我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者   作:亜亜亜 無常也 (d16)

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(・▽・)<今週も頑張ります。
(・▽・)<それと活動報告欄にお知らせがあります。
(・▽・)<おまけもついているので良かったらどうぞ。


第十七節:もう1つの事件

 隠れ家に帰還した呂剛虎はすぐに自身の上司に今回の顛末を報告した。

 傷だらけの部下に陳祥山は愕然としたが。

 

「傷を治癒魔法で治して、次の任務にかかれ」

 

 優先するべき事柄があったので、責任を問う事はしなかった。

 それよりも彼とも渡り合う実力の持ち主がわかっただけまだよかった。

 

「第一高校における我々の協力者である関本勲が任務に失敗し当局の手に落ちた。収容先は八王子特殊鑑別所だ。関本勲を処分せよ」

「是」

 

 別の任務を与える。

 そして、立ち去る呂剛虎。

 その表情には錬から受けた傷などもはやないようだった。

 

 部下が立ち去り、デスクの前に座る陳祥山は報告を思い出していた。

 

「どうなっているんだ……?」

 

 ウロチョロする鼠や、失敗した協力者を処分しようとするたび、実力者が立ち塞がる。

 一体どうなっているのだろう?

 

「まさか……今回も?」

 

 嫌な予感を感じる。

 まるで何か開けてはいけない物を開けたような。

 触れてはいけない物を触れた物ような。

 

(「気のせいだといいが……。もしこの任務もダメだったなら……」)

 

 作戦目標を切り替える事を視野に入れ、考え事を始めた陳祥山だった。

 

 ◆◆◆

 

 その日の夜。

 藤丸邸。

 立華はナイチンゲールからの報告を聞いていた。

 彼女は病院に寝泊まりしており、メールで報告を受けたのだ。

 

「そっか。平河千秋を襲撃しに現れたか……」

「寅さん?」

「間違ってはないけど、間違ってる。葛飾柴又にはいないよ……」

 

 レイナのボケのツッコミを入れる立華。

 

 ナイチンゲールを国立魔法大学付属立川病院に潜り込ませた理由は簡単。

 彼女が看護師だったからである。

 烈や響子に協力してもらい、何とか入り込ませたのである。

 その苛烈さから、同僚から最初は引かれていた。

 仕事は率先して行うので、最近はある程度馴染んで来たらしい。

 一応アレでも生前は結構慕われていたのだ。

 

「それにしても……」

 

 問答無用で消そうとしてくるとは。

 

「まだ何かありそうだよなあ……」

 

 そんな事を思っていると。

 秘匿回線に連絡が入る。

 これを知っているのは4人。

 もう1人増えたのだ。

 それは……。

 

「タッツン?どうしたの?」

『レイナもいるのか……。まあいいか』

 

 達也だった。

 

「どうした?何かあったのか?」

『今日、強盗に遭ってな……』

「「!?」」

 

 驚く2人。

 達也の説明によると……。

 

 デバッグ作業を行うためにロボ研のガレージに向かった達也。

 そこで魔法式の動作シュミレーションをしていたそうだ。

 本来なら、色々大変なのだが、達也には「眼」があるので、それでインチキして作業を進めていたそうだ。

 それでも結構煮詰まる作業だった。

 1時間位した時に、異様な眠気を感じたらしい。

 

(『これは不自然だ……』)

 

 どうやら催眠ガスか何かが空調から入り込んでいるようだ。

 しかも誰か狙いを持ってやっている。

 ところが、そんな物達也に通じるはずない。

 そんな訳で異常を探知し、避難をさせにやって来たガイノイド……「3HタイプP94」、ロボ研では型番を縮めて「ピクシー」と呼ばれている彼女に、監視モードで待機させ、自身は眠ったふりをして、犯人の出方を伺う事にしたそうだ。

 そして、やって来たのは……。

 

『関本勲先輩だった』

「「誰?」」

 

 2人仲良く首を捻る。

 知らない名前だった。

 それに若干呆れながら達也が説明する。

 

『風紀委員にもいただろ……。渡辺先輩や辰巳先輩が引退した後も在籍してただろう?』

「「……知らない」」

『……』

 

 無言になる達也。

 オホンと咳払いしてから説明を続ける。

 

『論文コンペの校内選考でも市原先輩に次ぐ2位だったんだ。だけど方向性の違いからメンバー入りを強硬に拒否されていたそうだ』

「ふうん」

「へえ」

 

 相槌を聞いた達也の回想に戻る。

 

 関本は達也が眠っているのを確認すると、サブモニター用のコネクターからハッキングツールを使って起動式のデータを吸い上げようとしたのだが……。

 そこへ、保安システムから空調装置の異常警報を受け取った千代田がやって来たそうだ。

 そして、狸寝入りを決め込んでいた達也も起き上がり、言い逃れの出来なくなった関本。

 千代田を撃退して、逃走しようとしたそうだが、あっという間に捕まったそうだ。

 

『関本先輩は八王子特殊鑑別所に身柄を移された』

「そっか。証拠映像は?」

『大本は削除したが、コピーデータは専門家に預けた』

「狐を捕まえる訳か……」

 

 納得する立華。

 そんな中レイナが口を開く。

 

「リッカ」

「どうした?」

「先輩、狙われる?」

「ああ確かに」

『?何かあったのか?』

 

 達也に今日会った事を報告する。

 すると彼は考え込む。

 

『これは関本先輩も危ないな……』

「大丈夫。平河千秋みたいに誰か付けて置く」

『……誰か付けていたのか?』

「うん。フローレンス・ナイチンゲール」

『ブッ!?』

 

 あまりに有名な人物に噴き出す。

 

「豪華でしょ?」

『……何と言えばいいかわからん』

「同意」

 

 達也の意見にレイナが同意した。




軍神のキャスター


「初めまして。君が我輩のマスター君かな?」
「好きな物ですか?そうですね……、武器でしょうか?剣や弓矢、矛、鎧、戦斧、楯が好きですね」
「嫌いな物ですか?そんなの決まっています。■■です。それと銃火器でしょうか?」

魔術師(キャスター)のサーヴァント。本作オリジナルサーヴァント。
異形の肉体を持つ狂戦士(バーサーカー)との二重召喚(ダブルクラス)。実は三騎士にも適性あり。
誰に対しても紳士的に接する。
作る事と壊す事、戦う事と守る事の両方できる万能型。宝具すら作る事が可能。
常在鯖の1人でもある。専ら引きこもって武器作りをしている。外出はしない……というか無理。他の面々と違い誤魔化しが効かない。アステリオスやダレイオスより目立つ。



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