こんにちは、シアルフィ公爵家のシグルドです。お陰様で無事五歳を迎えることができました。
え、この前は三歳だっただろって?
いやー、お勉強と読書、あと礼儀作法くらいしか語ることがなかったんですよ。二年間も(白目
剣術は危ないからとパパンに禁止されていたんです。
くっそぅ、聖騎士が剣を持てないなんて笑い話にもなりませんよ。
でも聡明な聖騎士たる私は気づきました。
剣がダメなら魔法を鍛えたらいいじゃない!(迫真
超一流の聖騎士は当然ルーンフェンサーや上級神殿騎士のジョブも取っているものです。
まあユグドラシルでの話ですけどね。
でも試してみるくらいいいでしょう?
五歳なんだからゴッコ遊びが許されるお年頃ですし?(すっとぼけ
……誰に言い訳してるんでしょうね。
まあいいや、ともかく我がうちに眠りし魔力を開放するんだ(末期
お……おお?
なんか感じるのですが、魔力っぽいサムシングを。
もしかして本当に使えちゃう?
ハハッ、まっさか~。
でも私は自重しない! 超位魔法発動ッ、来たれ聖なる御使いども!《パンテオン/天軍降臨》!! …………なんちゃって。
ふぅ、堪能してやりました。
ユグドラシルで唯一使えた超位魔法なんですよね~。
有能な肉盾を連続召喚する結構有用な魔法なんですよ。
発動エフェクトもカッコよくて、積層型立体魔方陣が展開されて、そうそうこんな感じの青い魔方陣が…………
えっ
こんばんは、ハイパーエリート魔術師のシグルドです(白目
とんでもないことになりました。
頭おかしい爺さんに足を舐められています、現在信仰系で(錯乱
結論から申しますと超位魔法が発動しました。
超強い天使が6体も降臨したシアルフィ公爵家庭園。
お分かりいただけるでしょうか? まさに阿鼻叫喚の大惨事でした(泣
すわこの世の終わりか! と流石のパパンも大慌てでした。
完全武装で高位天使の群れへ吶喊するパパン。
慌てて天使たちを送還することで事なきを得ました(汗
まさか子供のゴッコ遊びでパパンに死を決意させるほどの事態を招いてしまうとは。
このシグルド深く反省しております。
ですが怪我の功名といいますか、パパンは「息子は天才だ!」と大喜びです。
ママンも「シグルドは本当に聖戦士の再来なのね」と感慨深そうです。
家臣一同に至っては「さすがシグルド様!」と私を讃えています。
いいんすかそれで。
聖戦士ってなんぞ?
とまあここで終わっておけば良かったのですが、そうは問屋が卸さないのが世の常。
翌日の夜に招かれざる客に襲撃されました。
白いひげが立派な老賢者(推定)です。
魔法学院の校長でもやってろよと追い返したいのですが、どうやら帝国のお偉いさんだそうで。
先日の暴挙(黒歴史)は帝国の首都まで届くほどの魔力だったそうで調査にきたそうです。
いや、なんで他国までくるんですか。王都から調査にくるならまだしも、アンタ敵国人やん。
その旨をオブラートに包んでパパンがお伝えしました。
そうしたらこのジジイ(暴言)臆面もなく魔導後進国の王国では観測すら出来ていまいとか抜かしやがります。
ケンカ売ってんのか?
コホン、すみません言葉が乱れました(震え声
その後も我が王国を侮辱する旨を無自覚にパパンへ投げつける老賢者。
あっ、パパンの右手が剣の柄にかかった!?
まずい、ジジイ惨殺で国際問題や! とドアの影で見守っていた聖騎士シグルド(笑)が颯爽と部屋へと乱入!
パパンは冷静さを取り戻し事なきを得ました。
そしてジジイの命を救った私はジジイに足を舐められているのです(混乱
ね、とんでもないでしょう?(遠い目
明けて翌朝、なんかジジイがシアルフィ公爵家に士官しました(いみふ
は?
馬鹿なの? こんなキチガイを仕官させるとかパパン耄碌しちゃったの?
幼気な少年の足をペロペロしちゃうような変態ですよ?
中身が私じゃなかったらシグルド少年のトラウマになるところでしたよ?
えっ、帝国の筆頭宮廷魔術師? 逸脱者フールーダ? このジジイが!?
歴史書に載ってるレベルの超偉人じゃん(白目
これは仕方ないわ。蹴るのは国益に反するわ(混乱
すみません、また取り乱しました。
えっと、つまりジジイこと逸脱者フールーダ老がシアルフィ家のお抱え魔術師になる、と?
すごい事だけど意味不明すぎます。
生きる伝説が何故当家へ?
その疑問には目を血走らせたフールーダ老が答えてくれました(恐怖
なんでも彼には看破の魔眼というタレントがあり、それで私を見たところ超位魔法を使えると知ったそうです。
是非弟子にしてほしいそうです(困惑
帝国での立場はいいんですか?
人類存続の危機と魔導の深淵を見るためなら帝国など無価値? そうですか……(絶句
じゃあいいんじゃないですかね(白目
あー疲れた。
目出度くないけど敵国の重要人物をヘッドハントした成果は上々だし、うん、私のメンタル以外は万々歳ですね(震え声
あの後フールーダ老に魔法のレクチャーを受けました。
しかし第六位階程度で逸脱者かぁ。
マジックキャスターとしては並以下な私が魔導の神って崇められたんですけど。
魔法の試し撃ちをするたびに、フールーダ老の目や口から様々な液体ががが(恐怖
結果として超位魔法以外にも第十位階まで、PCとしてのシグルドが修めていた魔法は全て使えました(驚愕
その時のフールーダ老ときたら…………コロコロシタラダメカナァ
んっん~、失敬。
これは100レベル相当の戦闘力がある前提で行動しないとヤバそうだなぁ。
デスナイトが伝説のアンデッドらしいし、もしかしてこの世界って凄くレベルが低いんじゃ……
というかこれ普通の異世界転生じゃなくて強くてニューゲームなのかよ!?(今更感