我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者 作:亜亜亜 無常也 (d16)
彼らが友人となって放課後。
達也と立華、レイナは風紀委員本部にやってきたのだが。
「何故お前がここにいる!」
彼らを迎えたのは森崎の声だった。
「何故?愚問。わたし達、風紀委員?」
「何で疑問形?」
「不安。わたし、特に」
「大丈夫。ダメだったら」
「ら?」
「渡辺先輩をしばこう!」
「うん!」
「……お前達は何を言っているんだ」
立華とレイナの会話にツッコミを入れる達也。
「だってレイナもなっているはずなのになっていないのなら、ねえ?」
「大丈夫、殺しはしない。ボコボコ」
「いや、大丈夫だろう」
そんな感じで会話していると。
「おい!無視するな!」
「「「まだいたの?」」」
「いたよ!?何で帰ったと思ったんだ!?」
そんな森崎の叫びに。
「やかましい!新入り!」
渡辺が注意する。
そして。
「風紀委員会の業務会議に風紀委員以外が顔を出す方が稀だ」
「なら、必然的にこの場にいるのは風紀委員以外にいない」
「この程度の事をいちいち説明させるな」
森崎に注意する。
それに小さくなる森崎。
だが、渡辺の注意が終わり、視線が外れると森崎は達也を睨みつける。
(「これはダメだな。何とかしないと……」)
その様子を伺っていた立華が思う。
このままでは本人のためにならない。
そんな事を思っていると、続々と他の風紀委員達も集まっていく。
そして。
「さて諸君、今年もあの馬鹿騒ぎの一週間がやって来た」
渡辺が諸注意を告げていく。
そして。新入りである立華達を紹介する。
すると。
「役に立つんですか?」
と言う意見が上がる。
それに渡辺は不敵に笑うと。
「ああ。4人共使える。森崎のデバイス操作は中々だし、司波の腕前はこの目で見てるし……」
仲良しコンビに目を移し。
「この2人も中々だ。私が保証する」
「では新入り以外は出動!」
上級生が出ていくと、残った4人は説明を受ける。
そして、達也が備品のCADの使用許可を求め、許可された。
渡辺が出て行った後に。
「おい、司波」
森崎が出ていこうとした司波を呼び止める。
そして。
「調子に乗るのもいい加減n」
言い募ろうとした時だった
「森崎」
立華が森崎に声を掛ける。
……そのトーンがいつもより低いのには達也とレイナしか気づかなかった。
「おm」
「お前には関係ない」と言おうとした森崎。
だが、言えなかった。
立華の表情に言葉を失くしたのだ。
無表情だった。
「昨日言った事を忘れたか?」
「人を見下すなと」
「お前の耳は飾りか?」
殺気が漏れる。
森崎が震えはじめる。
「その早撃ちで何を撃った」
「己の愚かさか?」
「馬鹿め!ではk」
最後まで言えなかった。
本来なら「首を出せ」と続けるところだったのだが。
ズキューーーン
「「!?」」
絶句する達也と森崎。
なぜなら。
レイナが立華の唇に自身の唇を押し当てた。
無理やり言葉を止めた。
「ぷは」
「……何をするだー?」
唇が離れ、叫ぶ立華。
流石に混乱したらしい。
それにニコリと笑いレイナは続ける。
「人、落ち着かせる時、荒技、性的接触、いい」
「……それは一応知っているが」
達也は知っていたらしい。
「性行為、ここ無理。これぐらい、限度」
「ぶっ!」
噴き出す森崎。
「冗談」
「冗談に聞こえないんだが……」
げんなりと達也がぼやく。
そんな感じで雰囲気がグダグダになってしまった。
◆◆◆
「お前なあ……」
「アレ位、普通」
「そうか?」
「達也、深雪、いつも、イチャイチャ」
「……そうだな」
達也と森崎とは別れ、見回りをする事になる。
「それにしても……アイツ、どうにかしないとな……」
「モブ崎?」
「崎は覚えたか。偉い偉い」
あのままでは色々な意味で駄目だろう。
どうにかしなければ。
だがどうするか……。
「いっそ、影の国に送るか?」
「……」
立華の呟いた言葉に無言になってしまうレイナ。
そんな彼女の頭を軽く撫でる立華。
「本当にスカサハの事嫌いなんだな」
「嫌い」
ぷいっと横を向く彼女を見て苦笑する。
どうも彼女とはそりが合わないのだ。
「じゃあどうするか……」
考える立華にレイナが意見を出す。
「スパルタ」
「アレは駄目。脳筋だし」
いきなり裸で
アレは死ぬ。
……まあやらされたけど、生き延びた。
「ドジ僧侶」
「色んな意味でダメだと思う」
彼女はそもそも分野が違う。
天竺に行かせる訳でもない。
というか合わせるとどんな化学変化が起こるのか……。
「じゃあミッチー」
「あの人は学問。精神的な事は無理」
彼はいつも穏やかだが、プッツンするとヤバイ。
どこぞのCEOばりに。
「先生は?」
「いいかも。でも……どうやって会わせるか……」
それが問題だなと思っていると。
「うん?」
「?」
「騒ぎ声がする。行ってみよう」
「うん」
2人で行ってみる。
そこは体育館。
そこでは達也が上級生らしい1人を取り押さえていた。
そこへ、剣道着の生徒多数が襲いかかろうとする。
が。
一気に数人が吹っ飛ぶ。
「達也、平気?」
「ああ。助かった」
レイナの魔法で吹っ飛んだ。
彼女が使ったのは、空気を圧縮し破裂させ爆風を一方向に当てる魔法 〈偏倚解放(へんいかいほう)〉である。
それに怯まず襲い掛かる生徒を達也とレイナ、更に立華が捌いていった。
あっという間に鎮圧は完了した。
「いいですか。ここはこうです」
「許さん!許さん!!許さんぞー!!!■―■―■―■ー」
「雷よ、堕ちよ」
復讐者(アヴェンジャー)のサーヴァント。本作オリジナルサーヴァント。
平安貴族風の衣装を纏った青年。
いつもは穏やかであるが、「
そのおかげか知識人系のサーヴァントの他になぜかCEOとも仲がいい。
レイナの教師役の1人であり、ミッチーと呼ばれている。