ハイスクールD×D英雄譚 ロンギヌス・イレギュラーズ   作:グレン×グレン

107 / 324
第三章 42 

 

 そして、西遊記の英雄達に連れられて、俺達は何とか本来の京都に戻ることができた。

 

 そして、目の前に紅い髪が映った。

 

「イッセー! みんな!!」

 

「ぶ、部長!?」

 

 お嬢達の姿を見て、俺達は目を見開いた。

 

 ああ、そういや召喚されたとき、お嬢達は京都に向かう途中的な事を言っていたな。忘れてた。

 

 で、今まさに到着したということか。

 

「何が何だかわからなくて心配したわ。無事でよかった……」

 

「部長のおかげです! 部長のおっぱいがあったおかげで、曹操の奴に一発かましてやれました!!」

 

 イッセー。そう言うことは言わなくていいからな?

 

 っていうか、おっぱいの力で一発かますって、なんだそのパワーワード。誰がどう聞いても言ったやつの正気を疑うっての。

 

 でも、俺も姐さんもおっぱいの力でパワーアップしたってことなんだよなぁ。

 

「……冷静に考えると、すごい複雑ね」

 

 姐さんが苦笑しながら遠い目をするけど、その通りだ。

 

 俺も、冷静に考えるとすっごく複雑。

 

「ひっく。結局何も活躍できなかったっす~」

 

「よしよし。ペトさんの狙撃は驚異すぎるから、警戒されるのは当たり前だしね」

 

「私も何もできませんでした……うっぷ」

 

 ペトが木場に慰められてるが、狙撃を警戒されて長可は本腰入ってなかった節あるしな。それが無かったらやばかったかもしれん。

 

 そういう意味じゃあ大活躍だ。マジ助かったぜ、ペト。

 

 そして、ロスヴァイセさん。あんたまだ悪酔いしてるんですか?

 

 もう、アンタ酒飲むのやめた方がいいって。向いてねえよ、酒に。

 

「しかしまあ、よく曹操達相手に生き残ったもんじゃな、坊主達」

 

 と、孫悟空殿がこっちに来ながらからからと笑った。

 

「奴を相手にするのは、儂らでもわりとしんどいんじゃがのう。並の上級悪魔と眷属なら、遊び半分で皆殺しって程の猛者共になってるしなぁ」

 

 そういって、孫悟空殿はため息をつく。

 

 そういやなんか知り合いっぽかったな。前にも何度かやり合ってるのか?

 

「あいつらが遊び半分とは言え、全員生き残ったのは凄い事じゃ。お前さん達なら、最上級悪魔になることだって夢じゃないだろうよ」

 

 そう言いながら、孫悟空はぽんぽんとイッセーをなでる。

 

「特にお前さんの進化の仕方がええ。今までの二天龍はただ暴れとっただけじゃが、お前さんは仲間とともに強くなっとる。そう言う方向でいきな」

 

「へ? ……あ、はい」

 

 イッセーはよく分かってないのか、ぽかんとしながらも頷いた。

 

 だが、なんとなく俺は分かる気がする。

 

 誰かと手を取り合って強くなれる。それはきっと、とても良い事のはずだ。

 

 そういう方向で強くなる事が、悪い事のはずがないんだからな。

 

「で、ですけど、京都が凄い事になってますぅううう!」

 

 ギャスパーがビビりながら、周りを見渡すのも気持ちは分かる。

 

 既に京都市はどこもかしこも火の手が上がっていて、被害は甚大というほかない。

 

 ビルも二割ぐらいは崩れて落ちているし、戦場だから火災も消火されてない。

 

 このままいけば、かなりの規模の被害が生まれるだろう。

 

「あらあら。ですが、クーデターの首謀者は既に捕縛されたそうですわ。英雄派も撤退しましたし、私達の仕事はないかもしれませんわね」

 

「……総理大臣が倒したそうです」

 

 朱乃さんと小猫ちゃんが、そうほっとさせることを言ってくれる。

 

 なるほど。あの総理相手に勝負を挑んだのか、七夜とかいうやつは。

 

 あほな奴だ。あの人相手にして勝てる輩なんて、そうはいないってのに。

 

 まず間違いなく最上級悪魔クラスだろう。それも上から数えた方が早い部類の実力者だ。間違いなく世界の政治家で一番強い存在だと、心の底から断言できる。

 

 そんなのに突っかかるとか、七夜の奴も馬鹿な奴だ。あいつ、旧魔王派の幹部に匹敵する馬鹿だったんだなぁ。

 

 さて、それじゃあ俺達も残敵掃討をするべきか。

 

