IS世界のボン太くん   作:マガガマオウ

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色々切れ者な今作の一夏君。
実は前話でもあるフラグを立ててます。


推察するボン太くんreasoning

ホームルームの直ぐ後。

生徒たちが着替えの為に移動を開始する中、シャルルは一夏とコンタクトを取ろうとしていた。

 

「えっと。織斑一夏君でいいんだよね?」

「僕は、シャルル・デュノアだよ。よろしく…。」

「すまんが話してる余裕はないぞ。」

「へぇ!ちょっと待って!僕色々聞きたい事が有るんだ…。」

「なら移動しながら聞く。今は急ぐぞ。」

「え?あぁ、うん。」

 

足早に教室を出ようとする一夏の後に続き廊下に出るシャルル。

そして何故、一夏が早く移動しようとしたかの意味を知る。

 

「居たわ!噂の転校生!」

「それも貴重な男性操縦者よ!」

 

廊下を埋め尽くす女子生徒の波がそこには広がっていた。

如何やら休憩時間の始まりからずっと待機していたらしい。

 

「一足遅かったか…。」

 

そう呟く一夏は女子の波の最前線を眺める。

すると何かを見つけた。

 

「シャルルと言ったか?」

「うん。そうだけど。」

「お前は運が良い。」

「え?」

「俺の後ろに付いて来い。」

 

手短にそう言うと女子の波のある一点に迷わず進んで行く。

 

「抜け道の確保、感謝します。」

「いえ、世にボン太くんの幸せが有らん事を。」

「世にボン太くんの幸せが有らん事を。」

 

そう小声で短く会話をする一夏と女子生徒。

如何やらボン太くん愛好会のメンバーが抜け道を作ってくれたらしい。

その遣り取りを後ろで聞いていたシャルルは目を輝かせた。

 

「これがボン太くんの生まれた国の…本場のファン…!」

 

とても小さな声で囁いたそれを一夏は聞き逃さなかった。

それから愛好会メンバーの助けで無事更衣室まで辿り着いたシャルルは詰めていた息を吐きだした。

 

「大変だった。これって毎回なの?」

 

何気なく聞くシャルル。

 

「あぁ、俺は慣れた。」

「だが、最初の頃は苦労したな。」

 

事も無げに話す一夏にシャルルは嘆息する。

 

「それより、お前ボン太くんファンなのか?」

「ふぇぇぇ!そうだけど…何でしてるの?」

「さっき、自分で言っていたじゃないか。」

「え!そうだったの!」

「あぁ。とは言っても、俺と近くに居た女子がやっと聞き取れるかどうかだけどな。」

「そうなんだ!良かった~。」

「先にボン太くん愛好会には明かしておけよ。」

「うん。でも何で?」

「日本のボン太くんファンは互いを助け合う。さっきのだってその一環だ。」

「成る程…。」

「それに、愛好会の所属人数はこの学園の三分の一を占める。」

「つまり三分の一の生徒を味方に付けられる。」

「そっそうなんだ!」

「うん。分かったよ。早速今日行ってくる。」

「それがいい。部室は新聞部だ。」

「ありがとう織斑君。」

「一夏でいい。それに俺もシャルルと呼んだしな。」

「そっか。じゃあ、改めてよろしく一夏!」

「あぁ、よろしくなシャルル。」

 

二人は軽く握手を交わす。

そっと部屋の時計を見ると時間が差し迫っていた。

 

「シャルル。俺は、向こうで着替える。」

「お前はこっちで着替えろ。」

「うん、分かった。」

 

そう言って一夏は向かい側のロッカーに移動した。

『さて、ここまでの観察した事を纏めよう。』

着替えながらある事を考える。

『顔の形、声帯、喉頭隆起の有無、以上の目で判断出来る差異を除外して考察してみるか。』

如何やらシャルルの事の様だ。

今挙げた個所は技術が発達した現在に置いて偽装が不可能な場所では無い。

『先ず見るべきは骨格か。』

この現在に置いても骨格を完全に変える技術は無い。

『解り易いのは肩と腰、肩から考察して見る。』

男性と女性の肩は骨格から大きく違う。

『服で隠してはいるがなで肩特有の腕の振りだったな。次は腰、これは歩行法と歩幅で判断出来る。』

『内股で歩幅は…いや、男性ではあの歩幅はあり得ない。どんなに短足でも、もう半歩前に出てる。』

『最後にしぐさはどうだったか…。多少矯正はされているがそれでもまだ女性らしい。』

細かく記憶から呼び起こされるシャルルの一挙手一投足を判断材料に彼なりに推理していく。

そして、結論は出た。

『男装の麗人....それにしては、変装がお粗末だな。』

しかし、新たな疑問に当たった。

 

「どちらにしても。今は、情報が少な過ぎる…もう少し様子を見よう。」

 

そう、結論付けシャルルに声を掛ける。

 

「お~い!シャルル~!着替えは終わったか~?」

 

少し大きな声で呼ぶと直ぐに返事が来た。

 

「一夏~!うん。終わったよ~。」

 

そう返事が来たのでシャルルの下に向かう。

 

「よし!行くか。」

「うん!」

 

グラウンドに移動した一夏達は整列した列に並んだ。

全員揃った事で千冬から号令が掛る。

 

「お前達!今日は二組と合同だからと言って浮かれるな!」

「前にも言った様、に実機を使った訓練には不確定要素が付き物だその事を良く理解しておけ!」

「「「「はい!」」」」

「よろしい。ん?山田先生は、まだ来てないようですが?」

 

真耶の到着が遅れている事を疑問に思っていると。

空から慌てた声が聞こえてくる。

 

「退いて下さ~い!」

 

ISを纏った真耶がこちらに向かって落下してくる。

 

『一夏。助言を宜しいでしょうか?』

 

ブレスレットから直接耳のマイクに音声が送られる。

 

「アルファか?何だ。」

『彼女の落下予測地点が今、一夏の立って居る場所ですが。』

「ふむ。しかし、ここで避けても良いが。俺の心象的には余りよろしく無いな。」

『では、空中で確保する事を提案します。』

「成る程な。アルビノ!」

 

そう言って腕を掲げるとアルビノボン太くんを纏った一夏が落下する真耶の元まで向かう。

 

『接近まで、約2分。』

「え!ボン太くん…!」

『接触します。』

「ふもっふ?」『大丈夫ですか?』

 

ボン太くんに優しく抱き留められた真耶は夢心地の様な顔で彼を見ていた。

 

「ボン太くんにお姫様抱っこされてる…キャッ!」

 

とても嬉しそうである。

 

「あ~ぁ。羨ましいですわ~。」

 

セシリアは平常運転。

 

「いいな~。ボン太くんにお姫様抱っこ~。」

 

シャルルも相当か!

 

「なっ何だあれは!」

「ボーデヴィッヒ!分かるぞその気持ち!」

「可愛いではないか!」

「ボーデヴィッヒ~!」OTL

「どうどう。」

 

唯一の理解者が現れたっと思ったら速攻で裏切られ落ち込む千冬を宥める愛子。

日常風景と化したこの惨状を幼馴染二人はとても冷めた目で見ていた。

転校初日の一時間目なのにえらいカオスである。

この後千冬が復活するまで暫く時間が係った事は言うまでもない。

 

千冬「神は、死んだ…。」

 

 

 

 

 

 

 

 




授業の後半はちゃんと書きます。
感想などありましたどうぞよろしくお願いします。
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