ハイスクールD×D英雄譚 ロンギヌス・イレギュラーズ   作:グレン×グレン

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来るぜぇ……奴が、来るぜぇ……!!


第六章 14 スーパーパンツタイムOTZ

 

 俺達は、捕縛した連中をそのまま捕虜として連れていく。

 

 まあ、それはあくまで自衛隊の仕事。俺達は一仕事終えたので、とりあえず安全を確保したうえで戦闘糧食を晩飯にもらいながら休憩していた。

 

「ドーインジャーより楽な連中が殆どだったな」

 

「そうね。でも無人兵器の方が強いって、なんか怖いかも」

 

 イリナに同感。

 

 無人兵器が開発されてるのは知ってるけど、それが原因で戦争が逆に頻発化するんじゃねえかって話もあるしな。ほかにも虐殺の頻発化とか、色々危険視されてるのは大きいだろ。無人機だからこその暴走もあるだろうしな。

 

 まあ、人同士で命を奪い合うってのもあれなんだろう。

 

 ああ。英雄を目指す身としては困った話だが、平和が一番とはよく言ったもんだ。

 

「で? イッセー達の方はどうなってんだ?」

 

「あっちも殆ど片付いたみたいよ? リセスさんのところも同じ感じみたい」

 

 なんで俺より先にイリナが姐さん達のことを知ってんだよ。

 

 うぉお。ジェラシー!

 

 なんか阿保らしい事で嫉妬してる自覚はあるので、俺は我慢してバクバクと戦闘糧食を食べる。

 

 ああ。運動した分のカロリーをしっかり補給しねえとな。いざという時動けねえってもんだ。

 

 まあいい。なんか利用された感はあるが、とりあえずバカやった連中に最低限の落とし前は―

 

「……大変だ!」

 

 と、いきなり自衛官の人が突っ込んできた。

 

 な、何事だ!? のどが、のどに餅米が詰まった!?

 

「み、水……っ」

 

「ひ、ヒロイ君が大変なことに!? それで、大変なことって何ですか?」

 

「駅の地下で戦闘を行っていた部隊が、挑発を受けました! それも……相手はグレンデルとかいうドラゴンだと!!」

 

 ……ぐれんでる?

 

 ああ、グレンデルか。俺も文献は読んだ事がある。

 

 かの有名な英雄、ベオウルフが倒した奴だったな。表向きの伝承ではドラゴンじゃなかったらしいが、裏業界では邪龍の一体であったことが確認されてる。

 

 ……あれ? でもあいつは滅んだ存在じゃね?

 

「どういうこった! いや、今はそんなことどうでもいいか」

 

 俺は冷静になると、すぐに立ち上がる。

 

 だったら俺が行くしかねえだろう。神滅具の担い手として、やるべき事はきちんとやるさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして俺たちが到着したその時、声が聞こえた。

 

『―お兄ちゃん、だれ?』

 

 ………誰?

 

 いや、声からしてドライグなんだが、え?

 

 とりあえず足とゆっくりとしながら今まさになら見合っている場所に視線を向けると、そこにはローブを着た男と大量のドーインジャー、さらにでかい人型のドラゴンがいた。

 

『……おい。ドライグはどうなってんだ? なんか変なことになってねえか?』

 

 グレンデルらしきドラゴンは、首をかしげている。

 

「天龍も疲れているのでしょう。ここは様子を見守りましょうか」

 

 ……なんだろう。敵に同情されてるぞ、ドライグ。

 

「お、おいイッセー! どういうこった!!」

 

「ヒロイか! お、俺も何が何だか! っていうか、ど、ドライグ?」

 

 イッセーは左腕を構えて、ゆすりながら声をかける。

 

 そして、また宝玉が輝いた。

 

『うん。僕はドライグ。ドラゴンの子供なの』

 

 ………おい。

 

「イッセー! ついにドライグがストレスで幼児退行を起こしちまったじゃねえか!! どうすんだこの馬鹿!!」

 

「ええええええ!? 俺のせいぃ!?」

 

 だってそうじゃん。他に原因が思いつかねえよ!!

 

 さんざんおっぱいおっぱいやってるからだろ! そりゃぁドライグだって過去に散々暴れてきた罪があるけどさ、物には限度ってもんがあるはずだぞ!!

