IS世界のボン太くん   作:マガガマオウ

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ボン太くんの見る夢は希望の目覚めか奇跡の予兆…。
神聖を蓄え再誕の時を待ち静かに眠る…。
覚醒のその時が来ると少女達は信じて戦場に赴く…。
…プロローグ風に書いてて寒いぼたった!


覚醒の兆しと奮い立つ思いのふもっふdormant

敗走、シルバリオゴスペルとの戦いに敗れて切札たる一夏、ボン太くんが重傷を負った。

逃げ帰り、何も出来ずに目の前で仲間が倒されるの見ていた箒は塞ぎ込み、ただ無力な己を責めた。

たとえ、一度倒した後の油断が在ったとしても、彼は自分を庇って傷ついたのだと己の非を呪い続けた。

 

「箒!いつまで、そうしてるつもりよ!あんたが、そんなんじゃ庇った彼奴が浮かばれないじゃない!」

「鈴さん!落ち着いて下さい!」

「セシリア!でも…!」

「箒さん、わたくし達は貴女を責めてはいませんわ。あの場に、居なかったわたくし達がどれだけ喚こうと、目の前で彼が倒される姿を目にした貴女のショックは図り知ることが出来ません。」

「…。」

「そうだよ鈴。それに、箒は一度シルバリオゴスペルが海に落ちたの見たんだ。その上で、相手が二次移行を完了させて浮上するなんて、この中で誰が予想できたかな?」

「シャルロット…分かってる。分かってるわよそんな事、誰も責められない事位私にだって!でもね、例えそうだとしても割り切れない物が在るのよ…!」

「何方にしても、このままでは終われまい。」

「ラウラ?アンタ、何言って…。」

「師匠の敵は弟子が取る、それがセオリーだとクラリッサが言っていた。」

「敵って、一体どうやって取るつもりかな?」

「そうですわ。第一、相手の居場所も分からないのに…。」

「それなら問題ない。本国の部下たちが動いてくれている。」

「…あの。」

「あら?貴女は、確か4組の専用機持ちの更識簪さん…でしたわよね。」

「うん…その、さっきの話…なんだけど…。」

「なんだ?止めるつもりか?悪いが、その忠告は聞けないぞ。」

「うんん、違う…!私も…参加させて…!」

「何?」

「ちょっと、待って!更識さん…!」

「簪で良い…名字で呼ばれるのは好きじゃない…。」

「あぁ、ごめん。でも、簪さん!よく考えて、ボン太くんですら倒された相手にたった二人で、如何戦うのさ!」

「…二人じゃないわ。」

「え?」

「私も行くわ。」

「鈴!」

「これは、もう決めた事よ!それに、惚れた男の仇討ちは女の専売特許じゃない。」

「鈴さん…仕方ありませんわね。もう、止めたりはしませんわ。」

「セシリア!」

「ですが。どうせなら、わたくしも混ぜて貰いますわ。」

「セシリア、君まで。またっく、皆が行くのに僕だけ居残りはダメだよね!」

「…決まったな。後は、お前だけだぞ箒どうする?」

「私は…すまない。」

「そうかは…強制はしない。ボン太くんファンのルールの在り方は普段から使われるべき物だ…ただ、参加する気になったら来い。敵の居所が判ったら、お前にも伝える。」

「済まない…!」

「気にするな。お前の恐怖は判らない物じゃないのでな。」

 

ドイツで、経験と己の生い立ちがそれを言わせるのか。

ラウラ達は、箒を残し部屋を後にする。

その頃、一夏は謎の空間に佇んでいた。

澄み切った青空とそれが鏡の様に映る水面が永遠に続く世界。

そこに、一夏は立って居た。

 

「ここは…?」

「如何やら、ISコアの作り出した一夏の心象世界のようです。」

「その声は、アルファか?」

 

声のした方を見れば、自分より幼く見える少年が立って居た。

 

「アルファ、その姿は?」

「一夏。如何やら、これは此方での私のイメージを具体化したアバターのようです。」

「そうか。しかし、何故お前がここに?」

「それは、私がお二人をここへお呼びしたからです。」

 

落ち着いた、女性の声に目を向ける。

白い髪に白い肌、赤い目と白いワンピースを纏った不思議な存在感を放つ女性。

 

