ハイスクールD×D英雄譚 ロンギヌス・イレギュラーズ   作:グレン×グレン

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そんなこんなでイレギュラーズも150話目。

……短い期間でここまで書けるとは、我ながらノッてるときはすごいなぁ。


第五章 22  二種類の中立

 

 アザゼルSide

 

 今、俺たちは冥府に大所帯で押しかけている。

 

 ……先頭を歩いているのは、オリュンポスの太陽神アポロンと、サーゼクスだ。

 

 ぶっちゃけサーゼクスには殴られても文句が言えなかったんだがな。ついてきてくれとだけ言われちまったよ。

 

 まあ、今回の件はハーデスに対する牽制……だった。

 

 あのジジイが裏で糸を引いていた以上、この事態にも動く可能性はでかい。ここまでやばい事態を起こしたんだ、その機を逃すわけがねえだろう。

 

 幸いサーゼクスが真の姿になれば、ハーデスのジジイといえど本気を出す必要があるし、死神にもかなりの被害が出るはずだ。

 

 なら、足止めはできる。少なくとも釘付けはできる。

 

 そう考えてたんだが……。

 

「なあ、アザゼル総督」

 

 と、俺に声をかける奴がいた。

 

 無精ひげはやした若い男。だが、その年齢は数千歳を超えているはずだ。

 

 北欧主神オーディンの息子。神喰狼を喰らう者(フェンリル・イーター)の異名を持つ強力な神だ。

 

 今回はオーディンの名代で動いている。この大所帯の大半を構成するのも、ヴィーザルの護衛でついてきたヴァルキリーたちだ。

 

 さらに俺も伏兵として鳶尾を連れてきている。サーゼクスも一部の最上級悪魔に声をかけて、護衛団の一員として参加済みだ。

 

 はっきりいや、このタイミングでこれだけの軍勢を動かすのはまずい。マスコミに気づかれれば、叩いてくるやつはゴロゴロ出るはずだ。

 

 なにせ冥界は大絶賛大ピンチだからな。アジュカとファルビウムによって対抗策はできたが、それでも本腰を入れる必要があることに変わりはねえ。他の勢力からも増援を大量に投入しているレベルだ。

 

 そんな中、これだけの大軍を別件で引き連れるってのは、政治的にたたかれるかもしれねえ。

 

 ……だが、その心配もねえんだよなぁ。

 

 と、いうわけで俺たちは冥府にあるハーデスの神殿に到着すると、押しとどめようとする死神をヴァルキリーに任せて、強引に堂々と悠然と中に入る。

 

 そして、謁見の間にたどり着いた。

 

「よぉ、ハーデス。久しぶりだな」

 

 俺が敵意を隠すことなく片手を上げると、ハーデスは骨の眼孔の中を輝かせながら、敵意満々のオーラを放つ。

 

『おお、アザゼルだけではなく魔王ルシファー。果ては北欧の若き神か……』

 

 そして、その視線はアポロンに突き刺さった。

 

 完璧に敵意満々を通り越してる。殺意すら出ている。

 

 ぶっちゃけ、マジギレ状態だ。

 

『どういうつもりだ、若造。この冥府にカラスと蝙蝠だけでなく、北欧の田舎者たちまで連れてくるとはな』

 

「和平は成立しているので問題ないだろう。それに、彼らは貴重な援軍だ」

 

 それに真向から言い返したアポロンは、まっすぐにハーデスを見据えると、一枚の羊皮紙を取り出した。

 

「ハーデス。唐突だが、オリュンポスの神々は貴方の全権限の抹消と、即座の永久封印措置を決定した」

 

 その言葉を、ハーデスのジジイは一瞬だが理解していなかった。

 

 死神たちに至っちゃ、全員がぽかんとしている。

 

 ま、そうだろうな。

 

 ハーデスのジジイは冥府の長。オリュンポスの重鎮だ。

 

 その影響力は絶大で、うかつに事に及べば人間界にも被害が出る。潰したくてもつぶせねえってのを自覚しているからこそ、それなりに動くことができた。

 

 それが、いきなりの全権限抹消だ。

 

 一時凍結じゃない。未来永劫権限を与えないという、抹消。其れも永久封印措置までついている。

 

 事実上の処刑宣告。殺すと後がまずい神々に対して行える、最高刑を執行するといわれたのだ。

 

『……そこまでして迄和平などというものをしたいのか、貴様らは!!』

 

 ハーデスのジジイが激昂して、それにこたえるように死神たちが一斉に鎌を構える。

 

 そしてその視線を真っ向から受けながら、アポロンは堂々としていた。

 

