記憶』というものが、守護霊の呪文の一番のネックなんだ。当然人によって幸福の度合いには差がある。適当な記憶でも正のエネルギーを十分に注ぎ込むことができる人間も居れば、極端に人より幸福を感じる程度が低い人間も居る。中には負のエネルギーが強すぎて、パトローナスの形成に必要な正のエネルギーを食いつぶしてしまう人間も居る。」

 

「――――多分私、そのパターンだわ。」

 

 ダリアは顔を顰めて、以前守護霊の呪文に失敗した時のことを思い出した。あの時思い浮かべた記憶は幸せな物だったはずだが、それを上回る不安が正のエネルギーを覆い隠してしまったのだ。

 

「そんな人間がどうやって守護霊の呪文を使うことができるほどの正のエネルギーを用意するのかというと――――」

 

 リドルはボガートが入った木箱を足でつついた。

 

「単純な話さ。負のエネルギーを封じ込めて、正のエネルギーの純度を高めるんだ。」

 

「――――閉心術を使うってこと?」

 

 ダリアは去年の期末試験の時、記憶に蓋をしてボガートをやり過ごしたことを思い出した。今思えばあれも一種の閉心術だ。

 

「そういう事。――――ボガートは閉心術を練習するにはうってつけの相手なんだ。自分の嫌な記憶に蓋が出来ているかどうかボガートの姿を見ればすぐに分かるし、こいつ自体あの手この手で集中を妨害しようとして来る。こいつの前で守護霊の呪文を出すことができれば実践でも使えるはずだよ。」

 

「な、なるほど――――。」

 

 確かに理にはかなっている。ボガートは『恐怖の記憶』という精神的に脆い部分に対して、凄まじい開心術の使い手だ。そんなボガート相手に完璧に恐怖の記憶を仕舞い込み、その上でパトローナスに必要な正のエネルギーを確保することができれば、どんな状況でも守護霊の呪文を使用することができるようになるかもしれない。

 

 しかし、ダリアは何となく納得がいかなかった。

 

「んー――――でも、なんか違うような……。」

 

「違う?――――何が?」

 

「うーん、えっと――――。」

 

 リドルは心外だ、と言わんばかりの表情を浮かべている。しかしダリアもうまい言葉がなかなか見つからず、中々自分の中の違和感を伝えることができない。

 ようやく見合う言葉を捻り出したダリアは、途切れ途切れにそれを口にした。

 

「なんていうか――――根本的な解決になってない気がするんだよね。記憶に蓋をするだけなら、簡単にできそうだし。――――ほんとにそれだけでいいのかなって。」

 

「簡単にって――――」

 

 リドルは呆れた。簡単にできないから、こうして練習しようとしているのだ。

 しかし彼女なら、あっさりと大変な事ができてしまってもおかしくは無い。リドルは気を取り直して続けた。

 

「まあいい。それは置いておくとして――――君の言いたいことは何となく分かるよ。要はこの練習法は、臭いものに蓋をしただけなんじゃないかって言いたいんだろう?」

 

「――――。」

 

 まさにそれが言いたかったダリアは、リドルの指摘に沈黙で答えた。せっかく教えてくれているのだから、直接的に文句を言うのは気が引けていたのだ。

 しかし、リドルはその文句を予想していたのか、全く動じなかった。

 

「君の言い分は間違いでは無いよ。確かにこの方法は、自分の弱点から目を逸らす、ともすれば現実逃避ともとられない方法だ――――だが、それの何がいけないんだ?」

 

 開き直ったようにも聞こえるリドルの言葉に、ダリアは驚いて顔を上げた。

 

「恐怖から逃げることの何が悪い?恐怖を乗り越える勇敢さを美徳とするのはグリフィンドールの領分だろう。僕たちは狡猾さを美徳とするスリザリンだ。目に見える障害があるならば、避けて通る道を選ぶこともある。立ち向かうことが全てじゃないんだよ。」

 

 リドルはきっぱりと言い切った。

 そもそもリドル――――もといヴォルデモートの根幹には死の恐怖がある。

 ヴォルデモートは死への恐怖を乗り越えるのではなく、死への恐怖をそのままに、死に蓋をする道を選んだ。ホークラックスを作り、死の恐怖から逃げようとしたのだ。

 

「ホークラックスを作ったのは、今思えば無駄に魂を損傷させる悪手だった。だが、その考え方自体が間違っていたとは僕は思っていないよ。」

 

『――――平和ボケして見えても、根っからのスリザリン気質は変わってないんだねぇ……。』

 

 トゥリリが半ば呆れた調子で呟いた。狡猾、臨機、野心、成果主義――――スリザリンの末裔を名乗るだけあって、サラザール・スリザリンが理想としていた特徴を全て備えている。

 

 そしてリドルは、ダリアの本質にもそれらの特徴が備わっているという事に気付いていた。

 

「もちろん、負の感情に打ち勝つという手段が存在しないわけじゃ無い。君がそういう解決策をお望みなら、この――――」

 

 リドルはサッと立ち上がると、部屋の隅の方へ足を運んだ。

 

「――――憂いの篩を使うこともできる。」

 

 部屋の隅には、ダリアの胸辺りまでの大きさの、石の水盆が鎮座していた。水盆の中には、得体のしれない銀色の靄が渦巻いている。ダリアは本で、この魔法具の存在を読んだことがあった。

 

「憂いの篩って――――記憶を保存したり、再現出来たりするっていう、あの?」

 