 ……と、思った瞬間缶詰が差し出された。

 

 見れば、そこには自衛官が戦闘糧食を抱えていた。

 

「お疲れ様です。あとはこちらで引き受けますので、皆さんは休息をとってください」

 

 ……どうやら、自衛隊としてはこれ以上高校生を戦わせる気はないみたいだ。

 

 口調は丁寧だけど、語気は強いよ。これ、断れねえな。

 

 ま、兎にも角にも京都はほぼ守れたってわけか。

 

 ふぅ。とんだ修学旅行だったぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 奇跡的なことに、駒王学園生徒に死者は一人としていなかった。

 

 しいて言うなら少し軽傷を負った程度で、病院送りにされるものすら一人としていない。

 

 まず間違いなく奇跡だ。神死んでんのに奇跡が起きたぞ。

 

 まあ、転生天使や悪魔祓いを中心とした人員がきちんと安全確保に動いていくれたおかげと言っていいだろう。ジョーカーに至っては相当大暴れした結果、クーデターを起した連中の一割ぐらいを一人で壊滅させたらしい。恐ろしいな。

 

 ま、とはいえ京都は現在大騒ぎの真っ最中。この日本で戦渦に巻き込まれるという、とんでもない事態ゆえに色々と大変だ。

 

 もちろん俺達も緊急避難。修学旅行は中止確定で、このまま戻ることになっている。

 

 ……ちなみに帰りは飛行機だ。新幹線の線路がクーデターの影響で破壊されたので、サーゼクス様が急遽用意してくれたらしい。

 

 因みに、テレビではアジュカ様が特番に出演している。

 

『この度は、俺の判断ミスで大きな騒ぎを起こしてしまい申し訳なかった』

 

『え、えっと……。何がどうすれば痴漢が発生したんですか?』

 

『強大な色欲を持つ者に使用されていた、悪魔の駒のリミッターを解除した結果、彼の色欲が京都の人達にコピー&ペーストされたと思われます。その結果、色欲を制御する事ができずに乳房に襲い掛かるという行動をとってしまったものと思われており……』

 

 などと、現在会話している内容はイッセーの可能性によって発生した、痴漢騒ぎの釈明である。

 

 うん。誰も予想できねぇしな。

 

 なんで可能性を解き放ったら飛び出るんだよ。しかも、なんでイッセーの煩悩までコピーしてくんだよ。

 

 そのせいで大騒ぎじゃねえか。大惨事じゃねえか。

 

 俺も酷い目にあった。ペトがパフパフしてくれなければ、きっと我慢できずにおっぱいに襲い掛かってきただろう。

 

 ……想像するだけでビビる。マジ助かったぜ、ペト!!

 

「ありがとう、ペト!!」

 

「ふふん。自分に感謝するッスよ」

 

 ペト、ありがとう!! 大好きだ同士!!

 

 そして、イッセーはテレビを遠い目で見て黄昏ていた。

 

 その背中は煤けている。ものの見事に落ち込んでいる。

 

「……これ、全国ネットでばらす必要あったのかよ」

 

 絶望の表情をイッセーは浮かべている。

 

 まあ、自分の煩悩が原因で痴漢が大量に発生したとか、普通は言われたくねえよな。悪意もなかったんだし尚更だ。

 

 だが、異形の存在が公表されている今の情勢で隠しとくのは無理だ。ある程度、説明しておかないと大惨事に直結する。

 

 下手したら、日本でデモが起きて三大勢力との連携が台無しになる……こともあるよな。

 

 だから、ある程度は説明しないといけないわけだ。仕方ねえことだろうしな。

 

 流石に可哀想になったので、電磁王の能力を使ってチャンネルを変える。

 

『……昨日のクーデターは自衛隊と三大勢力の派遣部隊、そして京都の妖怪達の手によって速やかに鎮圧されました。今回の件について総理は「一部の愚か者が暴走しただけであり、大半のものは我々と同じくこの国を愛する者達である以上、妖怪達への短絡的な排斥はしてはならない」と見解を述べており……』

 

『同時多発的に行われた、親ヴィクター経済連合派によるクーデターはほぼ成功。唯一鎮圧に成功したのはこの京都のみであり、総理の先見の明による三大勢力及びアースガルズ、オリュンポスとの協調体制があったからこその……』

 

『現時点において、死者及び行方不明者の数は専門家の見識によれば「奇跡的に低い」とのことです。其の裏には別件で派遣されてきたバチカンの悪魔祓い達の協力があり……』

 

 どこもかしこも京都の一件の特別番組。当たり前とは言え個性がねえ。

 

