我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者   作:亜亜亜 無常也 (d16)

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(・▽・)<この作品の主人公は
(・▽・)<本来のぐだお(172cm)より小柄で
(・▽・)<ぐだこ(158cm)より少し大きい位です。


第十節:人は食っても食われるな

 そんな訳で喫茶店でコーヒーやお茶を注文する。

 暫く他愛ない話をしながら、ティータイムを楽しんでいたが。

 

「ちょっとお花摘んでくるわね」

 

 エリカが席を立ち。

 

「ちょっと出て来るわ……」

 

 レオが端末を持って外に出る。

 

「こう、こうっと」

 

 幹比古が何かを書き始める。

 

 それに達也が。

 

「あまり目立たないようにな」

 

 忠告する。

 そして、端末を使い、どこかにメッセージを送る。

 

 それに疑問符を浮かべたのは美月、ほのか、雫。

 わかっているのはレイナ、立華、深雪。

 

 暫くして。

 まだエリカとレオも帰ってこない。

 そんな中、立華も席を立つ。

 

「どこ、行く?」

「熔岩水泳部の真似」

「「「「「「「熔岩水泳部って何!?」」」」」」」

 

 立華の答えに一同がツッコミを入れる。

 だが、それに答えず立華は店を出た。

 

 ◆◆◆

 

 エリカとレオの用事は、後を付けている中年の男の尋問だった。

 その男はジロー・マーシャル。

 魔法科高校の生徒を経由して、最先端魔法技術が東側に盗み出されないよう監視し、軍事的な脅威となり得る高度技術が漏えいした場合は対処するのが仕事であり、エリカとレオに注意するように忠告。

 そして、隙を見てエリレオコンビ(レイナ命名)から逃げ出す。

 

「何とか巻いたか……」

 

 そう思った時だった。

 人の気配を感じる。

 前方を向くとそこには男が立っていた。

 

 180cm後半の慎重に、引き締まった体付き。

 容姿はハンサムでもなければ醜くも無い東洋人風の顔。

 年齢は20歳中頃だろうか?

 

 ジローはその男を知っていた。

 

「呂剛虎……!」

 

 呂剛虎(ルゥ ガンフゥ/リュウ カンフゥ)。

 大亜細亜連合に所属する軍人。

 対人接近戦等で世界の十指に入ると称され、「人喰い虎(The man-eating tiger)」とも呼ばれている。

 

「な、なぜここに……」

 

 ジローは化学的な処置により身体能力と耐久性を高めた強化人間である。

 だが、こんな怪物には勝てない。

 それでも戦おうとしたその時。

 

「ふう。間に合った」

 

 妙に間延びした声が聞こえた。

 それもかなり近くから。

 目線を向けると、いつの間にか真後ろに人がいた。

 その人物はジローの前に出る。

 

 先程話した男女二人組と同じ第一校の制服。

 浅黒い肌と白い髪の毛。

 背は160cmを超えた位。

 藤丸立華だった。

 

「な、なぜここに!」

「オレ、ストーカーするのも、されるのも得意なんです」

 

 全く自慢にならない事を言ってケラケラ笑う立華。

 そして、呂剛虎の見据える。

 

「さて、お兄さん。どうする?」

 

 立華の不敵な笑みに、呂剛虎は凶悪な笑みで返す。

 

「下がっていた方がいいですよ。おじさん」

 

 立華がジローに視線を向け忠告する。

 

 その隙に一瞬で間合いを詰める呂剛虎。

 そのまま突きを放つ。

 その突きを横から撃ち落とす立華。

 

 そのまま接近戦に突入する2人。

 呂剛虎が攻勢、立華が守勢だった。

 

 呂剛虎は腕や脚を使い猛攻を加える。

 勿論魔法も使用。

 〈鋼気功〉……気功術を元にして皮膚の上に、鋼よりも硬い鎧を展開する魔法を発展させたものを展開しているので、恐ろしく硬い。

 鎧を纏って殴って来るような物である。

 

 立華はその猛攻を捌く。

 時に拳、時に蹴りを仕掛ける。

 魔法は使わない。

 だが、いつも展開している宝具に〈心眼〉の効果はあるので、何とか捌ける。

 

(「やるなあ、この人」)

 

 内心感心する。

 誰かは知らないのだが、恐らく近接戦闘なら世界屈指の実力者かもしれない。

 

 そのまま暫くバチバチやりあう。

 だが、お互い決め手がない。

 そして。

 

「バリツ!」

「!」

 

 立華の蹴り。

 腰の入って無さそうな蹴りだが、意外に入っている蹴り。

 全身の力を込めた一撃。

 それを呂剛虎は両手を交差し防ぐ。

 ダメージはないが、吹っ飛ぶ。

 

「なあお兄さん」

 

 そんな彼に立華は声を掛ける。

 

「退いてくれないか?このままだとお互いただじゃすまない。わかるだろう?」

「……」

 

 呂剛虎の戦意が霧散する。

 どうやら退いてくれるらしい。

 後ろを向いて去ろうとする。

 

「待った」

 

 そんな彼を引き留める。

 顔に疑問符を浮かべながら振り向く呂剛虎に笑って告げる。

 

「次はお互い全力で戦ろうや」

「……!」

 

 立華の言葉に虎のように笑う呂剛虎。

 そして、その場から消えた。

 

 気配が完全に消えた所で、ジローの方を向き。

 

「……暫く身を隠した方が良いと思いますよ?」

「……ああそうだな」

 

 忠告を素直に受け取るジロー。

 そんな彼に立華は尋ねる。

 

「ところで、アレ誰だか知ってる?」

「……知らなかったのか……?」

「はい」

 

 ジローは答える。

 隠す事でもなかったからだ。

 その後、ジローがその場から消えるのを確認すると。

 

「何かヤバそうだな……」

 

 一言呟いた。




(きよひ)<逃しません。
( 母 )<手(すさ)びのようなものですが。
(ジール)<あなたは生きますか?

(・▽・)<以上、溶岩水泳部♪

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