ハイスクールD×D英雄譚 ロンギヌス・イレギュラーズ 作:グレン×グレン
日夜俺達の戦いは激化している。
インフレがどっかのジャンプ漫画並っつーか、なんというかインフレがシャレにならねえ状況なのが俺らだ。つい最近まで下級悪魔だらけの状況だとは思えねえ。
そんなわけで、当然俺達は修行を続ける必要があるわけだ。
ってわけで、俺達は修行を積んでる。
「はい、次は八の字移動!!」
「ほいやッス!」
俺が磁力操作で動かした魔剣を、ペトが狙撃する。
ついでに言うと俺は複数本操作しており、その起動を上手くコントロールする特訓。その軌道が交差する瞬間を見計らって、ピンポイントで狙撃するのがペトの特訓だ。
ついで言うと、俺は今回対光力の魔剣を用意してるんだが、二振り程度ならあっさり吹っ飛ばされている。
以前試した時も木場の聖魔剣すら、作りが甘い奴ならあっさりぶち抜いたからな。ペトの火力が大幅に向上してるな。
それもこれも、オーフィスが黒歌とルフェイの協力の元開発した特別製の蛇のおかげだ。
「火力、上がってんな」
「まったくっす。おかげでこれからもお姉さまの力になれそうっすよ」
俺が火力に呆れ半分で感心すると、ペトは得意気に胸を張る。
ペトの最大の問題点である、狙撃の精度以外が上級堕天使クラスっていうのも克服されたわけだ。これで戦力は大幅に向上するわけだし、なるほどなるほどすげえなこりゃ。
「ま、ドーピングだよりで偉そうにするわけにはいかないっすけどね」
「実戦ならいいだろ。俺も姐さんも似たようなもんだしよ」
そう言いながら、とりあえず休憩。
塩飴舐めながら水飲んで休みつつ、俺とペトはトレーニング空間を見渡した。
冥界の地下に創られた、グレモリー眷属とその仲間達の専用空間。まず間違いなく若手悪魔としては特別待遇だな。
まあ、それぐらいしねえと俺らの訓練はできねえんだがよ。火力がでかすぎて被害が甚大だから街中じゃできねえ。どんだけだよグレモリー眷属及び俺達。
「いや、今の自分でも火力じゃ中の上ってのがすごいっすよねぇ。シャレにならねえッス」
「同感。つーか俺、どっちかっていうと火力低めじゃねぇか?」
いや、槍王の型を使えば一撃の威力なら何とかなるんだけどな。
あれは負担がでかいから連射ができねえからな。イッセーのクリムゾンブラスターも連射はきかねえ……様でいて、お嬢と協力すりゃ行けるからな。
俺達がいない時に、イッセーはさらなるパワーアップをした。お嬢の乳に譲渡を行いパワーアップした。乳の嵩を一時的に引き換えにしてエネルギーを補給する力に目覚めた。
……うん、なんでそうなる。
なんつーか、あいつのパワーアップは何もかんも分からねえ。
乳首つついて禁手に至るってのはまだ分かるぜ? 禁手ってのは精神的な成長とか覚醒とかが必要と言われてっからな。そりゃ強い精神的衝撃を受けりゃぁパワーアップするだろ。
頭がおかしい芸当だけど、だがまあそう考えりゃぁあいつのスケベっぷりなら納得できねえわけじゃねえ。
そっからだ。問題は。
おっぱいおっぱい言ってる歌聞きながら、乳首をつついて暴走状態から回復。
異世界からやってきた、乳の神の使いから力を借り受ける。
大量の痴漢を作り出す事を代償に、つつく為の乳を召喚する。しかもつついたらパワーアップしかけた。妨害されても発想の転換で味方のパワーアップに変化させた。
そしてぼっこぼこにされたと思ったら、乳から放たれた光で禁手の上位形態を形成。
とどめにおっぱいをパワーアップさせておっぱいタンクというおっぱいカートリッジを作りやがった。
もうどっから突っ込んでいいか分からねえよ。しかも説得力だけはあるから困る。
神器は精神に影響を受けっからな。おっぱいに取りつかれているイッセーなら、神器が影響受けてもおかしくねえ。
俺は、なんか頭が痛くなってぼやいた。
「……イッセー。どこに行くんだろうな」
「前代未聞のおっぱい好きっすからね。おっぱいがあるなら前人未到の領域に行きそうっす」
「もう行ってんだろ。禁手の上位形態とか前代未聞だろ既に」
ペトにそう答えながら、俺はどうしたもんかと考える。
あいつ、ホントにどこまで成長するんだろうなぁ。
ああいうのが天然ものなんだよ。人工品の俺は追いつくのに苦労するぜ。
「……そういや、あの戦いでパワーアップしたのは木場もだったな」
「リアス部長も新技研究中だそうっすよ?」
うん。ちょっと気になるな。
「見に行くか?」
「そうっすね」
よし、ちょっと見に行くか!