 総理官邸で起きた和平阻止の騒動は、あくまで総理官邸とその周辺という狭い範囲で行われていた。そういう意味では、テロと大して変わりがねえ。

 

 しかも、マスコミなどが侵入しやすいようにわざと穴が開いていたとはいえ、一応は周辺を封鎖していたわけだ。映像越し程度でしか見られることはなかった。

 

 それが今回は普通に人がいる時でのクーデターだ。

 

 もちろん民間人が巻き込まれるのは当然。死傷者の数は奇跡的に低いとは言われてたが、裏を返せば死者だって少しは出てるってことだからな。

 

 明らかに大惨事。緊急事態。

 

 総理は会談が終了次第、霞が関に戻って本格的に動くそうだ。

 

 既に三大勢力に対しては協力の見返りとして融資を貰っている。そしてその殆どを防衛費にあてて自衛隊の増強を急いでいる。残りは京都の復興にあてるそうだ。

 

 古都京都を巻き込んだ大騒ぎ。この程度で済んだのは奇跡だ。そして、日本では未曽有の大被害だ。

 

 それだけ日本が平和だって事なんだが、しっかしこれは流石に質が悪いな。

 

「で? ネロ達はどうすんだ?」

 

「俺達は半分ぐらい京都に残ることになってるぜ。まだクーデターを起した連中が隠れてるかもしれないから、その辺りの探索役が欲しいんだとよ」

 

 ネロがそう言って肩をすくめる。

 

 ちなみに、総理が気を利かせてくれて護衛を用意してくれるとのことだ。

 

 これは俺達だけじゃなく、かなりの数が護衛に割かれるそうだ。

 

 とにかく国民及び観光客の安全確保が第一。それが国が下した結論らしい。

 

 ま、三大勢力がかなりの数を投入してるし、対異形対策はまだまだだしな。いても役に立たない人は多いだろう。

 

 俺達の護衛も、あくまで形だ。なにせ俺やイッセーがいるからなぁ。

 

 まあ、それでクラスメイト達の心が少しでも和らぐなら、それに越したことはねえわな。

 

「んじゃ、護衛もちゃんと頼むぜ?」

 

「おうよ!」

 

 そういって別れて、俺は姐さんの方に向かう。

 

 お嬢達はすぐに駒王町に戻っていったが、姐さんは一応念の為に残ってくれた。

 

 いわば護衛の1人ってことだ。いざという時は姐さんがメインになって対応するって手はずになってる。

 

「姐さん。姐さんがいてくれて助かったぜ」

 

 心からの本音だ。

 

 だって姐さんがいなけりゃ、少なくともジークがフリーになってたしな。

 

 しかも最後の最後ではキョジンキラー複数を操って英雄派のメンバーを足止めという、なんだかんだで絶妙にいい仕事をしてくれたぜ。

 

 姐さんが足止めしてくれなかったら、俺は曹操の腕を切り落とせなかったしな。マジ助かったぜ姐さん。

 

 だが、姐さんは答えない。

 

 難しい顔をして、黙ったままだ。

 

「……姐さん?」

 

「……」

 

 もう一度呼び掛けても、姐さんは答えない。

 

 ん? なんだなんだ?

 

「……結局、私は足止めが限界なのね」

 

 そう、姐さんがぽつりと呟いた。

 

 それが、とても印象に残った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして帰ってきてから、俺達はお嬢の部屋で感想タイムだった。

 

 襲撃を受ける前に買っていた八つ橋を喰いながら、俺達はため息をつく。

 

「……ヴィクター経済連合には、本当に困ったもんだな」

 

「まさか京都でも動くとはね。識者の意見だと、京都の実験に合わせて各地でクーデターを起したらしいよって」

 

 俺のボヤキに、木場がそう説明する。

 

 なるほど。連続襲撃作戦で大打撃を受け、更に旧魔王派が暴走して派閥として終わったからな。

 

 更に京都の実験は失敗する可能性が高かった代物らしい。なんでも、本来なら龍王クラスのドラゴンを使って行うのが正しいやり方だとか。

 

 そういうわけで、失敗して更に士気が下がってもあれだと言う事で、都市規模での同時多発クーデターを行ったってとこらしいな。

 

 結果的にヴィクターの勢力圏は少しではあるが増大。京都以外は異形の力を運用する体制が整ってなかったこともあってすべて占領されたそうだ。

 

 怖いな、ヴィクターの連中は。

 

 そして、そういう意味では日本の撃退は数少ない明るいニュースってことになってるらしい。

 

