IS世界のボン太くん   作:マガガマオウ

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鈴の不調は何が原因の何か…?
そして、外伝キャラの参入は此処から加速する!


不調の原因と維持の神のふもっふ apprenticeship applicants

放課後の第二アリーナ。

一夏とセシリアは鈴と共に、練習の為にここに訪れていた。

 

「先ずは、不調の原因から探るか。」

「えぇ、鈴さん。」

「分かったわ。来て、甲龍!」

 

甲龍を纏い、龍咆を発動準備に係る。

 

「セシリア、的を…。」

「分かりましたわ。今、準備します。」

「あぁ。セシリア、標的は常に移動してるタイプをお願い。」

「分かりましたわ、いつもの通りですわね。」

 

鈴達の会話を聞き、不可解そうに聞いてくる一夏に鈴は答えてた。

 

「いつもの?…鈴、若しや中国に居た頃もか?」

「えぇ、そうだけど?」

「…成る程な…鈴、今日はウォーミングアップも兼ねて安置タイプをやろう。」

「えっ⁉まぁ…良いけど。」

 

急な、一夏の提案に驚きつつ了解の意を示す。

 

「鈴さん、設定できましたわ。」

「ありがとう、セシリア。」

「それじゃあ、俺達はピットの中で見ているから、お前は自分のタイミングで始めてくれ。」

「分かったわ。」

 

一夏達がピットに入ったその少し後、鈴音は砲撃を始めた。

件の命中率は、別段問題ない程度だ。

 

「今の所は、特に問題なしですわね。」

「ふむ、龍咆自体に問題は無い様だな。」

「鈴、次は常に移動しているタイプに切り替えるぞ。」

「了解よ。」

 

マイク越しに鈴に要件を伝える一夏。

目でセシリアに合図を送り、一夏の視線を受けて標的のタイプを切り替える。

今度は、さっきの様に標的に当たらなかった。

少しずれて当たったり、目標の手前で誤爆したりなど、外れはしないが命中したとは言い辛い結果になった。

 

「成る程…大体、原因が判った…。」

「もう、ですか?」

「あぁ…。」

「それで…なんですの?」

「うむ…龍咆は、空間に圧力を加えて砲弾にする兵装だったな。」

「えぇ、その通りですわ。」

「つまり、操縦者は一度座標を指定する必要がある訳だ…。」

「そう…ですわね。」

「当然ながら、指定した座標は圧力を加える為に一度固定する必要がある、という事は少なくとも一機はその間使用が出来ない。」

「それも、当然と言えば当然ですわね…。」

「だが、もし空間を固定している時に新たな座標が指定されたら…?」

「!そうなれば別の一機がその指令を実行する、でもそのすぐ後にまた別の座標が入力されて処理が追い付かなくなる…。」

「鈴の指定タイミングが早くなったんだろな、甲龍が追い付けない程に。」

「では、まさか不調の原因は…。」

「そうなるな…一種の成長痛みたいな物か…。」

「これを、鈴さんに伝えますか?」

「いや、止めておこう…事実か判らない憶測を伝えるのは成長の妨げになる。」

「分かりました。一夏さんが、そう仰るのなら…わたくしも、その判断に従いましょう。」

 

ピットの中で頷き合い、友人がこの苦境を乗り切ると信じて見守る事を誓った二人。

そして、表層では楽観的に見えていた鈴音は内心で焦っていた。

『まただ。また、外れた…如何して。如何してなのよ!』

成長痛、人が成長するのに伴う痛みそれは進化する予兆であり、必ず訪れる試練である。

そして、最近それを乗り越えた者が一人。

ラウラは、ただ静かにその場に座り気を高めていた。

 

「ドイツ代表候補生の、ラウラ・ボーデヴィッヒさんとお見受けします。」

 

そんな、ラウラに声を掛ける人物が居た。

その声にする方に、目を開け視線だけを其方に寄越した。

 

