IS世界のボン太くん   作:マガガマオウ

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楯無と対決はボン太くんに眠る新たなる力を目覚めさせる。


白き牙を持つ狼のボン太くんstorm

IS学園生徒会長それは、この学園に於ける生徒の最強の実力者を意味する。

そして、現生徒会長更識楯無は現役の国家代表であり、その実力は突出していると云えよう。

その事を踏まえてみると、この状況が如何に衝撃的な光景であった。

 

「ふも!」『ここだ!』

「くぅ!なんの!」

 

国家代表を前に善戦し、同レベルの攻防を繰り広げるのはセイクリットアルビノボン太くん。

その手に、ハルバートを持って突撃しすぐさま横に抜ける。

hitandawayを基本戦術にして、常に間を置いた戦いを続けている。

決して楯無も攻勢に出てない訳ではない、しかしボン太くんの動きが早く押し込められてしまう。

ボン太くんにしても長く接近すれば不利になる為、一瞬で近づき攻撃した後に突進の勢いを利用して逃げる。

それは、一夏の勝負勘にから来る攻撃パターンだった。

楯無は、自分の攻撃範囲に入ってこないボン太くんに末恐ろしいものを感じていた。

 

「まさか、ここまで出来るとはね…。」

「ふもっふふっもふ。」『やはり、読みは当たっていたか。』

「さぁ、どうでしょう?ただ、そろそろお姉さんも焦れてきちゃったな~。」

「ふもふももっふもーふー。」『いや、その振りは無いでしょう。』

「もう!乗りが悪いんだから!そう謂う子には、お仕置きよ!」

「ふも!」『何!』

 

楯無が、専用機ミステリアス・レイディーの武装の一つ蛇腹剣ラスティ―・ネイルを伸ばしボン太くんの持つハルバートに巻き付ける。

そのまま、自分の手元に引き寄せランス蒼流旋のガトリングを放つ。

腕を突き出し、斥力場で弾丸を弾くのだが、まだ上手く扱えてないのか数発摺り抜けて本体に着弾する。

ハルバートを手を離し、ランチャーに持ち替えて撃ち放つ。

しかし、ナノマシンで構成された水のヴェールの阻まれてしまう。

 

「あら?戦法を変えてきたわね。そんなに、お姉さんと近づきたくないの?」

「ふもっふふもるふーもっふ!」『はい、正直嫌な予感しかしないので!』

「くっ!そこまで、はっきり言うこと無いじゃない!」

「ふっもふもふふ!」『これも、戦術です!』

「それ、言ってれば何でも許されると思ってない⁉」

「ふもふももっふ!」『それは、お互い様です!』

 

会話をしながら、一定の距離を空けてランチャーを打ち続けるボン太くんと如何にか接近戦に持ち込みたい楯無の激しい攻防が続く。

 

「あ~ぁ、もう!ホントにすばしっこいんだから!」

「ふもるるふーもふももっふ…ふもっふ!」『簡単には捉まりませんよ…ここだ!』

「へぇ!キャ――――!」

 

言い合いの最中ある宙域に、楯無が差し掛かった時であるボン太くんが手を下げた。

その動作の後に、盾無の周囲を囲んでいたステルス状態の浮遊機雷が爆発する。

爆発が終わり、爆煙が晴れると健在の楯無が姿を現す。

 

「ふも…ふもっふ。」『流石に…あれでは倒せんか。』

「結構ギリギリだったけどね…と言うかよ。よくもまぁ、あんな回りくどいトラップを仕掛けたわね…。」

「ふもっふふもるっふふーふもふもっもっふ。」『普通の射撃兵装でダメなら、もう爆弾しか無いと思いまして。』

「大した慧眼ね…お陰でちょっとヒヤッとしたわ…。」

「ふもるもっふふももるふーふるっふ。」『戦術的には、効果的だったみたいですね。』

「えぇ、だからこそお姉さんもちょい怒なんだけどね~!」

「ふもー!」『えぇ―!』

 

語尾が上がり、怒りを顕わにした楯無。

そして、ボン太くんの周りに濃霧が発生した。

 

「お返しよ…クリア・パッション!」

「ふも―――――!」『ギャーーーー!』

 