 宗教的理由で中々他の神話体系の力を借りれない他国は、日本を経由することでおこぼれにあずかれないかどうか行動中。ただし日本は憲法上の都合で本格的な協力はとれない。そこが困りどころだ。

 

 現在のところは三大勢力が技術支援を取り付けようとしているが、聖書の教えを信仰してきたからこそ、悪魔や堕天使の力を借りることに抵抗のある者達も数多い。

 

 こりゃ、世界大国が入れ替わる日も近いんじゃねえだろうか。

 

「とは言え、私達が来た時にはほぼ終わっていたわね。日本の自衛隊は優秀だわ」

 

「同感だ。ドーインジャー相手にあそこまで渡り合うとは、ウツセミというのは優れた性能を持つんだな」

 

 と、お嬢とゼノヴィアが感心する。

 

 反対にアザゼルは苦い顔だ。

 

 凄い事は良いんだが、なんか複雑な理由でもあるんだろうか?

 

「……ありゃ、結構曰く付きの代物なんだけどな」

 

 そういうアザゼル曰く、元々ウツセミはグリゴリの技術を基にして作られた、人工独立具現型神器らしい。

 

 暴走した幹部が魔法使いの組織や五大宗家のはぐれ者を利用して生産した物だとか。

 

 なんでも、修学旅行中の学生を誘拐して非検体にしたという代物らしい。

 

 それが、五代宗家のはぐれ者が宗家によってボコられているどさくさに紛れて日本政府が回収。その前からこっそり集めていた魔法使い達に研究させた結果、今のウツセミが生まれたとか。

 

 技術大国日本すげえな。しかもそんなもん使うとか、相当肝が据わってねえとできねえだろ。清濁併せ呑むってこういうことか。

 

「ま、俺達としても今後の対ヴィクターの橋頭保ができたってのは喜ぶべきことかねぇ。元々五代宗家の在り方が原因の一つだし、その辺のごたごたは宗家に任せるか」

 

「あらあら。これは朱雀姉様も苦労しそうですわ」

 

 と、アザゼルと朱乃さんは苦笑する。

 

「俺としては凄く複雑な戦いでした。……俺のスケベ根性って、普通の人だと耐えられないってことですから」

 

 そう、イッセーは遠い目でぼやく。

 

 ああ、あれは強烈だった。

 

 この俺が、英雄魂を胸に秘めるこの俺が耐えられずに胸をもみに行きかねなかったからな。ペトがあと少し遅かったらどうなっていたことか。

 

「ペト。今日何が食いたい? 奢るぜ」

 

「え? じゃあヒロイ食べていいっすか?」

 

 …………いいかも。

 

「そういう学生らしくないことはほどほどにしてください」

 

 と、ロスヴァイセさんがばっさり切りすて、そしてため息をついた。

 

「イッセーくんの所為で痴漢をしてしまった人のフォローも大変です。京都のクーデターによる死者及び行方不明者より多いですからね」

 

 確かになぁ。

 

 千人は超えてたよな、アレ。

 

 まあ、イッセーも被害者っていやぁ被害者なんだが、これ絶対ややこしいことになるって。

 

「フォローにかかった金額は、アジュカ様が全額負担してくれるとのことです。あとでお礼を言っておいた方がいいですよ」

 

「そうします! いや、ホントマジでありがたいです!!」

 

 ロスヴァイセさんの言葉に、イッセーはここにはいないアジュカ様を拝み倒す。

 

 まあ、それはともかく。

 

 何とか全員無事に帰ってこれた。駒王学園の生徒も、軽症者はいても重傷者も死者もいない。こりゃ幸運だろうな。

 

「とりあえず、学園祭は例年通りに行われるんですよね」

 

「その様ですわ。むしろ修学旅行があんなことになってしまったからこそ、学園祭で取り返そうという形になりましたわ」

 

 木場と朱乃さんの会話を聞いて、俺は少しほっとした。

 

 修学旅行は酷い事になったからな。せめて学園祭は普通に楽しみたいぜ。

 

 ああ、学園祭学園祭。楽しい楽しい学園祭!!

 

「ちょうどその頃には、フェニックス家の御令嬢がこの駒王学園に転校してくるそうだ。オカルト研究部が預かることになってるからな」

 

 アザゼル先生の追加報告は俺達も受けている。

 

 なんでも、部長の元婚約者だったライザー・フェニックスとやらの妹さんが、この駒王学園に来るらしい。

 

 ちなみに一年生だ。後輩が増えたぜ!!

