我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者 作:亜亜亜 無常也 (d16)
第一節:彼らの日常
立華がある程度の事情を司波兄妹にある程度話して以来。
特に大きな事件が起こることもなく(そう何回も大きな事件が起こる訳もない。……多分)平和に日常が過ぎていっていた。
とは言っても何もなかったわけではない。
森崎を矯正するのに立華が頑張った。
きっかけは……。
『おい、藤丸』
『何だ!……ええと』
『モブ崎』
『そうそれ!』
『森崎だ!』
『で?何の用?』
『僕と決闘しろ!』
きっかけは森崎が喧嘩を売って来た事から始まった。
『……丁度いいかもな』
『受けるのか?受けないのか?』
『いいぜ。受けてやるよ』
そういう訳で演習室を借り。
『重くいくぞ!』
『!?』
『鋭くいくぞ!』
『!!??』
『激しくいくぞ!』
『!!!???』
『悔い……改めろ!』
『プベラ!?』
こんな感じでボコボコにした。
向こうは魔法を使ってきたが。
『魔法なんざ使ってんじゃねえ!拳で来い!』
干渉強化で防ぎきる。
そのまま拳でねじ伏せる。
『そんな無茶n』
『無茶じゃねえ!』
どこぞの聖女が悪竜を説法(物理)して調伏した同じ方法で性格の矯正をする事にした。
マルタは竜であるタラスクを説得できたのだ。
ならば立華は人であるはずの森崎を説得できないはずがない。
……多分。
『森崎が死んだ!?』
『この人でなし』
『どうしたの!?雫!?』
『言わなきゃならない気がした』
因みに観戦者として、鷹山レイナ(相棒なので)、北山雫、光井ほのか(面白そうなので)、司波達也、深雪(ヤコブの手足に興味があった)も参加していた。
おかげで何とか森崎の性格矯正に成功した。
普段ジ○イアンが映画ジ○イアン位にはなった。
エリカのために刀を持って来たり。
『約束通り持ってきてやったぞ!』
『ありがとう!』
なぜか巨大な棺桶を入れ物代わりに持ってきた立華。
『それで?』
『?』
『どこに並べるんだ』
達也の素朴な疑問。
それに。
『エリエリ』
『あたしの呼び名なの!?それ!?』
『どこに並べるの』
『……』
考えてなかったエリカ。
そういう訳で。
『……で俺達の所に来たと』
『はい!』
『はあ……』
剣道部と剣術部の合同練習の所にお邪魔して広げた。
出迎えた桐原が呆れながら言う。
一部スペースを借り、そこに広げる。
面白そうなので、いつもの面々+α勢ぞろい。
……α?吉田幹比古である。
最近知り合い、行動を共にするようになった。
『色々あるのねえ』
気になったのか覗きに来た壬生が感心しながら言う。
……興味あったのか結構色々な人が見に来た。
脇差から野太刀サイズまであった。
『で?どう?』
『う~ん』
エリカは色々試してみる。
そして。
『これがいい!』
そう言って出したのは定寸サイズの刀。
『それか………』
そう言うと刀を見て。
『大蛇村正か……。大事にしてね』
『大蛇……』
そんな感じで初夏を通り過ぎ、夏になろうとしていると、同時に魔法科高校の(ほぼ)全学生の待望とする行事が近づいていた。
その名も九校戦。
九校の魔法科高校の代表が実力を競い合う、言うなれば魔法師の全国競技大会である。
政府関係者などに限らず、一般企業や海外などからもスカウトが来る魔法科高校生の晴れ舞台であるので、アピールや自分の力量を確かめるためなど理由は様々あるが、出場するために学生たちは必死になるのである。
筆記の成績も九校戦の選手内定としての重要なファクターとなるので、生徒たちは学業に精を出していた。……一部を除く。
そしてここ一校でも定期考査が終わり、生徒会は九校戦の準備に向かっていた。
魔法科高校の試験は実技と筆記の二つに分けられ、総合成績とその二つの成績優秀者は学内ネットで氏名を公表される。
無論すでに公表されており、それは学校内に驚きを呼んだ。
まずは総合。
一位 1-A 司波深雪
二位 1-A 藤丸立華
三位 1-A 光井ほのか
これは皆の予想通りと言ったところである。
続いて実技。
一位 1-A 藤丸立華
二位 1-A 司波深雪
三位 1-A 北山雫
となった。
これも文句は出ない。
立華は変人だが、成績は良いと評判だ。
そして理論。
大問題が発生した。
一位 1-E 司波達也
二位 1-A 司波深雪
三位 1-A 藤丸立華
そして四位吉田幹比古、五位にほのか、七位レイナ、十位雫、十七位美月、二十位エリカ、というようにレオ以外のいつものメンツが上位に集まっていた。……レオも成績が悪い訳ではない
実技の感覚がわからなければ、理論が解けないというわけではない。
だが、この順位は異常の一言だった。トップ5に二科生が二人。
さらには達也は下に平均点で十点以上も差をつけてしまったのだ。
そんな訳で……。
「なるほど。だから呼び出されたのか」
「ああ」
達也は職員室に呼び出され、尋問されていたそうだ。
その上転入まで進められたそうだ。
「それで?どうするの?」
「しません」
「するわけないじゃないですか!」
「何故に、ミユキチ、ホノノン、答える?」
「まあこの2人の言った通りだ」
こんな感じであった。
『大蛇村正』
ランク:B
レンジ:1
種別:対人宝具
最大捕捉:1~10人
――――――これ以上は閲覧不可――――――