「ああ、そうだ。君が根本的なトラウマを払拭したいならば、この篩でトラウマの原因たる記憶の中に入り込んで、それを自分自身で乗り越える必要がある。」

 

「――――――――。」

 

「だが、それがどれだけ大変な事か、どれほど精神に負荷をかけるか。君ならわかるだろう?――――逃げることは決して負けることでは無い。賢い選択の一つだ。」

 

「――――うん。」

 

 ダリアは素直に頷いた。ダリアの一番の恐怖の対象も、リドルと同じ死への恐怖だ。それを乗り越えるためには、自分が『死んだ』時の記憶を見る必要がある。しかし、本能がそれを拒否している。

 

 ダリアは死の記憶を封印する前、怯えるあまり部屋から一歩も出ることができず怯えているだけだった。かつてのダリアはその状況を打破するために、死の恐怖を乗り越えることなく、記憶に蓋をすることで日常生活を取り戻した。死の恐怖から逃げたのだ。

 

 

 今回もその時と同じことをするだけだ。守護霊の呪文を使うことが目的ならば、最短のルートでそれを目指せばいい。わざわざ辛い思いをして恐怖を乗り越えても、結局結果は同じなのだ。

 

 

 

 

 ダリアはボガートと対峙すると閉心術で負の感情を覆い隠し、あっさりと守護霊の呪文を成功させてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――――――こんなにあっさり出来ちゃった。」

 

「いいじゃないか。それが目標だったんだろう?」

 

「まあ、そうなんだけど……。」

 

 ダリアは杖の先から出てきた銀色の猫をトゥリリにけしかけながら、口を尖らせた。納得してリドルが薦める方法をとりはしたが、どこか罪悪感があるのも事実だ。

 

 ――――具体的には、セドリックへの罪悪感だ。きっとセドリックは困難に直面した際、逃げるのではなく立ち向かう方を選ぶ。今回のダリアのやり方は、セドリックにとっては邪道もいいとこに違いない……。

 

 ダリアが悶々と考え込んでいると、リドルが急に「じゃあ、そろそろ次に行こうか!」と声を上げた。何事かとダリアが顔を向けると、リドルはどことなくソワソワしてこちらを見ていた。

 

「――――昼までは時間があるんだったよね。さあ、卵の魔法とやら、たっぷりと教えてもらおうじゃないか。」

 

「――――――――。」

 

 ――――そうだった。この人にとっては、こっちの方がメインだった……。

 

 無償奉仕では無いと本人が言っていた通り、リドルにとってのメインイベントはダリアに守護霊の呪文を教えることでは無く、リドル自身が世界Aの魔法を習得することだ。

 出来るだけそちらの時間を確保したいのは分かる。先ほどの『死の恐怖』に対する持論の展開も出まかせを言ったわけでは無いとは思うが、何となく釈然としない。

 

 好奇心を前面に押し出した子供のような態度だが、未知の魔法を前に年上のプライドは二の次らしい。期待に爛々と輝く目でこちらを見るリドルに、ダリアは嘆息した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――卵が出せたぞ!見てくれダリア、卵だ!僕は今、ガンプの元素変容の法則から逃れることができたんだ!!」

 

「ああ、うん。よかったね……。」

 

『卵一個で、そんなに大はしゃぎしなくても……。』

 

 生卵一つを片手に持ち大はしゃぎするリドルに、ダリアとトゥリリは生暖かい目を向けた。

 

 無言呪文のように頭の中で呪文を唱えるのではない。特別な動作が必要なわけでも無い。

 理論の構築と魔力の集中のみを必要とする魔法にリドルは最初苦戦していたが、数時間の格闘の末、ついに何もない所から生卵を作り出すことに成功したのだ。

 

 卵が出現した際のリドルの喜びようは凄まじかった。卵が本当に食べられるのかを確かめるため、フライパンを探し出して目玉焼きを作り出すほどだった。

 

 

 

 

 

 

「あ。――――そういえば、一つエリックから伝言があるんだった。」

 

 帰り際、リドルが思い出したように呟いた。エリックからの伝言という珍しい言葉に、ダリアは首を傾げた。

 

「キャットからの伝言?何か問題でもあった?――――まさか、今更私の居場所がバレたっていうんじゃないでしょう。」

 

「ああ。なんでも、君の後見人が最近、随分忙しくしているようなんだ。どうやら頻繁に色々な世界を行き来しているらしい――――この世界Bとは別の世界みたいだけどね。」

 

「忙しく……どこかで何か、大きな事件でもあったのかしら。」

 

 クレストマンシーが忙しくする理由など、世界のどこかで魔法を悪用した事件が起きたからに他ならない。大抵は数日から数週間で片を付けることができるはずなのだが、キャットが伝言をよこすという事は、そこそこ苦戦しているのだろうか。

 

「でもまあ、この世界が関係ないなら、私にはどうしようもできないわよね。あの人が解決できないんじゃ、私には猶更無理だもの。――――一応、気を付けてみる。キャットにそう伝えておいて。」

 

「ああ。――――それじゃあ、次の練習の時にまた会おう。守護霊の呪文、ちゃんと安定して出来るように練習しておくんだよ。」

 

「わかってるってば……。」

 

 ダリアは次の練習の約束を取り付けると、魔法を使ってリドルを世界Aへと押し出した。

 

 リドルは満足気に笑っていた。

 




賢者の石4DXみてきました。クィディッチのシーンすごかったです。

それにしても初期のイキってるハーマイオニーめっちゃ可愛いですよね。あとちょい悪になった頃のハーマイオニーも大好きです。



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