我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者   作:亜亜亜 無常也 (d16)

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(・▽・)<四話連続更新の3話目です。読んでない方は前回の話を。

(・▽・)<それと小話をどうぞ。

(・▽・)<今回の話に関わりが少しだけあります。



【小話】

「いいかレイナ。もし武装集団に囲まれたり、会敵したらどうすればいいと思う?」
「倒す?大人しくする?」
「まあそれも間違いじゃない。でも俺が思うにこういう時にはな……」

「相手がやると思わない行動をするのが一番いい」



(・▽・)そして、今回の話は。

(・▽・)作者がずっとやりたかった話でもあります。

(・▽・)それではどうぞ!


第肆節:コンペ、のち、■■■■■

 一高の発表が終わり、ロビーで響子と世間話をしていた寿和。

 今回の騒動で知り合った2人である。

 衝撃と轟音後、通信端末が震えたので、響子に断りを入れてから通信に出た。

 

「千葉だ。稲垣か? なにっ!? ……分かった、すぐにそちらへ向かう」

 

 寿和が身体の向きを戻すと、響子も丁度電話を終わらせたところだった。

 

「本官は現場に向かわなければなりません」

「私はここに残ります」

「すみません! 何か分かったら連絡してください!」

 

 頷く響子にそれ以上言葉を掛ける暇も無く、寿和は自分の車へ向かい、飛ぶように走った。

 その途中で。

 

「あ、親父か。アレらを大至急届けてくれ!……ああそうだ【大蛇丸】【雷丸】だ!」

 

 父親にある要請をした。

 

 一方響子は車にある通信機の元へ急ぐことにする。

 これほど過激な事態になるとは予想していなかった。

 

「立華君、達也君、レイナさんは大丈夫かしら……」

 

 因みにこの2人……すぐ現場から離れたおかげで“ある事”から命拾いできていたのだがこの時は知らなかった。

 

 ◆◆◆

 

 論文コンぺ内会場は先程の轟音と振動で騒めいていた。

 まあ、無理もない。

 そんな中で全く普段通りなのが1名いた。

 

「深雪!」

 

 達也である。

 彼は最も優先すべき者の名前を呼んだ。

 

「お兄様!」

 

 それに答える深雪。

 彼女の表情は少しばかり強張っていた。

 

「お兄様、これはいったい……?」

「正面出入り口付近で擲弾が爆発したのだろうな」

「グレネード!?先輩方は大丈夫でしょうか」

「正面は協会が手配した正規の警備員が担当していたはずだ。実戦経験のある魔法師も警備に加わっている。それにアイツがいるんだぞ?」

「……そうですね」

 

 達也の言葉に深雪の表情が少し柔らかくなる。

 2人して得たいのしれない友人の事を思い出したのだ。

 彼ならその気になれば助っ人を呼び出せる。

 

 ところが、複数の銃声が響く。

 

「(フルオートじゃない……対魔法師用のハイパワーライフルか!)」

 

 音から分析する達也。 

 

 魔法師の魔法には、銃器を無効化するものがある。

 十文字家や達也と深雪が世話になった「とある女性」が使う障壁魔法がいい例である。。

 だが攻撃と防御は常にいたちごっこを演じて発展していくものであり、強力な防御手段に対してより強力な攻撃手段が開発されるものだ。

 魔法師の防御魔法を無効化する高い慣性力を生み出す高速銃弾、それが対魔法師用ハイパワーライフルの設計思想である。

 だが実戦レベルにある魔法師の干渉力を無効化する弾速を得る為には、通常の銃器製造技術より二段階も三段階も上の高度技術が必要となる。

 小国の正規軍程度では製造はおろか配備も出来ない武器なのだ。

 

 更に、ライフルを持った集団が会場内になだれ込んで来た。

 

「だらしない……」

 

 思わず呟く達也。

 その集団に対し、大半が恐怖に竦む中、三校の生徒達が魔法を発動させようとするが。

 

 ズドン!

