ハイスクールD×D英雄譚 ロンギヌス・イレギュラーズ   作:グレン×グレン

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だいぶお待たせいたしました。


第六章 30

 

 ルーマニアでの大惨事から数日後。俺達は集まって会議をする事になった。

 

 オカ研のいつものメンバーや生徒会だけじゃねえ。

 

 冥界からはサイラオーグさんとシーグヴァイラ・アガレスが眷属を連れて参加。つい最近知り合ったデュリオや幾瀬さん、グリゼルダさんも参加。更に闘戦勝仏様は愚か、ヴァーリチームまで参加している。

 

 ま、これから起きる事を考えりゃ当然だな。

 

 あの後、ヴィクターは堂々とカーミラの占領を戦果として報道。同時に、トライヘキサの存在を公表して、本格的な侵攻を始める準備が進んでるって公表しやがった。

 

 当然各国は大混乱。今じゃパニクってヴィクターにつけと暴動を起こす連中もさらに出てきたって話だ。

 

 各神話もかなり警戒度が高まっている。これもまあそうだろう。

 

 内輪もめで大打撃を受けたりしたと思ったら、逃げ場をなくされたとは言ってもハーデスという大物の神がヴィクターに参加。さらに吸血鬼の大御所であるカーミラで男性主体の政権が設立されたうえで参加。とどめにトライヘキサの存在の公表が出たもんだ。

 

 冗談抜きで緊急事態だ。どの勢力も対応に追われているところがある。

 

「それで、上はなんて言ってるの?」

 

「どこも無視できないって状態だな。これまで第三勢力側だった連中からも、トライヘキサに限定して同盟を結んでもいいってお達しが出たぐらいだ」

 

 お嬢の質問にアザゼルはそう答える。

 

 確かにな。トライヘキサが本当にグレートレッドと同格なら、オーフィスを失った穴を十分に埋めれる。リリスと組み合わせればむしろ過剰戦力なぐらいだ。

 

 神クラスでも流石に警戒するだろう。それ位の緊急事態だ。

 

 しかも、その前哨戦とでもいうべき戦いで奴らはカーミラを制圧する事に成功した。

 

 ツェペシュも他の勢力の庇護を受けなければいけないほどに疲弊している。今はカーミラから脱出した派閥の奴らと連携を取って、何とか最小限にしようって形だな。

 

「一部の神話からは武力による介入も辞さないと、過激な発言も出てきている。オーディンやゼウスの爺さんが抑えてるが、これ以上被害が出るとどうなるかわからねえ」

 

「そうね。ここで前ルシファーの息子まで出てきているもの。旧魔王派とか活気づくんじゃないかしら?」

 

 アザゼル先生の説明に、姐さんも相当危険視してるようだ。

 

 ああ~。そういえばその可能性があったな。なんたってルシファーの末裔だもんな、あの爺さん。

 

 しかも神の作りし神器の天敵。好戦的な悪魔からしたら、カリスマ性がシャレにならねえな。

 

「もしトライヘキサの封印が解放されたら窮地以外の何物でもねえ。最悪の場合、グレートレッドとガチ勝負をして全世界の崩壊も十分に考えられるからな」

 

『『『『『『『『『『―――ッ!?』』』』』』』』』』

 

 俺達全員が絶句する事を、アザゼル先生は言い放った。

 

 マジかよ。そんなレベルの化け物だってのか、グレートレッドは。

 

 いや、ヴィクターはグレートレッドと敵対する可能性は考えても、積極的に敵対する事はしないだろう。

 

 あいつらの目的は世界の覇権だ。だから、世界そのものを崩壊させるとは思えないが……。

 

「最悪、そうなる可能性はありますね」

 

 生徒会長が眼鏡を直しながら、冷や汗を流す。

 

「彼らの世界制覇のやり方にもよりますが、意外とグレートレッドも愉快な性格でしたし、何が切っ掛けで機嫌を悪くするか分かりません」

 

「なるほど。その際、なだめるのではなくいっそのこと排除という結論には至りそうですね」

 

 会長の言葉にシーグヴァイラさんが頷いた。

 

