ハイスクールD×D英雄譚 ロンギヌス・イレギュラーズ 作:グレン×グレン
さあ、赤き龍の願いを受けて、駆け抜けろ! 二人の英雄よ!!
それはともかく、リセスの過去編を現在執筆中。
人によってはペトの過去がかすむかもしれないぐらい鬱なので、今のうちに覚悟しておいてください。
この力。これが、赤龍帝ドライグの秘められた力ってやつか。
それが、悪魔の駒によって本格的に解放されたのがこれだってのか。
ははっ! すげえな、オイ!! 俺の語彙じゃあ、いい言い回しが全然思いつかねえぜ!!
だが、これだけは断言できる。
「……やろうか、姐さん」
「やりましょうか、ヒロイ」
俺たちの反撃は、ここからだ!!
「ここで強くなったか、いいね、リセス!!」
そう言うなり、ジークが一気に突進して、グラムで切りかかる。
そしてその瞬間、その姿が変質した。
背中の腕がより巨大になり、さらに横から翼が映える。
そして全身が鎧に包まれ、一気に出力が増大化する。
「これが僕の禁手、
「上等よ!!」
真正面から姐さんは、その一撃を白羽取りした。
そしてその瞬間、グラムから力が解放される。
「終わりなさい!!」
「な!?」
……グラムから、ジークフリートに向かってオーラが放たれる。
だからって、グラムのオーラを使い手を無視して操って使い手を攻撃ってできるのかよ!!。
「そんなあからさまに龍の神器を使っているなら、貴方もグラムには弱いでしょう!!」
「……いい。いいよ、リセス!!」
血反吐を吐きながら、しかしジークは満面の笑みを浮かべる。
おいおい。本気で喜んでるやつの顔だよ、アレ。
「グラムのオーラが僕を祝福してくれる。そう、これは呪いなんかじゃない、祝福さ!!」
あ、これ、ホントにやばい方向に覚醒してる。誰がどう見てもヤンデレのそれだよ。キモイよ。
そしてジークは血反吐を吐きながらも、狂喜の表情で立ち上がった。
そしてグラムを頬で撫でて、姐さんにニヤケヅラを見せつける。
「ありがとう、リセス。やっぱり君は最高だ!!」
「そう。あなたは最悪よ!!」
そして再度激突。
流石に使い手なだけあり、半ば不意打ちだったさっきとは違って、グラムのオーラを制御されたりはしない。
だが効果的なのは確定した。だから姐さんはもちろん龍殺しのオーラを使って戦闘続行。遠慮なくぶち殺しに挑む。
そして、其れをついて英雄派の構成員が攻撃を仕掛けてくる。
させると思うか―
「ヒロイは大将首に集中しなさい!!」
え!?
でも姐さん? ジークフリートを相手にしながらその数は流石に……。
「邪魔するな、殺すぞ!」
あ、かなり切れてる。
どうやら一対一でぶちのめすことに拘りがあるようだ。かなりマジ切れだ。
だが、姐さんはそれを意に介さず指を鳴らした。
その直後、現れるのはキョジンキラー。しかも三体同時。
その上、キョジンキラーにぴったり合うサイズのガトリングガンを装備している。どう考えてもオーダーメイドだよ。装備強化してるよ。
だけど、普通に考えてジークの奴が乗せる隙を作ってくれるわけがねえし―
「エンチャント!!」
その瞬間、キョジンキラー三体に雷撃が纏わり付いた。
そしてキョジンキラーが駆動し、ガトリングガンで一斉に構成員に弾幕を張る。
秒間数十発の弾丸が、遠慮なく英雄派を足止めする。
「これが
おお、そういう能力なのか!! すげえな!!
なら、俺も成果を出さねえとな!!
狙うは大将首一つ。足止めされている間に曹操を叩き潰す!!