 

「あれれ? なに? 緊張感とは無縁の空間になってきてるわよ?」

 

「……急いで駆けつけてきたと思ったら、なにこれ?」

 

「何すか? またおっぱいっすか?」

 

 遅れてきたイリナや姐さんやペトが、状況を飲み込めずにきょとんとする。

 

 いや、俺も飲み込めてねえけどな。

 

 そして、宝玉からは恐怖の感情が漏れてくる。

 

『おっぱい!? やだ、おっぱいこわい!!』

 

 おっぱい怖い!? なんだそのパワーワード!!

 

 っていうかやっぱりだけど原因確定だな。完全に今までのおっぱいネタが我慢の限界になったみたいだな。薬漬けも間に合わなかったってことか。

 

 どうすんだよ、コレ。

 

 ほら、イッセーもショックけてるし……。

 

「ドライグくん!! おっぱいは素晴らしいものなんだ! 怖がるなんていけないことだよ!?」

 

「そっちじゃねえ!!」

 

 俺は思わず蹴りを叩き込んだ。

 

 イッセーは縦に三回転ぐらいしながら、空間の壁に叩き付けられる。

 

 もう自衛隊員達もどう反応していいのか分からない感じだ。

 

 すいません。うち、結構こんな感じの出来事頻発するんでさぁ。慣れてくだせぇ!!

 

『頭の中で、ぽちっとぽちっとずむずむいや~んって声がするの、怖いよぉ……』

 

 涙声が聞こえてくる。

 

 じゅ、重症だ。

 

『おーい。俺はいつになったらぶっ殺しができるんだぁ?』

 

「ちょっと待ってろ!! っていうか帰ってくれ!!」

 

 こっちはそれどころじゃねえんだよ!!

 

「……なあヴリトラ。どうにかできねえか?」

 

 あ、匙ナイス提案!

 

 同じドラゴンなら、同じドラゴンならどうにかできるかもしれねえ!!

 

 俺達の期待の視線を浴びながら、ヴリトラは頭痛を堪える様な表情でしかし真面目に考えてくれた。

 

『もう一人、龍王クラスのドラゴンがいればどうにかなるかもしれん』

 

 なるほど。なら応えは一つだ。

 

「おいグレンデル!! バトりたいなら協力しろ!!」

 

『……俺が言うのもなんだが、本気で言ってんのか? 別にドライグの糞じゃなくてもてめえらをぶっ殺すってのもいいんだぜ?』

 

 チッ! 役に立たねえ!!

 

 強い奴と戦いたいなら、少しは手を貸せってんだ。

 

 之だからバトルジャンキーってやつは! 基本的に迷惑だな、オイ!!

 

 ええい。しっかしどうしろってんだ!

 

「……それなら、私に任せてください!!」

 

 なにぃ!? なぜここでアーシアが出てくるんだ!?

 

「アーシアさん!? まさか、彼を召喚するつもりですか!?」

 

「待ちなさい、アーシアちゃん! それは……あまりにも……っ」

 

 いや、待ってくださいロスヴァイセさんに朱乃さん。

 

 なんでそんなに慌ててるんですかい?

 

 っていうか、アーシアって龍とは関係ない種族だから無理じゃね?

 

『……いかに聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)といえど、これを治療するのは不可能ではないだろうか』

 

 ヴリトラがそう言うが、しかしアーシアは首を振った。

 

「……少し前に、ファーヴニルさんと契約しました」

 

 なんだって!? それは本当か!!

 

 ファーヴニル。それは龍王の一角。

 

 確か、アザゼル先生が人造神器のコアとして契約して取り込んでたはずだ。なんでそんな奴がアーシアと契約を?

 

「アザゼル先生は、総督辞任を機にファーヴニルとの契約を解除しました。その後、アーシアさんの護衛の為に契約を結ぶという話があったことを耳にしております」

 

 と、会長が補足してくれた。

 

 ……まじか。これは思わぬ展開。

 

 だ、だがここに龍王が二体も来てくれるってんなら、こりゃ行けるか?