 乾いた笑いを漏らす奴が何人か出てくる。それ位には最悪の展開だった。

 

 イッセー達も苦い顔してやがる。ま、確かにそうだがな。

 

 事実上のヴィクターのツートップが、両方とも悪魔なんだ。もうイメージが最悪だろこれ。

 

 そんなイッセーの肩にアザゼル先生が手を置いた。

 

「そんな顔すんなよ。俺達が他勢力の攻撃を受けるわけじゃねえ。共通の敵の脅威度が跳ね上がったのが問題なだけさ」

 

「ミカエル様も主の代行として、他勢力と交渉しています。暴発しかけた勢力の中にはそれで落ち着いたもの出ています」

 

 グリゼルダさんがそんな安心させることを言ってくれる。

 

 流石はミカエル様だ。長年天界をまとめてきた手腕は伊達じゃねえな。

 

 で、そのためだけに俺たちを呼び出したわけでもないだろ?

 

「先生。で、本題はここから……だよな?」

 

「ああ。各勢力の首脳から提案があってな。対ヴィクター用の特殊部隊を新たに設立する事になった」

 

 対テロ用の特殊部隊か。

 

 むしろ今まで合同で組織されてない方がおかしいわな。

 

 全員がその言葉に耳を傾けて注目する。

 

「ま、どこの勢力も当然警戒してるわけだが、どこの神話の強い連中も、自分からテロにぶつかりに行けるような立場じゃねえのが殆どだ。そこで、フットワークが軽くてかつ魔王クラスですら警戒するレベルの戦力を集め、共同戦線を張ることになった」

 

 ド正論だな。

 

 ヴィクターの計画を阻止する為にも、万が一発動を許して対抗するにしても、カウンターウェポンは要した方がいい。

 

 で、そのメンバーは誰かってのも分かる。

 

 だって、態々こんだけの連中を直接呼び出してそんな話をするんだから―

 

「ま、つまりはお前達が混成チームのメンバーになるって話だ。実力が高い上に動きやすいメンツがそろっている」

 

 ま、先生の言う通りだ。

 

 若手四王、アザゼル先生に刃狗、転生天使三名、初代孫悟空、そして三大勢力合同エージェントの俺達。

 

 とどめに、神器に封印されてるやつも含めれば龍王以上のドラゴンが五体もいる。

 

 まず間違いなく、各勢力の上から数えた方が圧倒的に早い精鋭部隊だろう。若手だらけなのがあれな話だがな。

 

「私は賛成よ。こういう時こそ協力するべきだわ」

 

 お嬢が賛成して、皆も頷いた。

 

 これまたすごいことになってきたな。あの孫悟空とまで共闘するなんてよ。

 

 ガキができたら自慢話だ。

 

 ……結婚、できるかなぁ。

 

 俺が別方向で悩みを抱いていると、デュリオが首を捻っていた。

 

「なんだ? なんか不満か?」

 

 アザゼル先生の言葉に、デュリオはそういう意味じゃないと手を振りながらも首を捻っていた。

 

「いや、名前が必要じゃないかなーって思って」

 

 あ、なるほど。

 

「リセス・イドアルと立派な仲間達で」

 

「ヒロイ。それ、冗談半分でしょうけど恥ずかしいからやめて。……美少女率高いし、キューティ・ハンターとか」

 

「お姉様、野郎どもに悪いっす。……聖杯奪還も仕事の内だから、セフィロトとか?」

 

 ペト、それは逆にこんがらがる。幽世の聖杯(セフィロト・グラール)と被ってる。

 

 いや、確かにヴィクターに対抗する為の部隊なんだから、表舞台にも出るかもしれねえ。

 

 何ていうか、名前ってのは重要だよな……。

 

「……D×D」

 

 と、小猫ちゃんが呟いた。

 

 視線が一斉に集まる中、小猫ちゃんが少しどもる。

 

「いえ、異業達の混成チームなので、デビルだったりドラゴンだったり……。あと、堕天使の堕天でダウンフォールとか、いろいろ……」

 

 しどろもどろになる小猫ちゃんだが、それを聞いてアザゼル先生はうんうんと頷いた。

 