「
龍の翼を模したウイングスラスターが稼働し、更に体の各部を覆うプロテクターからスラスターを展開して駆動。
一瞬で、内臓が潰れそうなほどのGがかかる。
だが、その瞬間には曹操を間合いに収めていた。
「推進力重視の超強化だ!!」
「これは速い!!」
放たれる攻撃を曹操はギリギリで槍でさばく。
やるな。だが、この速度にはついてこれないだろう!!
俺はヒット&アウェイに徹底して連続して一撃離脱の攻撃を叩き込む。
もちろん、離れる時にコイルガンで牽制することも忘れない。
最高速度があれすぎるので、流石に命中させるのは難しすぎる。だけど多少ばらけているからこそ、曹操の動きを抑制する。
あまり長時間は出せないだろう。だから、これで決める!!
「曹操ぅうううう!!!」
「紛い物風情が、ここまでできるとはね!!」
連続攻撃による一撃離脱を、曹操は回避し続ける。
しかも、いつの間にか反撃を行っている。しかも俺の軽装の鎧を避けて、体に当てるような狙いの付け方だ。
野郎! 既にこっちの動きに対応してるってか!!
だが、なめんな!!
「槍王の型」
この超高速で、一気にぶちのめす!!
「……甘いな!」
そしてその瞬間、曹操は槍の切っ先に聖槍を叩き付ける。
「これで、槍王の型は出せないだろう―」
「―
その瞬間、スナップを効かせて回転させた石突が、曹操の後頭部に直撃する。
これが、槍王の型の第三の型。
槍を回転させることで石月を叩き付ける、
威力は堕ちるが、これは二つの対策を取った以上、逆にこれは防げないだろう!!
「なるほど、ここまでやるとは―」
「遅い!!」
そして、その隙をついて曹操の腕を切り落とした。
イッセーSide
よっしゃぁ!! やってくれたぜ、ヒロイ!!
ヒロイが勢いよく曹操の腕を切り落として、そしていったん距離を取った。
「チッ! だから遊びすぎるなって言ったんだよ!!」
そう言い捨てながら、長可がキョジンキラーの一体を聖槍でぶった切ったからだ。
これでリセスさんが抑えていた英雄派のメンバーがだいぶ自由になった。
だけど、少しは何とかなった。
「……ゴメン、待たせたよ」
木場が立ち上がって、聖魔剣を構える。
よし。俺も含めてみんな回復した。これで俺達も戦える。
ヒロイとリセスさんがいるなら対抗はできる。それに、長可を押さえる事が出来ればペトの狙撃もある。
まだ負けてないぜ、曹操!!
「……いやいや。俺もまだ若いな」
そう苦笑しながら、曹操は切り飛ばされた腕を、器用に切れた腕とくっつける。
そして一瞬でその手の指が動いた。
「よし。これでいい」
「……んなあほな」
ありえない。回復力ありすぎだろう、それ。
切り落とされた腕を、空中でくっつけるとかマジかよ。再生能力が高いつったって限度ってもんがあるだろ。
くそ。リセスさんのと違って、やつの始原の人間は再生能力が高いってわけか。やってくれるな、オイ。
「さて、どうやらまだまだやれそうだけど、こっちも実験を成功させたいし……どうしたものかね」
曹操がそう言いながら、聖槍を向ける。
こりゃ仕切り直しか、いいぜ、やってやる。
こうなったらとことんまでやってやる。命かけてでもあいつをぎゃふんと言わせてやるぜ。
そして、八坂さんを取り戻す!!
そう思ったその瞬間、天が裂けた。
……嘘だろ!? このタイミングでグレートレッドか!?
「どうやら実験は成功のようだ。ゲオルク、
そう言いかけた曹操の表情が引き締まる。
ああ、俺だっておかしいことは分かる。
グレートレッドは黙示録の赤き龍だ。つまり西洋系のドラゴンだ。つまりはトカゲに羽生えた感じが正解だ。
だが、あれは蛇に手が生えた感じだ。東洋系の龍なのは確定的に明らか。
つまり―
Side Out
事情は大体理解する事が出来たぜ。
「実験は失敗したみたいだな、曹操!」
「まあ、こういうのはトライ&エラーだしね」
チッ! 煽ってんのにスルーしやがった。
っていうか、アレ、なんか龍王クラスのオーラがしてんだけど何もんだ?