「逆に言わせてもらおう。……ヴィクターに頭を垂れてまで、三大勢力を苦しめる気か、お前たちは」

 

 これ以上は俺から言った方がいいだろうな。っていうか言ってやりたいからな。

 

 ツーわけで、俺はアポロンの前に出ると、手っ取り早く録音機器を投げ捨てる。

 

 思った以上にうまく投げれて、見事にハーデスの足元に落ちやがった。なんか気持ちいいな。

 

『なんだ、これは』

 

「てめえとヴィクターの取引の音声記録だよ」

 

 俺ははっきりといってやった。

 

 各種政府はたいていの場合諜報組織を持っており、当然ヴィクターという難敵に対して、スパイを送り込む程度のことはしている。

 

 そして、そのスパイがこの会話の音声記録を確保することに成功した。

 

「アンタがサマエルを英雄派と旧魔王派に渡したのはもう確定ってわけだ。……オーフィスを確保している可能性もあるから、ついでに神殿中を探させてもらうぞ?」

 

 ヴィーザルがそう言うと、指を鳴らしてヴァルキリーを方々に散らそうとする。

 

 死神共はそれを止めようとするが、そこにアポロンの視線が突き刺さった。

 

「君たちの権限も凍結されている。妨害をするのなら即座にテロ行為とみなして抹殺させてもらう」

 

 その言葉に、死神たちは一斉に動きを止める。

 

 ああ、いい加減気づいたころだろう。

 

 ハーデス。てめえはもう詰んでるんだよ。

 

『……我らの神話体系を土足で踏み荒らし、和平などとのたまう鴉と蝙蝠が! そんな奴らのために儂を切り捨てるか、ゼウスぅ!!』

 

 マジギレしているハーデスジジイだが、そんなハーデスにサーゼクスが一歩前に出る。

 

 ……こっちもマジギレしてるな。

 

「その件についての謝罪及び賠償は、時間を駆けながらきちんと行う所存です。……それにハーデス神」

 

 そういいながら真の姿を現し、そしてサーゼクスははっきりと言い切った。

 

『……その罪はそれをなした私たちが償うべき物。……その時生まれてもいない我が妹リアスと、その伴侶である兵藤一誠に手を出したその愚行、万死に値する』

 

 あ、これ暴走寸前だ。

 

『抵抗するならすればいい。その時は誰一人として例外なく消滅させる。……本音を言おう。個人的にそちらを望んでいる』

 

 今まで見たことがねえぐらい切れてやがる。これ、ホントに滅ぼせるなら滅ぼしてやる気満々だな。

 

 ま、俺もその辺に関しちゃ同感なんだがな。

 

 光の槍を出して、俺はハーデスに突き付けた。

 

「……俺も教え子を狙われて切れてるってわかってるか? 俺たちが憎いなら俺たちだけを狙えばよかったんだよ、ハーデス……っ」

 

『貴様ら……っ』

 

 ハーデスがぶちぎれてるが、だがもう遅い。

 

 おそらく、ヴィクターの連中はあえてスパイに情報をつかませたんだろう。

 

 漁夫の利を取られると判断して、俺たちを使ってハーデスをつぶさせるのが目的ってことだな。相変わらず抜け目がねえ連中だ。リムヴァンの奴、ハーデスの動きを読み切ってやがる。

 

 だが、これでハーデスのジジイは終わりだ。

 

 今の情勢でヴィクターにサマエルを供給した。そのネタもしっかり上がっている。

 

 だから、ゼウスもハーデスを切り捨てた。これ以上ハーデスをかばったり遠慮したりすれば、人間世界で信仰を今度こそ失うだろう。もしくはヴィクターならあるかもしれないが、それを許すわけにはいかねえ。

 

 ……もう、このジジイは百害あって一利なし。明確な利敵行為を働いた以上、神々として認めるわけにはいかねえわけだ。

 

 死神共の暴走は怖いが、だがまあ今はハーデスだ。

 

「冥府はこれより、各勢力から人員を派遣して共同管理とさせてもらう。……あなたはもはやオリュンポスから除名されているので、反論の権利は何一つとして持っていないことを忘れるな」

 

 アポロンがそう死刑宣告をし、そして捕縛のための部隊が一斉に死神たちを牽制し―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、そういうわけにもいかないんだよね~ん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その言葉と共に、霧が発生する。

 

 チッ! ここでひっかきまわしに来るか、リムヴァン!!

