我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者   作:亜亜亜 無常也 (d16)

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(・▽・)<四話連続更新の二話目です。

(・▽・)<読んでない方は前回の話をご覧ください。


第参節:論文コンペ 後編

「目立つなあ……」

「しょうがない」

 

 午後の警備。

 心なしか、警備員はピリピリしている。

 そんな中で異彩そ放つのが2人いた。

 一校の生徒の2人だった。

 

 1人目は桐原。

 腰には日本刀を佩刀していた。

 因みに刀を付ける専用のベルトを腰に巻いていた。

 

 2人目は勿論立華。

 腰に刀を差しているだけでなく、手には布にくるまれた何かを持っていた。

 ……何処からどう見ても槍や戟と言った長物が包まれているようにしか見えない。

 昼食後、いったん合流したサーヴァント達から預かって来たのだ。

 

 そんな訳で立華は目立っていた。

 すると……。

 

「それは槍か?」

「惜しい。正確に言えば戟。正式名称はあるけど内緒」

「違い、あんまりない」

「あるよ」

 

 達也がやって来て話しかけてきた。

 因みに「戟(げき)」は「戈(か)」や「矛(ぼう)」の機能を備えたものを指す。

 

「コンペは?」

「装置は市原先輩と七草先輩もいる。俺が特に心配する必要はないからな」

「ナナ先輩、探知、掻い潜れるの少ない」

「ああ。……師匠やアサシンなら出来るかもしれないがな」

 

 因みに立華が契約しているサーヴァント達も出来る者はいる、というか多い。

 アサシンだし。

 

 閑話休題。

 

「そういえば」

「?」

「藤林少尉に会ったぞ」

「……もしかして聞いた?」

「お前達と付き合いがあるという事は聞いた」

「……すまん」

 

 ペコリと頭を下げる立華。

 

「……いや、別に攻めている訳じゃない」

「言う機会が無くてね。それに……」

「それに?」

「天狗同士が戦う展開は達也は嫌だろう?」

「……」

 

 その言葉に無言になってしまう達也。

 彼の上司とサーヴァントが戦う展開は彼も嫌だった。

 そしてある話題を出す。

 

「そういえば伝言がある」

「?」

「虎が逃走した」

「!?」

「タッツン、寅さん、拘留中じゃなかった?」

「……別の虎な気がするが、まあいい。輸送中に何者かの襲撃で逃げ出された。しかも輸送人員は全滅した」

「……ヤバイ」

 

 立華が顰め面をする。

 

「……どうした?」

「病院での戦い、覚えてる?」

「ああ」

「あの時、間違って殺しかけて」

「「!?」」

「治したのはいいんだけど、全快にしちゃった」

「「……」」

「てへぺろ」

 

 舌を出し誤魔化す立華。

 それを白い眼で見る達也。

 

「……つまり病院の時よりも元気という事か」

「うん。マジですまん」

「……」

 

 何も言えなくなった達也だった。

 

「だからぶつかる時は警戒して」

「……ああ」

 

 そうして達也と別れる2人だった。

 

 ◆◆◆

 

 そして。

 遂に一高のプレゼンテーションが始まった。

 一校の研究は加重系魔法の技術的三大難問の一つという内容であるため、注目を集めていた。

 

 そして、市原が説明を始める。

 

「核融合発電を拒む主たる問題は、プラズマ化された原子核の電気的斥力に逆らって融合反応が起こる時間、原子核同士を接触させることにあります」

 

 この電気的斥力に対して先人たちは強い圧力をかけることによって対抗しようとした。

 しかし、様々な問題によって安定した核融合ができなかった。

 

 市原は説明をする。

 それを組み立てた機材を出したり、動かしたりしてサポートする五十里と達也。

 

「しかし、電気的斥力は魔法によって低減させることが可能です。今回私たちは、限定された空間内における見かけ上のクーロン力を十万分の一に低下させる魔法式を開発しました」

 

 市原の言葉を聞き、会場が驚きに包まれる。

 

 装置内では放出系魔法によって水素をプラズマ化、重力制御魔法とクーロン制御魔法を使い、プラズマによって核融合を起こす。

 そして、振動系魔法で急速に冷却、冷却された水素ガスを熱交換用の水槽に送り込む、これの繰り返しによって断続的に核融合を起こすというのが市原の考えだった。

 

「現時点では、この実験機を動かし続けるために高ランクの魔法師が必要ですが、エネルギー回収効率の向上と設置型魔法による代替で、いずれは点火に魔法師を必要とするだけの重力制御魔法式核融合炉が実現できると確信します」

 

 市原が締めくくる。

 暫しの沈黙後、会場から割れんばかりの拍手が起こる。

 これが実現すれば、魔法師が戦闘だけでなく、産業でも役に立てるのだ。

 だからこそ聴衆からは怒濤のような拍手が送られた。

 

 一校代表がステージから降り、機材が撤去される。

 そして、三校生徒が準備を始める。

 吉祥寺がその中にいた。

 だが、その発表は行われることがなかった。

 

 会場の外ですさまじい轟音と衝撃が響き渡った。




(・▽・)<う~む。
(おき太)<……どうかしました?
(・▽・)<色々やり過ぎたかなと思いましてね。
(・▽・)<他の作品見てると自分の作品の駄作ぶりが際立つので。
(ノッブ)<確かにのう。
(・▽・)<もう少し設定を推敲すれば良かったです。
(ヒッジ)<後の祭りだな。

(・▽・)<とりあえず失踪はしません。

(・▽・)<偶に何かしら書き込みます。

(・▽・)<暖かく見守ってください。
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