「あれは玉龍!? と言う事は……」
なんか目を見開いている曹操の視線の先、その玉龍の上から、三人のちっこい人影が降り立った。
よく見ると、猿と豚とかいるんだけど……。
「まさか西遊記!? と、言うことは最後の一人は河童ぁぶろぉ!?」
「河童言うな」
さ、沙悟浄は河童じゃないのか……?
と、とりあえず、この人達が増援と言う事か。
西遊記で有名な三人組。孫悟空、猪八戒、沙悟浄。
た、確かにこの伝説級のドリームチームをチームで投入するとか、須弥山の本気具合が見えるってもんだ。
そこまでしねえと勝てねえってのかよ。ちょっとシャレにならねえな、オイ。
「これはこれは闘戦勝仏殿。かつての三英傑を揃えて参上するとは、流石に想定外でした」
「そりゃぁ、今のお前さん達は儂一人じゃ荷が重いからのぉ。お主ら相手じゃ儂らも本腰入れんとあかんわい」
と、孫悟空らしきお猿さんがそうため息をついた。
ま、マジか。マジでそのレベルなのか。
「坊主達もこいつらの相手は大変じゃったろう? 後はこの老いぼれ達に任せときな」
そう孫悟空が言った瞬間、持っていた如意棒らしき棒がぶれた。
そして金属音が鳴り響き、聖槍が弾かれる。
「……流石に手抜きで倒されてはくれませんか」
「まったく。関帝は神にまでなったというのに、こっちは異形の毒になるとはのぉ」
そしてその瞬間、一瞬で攻撃の群れが放たれた。
「いつの世も覇道は長続きしないもんじゃわい!!」
「永く残るのは名声で結構!!」
そんな猛烈バトルが繰り広げられている間、更に猪八戒と沙悟浄も激戦を繰り広げている。
わ、割って入るのも一苦労レベルだ……。
「河童風情が!! リセスとの語らいの邪魔をするな!!」
「河童いうな!! しつこいわ!!」
マジギレしているジークとマジギレしている沙悟浄の戦闘には割って入りたくない。っていうか入れない。
入ったら絶対俺が殺される。こんなあほな死に方はごめんだ。
そして、猪八戒の方はジャンヌとヘラクレスが相対していた。
「実験失敗のやけ食いは豚の丸焼きかよ!!」
「太っちゃいそうね!!」
「……飯、食っときゃよかったなぁ」
それぞれがハイレベルの激戦を繰り広げながら、しかし決着はつかない。
おいおいマジかよ。西遊記の英雄三人が総出を上げて是か。
あいつ等、まだ本気じゃなかったって事か!!
「あの御三方を相手にして一歩も引かないとは。……これが、禍の団の精鋭部隊、英雄派の真の実力なのか……」
回復した木場が、息を呑んでこの激戦を見る。
ああ、俺も驚いているって。
流石にこれはやばすぎる。龍槍の勇者状態の俺ですら、一撃離脱戦法に特化しなけりゃ対抗できそうにねえ。
これが、最上級の連中によるガチバトルって事か……!
その瞬間、狐の遠吠えのような悲鳴が響く。
見ればヴリトラと玉龍に取り押さえられて、八坂姫が動けなくなっていた。
よし! こっちはこれで何とかなるか!!