 

 しかもこのオーラ、本体だな。

 

 念のためにグリゴリからも精鋭を派遣していて正解だったぜ。ベリアル家の連中もサーゼクスが送り込んでるしな。蒼き無神論の箱庭対策は万全だ。

 

 だが、あの主神クラスオンパレードを相手にして一人で圧倒したリムヴァンだ。

 

 その程度で、やられるとは思えねえ。

 

 俺達が警戒する中、リムヴァンが霧の中から姿を現す。

 

 さらにギリシャ風の服を着たやつらが何人も姿を現す。そこには、デイア・コルキスの姿もあった。

 

 こいつら、噂のアルケイデスのメンバーか!

 

「やっほー。助けに来たよん」

 

 そう軽い口調でのたまうリムヴァンに、ハーデスは鋭い視線を向ける。

 

 これ、完璧に救世主に対するもんじゃねえな。敵視しかしてねえ。

 

『……どういうつもりだ。なぜ奴らに情報が洩れている?』

 

「失礼な。スパイ合戦なんて現代戦の基本だよ。そりゃ、たまには情報が漏れることだってあるよ」

 

 そう堂々とのたまいながら、リムヴァンはドーインジャーを大量に展開すると、そのまま一斉に銃口を向ける。

 

 ―俺たちだけじゃなく、ハーデスと死神たちにもだ。

 

 その行為に俺たちが戸惑うなか、リムヴァンは視線をハーデスに向ける。

 

 それは、今までにない鋭い寒気を感じさせる代物だった。

 

「……ハーデス。助ける前に一つ聞きたい」

 

 その目には、今までにないぐらいのマジの色があった。

 

 ……野郎、これがマジモードか!

 

「君は、僕たちと三大勢力の敵かい? それとも、三大勢力の敵かい?」

 

 一見すると言葉遊びだが、その意味は全く違う。

 

 ……ハーデスは、英雄派だけでなく旧魔王派にもサマエルの毒を提供していた。

 

 それだけなら、見境なくヴィクターに味方したともとれる。

 

 だが、これがきっかけでヴィクター内部でも内輪もめが勃発している。主にシャルバが暴走したわけだがな。

 

 そして、ハーデスがシャルバの暴走を見抜けなかったわけがねえ。

 

 このジジイは、そこまで読みきってシャルバにサマエルの毒を渡したわけだ。

 

 それを、リムヴァンの奴の逆鱗に触れたみたいだな。

 

「中立には二つある。一つは、どっちにとっても敵にならないからあえて手を出さない中立。……もう一つは、どっちにとっても敵だから真っ先に潰すべき害悪」

 

 リムヴァンは、聖魔剣を生み出すとその切っ先をハーデスに向ける。

 

 同時に、ドーインジャーの半分がその照準を死神たちに向けた。

 

「ハーデス神。シャルバ・ベルゼブブの暴走を誘発し、貴重な魔獣創造の保有者の中でも将来有望だったレオナルドを再起不能にした罪は重い。ヴィクター経済連合の序列において、冥府勢力は最下位からスタートさせてもらう」

 

『儂を……冥府を、小汚い鴉や蝙蝠よりも下に扱うだと!?』

 

 ハーデスは激昂の感情をぶちかますが、それをリムヴァンは真正面から受け止める。

 

 そして、それを上回る戦意をたたきつけた。

 

「自業自得だよ、老骨。はっきりしてくれ。君は僕たち全員にとっての敵なのか、それとも僕たちと同じく三大勢力にとっての敵なのか!!」

 

 そのオーラは、明確にハーデスを上回る。

 

 そしてドーインジャーの数は、この場で最多数。

 

 さらに、連れてきた人員も精鋭ぞろいなのが動きでわかる。

 

 まず間違いなく断言できる。

 

 この戦い、間に挟まれたハーデスたちは間違いなく真っ先に全員殺される。

 

 そしてヴィクターとの内通の証拠をつかまれたハーデスは、どうあがいても俺たちの中に立場がない。権限の抹消と永久封印は神にとって死んだも同じだ。

 

 この状況は、ハーデスにとって詰んでいる。

 

『………………………………………………いいだろう。我々冥府は、ヴィクターに亡命する』

 

 だから、ハーデスはそういうほかねえ。

 

 明確に下っ端の下っ端の立場を受け入れるしか、この場を切り抜ける方法がなかった。

 

 その言葉にリムヴァンはうなづき。

 

「じゃあ、組織として落とし前をつけてもらうよ」

 

 そして、そんなことを言い放った。

 

『……なんだと?』

 

 唖然とするハーデスだが、リムヴァンは何を言っているのかという顔をみせる。

 

「あのねえ。これだけの失態をしでかしたんだから、組織の一員として責任はきちんととってもらうよ。当たり前のことでしょ」

 

 そんなことをリムヴァンが言っている間に、ドーインジャーの一体が俺に近づいてきた。

 

