我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者 作:亜亜亜 無常也 (d16)
「え!?論文コンペの代表!?」
「あくまで代理メンバーだけどな」
放課後。
いつものメンバーが立華の家(学校から近い上、通学路上にある)に集まり、皆でお茶とお菓子(クッキー沢山。エミヤのお手製)で会話を楽しんでいると、論文コンペの事が話題にのぼる。
達也が選ばれたことに驚く幹比古である。
「でもかなりメンバーには変わりないじゃないですか。それってやっぱり達也さんの実力が認められたってことですよね」
「そうだよ。やっぱりすごいことだよ。大会の優勝論文は“スーパーネイチャー”で毎年取り上げられているし、二位以下でも注目論文が掲載されることも珍しくないくらいだから」
美月と幹比古は達也が選ばれたことを純粋に驚いており、称賛していた。
「でも確か……もうあまり日がないんじゃないですか?」
「確か後9日だな」
「間に合う、の?」
「ああ。元々進められていた物だしな」
レイナの疑問に答える達也。
夏休み前から進められてきたものなのだから。
「だから、俺達も警備するわけか……」
「あ、そっか。立華君とレイナは風紀委員だものね」
エリカが思い出したように言う。
それに立華とレイナは白い目をエリカに向ける。
「エリエリ、忘れてた?」
「そ、そんな訳ないじゃない……あはは」
「誤魔化せてないよエリカ」
笑いながら誤魔化そうとするエリカにツッコミを入れる幹比古。
「お前達が警備に付くなら安心だな」
達也の言葉にニヤリと笑う2人。
「任せろ」
「不審者、死刑」
「「「「「「殺すな!?」」」」」」
レイナの言葉に全員ツッコミを入れる。
「冗談」
「「「「「「「……」」」」」」」
「代わりに拷問」
「「「「「「あんまり変わらない!?」」」」」」
再びのツッコミ。
それに話題を変えるためか、前に風紀委員に所属していた達也がある事を尋ねる。
「ところで立華」
「うん?」
「大丈夫なのか?書類仕事は?」
その言葉にレイナが笑いながら答える。
「大丈夫。キャノン、言ってある」
(「アレ?先輩が消えているような……」)
レイナは変な呼び名でほとんどの人を呼ぶが、一応学校の先輩には「~先輩」と言う風に呼ぶ。
……え?中条?アレはアレ。
「何を言ったのですか?」
「あのね……」
ほわんほわんれいれい~
『キャノン。選べ』
『先輩が付かなくなった!?』
『付ける価値、ない』
『酷すぎる!?』
『1、書類仕事、2、拷問、3、半殺し、4、死刑』
『ちょっと待って!?選択肢がおかしいわよ!?』
『わかった。4だけなくす。これで平気』
『どこが!?』
『死なないよう、苦しめる、得意。ふーやちゃん直伝』
『前々大丈夫じゃない!?後、それ誰!?』
回想終了。
「こんな感じ」
「「「「「「……」」」」」」
一同何も言えなくなった。
「元はと言えば、渡辺先輩が書類仕事のできる後継者を選ばなかったのが悪いと思う」
「そうよそうよ!全部あの女が悪いのよ!」
そんな中立華が言った意見にエリカが同意した。
しかもかなり力強く。
因みにこのメンバーはエリカが渡辺の事を嫌っている事を知っている。
だからあえて触れないようにしている。
「類友?」
「それが合ってるな」
レイナの意見を肯定する立華だった。
その時、立華がとある事を思い出した。
「あ、そうだ。渡辺先輩で思い出した」
「「「「「「?」」」」」」
「あの人から頼まれてるんだった」
「……何を?」
立華の言葉にトーンを落としながら尋ねるエリカ。
「論文コンペの出場者には毎年護衛を付けるんだ。本人や機材、資料が狙われる可能性があるから」
「確かにそれはあり得るな」
「部活連か風紀委員が人を出すんだけど……」
「……もしや?」
「うん。俺とレイナが達也の警護を担当する事になった」
因みに他の2人は……。
市原が服部と桐原。
五十里には千代田。
妥当な判断である。
「まあ達也に護衛はいらないかもしれないけど……」
「「「「「「確かに!」」」」」」
「でも万が一、億が一ってあるからね。ほら夏休みにさ」
「「「「「「……」」」」」」
立華の言葉に全員が思い出したのは春の”ブランシュの事件”と夏休みの”ある事件”だった。
そこで彼らはサーヴァントに遭遇し、戦った。
だが、全員ろくにダメージを負わせる事が出来なかったのだ。
ろくに対魔力を持たなかったバーサーカー 島津豊久には多少のダメージは与えられたが、対魔力を持っていたセイバー ■■■■にはダメージが全く与えられなかった。
達也の「分解」も、幹比古の「精霊魔法」、雫の「フォノンメーザー」すら効かなかった。
恐らく立華がいなければ、今彼らは生きていなかったかもしれない。
「……何か起こるのか?」
「未来はわかる」
「「「「「「わかるのかよ!?」」」」」」
全員咆える。
「でも知ったらつまんないだろ?だから見ないようにしているし、見たとしても匂わせる位でしか言えない。それが決まり」
「「「「「「……」」」」」」
全員が立華の言葉に黙り込んでしまった。
(「……まあ言っても信じて貰えないかもしれないかもね。どこぞの“オジサンの妹”みたく」)
口に出さず、心の声で付け加える立華。
“彼女”は最後の予言しか信じて貰えなかったのだ。
だが。
「ま、手の届く範囲は守ってやるさ」
これだけはちゃんと言う。
そして笑う。
そのおかげで雰囲気が多少マシになった。
そして、この日は解散となった。
【セイバー ■■■■】
原作で言うと短編集の北山家のプライベートビーチに愉快な仲間+αで行った時に出てきた鯖。
三騎士の一角。
勿論対魔力持ちなため、この世界の住人はかなり苦戦する。……まあこの人のは低めだが。それでも赤王並みにはあった。
「美味しいお米」や「ポンポコ」のように名前が2つある。片方はある程度知られている。。
ただし彼の宝具の剣の名前の方が有名。
恐らく本人より知られてる。
【オジサンの妹】
オジサンと言えばある特異点で登場したとある鯖。
戦士であり、政治家であり、軍団長でもある。
彼には弟と妹が多数いる。その1人。
鯖としてきたら恐らく「術」や「狂」。そして「讐」。逸話的に復讐者が似合う。
詳しくはググるなりして欲しい。
余談だが、とあるラノベでヒロインをしており、来月発売。どうなるかとても楽しみ。
そして、彼女が鯖として出て来る作品もハーメルンで掲載されているのでオススメ。
https://syosetu.org/novel/127408/
(・▽・)<次の話の更新は来週になります。
(・▽・)<まとめるのに手間取っています。
(・▽・)<申し訳ありません。(m´・ω・`)m