IS世界のボン太くん   作:マガガマオウ

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初投稿です。読みづらいでしょうがよかったらどうぞ。


出会いはふもっふ!

20XX年 X月X日 ドイツ某所

 

『自分はどこに連れてこられたのだろう?』

そんな、ある意味で呑気なそして当然ともとれる疑問を少年織斑一夏は考えていた。

しかし、この場合は場違いなその疑問に答えてくれそうな人物などこの場にはいなかった。

そう何せ彼は誘拐されているのだから、彼の姉織斑千冬のモンド・グロッソ二連覇を快く思わない者たちの手によって。

 

「何故だ?こっちには人質がいるんだぞ!なのに何故、織斑千冬は決勝戦に出ている!」

 

困惑気味に話す男の声が聞こえる英語かドイツ語かはたまた別の言語かさっぱり分からないに一夏少年にはそれでも彼らの思惑が外れた事が理解できた。

それと、同時に自分は姉に見捨てられたという事実が少年を絶望させた。

 

「仕方ないわ。こうなった以上、こいつはもう用済みさっさと始末してしまいしょう。」

 

場が混乱する中、冷静に女が話しているのが聞こえる。

例によって何を言っているのか分からない状況でも自分の死がもうすぐそこまで近づいてきているのが彼には分った。

『せめてもう一回あの人に会いたかった。』

この状況で思い浮かべるのは自らの姉ではない。

しかし、姉の様に慕い初めて恋と言うものを自覚させてくれた人であった。

 

「残念だけど、恨むなら貴方のお姉さんを恨みなさい。彼女さえ、こちらの要求を呑めば無事に帰れたのよ。」

 

カチャッと自分を殺すであろう銃の弾が込められる音を聞きもはやこれまでと諦め掛けた。

しかし、神はどうやらこの少年を見捨ててはいないかったようだ。

ドッカン!

それは何か固い壁に猛スピードで何かが突込み破壊したような音だった。

 

「な、何だ!何が起きた!」

「この場所が、割り出されたのか!」

「落ち着きなさい!早く撤退するのよ!」

 

さっきまでとは別の意味での混乱が場を支配していた。

 

「なんだこいつら!ぎゃぁぁぁぁ!」

「ひぃぃ!た、助けt…。」

 

遠くから重火器の音と見張りをしていたであろう人物の断末魔の悲鳴が聞こえてくる。

パンパンパンギィバッタン

誰が聞いても扉を正攻法ではない方法で開けられた音が聞こえた。

 

「なに、あれ…きっ着ぐるみ!」

 

冷静だった女の声が一瞬にして困惑に変わる。

 

「ふもっふ!ふもももふるもふもっふ!」『突撃!人質の保護を優先して一人残らず無力感しろ!』

「「「「ふもっふ!」」」」『了解!』

 

この場の誰もその光景を現実のものと認識できなかった。

それだけの異常性がこの場を支配していた。

 

「はっ!撤退、早く撤退しなさい!もうこうなったら引くしかないわ。いくら可愛い着ぐるみが相手でもこっちにはISがある撤退の時間稼ぎはできるわ。」

 

いち早く意識を戻した女が仲間に檄を飛ばす。

 

「ふももふもっふ。」『奴の相手は私がする。』

 

着ぐるみ?集団のリーダーらしき一人?一体?が武装を展開して突出する。

ショットガンを構た着ぐるみリーダーが間合いを詰めながらおよそ着ぐるみとは思えないスピードで突進してくる。

 

「くぅ!早い、そして可愛い!弾が当たらない、何より可愛い!」

 

愛らしいやら、恐ろしいやら着ぐるみと侮ったかなかなか手ごわい!そして、可愛い!

 

「ふもっふ!」『止めだ!』

 

至近距離まで接近した着ぐるみリーダーはスタンロッドを引き抜くと一閃!

 

「あぁぁぁぁぁぁ!決め顔もかわいぃ…。」

 

女の絶叫が建物の外まで木霊するとその場にいた男たちの諦めた様な脱力した声が聞こえた。

着ぐるみ?に保護され、目隠しを外されて一部始終を見ていた一夏は…。

 

「かっけぇぇ。」

 

目を輝かせ憧れのヒーローに向ける眼差しで着ぐるみリーダーを見ていた。

一夏に気が付いた彼あるいは彼女は少年に近づき肩に手をかけて。

 

「ふも、もっふ!」『もう、大丈夫だ!』

 

声をかけるのであった。

少し時が過ぎモンド・グロッソ会場では二連覇を果たした織斑千冬が最愛にして唯一の肉親である弟が誘拐されていた事実を開催国であるドイツからの報告で漸くしり救出に向かおうとしていた。

『一夏、無事でいてくれお前がいない人生など…。』

 

「ふーも!ふもふもふっもふも!」

「「「「「ふーも!ふもふもふっもふも!」」」」」

 

そんなどこかのアメリカ映画の鬼軍曹が訓練中に歌っていたよな音楽が内容とは不釣り合いな緩いセリフで歌い上げてこちらに行進してくる珍妙なそして可愛い一団がやってくる。

 

「なんだ、こんな時に。」

 

一刻も早く一夏を助けに行きたい千冬はその一団を凝視した。

『奴らはいったい?なっ何故あの集団の中にお前が!一夏がいる⁉幻ではないだろうか…いやあれは間違いなく。』

妙に楽しそうにその一団の中で合唱に参加している自身の弟がこっちにやって来るをただ茫然と眺める千冬は一旦考えることを止め弟の方向に飛んで行った。

お互いの姿がはっきりと確認できるまで接近しただろか、一夏が姉を見つけ呼び掛けて来た事で漸く目の前の事が現実と理解した千冬は安堵の為か将又緊張の糸が切れたのか彼女にしては珍しく号泣しながら弟の方へと進んで行く。

 

「良かった!お前が無事で本当に良かった!」

「俺も心配かけてごめん…ごめんなさい!」

 

姉からのもらい泣きかこちらも号泣と言ってもいい泣きっぷり。

その様子を姉弟を囲み周りから見えないように隠す着ぐるみの団体…はっきり言おう、異様である。

その後泣き止んだ一夏より千冬にこれまでに起こったことを詳細に説明された。

 

「俄かには、信じ難いしかしここにこうして一夏が無事でいるのが何よりの証拠か…ありがとうございました。貴方方のお陰でまた私達姉弟は再開できた。この御恩は決して忘れはしません。」

「ふもっふ。」『気にするな。』

 

そう言い残すと謎の着ぐるみ達は何故かその場で軽く跳ぶとそのまま浮遊して高高度まで飛翔した。

最後は恐らく日本の方角へと尋常ならざるスピードで飛んで行った。

後に、この事件の事を人々はこう呼んだ。

ふもっふ事件と…。

更に時は進み2年後、織斑一夏が女性しか扱えないはずのISを使える事実を知った時かつての憧れからボン太くんと名付けられた専用機を駆るのはまた別の話。

 

?「束ちゃんよりかはマシだけど千冬ちゃんもそれなりに手が掛かるね。」

 

 

 

 

 




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