本来は、密閉空間に於いて最も威力を発揮する筈のこの技を広いアリーナの中で使ったのは先程のマイントラップの意趣返しに他ならなかった。

それでも、ボン太くんの健在だった。

 

「…やっぱり、防がれたか…本当に出鱈目よねラムダドライバって…。」

「ふもっふ!ふもるるっふふーもっふふもーる!」『やばかった!水蒸気爆発も防げる判っても怖い!』

 

水蒸気爆発、爆発的蒸発現象の総称だ。

自然界では火山の噴火等が代表例だろう、瞬間的に水が気化・膨張する事で起こる爆発に似た現象を起こす。

当然ながら、普通のISであればマイントラップもクリア・パッションも一発で機能停止に追い込めるレベルの攻撃だったのだが、二人は互いに大きなダメージは負ったものの戦闘続行は可能なレベルで耐え凌いだ。

 

「ふもっふ!ふーふもふももっふ!」『アルファ!こうなれば、白狼形態を使うぞ!』

『一夏。形態の識別ネームが変更されてます。』

「ふも⁉ふーもっふもふふもっふ!」『何⁉じゃあ、何と呼べば良いのだ!』

『白牙狼形態です。』

「ふも!ふーふーもっふふもっふ!」『了解!白牙狼形態発動!』

「早々、やらせるもんですか!きゃ!」

 

ボン太くんの形態変化が完了する前に、片を付けるべく接近する楯無の前に何かが突進して来た。

 

「ガウーン!」

 

白い狼型のロボットの様である。

 

『一夏、ビーストアーマーを換装して下さい。』

「ふもっふもっふ?ふもも?」『ビーストアーマー?あれか?』

『はい。装着白牙狼とコールして下さい。』

「ふも。ふも!ふーふーもっふ!」『了解。装着!白牙狼!』

『ホワイトファングウルフ!クロスオン!』

 

狼が分解され、其々のアーマーに変形する。

そして、天高く舞い上がったボン太くんのボディーに換装される。

胴体の上半分は大きめの狼の顔のヘッドギアに、後ろ脚はブースターになり前方の胴体から背中にを覆う、前足は腕の装甲の上から装着されてクローに変わり、尻尾と腰に姿勢制御装置として換装、最後に小さい方の頭部は胴体の下半分と共に足に装備されクローになる。

 

『一夏、主力装備が二種類になりました。何方を、使用するか選択して下さい。』

「がるがるるがっふ!」『風牙を選択する。』

『了解。風牙アクティブ!』

 

その手に、一本に日本刀型の近接ブレードが現れる。

風牙と名付けられた、白牙狼の新たなる主力兵装である。

その刀身に、風の纏い始めた風牙を前に突き出して必殺に一撃の準備に係る。

 

「がるもっふ!」『アルファ!』

『エクストラアタックコード[ホワイトファングハリケーン]発動!』

 

顔の上半分をギアが覆い隠しオッドアイが光る。

その変化を察した盾無も蒼流旋にアクア・ナノマシンを収束する。

装甲表面を覆う防御用のナノマシンも蒼流旋に集められ攻勢形成される。

互いに、この一撃に最後の力を注ぎ込む気概だ。

暫くの沈黙が流れ、そして互いに必殺の一撃を放つ。

 

「がるがるっふがるもーっふ!」『ホワイトファングハリケーン!』

 

風牙から風を纏った斬撃が飛び、渦を巻いて盾無を狙い進んで行く。

 

「ミストルティン!」

 

楯無の手から放たれた、蒼流旋がナノマシンによって作られた螺旋を纏わせながらボン太くんにめがけて真っ直ぐ飛んでいく。

 

「くぅ!きゃぁぁぁぁぁぁ!」

「が!がるぅぅぅぅぅぅぅ!」『うっ!くぁぁぁぁぁぁぁ!』

 

ほぼ同時に、互いの攻撃が当りシールドエネルギーを0にする。

結果は、引き分けである。

しかし、この試合を観戦していた生徒たちは誰も声を上げる事は無かった。

 

ダリル「生徒会長と戦って…引き分けた…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




セイクリットアルビノボン太くんは形態変化はクロスオン方式になりました。
感想などありましたらよろしくお願いします。
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