Other Side
「それで、俺たちゃ汚れ役ってか?」
「仕方ねえだろ。いくら派閥になったっつっても、俺らは所詮傭兵だ。……後ろ暗い仕事を押し付けられるんだろうよ」
「そこまで落ち込む事ねえだろ。直接動くのは俺らだが、ちゃんと声明は上が出すんだろ?」
「ホントに出すかぁ? 言っちゃなんだが、運営人の連中は俗物だぜ?」
「安心しろ。命令の内容の音声記録もらっている。約束を違えたのなら即座に公開していいとのことだ」
「マジですかリーダー。誰がそんなもんを?」
「宰相のリムヴァンだ。あの男は、性根は腐っているが契約には律儀だよ」
「そういやそうだったな。報酬をケチったりもしねえし、俺らの中でも腕利きには神器移植してくれたりしてるし」
「契約はきちんとしてるよな。案外良い奴なのか?」
「んなわけねえだろ。バアルとグレモリーのレーティングゲームで何やらかしたか忘れてんのかよ」
「確かに。良い奴はガキンチョの前でポルノ動画なんて見せねえわな」
「そりゃそうだ」
「だけどよ、他の連中も乗り気ってのはマジなのか?」
「ああ。南米戦線のアステカや、ヨーロッパ中心のファミリアからもエース格が出るってよ。それと新入りの……りひてぃーかーちゃん?」
「リヒーティーカーツェーンだ」
「呼びにくいっつの! どういう意味なんだよ」
「K9からとったんじゃねえか? あいつ等、自分のことを捨て狼って言ってたしな」
「じゃあリヒーティーは?」
「ゴミって意味だよ。英語に直すとトラッシュケーテン」
「ああ、狼だから10なのか。犬は9だしな」
「警察犬ならぬ軍用狼のゴミってか。自虐的だねぇ」
「アステカの連中は分かり易いんだがな。あいつら教会からの離反組にも喧嘩売ってくるから折り合い悪いのに、よくこっち来たな」
「そりゃ教会側が落ち着いたんだよ。あいつ等、騙されたから信仰捨てたのに教えに従ってる節あったからな」
「だからってアステカも大人げねえだろ。神話の方からは中堅どころしか支援もらってねえって話だぜ?」
「何処もそんなもんだよ。トップの連中は鎖国決め込むかリベラルに連合組むかの二種類だっつの」
「俺らやあっちを離反した連中を囲ってるやつらもいるみたいだけどな」
「折り合いっつったら、リヒーティーカーツェーンとノイエラグナロクの連中、良く折り合いついてるよな」
「そういやそうだな。古参のノイエラグナロクが文句言ってきそうだけどな」
「そりゃお前。カーツェーンもアースガルズの連中をぶっ殺すつもりだからだろ? 敵の敵は味方ってよく言うじゃねえか」
「そのあと殺し合いそうで怖いんだよ。っていうか名前も分かりにくいっつの」
「頭ひねったんだろうな。こういうのはシンプルな方がいいってのに」
「名前っていや、ファミリアってどういうこった? あいつら基本的に人間だろ?」
「ばか、意味が違うよ。あれは使い魔じゃなくて家族って意味だ」
「そういやファミリアの連中も、よくもまぁ教会からの離反組と折り合いつけてるよな? あいつらの経緯から言っちゃ、ぶっ殺す気になるんじゃねえの?」
「俺、ファミリアの連中と飲みに行ったけどよ、同情的だったぜ? 枢機卿の連中にいいようにされた被害者だとかしみじみ言ってたな」
「そう言う解釈もありか。なるほどなぁ」
「ま、それはともかく俺らもマジで大仕事だ。報酬はでけえがとっ捕まりそうだしな」
「だな。気合入れるか」
「旧魔王派の幹部連中は軒並みボコられるし、英雄派の幹部共やイグドラフォースの奴らもてこずったしな。できる限り足止めしねえとな」
「それでリーダー。いつ頃仕掛けますか?」
「……カーミラ派のスパイによると、カルンスタインの者が接触を図るようだ。Lによれば、そのあと何人かが出立するはずだから、その隙を狙えと」
「了解でさぁ。じゃ、気合入れるか」
「あの魔境、駒王町の連中に喧嘩売るとか、マジで死にそうで勘弁してえけど、これも仕事だしなぁ」
Side Out
修行パート……と見せかけて、敵の暗躍を描いたお話でした。
以前活動報告で募集した、オリジナルの禍の団の組織をここで出しまくります。いろいろ考えた結果、先出ししたコノート組合や、自分で考えた組織を含めて四つほど出すことにしました。
彼らは基本的にカマセの怪人ポジションですが、中ボスとしての戦闘能力は十分あります。其れなりにドラマも書けたらいいと思っているので、お楽しみください。
そして魔境扱いされている駒王町。でも考えてみてください。
魔王の妹二人と、龍王やら天龍やらの伝説級のドラゴンを宿すもの。加えて堕天使の元総督が在住。さらにこの作品では神滅具使いが二人も参加しています。
それも、禍の団にとって最大の敵である三大勢力の和平が成立した土地でもあるわけです。
……地球上でもかなり攻略しづらい地方都市だと思いますね、自分は。