「誰だ?」

「私は、タイの代表候補生のヴィシュヌ・イサ・ギャラクシーと申します。」

「タイの…それで、何か御用か?」

「椿師範が、タイに居られる時に織斑師範の事を聞きました。」

「そうか。それで、私に如何しろと?」

「織斑師範に、お託を頼みたいのです。」

「…何故、私に?言いたい事があるなら、師匠に直接言いに行けばよろしいだろう。」

「いえ、自分で思ってもかなり失礼な内容なので直接は…。」

「…分かった、伝えておこう。」

「ありがとうございます。では、明日の早朝にて試合を申し込みます。貴方の実力が如何程のものか、私自身で確かめたい。場所は武道場にて待つ以上です。」

「…貴女も、過去の私の様にあの方の力を見誤っていないだろうか…。」

「それは…ですが、椿師範がお認めになった実力が本物かこの目で見た事が無いので…。」

「では、しっかり見てくると良い。あの方の、実力を…!」

「はい。では、伝言の方は頼みました。」

「必ず、伝えよう。」

 

その後、鈴の練習を終えいつもの様にラウラの稽古の相手をしに来た一夏にヴィシュヌの事を伝えた。

そして、翌日の早朝。

まだ、日も登り切っていない時間。

一夏は、ラウラを連れ武道場へ向かっていた。

 

「ラウラ、本当に立ち会うのだな。」

「はい。師匠の動きを見る事も今後の鍛錬に活かせる事と思いまして。ダメですか?」

「いや、見る事もまた鍛錬なりだ。しかし、ただ見るだけと言うのもあれだ…判事を務めなさい。」

「了解しました師匠。」

 

武道場に着いた。

戸が開いているのを見ると、ヴィシュヌはもう中にいるらしい。

静かに戸を引いて中に入る。

 

「待たせてしまったかな?」

「いえ、来て頂けて光栄です。」

「なに、試合を申し込まれたら受けるのが礼儀なだけさ。」

「では早速…!」

「うむ、ラウラ…!」

「はっ!」

 

ラウラが両者の中間に立ち、二人が互いに向かい合う。

 

「此れより、試合を開始します。両者、互いに礼!」

「よろしくお願いします。」

「よろしくお願いします。」

 

試合の始まりは、礼にて静かに始まった。

両者ともに構えを執る。

 

「やっ!」

 

先に動いたのはヴィシュヌだった。

一蹴りで距離を詰め、一夏に懐に飛び込む。

 

「スゥ―――――。」

 

しかし、一夏も深く長く息を吸いながらをしながらヴィシュヌが詰めた距離の半分程下がる。

そして、ヴィシュヌの突き出された腕を躱す。

 

「ハァ―――――。」

 

今度は、息を吐きながら一瞬でヴィシュヌの横をすり抜ける。

一夏の一瞬の動きに気を取られたヴィシュヌは反応が遅れる。

その間に、背に回った一夏は相手の慣性に手を添えるよに背を押す。

 

「なっ!くっ…はっ!」

 

背を押され、前に体勢が崩れたが如何にか勢いを殺し振り返って一夏と向き合う。

 

「今のは、力が入り過ぎていましたな…。」

「!それが、如何しました?」

「では今度は、此方から動きましょう。フゥ――――。」

 

先程のヴィシュヌと同じ様に一足で距離を距離詰め相手の手首を取る。

そして、姿勢を低くして鳩尾に掌を当てる。

綺麗な、水が流れる様な体捌きにヴィシュヌは疎かラウラですら言葉を失う。

 

「はっ!そこまで!」

「ありがとうございました。」

「えっ?あっ!ありがとうございました!」

 

茫然としていたヴィシュヌは一夏の声で我に返る。

 

「では、そろそろ…。」

「まっ待って下さい。」

「まだ何か?」

「今日は、試合を受けて頂きありがとうございます。」

「いえ、最初にも言った通り。それが、武闘家として守られるべき礼儀だからですよ。」

「それでも、感謝します。」

「そうですか…では、受け取っておきましょう。」

「それで、ですが…私は、この試合で自分が負けたら一つ決めていた事があります。」

「それは?」

「織斑師範!私にも、稽古をつけて下さい!」

「君もか…勝手にしなさい。俺は、その権利を否定できないからね…。」

「ありがとうございます!」

 

この日、織斑一夏に二人目の教え子が出来た。

この光景は、外で見ていた一人の人物以外は三人しか知らない。

 

?「まさか…これは、若しかしたら…。」

 

 

 

 

 

 

 




ラウラに続き鈴ちゃんの強化フラグです。
感想などありましたらよろしくお願いします。
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