 

「本当に、イッセー君は僕のことを悪く言えなくなってきてるよね」

 

「イッセー先輩、すごいですぅ」

 

 木場とギャスパーがそう言いながら視線をイッセーに向けるが、肝心のイッセーは全く分かってなさそうだ。

 

 俺でもこの流れで一瞬で分かったぞ。完璧にイッセー狙いってことじゃねえか。

 

「ん? どゆこと?」

 

 イッセーは膝上の小猫ちゃんに尋ねるが、小猫ちゃんはそっぽを向いた。

 

「知りません」

 

 あらあら。小猫ちゃんも流石に嫉妬してるか。

 

「まあ、あなた達の場合はその前にバアルとのレーティングゲームがあるでしょうけどね」

 

 と、姐さんが引き締めるようにそう告げる。

 

 そうだったそうだった。イッセー達にはその前にイベントがあったんだった。

 

 若手最強、サイラオーグ・バアル。

 

 その男とのレーティングゲームが、ついに始まろうとしていたんだった。

 

 さて、一体どうなるのかねぇ?

 

 どっちが勝つのか、ものすごい見ものだぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで右目がダメになったのかい? うっかり屋さんだなぁ」

 

「反論できないね。とはいえ、グレモリー眷属の強さを肌で堪能できたのはいい土産になったよ」

 

「グレートレッドの方はどうしようもないけどね。ま、望み薄の実験だしねぇ」

 

「やはり龍王を確保するべきだったと反省してるよ」

 

「……で、件のバアルVSグレモリーにはちょっかいかける気なんだよ。ヴァーリぶちぎれるのは確定だけどね」

 

「彼らが理由なんだけどね。俺達は虎の尾を踏む気は今のところないから、悪いがパスだ」

 

「……OKOK。なら、こっちも秘蔵っ子達に動いてもらうとするよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……それで、僕はその時リセスの相手をするってことでいいんだね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もちろんだともニエくん。思う存分、復讐するといいよ」

 

「ジークには悪いけどな。まあ、これぐらい乗り越えなければ、相手をする意味もないということか」

 

「わかったよ。……あの、見当違いの罪滅ぼしにはいい加減うんざりだ。どうせ捨てた命だ、思いっきり暴れてやるさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「待ってなよ、リセス。今会いに行くからね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「リセス、ちゃん……」

 




京都での激戦、何とか決着。





京都の痴漢騒ぎについて、イッセーについてなど一部をぼかしてですが魔王様直々に説明する羽目になりました。まあ、異形を社会に公表することになってるこの情勢で隠しておくのは無理がありましたしね。

一応イッセーは未成年で、かつ意図的にやったわけでないので今回は顔見世や名前の公表は無し。ですがもう一人の元凶であるアジュカ・ベルゼブブは直々に出て公式謝罪会見です。一番最初にマスコミに出てきたのがこの人で、しかも謝罪会見とか誰が想像できただろうか……。






ヒロイたち視点だと返り討ちにしてばかりのヴィクター経済連合ですが、実際のところは少しずつ勢力を広げており、十分危険です。……ネガキャン合戦で敵味方共に結構減ってるけどね!!

そんなわけで、クーデターそのものを阻止できたのは京都だけ。是の異形たちとの連携が取れてたおかげであるということで、総理の支持率はうなぎのぼりです。








第四章はライオンハート編です。とはいえ、普通にグレモリーVSバアルのレーティングゲームをしても原作通りにしか動かせないので、かなりオリジナル展開です。

具体的には

 大決戦! グレモリー&バアル&ルシファー! 倒せ、ヴィクター精鋭、イグドラフォース!!

 ですね。え? 後半意味わからない? 大丈夫、そこ迄は書き終わってるから遅かれ早かれ投稿するから!

 と、これだけなら熱い展開ですが、かなり鬱い展開にもなります。

 具体的に言うと、ついにリセスの過去について踏み込んだ説明をさせてもらいます。

 ヒロイにとっての英雄の基本骨子たる、リセス・イドアル。なによりも強い英雄であることを望む女。

 彼女がなぜ英雄になろうとしたのか、その裏にあるどす黒いものをついに全公開いたします。

 一応伏線は張っておきましたが、あれだけで詳細を全部図ることはできないので仕方ないですね。一応、「ああ、そういうことか」的な感じにはなるとは思いますが。

 名前だけ出てきたニエと、ちょい役だったプリスも本格的に絡むので待っていてください。









 と、言いたいところですがその前にもう一度オリジナル展開です。

 鬱に入る前の清涼剤。徹頭徹尾ツッコミどころだらけで構成される激戦です。

 三章なので戦場は日本。そしてでるぜぇ、彼女がでるぜぇ!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。