 そして器用に一枚の紙を、ハーデスには見えないように見せる。

 

 そこに書かれていたのは、わかりやすい一言。

 

―カメラ用意。

 

 俺は、この行動の真の意図を理解した。

 

 リムヴァンの奴、ハーデスを徹底的にこき下ろす気だ。それも屈辱的な形で。

 

「はい土下座! 今ならそれだけで勘弁してあげるから。賠償金とかせびらないから。お金より誠意!」

 

 一瞬でハーデスのボルテージは上昇する。噴火寸前だ。

 

 当然だ。

 

 ハーデスはオリュンポスの中でも最高ランクの神。それも、人間にとって一番大事ともいえる冥府の神だ。当然プライドも天を突くように高い。

 

 それが、死神たちの視線が集まっている中で土下座だ。

 

 憤死してもおかしくないレベルだ。リムヴァンはそれがわかっていっている。その証拠にニヤニヤしている。

 

「あれ~? あのレベルの大惨事引き起こしたんだから、それこそ破産レベルの賠償金とか、幹部の半分ぐらいの首をせびるのが筋なんだよ~? それが土下座だけで済むなんて、恩情だよん?」

 

 すっげえいい笑顔で、リムヴァンはそう言った。

 

 確かに、組織として致命傷を受けるぐらいなら、土下座で済ませる方がいいって輩は多いだろう。そう言うことを何度もしている奴は数多い。

 

 だが、ハーデスはむしろ逆のタイプだ。

 

 自分のプライドが大事。金で解決できるならそれで済ませるタイプだ。ああいうタイプは見下している相手に頭下げるとか、死んでもしたくないだろう。

 

 だが、ここでそれをしたら間違いなくホントに死ぬ。それも全滅する。

 

 そうなれば、それこそ屈辱を味わうことになるだろうな。

 

 そして俺たち三大勢力に冥府を使われる。もしくは、リムヴァンたちが派遣した、ハーデスが嫌いそうな連中が冥府を管理する。この二択になるのは明らかだ。

 

 ……あのジジイはそこまできちんと頭が回る。リムヴァンもそこまで読み切っている。

 

「それとも、やっぱり僕たちにとっても敵なのかなぁ? だったらここで倒すしかないよねぇ~? 三つ巴の激戦だねぇ~?」

 

 聖槍に持ち替えてプラプラ振りながら、リムヴァンは神経を逆なでする。

 

 あの野郎、最悪それでもいいと思ってやがるな?

 

 どっちにとっても敵なハーデスをどうにかできるなら、それだけで作戦は成功。

 

 俺たち三大勢力に潰させるも良し。自分たちも関わって、袋叩きにするのも良し。最良なのは、完璧にハーデスを取り入れ、冥府の権能を扱える奴自身にある程度の管理をさせること。

 

 どう転んでも自分たちが得する状況を作りやがった。

 

「時間制限するよー。じゅ~う、きゅ~う、は~ち、な~な……」

 

 しかも聖槍を一本ずつ出してきながら、どんどんカウントを狭めている。

 

 その上、後ろで軍楽隊がカウントダウン的な音楽まで鳴らしている。

 

 神経逆なでしすぎだろ。これ、ハーデスの奴マジで襲い掛かるんじゃねえか。

 

 いや、奴も状況はわかっているはずだ。もう奴の復権の可能性がある選択肢は一つしかねえ。

 

「……さ~ん、に~い、い~ち ぜ~―」

 

『……申し訳なかった。我々は、ヴィクターで一からやり直す………っ!!』

 

 俺は、ハーデスの土下座という最高の娯楽を、確実に写真に撮った。

 

 ブハハハハハハハハハ!!! ハーデスざまぁ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……って言ってる場合じゃねえ!?

 




ハーデス、屈辱の土下座。

いや、ハーデスって間違いなくプライド高いから、これはかなり効くと思ったんですよ。たぶん金で解決できるならここまで屈辱感じないタイプ。









実際中立って、下手すると双方から叩かれかねないピーキーなものですよね。要はどっちにも味方しないんですから。蝙蝠が嫌われる逸話とかが微妙に近いかな?

そういうわけで、下手な中立にするぐらいならさっさとこっちに取り込んだ方が得と判断したリムヴァン、逃げ場を封じて無理やり自陣営に引き込みました。……アザゼルからしても敵とはっきりした状態になるので、双方にとってベストではないけどベターです。

ただしハーデスも馬鹿どころか老獪なので、這い上がるための行動はきちんとします。このジジイは優秀なので、あまりに愚かな行動をとらせるわけにはいかないのが難点ですね。
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