我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者   作:亜亜亜 無常也 (d16)

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(・▽・)<連続投稿も終了。疲れました。
(・▽・)<……トラブルも起こりましたけど。

(・▽・)<そういう訳で今年度の更新は終了。
(・▽・)<皆さん良いお年を。
(・▽・)<次章以降の更新についての事は活動報告欄に載せてます。


第二十一節:それぞれの動向

「論文コンペも近いなあ」

「色々あった」

「だな」

「拷問したかった……」

「……」

 

 藤丸邸。

 論文コンペ本番を二日後に控えた金曜。

 夜も更け夕食も入浴も済ませて寛いでいる時間だった。

 そこへ回線に連絡が入る。

 

『夜分遅くにごめんなさいね』

 

 響子からだった。

 電話の内容はスパイの実働部隊の拘束完了の旨を知らせるもので、響子の表情は明るかった。

 

『陳祥山には逃げられたけども、呂剛虎は確保できた。概ね満足出来る結果ね』

「欲を言えば茶髭も捕まえたかったですね」

『茶髭!?何その言い方!?まあそうだけどね……』

「ああいうのって上をどうにかしないと止まらない場合が多いですし」

『それは経験上?』

「ええ」

 

 これでも色々経験しているのだ。

 

「でもある程度片付きましたし」

『達也君の要請もあったからね』

 

 意外な名前が出てきた。

 ちなみに立華は達也と響子が同僚である事を知っている。

 達也はまだ立華と響子の関係は知らない。

 ……言う機会がないだけである。

 

『被害に遭ったのは魔法科高校とFLTだけじゃないのよ。他の専業や非専業メーカーまで今回の産業スパイ組織には悩まされてたところだったから。諜報も防諜も私達の管轄ではないけど、うちの部隊の性質上魔法技術を標的にしたスパイに知らん顔も出来ないし、達也君から連絡が無くても近々出勤する予定だったのよ。それが少し早まったの』

「なるほど。ところで聖遺物の件は?」

 

 どこから漏れたのか気になった立華である。

 

『恥ずかしい話だけども、軍の経理データが漏洩していたの。それで軍から魔法研究の委託費支払いがあった先が狙われたという経緯みたい』

 

 立華は納得したように頷く。

 手口が中途半端だったのにも頷ける。

 

『拘束したメンバーは東洋系多国籍だったけども、もしかしたらあの街の尻尾を掴むことが出来るかもしれないわ』

「……良かったですね」

『私は小心者だからね。敵が自分の庭先に潜んでるかもしれないというのが我慢出来ないのよ』

「もしもの時は手を貸しますよ」

『……その時はよろしくね』

 

 本音を言えば、彼が手を貸した場合どうなるかわかったもんじゃないが。

 小競り合いで「神の杖」ブッパするような物である。

 

「わざわざご連絡ありがとうございました」

『どういたしまして』

「そういえば、達也には?」

『伝えたわよ。日曜日、頑張ってね』

 

 藤林からの通信が切れ、立華はソファーにもたれる。

 一人きりの彼。

 上を見て呟く

 

「さて。どうなる?」

 

 その言葉を聞くものはいなかった。

 

 ◇◇◇

 

 呂剛虎が捕まり、自身も危ないので、陳祥山は撤退を決意した。

 隠れ家を捨て、一時的に横浜中華街へと逃げ延びていたのである。

 潜伏しているのは周が手配した場所だった。

 ちなみに、東京某所に作っていた隠れ家は国防軍によって抑えられている。

 少しでも遅ければ、彼も捕まっていただろう。

 

 そんな茶髭(立華命名)は現在は、周公瑾と対面していた。

 

「この度は色々手を貸していただき感謝しております、周先生。色々と世話になりました」

「恐縮です陳閣下」

 

 お互いに心にもないことを述べる。

 両方共それはわかっている。

 あくまでも形式的である。

 お互いに余計なことは言わない。

 元よりそういう関係性なのだから。

 

「本国との連絡で無事に艦艇が集結し、空母も公海上で待機していますので、無事に作戦を実行できそうです」

「それは何よりです」

「しかし……一つ問題がございまして」

 

 陳祥山は一旦言葉を切る。

 そして手に持った酒を猪口で少し飲んでから、言葉を続けた。

 

「ご存知かと思いますが、武運拙く、我が副官が敵の手に落ちてしまいまして……」

「ええ、存じております。まさか呂先生が……」

 

 恐らく手練れがいたのだろう。

 自身の勘が正しければサーヴァントのマスター。

 そう考える周公瑾。

 

「お恥ずかしい限りで……。とは言え、敵の手に落ちる失態を晒したとはいえ、彼は我が国に必要な人材。どうか手を貸してくださりませんか?」

 

 これは苦渋の決断。

 渋い陳祥山の表情からそれが読み取れる。

 だが、周公瑾はも表情を崩さず、笑顔で承諾する。

 

「勿論ですとも閣下。これ同属の危機。見過ごすわけにはまいりません」

 

 そして周公瑾はある情報を伝える。

 彼には要請が来ることがわかっていたのだ。

 

「実は明後日の十月三十日、その日に呂先生が横須賀の外国人刑務所へと移送されることになっているのです。勿論、そのルートも把握しております」

「ほう」

「便宜を図りましょう。その代わりと言っては何ですが、この中華街には出来るだけ被害を出さないように計らってくださいませんか?」

「ええ、勿論。あくまで我が国の最も重要な狙いは横浜ベイヒルズタワーにある魔法協会です。荒事は……まあ少し起こるかもしれませんが、中華街に戦火が広がらないよう、手配しましょう。作戦指揮官にも伝えておきます」

「充分です閣下。感謝します」

 

 恭しく一礼する周公瑾。

 それが安請け合いと知りながらも、彼はその事を顔に出す事は無かった。




次回予告(短め)

「世の人は我を何とも言わば言え……」
「ノブノブー!」
「よろしくね。■■■先輩♪」
「分かった!分かったわよ!……面倒ね」
「儚く散るまで、唄い続けるために!」
「力を以て山を抜き、気迫を以て世を覆う!」
「「「「「「絶対に呼ぶな!?」」」」」」

長幕再戦都市 ヨコハマ 「幕末の志士達」 2019年頃 連載開始予定
連載ペース未定

(・▽・)<1番と2番目の台詞以外は改訂で増えた言葉です。
(・▽・)<そして3番目は主人公の言葉です。

(ノッブ)<何で新旧共にチビノブがいるのじゃ!?
(ノッブ)<ワシまだ出番まだないのに!?
(・▽・)<出番あるじゃないですか。前後書きに。
(ノッブ)<酷い!?

(おき太)<……それはともかく、サブタイトルなんですか!?
(おき太)<まさk
(・▽・)<誤解が発生しないよう言いますが
(・▽・)<別に特異点が発生するわけではありません。
(おき太)<いや、そっちじゃなくて長幕ってまs
(・▽・)<♪~
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