「君は、もしかしアルビノボン太くんの…!」

「はい、その通りです。私が、アルビノボン太くんのISコアです。」

「…私達を、呼んだとは?」

「その事について、説明させて頂きます。先ずは、これを見て下さい。」

 

ISコアが両手で何かを包み込む様な仕草をすると、その手の中に小さな光が現れる。

 

「それは?」

「これは、貴方が欲して求める物の種です。」

「!まさか⁉しかし、何故?今まで、予兆すら見せなかったのに…。」

「これは。つい最近、ドイツの専用機との戦闘で得られたデータが基になって生れました。」

「…AICか。」

「はい。ですが、まだ完成する為のデータが足りないんです…。」

「足りないとは?」

「まだ、あと少しとても大事なデータが足りてないんです。」

「それは、どういう?」

「詳しくは、言えません…ですが、あと三回なんです。」

「あと三回?」

「はい、それもこれまで使ったのとは別のパターンを揃えれば、この子は完成する。」

「別のパターン…まさか!」

「その可能性が、高いですね一夏。しかし、三回のあれに耐えられる対戦相手などいますか?」

「丁度いいのがいるだろ、一撃必殺の攻撃に耐えた奴が。」

「成る程、あれならば。」

 

二人の目に闘志が滾る。

 

「行こうぜ、相棒!」

「はい一夏。」

「俺とお前…。」

「私と貴方…。」

「「二人で揃ってこそ、アルビノボン太くんは完全になる!」」

 

一夏達は、そう言い夢の中から現実に帰って行った。

 

「後は、頼みました。一夏さん、アルファさん…。」

 

二人を、コアは祈る様に見送った。

一方、箒の下にはかなめが顔を見せていた。

 

「…かなめさん。」

「箒ちゃん、ちょっと小母さんの話を聞いてくれる。」

「…はい。」

「私もね、箒ちゃんと同じ年の頃に今の箒ちゃんと同じ様な体験をした事があるの。」

「…。」

「その時は、宗介がいつも助けてくれた。だけどね、卒業も間近って時期に学校が襲われっちゃってさ、その時に友達を人質されたのよ。」

「!」

「うん。そうだよね、今の箒ちゃんと同じ反応をその時の私もした、その前も自分と関係ない人たちが自分のせいで傷つくのいっぱい見ていたから怖くなって、ずっと信じていた宗介の事もしんじきれなくなってた…。」

「かなめさん…。」

「箒ちゃん。私はね、今でもその時の事を後悔してる。なんで、最後まで信じ切れなかったんだろうって、今まで散々助けてくれたのにどんなに危険が在っても助けに来てくれたのにってさ…。」

「後悔…。」

「箒ちゃんは如何?後悔してない?」

「私は…悔しい。」

「うん。」

「自分を信じ切れない自分が悔しい!慢心を恐れて、何も出来ない弱い己が!一夏を守れなかった私が悔しい!」

「うん。じゃあ、如何しようか?」

「それは…。」

「箒は、居るか⁉」

「敵の場所が判ったぞ!」

「!ラウラ…。」

「あんたの想いは判ったわ。私達も、同じだから。」

「鈴…。」

「恋する乙女の強さ!一緒に見せつけてやりましょう!」

「セシリア。」

「なんだかんだ言ってもさ、やらない後悔はしたくないでしょ。」

「シャルロット!」

「私には、恋愛は分からない…でも、悔しい気持ちは分かるから…!」

「…簪だったな。」

「うん。」

「私は、箒で良い。私も、名字で呼ばれるは苦手だ。」

「分かった箒!」

「皆、私も行かせてくれ。いや、例え断られて着いて行く!」

「誰も、拒みはしないぞ。」

「えぇ!」

「当たり前よ!」

「うん!」

「行こう箒、一緒に…!」

 

箒には、さっきまでの迷いは無かった。

ただ、頼もしい仲間と共に標的の居る決戦の地へ赴くのであった。

 

箒「待って居ろ!シルバリオゴスペル!」

 

 

 




次回は、BGMにjamprojectの決戦thefinalroundでも聴きながら書きたいと思います。
感想などありましたらよろしくお願いします。
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