 

 そんなことを俺が考えている間に、ファーヴニルが召喚された。

 

『……おパンツ、プリーズ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 はっ! 意識が飛んでた。

 

 俺はローブの男を睨み付けると、聖槍を突き付ける。

 

「幻覚攻撃で俺の精神を飛ばすとはいい度胸じゃねえか! その隙に攻撃しなかったことを覚悟しな!!」

 

「いえ、濡れ衣です」

 

 いやそんな馬鹿な。だって龍王がパンツとかそんな馬鹿な。

 

「ヒロイ」

 

 優しく、姐さんが俺の肩を抱いてくれる。

 

 そして、姐さんは優しく抱き寄せてくれた。

 

「……つらい現実も受け止めなきゃダメ」

 

 えぇええええ! マジでぇえええええ!!!

 

 おいおいマジかよ。マジで龍王様がおパンツとか言っちゃったのかよ。

 

 勘弁してくれ。なんでこんなところでパンツとか言ってくるんだ。もっとこう、常識というか良識を持って行動してくれよ。

 

「大丈夫。私も貴方やペトに支えられたもの、今度は私が支える番よ」

 

 うわぁああん! 姐さん、大好きだぁああああ!!

 

「ヒロイ! なんで俺だって頭痛堪えてるのに、お前だけそんな羨まけしからんマネしてんだ!!」

 

 お前の所為でもあるんだよ、おっぱいドラゴン!!

 

 で? これで治せるんだよな?

 

 俺は視線をファーブニルに向ける。

 

『もぐもぐ』

 

 ……なんでパンツ食べてんだ、あのドラゴンは。

 

「グレンデル! もう先にあの変態から倒してくんねえか!?」

 

『いや、つーかファーブニルはどうなってんだ? っていうか俺はいつになったらぶっ殺しができるんだよ』

 

 役に立たねえ!!

 

 だいたいそれは俺が知りてえよ。なんだよオイ、歴代赤龍帝の残留思念に匹敵する変態度合いじゃねえか!!

 

 あの、ローブのお方はどう思いますか?

 

 俺のツッコミを求める視線に、ローブの男ふむむと頷いて、グレンデルに振り向いた。

 

「今代の二天龍はお乳とお尻で異様な覚醒をします。ここからが本番です」

 

 こいつも役に立たねえ!

 

 っていうか、ヴィクターでもそういう認識なんだな。まあ、散々やられてるから当然だよな!!

 

 あとヴァーリは関係ねえだろ。アイツむしろ性的なものに興味がねえぞ? アルビオンが可哀想だからやめてやれ。

 

『……はっ! 俺は一体どうしたんだ?』

 

 ドライグが正気に戻った。

 

「ドライグ……っ。良かった、正気に戻ったんだな」

 

「酷い展開だった。マジで酷い展開だった」

 

 イッセーは涙を流し、俺も別の意味で涙が流れた。

 

 アーシアは何というか背中がすすけている。そりゃそうだ。

 

『何が何だか全く分からん。というより、なんで此処にグレンデルの奴がいるんだ? あいつは千年以上前に滅びたはずだが……』

 

「まあ、ニエの件があるから驚くほどではないわね。敵は死者蘇生の手段を確保してるということでしょう」

 

 姐さんがため息をつきながら、視線をローブの男に向ける。

 

「この調子だと、他にも有名どころで滅びた存在を復活させているのかもしれないわね」

 

「さて。それは肌で感じていただければと思います」

 

 それ、復活させてるって言ってるようなもんだぞ?

 

 まあそれはともかく、こうなったらもうやることは決まってるな。

 

『ようやくかよ! 待ちくたびれたぜドライグぅ! さっさとぶっ殺し合おうじゃねえか!!』

 

 ノリノリのグレンデルは、どうも一対一の勝負を望んでるみたいだな。

 

 まあ、俺らも少しは疲れてるからな。ちょっとは様子を見るか。

 

 イッセーも、どうやら乗り気みたいだしな。

 

「行くぜドライグ! 俺も色々あってな、まだ暴れたいんだ」

 

『よく分からんがいいだろう。だが、グレンデルは強いぞ、気をつけろよ!』

 

 そして、激戦が勃発した。

 




ついに登場おパンツドラゴン。こいつ本当にHENTAIだから困る。しかも成果もあげるからなお困る。


原作でもここだけ読むとグレンデルが常識人に見えてきそうだからなお困る。
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