その瞬間、長可が動いた。
後ろから孫悟空に飛び掛かると、そのまま聖槍で切りつける。
当然避けられたが、その隙をついて曹操と長可は距離を取った。
更に二人が聖槍を伸ばし、猪八戒と沙悟浄の2人に牽制を入れて仲間に離脱する隙を作り上げる。
「……引き時だぜ、曹操」
「だろうな。実験も失敗したし、引き上げるか」
……潮時か。
とりあえず、これで何とかなったと言う事か。
だけど、このまま逃がすってのも癪だな。
さんざん調子に乗せられておきながら、このままやられるってのは流石に……なぁ。
そう思っていたその時、イッセーが一歩前に出る。
「……流石に、一発ぐらいかまさねえと気がすまないよな」
だよなぁ。こんだけやられて何もしないってのも癪に障る。
出来る事なら一発ぐらいかましたいところなんだが……。
「……ほぅ。面白い事しようとしてるじゃねえかい。じゃ、わしの代わりに一発かましてみるかい?」
と、孫悟空殿がポンとイッセーを軽く叩く。
その瞬間、イッセーのオーラが瞬間的に増大した。
是なら、行けるか?
「散々好き勝手やって、このまま帰れると思ってんじゃねえぞ、曹操ぅうううううう!!!」
イッセーがとっさに一撃を放つ。
それを曹操達は冷静に受け止め、曹操は槍を射線に構えた。
チッ! あれは防がれるか―
「曲がれ、ドラゴンショットぉおおおおお!!」
その瞬間、ドラゴンショットが山なりに軌道を逸らした。
槍を交わしたその一撃は。曹操の目をかすめる。
「……ふ、ふふふ」
思わず目を抑えて、曹操は含み笑いを漏らす。
「だから言ったんだよ。てめえは油断しすぎだ」
「みたいだね。やっぱり、俺もまだまだ若いな」
長可にそう言われて苦笑した曹操は、不敵な表情を浮かべて槍を構えた。
それを見て、ジークとゲオルクが目を見開いた。
「覇輝《トゥルース・イデア》か!?」
「待て、流石にまだ早いぞ!!」
「いや、今だからこそやるのさ」
そうあっさりと振り切った曹操は槍を構える。
そして、槍の輝きが一層増した。
おいおいなんだ!? まさか禁手でも使うつもりか!?
「下がれ坊主達! 下手すると儂らでもまずい事になるぞ!!」
その言葉に俺達が後退する中、曹操は槍を構えて言葉を紡いだ。
「槍よ、神を射貫く真なる聖槍よ。我が内に眠る覇王の理想を吸い上げ、祝福と滅びの間を抉れ。汝よ、遺志を語りて、輝きとなせ」
そう、なぜか棒読みで告げられた言葉とともに、輝きは一気に増大化し―
「―まあ、こうなるか」
―そのまま、何事もなく消え去った。
………あれ?
今、明らかにかなり本気でぶちかましてたよな、あれ。
誰が見ても切り札的な運用だよな。すごい必殺技的なことをやろうとしてたよな、オイ。
なんで不発? もしかして、まだ試作段階でよくわかってないとかそういうオチの類なのか?
「やはり神頼みはよくないね。やるならヴァーリのようにねじ伏せる方向で努力するべきか」
そう呟くと、曹操は踵を返した。
んの野郎。ここで逃げる気か!?
「兵藤一誠、ヒロイ・カッシウス。……次に当たる時までに、其の力をより高めておいてくれ。……俺もその時は禁手をお披露目しよう」
禁手をお披露目しよう……ねえ。
つまり、今回の戦いでは禁手は使えたけど使わなかった。その必要もないと判断されていたってことなわけかよ。
本当に、なめられたもんだ………!
ジークの禁手はもちろん変化させました。イメージモデルはテスタメントガンダ〇ですね。
リセスのパワーアップは属性の制御能力を上昇させたと思ってください。不意打ちなら魔剣のオーラを操作して操ることも、属性を離れた味方に付加することもできる。キョジンキラーの操作は電撃属性付加の応用によるものと思ってください。
そして本気の片りんを見せた英雄派たち。強化された彼らの戦闘能力は、すでに神クラスと戦っても渡り合えるほどにまで強化されています。本当に遊び半分の余興のつもりだったからこそ、イッセーたちは生き残ったのです。
そして曹操も覇輝が使えないことにはうすうす気づいてました。……まあ、聖書の神の意志が放つってんだから、聖書の教えと敵対してたら出ない可能性は考慮するべきでしょうねぇ。