我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者 作:亜亜亜 無常也 (d16)
歌のおかげ(?)でクラスメイトに受け入れられた立華とレイナ。
そういうわけでクラスメイトで集まって授業の見学をしたりする。
ある程度話す仲にはなれた。
そして、昼食の時間となり。
「深雪はお兄さんと食べるんだって」
「……へえ」
立華はレイナ、雫、ほのかと一緒に昼食を取っていた。
2人で食べようと食堂に向かっていた所で、ほのかと雫に誘われたのだ。
「まあ兄妹仲良いのいい事だ。なあ?相棒」
「うん。兄弟姉妹、殺し合い、目、当てられない」
「こ、殺し合い!?」
「冗談」
「……冗談に聞こえない」
そんな感じで会話を繰り広げていたのだが。
ふと騒ぎが耳に入る。
そこを向くと、二科生の生徒と一科生の生徒がいた。
その中に、深雪と少年……先程話しかけてきた人がいた。
「何?争い?」
「……一科と二科の争いだな。も……モブ何とかだっけ?そいつが侮辱してる」
「「プッ」」
名前を忘れた立華である。
そのあんまりな呼び方に雫とほのかが噴き出す。
「聞こえるの?」
「耳を澄ませばな」
雫の問いに答える。
五感強化は魔術でも基本。
”生前”は使えなかったため、とある魔術師に呆れられたが、”今”は使える。
……まあインチキをしているからなのだが。
そのうち、席に座っていた男子生徒の1人が席を立ってしまった。
その人物を「お兄様」と呼ぶのが聞こえる。
「(アレが司波達也……か)」
雰囲気でわかる。
只者ではない。
「(凄いね。何であんなの高校にいるんだろう)」
まあ自分も人の事は言えないが。
そんな事を思っていると。
「リッカ」
「どうした?」
レイナが立華の制服の裾を引っ張る。
「これ、争い、なる?」
「う~ん……」
レイナの言葉に彼らを観察する。
森崎をはじめとするあの面々の一科生は二科生を見下している。
「お兄様」筆頭の二科生は喧嘩早そうなのが2人程いる。
赤毛の少女と背が高めのゲルマン風の少年だった。
このままでは不味いかもしれない。
だが。
「今は大丈夫そう、お兄様も引いたし」
今回は達也が席を立つ事で収まった。
……深雪は結構不満そうだったが。
その様子に気づかない一科生。
「今は……ですか?」
「うん。この調子で何度か続くと、どちらかがプッツンするんじゃないかなって」
「確かに」
ほのかの疑問に答え、それに同意する雫。
「……まあどちらもそこまで愚かでない事を祈ろう」
「「「……」」」
立華が明るく言った言葉に黙り込む3人だった。
そして。
その願いは。
「いい加減にしてください!どうしてそんなにしつこく引き留めるんですか?」
叶わなかった。
「予想、当たり」
「当たったけど、ちっとも嬉しくない」
「あはは……」
立華の予想は的中。
昼食からいざこざがちょくちょくあり、放課後についに争いになってしまった。
お兄様と帰ろうとした深雪を引き留める一科生と二科生の争いになってしまった。
「それでこれどうするの?」
雫の疑問に立華は考える。
「(できることなら、スルーしたいけど……)」
何か嫌な予感がする。
止めても、止めなくても。
どちらを選んでもろくでもない事になる気がする。
「どうするか……」
そんな事を思っていると。
「どれだけ優れているのか、知りたいなら教えてやるぞ!」
「ハッ、おもしれえ!是非とも教えてもらおうじゃねぇか!」
ゲルマン風の少年とモブ何とかが売り言葉に買い言葉で一触即発になる。
これは不味い!
「リッカ!」
「わかってる!」
自身の
―――■■・■■■■■
クラススキル発動。
彼以外の■■■■も持っているスキル。
それぞれ”自身の在り方”がスキルになっている。
「憐憫」はサーヴァントに寄る攻撃の一切を否定・破却する。
「回帰」は現在の進化論、地球創世の予測をことごとく覆す。
「快楽」は自身の世界のみを救世。
そして、立華……「■■」はあらゆるスキルを獲得できる。
……簡単に言えば〈皇帝特権〉のウルトラ上位版。
通常7クラスのスキルやエクストラクラスのスキルすら使い。
一部のサーヴァントしか持たないスキルや、肉体面の負荷スキルすら使用し。
そのサーヴァントしか持たない固有スキルやid_es(イデス)すら使用可能。
……それ以外にも色々できるが、今は割愛。
今回獲得したのは……。
「だったら教えてやる!」
モブ何とかが腰の拳銃型CADを抜こうとし。
ゲルマン風の少年が突進を仕掛け。
赤毛の少女が警棒型のCADを振るおうとした。
その瞬間。
「「「「「「!?」」」」」」
全員が絶句。
そこにはいつの間にか立華がいた。
片手で拳銃型を捻り上げ。
もう片方の手で、警棒を掴む手を押さえている。
そして、足で少年の突進を制していた。
「ふう。間一髪」
彼が獲得したのは〈縮地〉。
多くの武術、武道が追い求める歩法の極み。
魔法は一切使っていない。
「はい。そこまで」
立華が努めて明るく言う。
そこへレイナも近づいて来て。
「両者、矛、収めて。殺し合い、良くない」
「いやいや、まだ殺し合いにはならないだろう?」
「虐殺、蹂躙、殺人。起こる、切っ掛け、些細な事」
「……それはそうだが。まあ今回は両者多少の怪我で済むんじゃない?」
「それ、わからない」
「……まあ、それはともかく」
そう言って彼は穏やかな表情から、真面目な表情になった。
■■・■■■■■(EX)
■■■■◆としてのスキル。皇帝特権のウルトラ上位版。ありとあらゆるサーヴァントのスキルを獲得・使用・消去できる。無論肉体面の負荷(神性、戦闘続行等)や技術(新陰流、中国武術等)すら獲得し、使用し、使わない物は消去できる。消去した物は再び獲得可能。
――――――現在は閲覧不可――――――