 

 魔法よりも早くライフルから弾丸が発射される。

 銃弾がステージの後壁に食い込んだ。

 その弾の威力から見て、彼らが手にしてる達也の予想通りハイパワーライフルだった。

 

「大人しくしろっ!」

 

 その怒声は、何処かたどたどしい。

 外国人であるとしても、入国(密入国)したのはつい最近の事だろうと達也は感じる。

 

 現代魔法はCADによる高速化で銃器との対等のスピードを手に入れた。

 だが、それはあくまで「対等」且つ「魔法師の力量次第」なのであって、相手が既に銃を構えている状態では無闇に抵抗しないのがセオリーだ。

 

『CADはボタンや引き金を引く動作がある。だからこそそれは隙になる』

 

 立華談である。

 そんな事を思い出していた達也。

 

 そして侵入者は。

 

「デバイスを外して床に置け」

 

 ライフルを向けながら、武装解除を指示していた。

 どうやら侵入者は魔法師相手の戦闘に慣れている様子だった。

 もしかしたらこの者たちも魔法師なのかもしれない。

 

 ステージの上では、三高の生徒たちが口惜しそうな顔でCADを床に置いている。

 こういう時の対処もきちんと教えられているらしい。

 

 彼らの対応を感心しながら見ていた達也だったが。 

 

「おい、オマエもだ」

 

 通路にいた達也に侵入者が気づいた。

 1人が銃口を向けたまま慎重な足取りで近寄ってくる。

 今の言葉が達也に掛けられたものであるのは間違いない。 

 

「お兄様……」

「(ここまでか……)」

 

 総勢9名。

 達也は会場に侵入者にCADを使わずに照準を合わせて、心の中でつぶやく。 

 

「(出来れば誤魔化しの効く魔法で済ませたいが)」

 

 これだけ人の目がある中で〈雲散霧消〉を使えない。

 いざという場合は仕方が無いが……。

 達也が考えていると、侵入者の怒声が浴びせられた。

 

「早くしろっ」

 

 その侵入者のライフルから弾丸が放たれようとした瞬間。

 

 

 バン!!!

 

 

 照明が落ちた。

 そして、すぐさまライトがステージに付く。

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

 会場内騒然。

 侵入者含めて。

 なぜならそこには少女の2人組がいつの間にかいた。

 

「ふっふっふ、あれは誰だ? 美女だ!? ローマだ!? もちろん、余だよっ♪」

 

 金髪の少女がいた。

 赤い衣装に身を包んでいる。

 

「ハーイ、魔法科高校のリス共、ブタ共~!今日はアタシのライブに来てくれてありがと~!」

 

 赤い髪の毛の少女がいた。

 頭にリスとブタのアクセサリーが付いた帽子を被り、少し色合いの派手なドレスに身を包んでいる。

 

「それじゃあ最初っから飛ばしていくわよ~!」

「うむ。最初は譲ろう。好きに歌うがよい」

 

 そう言ってハモる。

 

「ありがとう!じゃあ1曲目は”恋はドラクル”。聞いてね~!」

 

 そして。

 

「♪恋はドラクル(朝は弱いの)優しくしてね 目覚めは深夜の一時過ぎ

 ♪お腹は空くの 生きてるライフ(トースト一つじゃ足りないの)

 ♪Killer☆Killer印のジャムを頂戴

 ♪狩りはマジカル

 ♪あたしクビカル

 ♪チェイテの城から

 ♪ガシガシ届け

 ♪今夜もアナタを監禁させて♪

 

 ボエエエエエエ~」

 

 会場内は阿鼻叫喚となった。

 

 余談だが立華とレイナは召喚してからすぐに逃走した(笑)。




(ノッブ)<人間五十年……下天のうちを……くらぶれ、ば……
(おき太)<まだ……まだ、倒れるわけには……
(茶っ茶)<熱い……もう、何も見えない……
(ヒッジ)<俺は死なん……! 俺がいる限り、新選組は不滅だ……!!
(カッツ)<あとはお任せします、姉上
(人斬り)<お、覚えちょれよ……
(リョマ)<はは……コイツは参ったね、どうも
(蛙好き)<すまんな……もう、動けん……

(・▽・)全員死んだ!?この人でなし!
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