IS世界のボン太くん   作:マガガマオウ

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一夏達、防衛部の幹部サイドです。


一夏隊長と楯無指令の長い一日のふもっふguest

セシリア達が、一年一組にてボン太くんカフェをやっている傍らで、防衛部の司令官である楯無と同じく防衛部の部隊長をしている一夏は、IS学園のヘリポートの傍の控室にて待機していた。

顧問である愛子は、朝から空港にとある人物の出迎えに向かい、二人は愛子と共に来るさる方を出迎える為にここで待っていた。

大分、緊張した面持ちの二人の耳に填っているインカムに通信が入る。

 

「お待たせ、もうすぐ着くよ。」

「了解しました。一夏君、お出迎えの準備を。」

「はっ!」

 

一夏が手に歓迎の花束を持ち、控室から楯無とヘリポートに向かう。

通信が入って十数分後、前方からゲストを乗せたと思われるヘリが見えて来た。

 

「来たわね…。」

「来ましたね…。」

 

引き締まった顔の筋肉を解し、笑顔を作る。

そして、笑顔で待つ二人の少し前にヘリが着陸する。

着陸したヘリの下に、ゆっくり歩み寄る二人。

ヘリの搭乗口も開き、愛子と二人の女性が先に降り、その後に続いて銀髪の女性が降りる。

 

「ようこそいらっしゃいました、テレサ・テスタロッサ様。」

「ミスリル本社からの、長旅ご苦労様です。」

 

楯無と一夏が、揃って一礼する。

 

「そんなに、畏まらないで楽にして下さい。」

「はっ!ありがとうございます。」

 

テッサの言葉に、姿勢を崩す二人。

 

「これは、学園長からの歓迎の品です。」

「まぁ!綺麗な花束ですね!ありがとうございます。」

 

重蔵から預かった、彼の花壇で育てられた花で作られた花束をテッサに手渡しす一夏。

 

「愛子さん。帰るまでの間、この花束を預かって貰えますか?」

「承知しました。」

「ありがとうございます。」

 

花束を手に持ち、愛子にそう聞くテッサに了承の意を告げる。

 

「テッサ、そろそろ移動しませんか?」

「あぁ!そうですね!」

 

脇に控えて女性が移動する事を進言すると、テッサが同意した。

 

「案内は、如何されますか?」

「お願いします。」

「では、一夏君に案内させる事にしますね。」

「はい。一夏さん、よろしくお願いします。」

「はっ!取り敢えず、校舎へ案内させていただきます。」

 

楯無に指名されて、テッサ一行と共に校舎へ移動する。

校舎迄の道中は、様々の部活の出店が並びとても賑わっている。

テッサも興味深そうにその様子を眺めている。

 

「何処かに、寄っていかれますか?」

「えっ!あぁ!すいません。」

 

その様子を見ていた一夏が、テッサにそう提案する、

彼女は、いきなり声を掛けられて驚いたが、直ぐに発言の意図に気付き驚いたことを謝罪する。

 

「いえ。それで、如何されますか?」

「では、お言葉に甘えて。」

「承知しました。何処に、なさいますか?」

「あそこが気になります。」

 

ベビーカステラを売っている出店に掛け寄るテッサの背を見守りながら、護衛の女性たちに近づく。

 

「スコールさん、お久しぶりです。」

「えぇ、久しぶりね一夏。」

 

顔をテッサに向けたまま護衛の二人の内、年が上と思われる女性スコールに話しかける。

 

「如何してここに?」

「お仕事よ。私達も、一応ミスリルの社員だからね。」

「初耳ですね。てっきり、下請けの企業の代表かと思ってました。」

「そう言う貴方は?」

「俺も、仕事ですよ。」

 

淡々と交わされる二人の会話は、通行人には聞き取れない程に小さいな声で交されていた。

 

「それにしても、これは貴方の発案?」

「これと言うのは、あの事ですか?」

「えぇ。」

「結論から言えば、その通りです。」

「…そう、考えたわね貴方。」

「あれは、今の世界に一石を投じれるだけの物です。」

「それだけに、慎重に扱わなければならいわ…。」

「だからこそ、世間の目がこのイベントに向いてる気風に乗じてこの学園に運び込む。」

「…適任者が来ているにね、此処に…。」

「はい…あいつは、今日間違いなく…IS学園に来ますから。」

「そう…その人物が、辿り着けると良いわね…アルビノ型三号機いえ、貴方から得られたデータを基に作られた男性でも適合できるISコアで作られた機体の下に…。」

「辿り着きますよ…あいつは、俺に劣らぬボン太くんファンですから。」

 

二人の会話を、聞く事が出来る人間がこの場に居るならばその機体を探し回る事だろう。

しかし、そんな人物はこの場には居合わせて居なかった。

 

「お待たせしました。」

「堪能出来ましたか?」

「はい!」

「それは、良かった。では、行きましょうか。」

 

出店を回り終えたテッサが戻って来たのを確認すると、また校舎に向けて移動を始めた。

校舎の中も、各クラスの出し物で賑わいを見せる。

その中で、最も話題になっていた出し物、一年一組のボン太くんカフェに到着した。

店の中から、箒が出て来る。

 

「お待ちしておりました、中へご案内します。」

「えっ!は、はい…よろしくお願いします?」

 

箒に、連れられ教室に入っていくテッサと護衛の二人を見送る。

 

「お疲れ様です、師匠。」

「あぁ。ラウラ、後は頼む。」

「はい、お任せください。」

 

外で、行列の整理をしていたラウラに後を託し、一夏はその場を離れる。

その時、誰かに呼び止められる。

 

「あの、織斑一夏さんで宜しいでしょうか?」

「…そうですが、貴女は?」

「あぁ!挨拶が遅れました、御剣コーポレーションの巻紙礼子と申します。」

 

呼び止めた黒髪の女性は、何処かのIS系企業の営業らしい。

 

「それで、何か御用ですか?」

「はい。実は、我社で開発した商品のテストをお願いしたいのですが。」

 

礼子と名乗った女性は、手持ちカバンから企画書の様な物を取り出した。

 

「そう言う事であれば、日本ミスリルの方にお問い合わせください。自分は、今はあそこの人間ですから。」

 

申し出を丁重に断ると、礼子は更に食い下がる。

 

「責めて、この資料だけでも拝見して貰えませんか?」

 

資料の束を差し出した礼子に、一夏は首を横に振り断った。

 

「すいません。これから、片付けなければいけない要件が有りますので失礼します。」

 

そうして、その場を離れる。

一夏は、インカムに指を付けた。

 

「ターゲットが接触してきた模様です。」

 

そう、小さく呟いた。

それから、尾行を警戒しながらミスリルが占有している整備棟の一画に向かった一夏。

そこには、布が被せられた一機のボン太くんが在った。

そのボン太くんは一言で云えば赤かった、それも燃え上がる様に鮮烈な朱の色をしたボン太くん。

そのボン太くんの前で、一夏は中空に作業用コンソールをだして何やら設定していく。

 

一夏「数馬…お前に託すぞ、ブレイブボン太くんを…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ここまで、数馬君がフィーチャーされた二次創作ってあったかな?
感想などありましたらよろしくお願いします。
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