「確かに名前は必要だな。グレートレッド級のトライヘキサも念頭に置いた部隊だから、D×Dってのは分かり易い」

 

「俺は良いと思いますよ? 無難でいいんじゃないすか?」

 

 と、デュリオ。

 

 俺も賛成だな。シンプルだけどかっこいい。

 

 最年長の初代孫悟空どのはどう反応するんだろうか。

 

「儂はその辺はどうでもいいさね、若いもんに任せるわい」

 

 なるほど、特に気にしないと。

 

 ってことで、特殊部隊の名前は「D×D」になった。

 

「でも大丈夫なんですか? こういうのって、色んな勢力から睨まれるんじゃないですかね?」

 

「その辺は今更だろ。状況的に仕方ねえんだから気にすんな」

 

 などと、イッセーとアザゼル先生との間で会話が始まる。

 

 まあ、こういう時に限って足を引っ張る輩は少なからず出てくるからな。いちいち気にするのもあれか。

 

「……それなら魔法の大義名分をあたえよう。リアスのおっぱいを見ろ」

 

 ……それが何の大義名分になるんだ?

 

 っていうかイッセー。ガン見すんな。

 

 お前、いつも毎日のごとく生で見てんだろうが。こういう時でも見るのやめようぜ?

 

 なんとなく生暖かい視線が大量に発生する中、アザゼルはイッセーに言い放つ。

 

「どうだ、正義になった気がしてこねえか?」

 

「……そうですね! 正義です!! おっぱいは正義です!!」

 

「よし! 話前に進めよう!!」

 

 これは聞いてたら頭が痛くなる奴だ!! スルー必須だ!!

 

 とりあえず、対ヴィクター対策チームD×Dが結成したって事でいいだろ!!

 

「次行こうぜ! 指揮官はやっぱり初代孫悟空殿かアザゼル先生だよな!?」

 

「いや、デュリオでいこう」

 

 即答だった。

 

 ちなみになんか無音になったので、なんとなく全員がリーダーに指名されたデュリオを向く。

 

 デュリオはゆっくりと皆の視線を見直して、そして指を自分に向け―

 

「なんでぇえええええええ!?」

 

 かなり驚いてるな。

 

「リーダーなら闘戦勝仏様がやればいいじゃないっすか! 俺、天使になりたての若手っすよ!? 元総督がやるのもありじゃないですか!!」

 

「いや、三大勢力が中心で編成されてるからそれ以外からリーダーを用意するのはまずい。ついでに言うと悪魔や堕天使は悪役イメージが固まってるから、人間から天使になったお前が一番イメージがいい。頑張れリーダー」

 

 なんか強引な理屈だが、言いたい事は分かる。

 

 確かに、人間から天使になったって来歴なら、表社会で活動する時人間に受けがいいからな。

 

「じゃ、じゃあグリゼルダの姐さんで―」

 

「デュリオ? これだけ名誉なことを断るとはどういうことですか。堕天使元総督からの直々の指名を断るなど……却下です、やりなさい」

 

 命令されたよ。

 

 この人怖い。極力関わらねえ様にしよう。

 

 そういえば、ゼノヴィアも結構ビビってたな。その手の鬼教官とかやってたんだろうか。

 

「うう、姉さんには敵わないなぁ。分かりましたぁ! やりますですはい!!」

 

 そんな感じで祭り上げられたデュリオは、改めてみんなの前で挨拶した。

 

「そんなわけでリーダーになっちゃったデュリオです。よろしくです」

 

「あの、もう少しやる気になってくれない?」

 

 姐さんからツッコミが飛んできたよ。

 

「じゃあ、リセスさんがやれば―」

 

「リセスは無理だからな。グレモリーとバアルのレーティングゲームで醜聞をさらしたのがキツイ」

 

 アザゼル先生からの残酷な事実に、デュリオと姐さんがど同時に崩れ落ちた。

 

「うぅ……。俺、そんな面倒なのパスでいきたいのに」

 

「分かったてたけど、分かってたけど……っ」

 

 ドンマイ。二人とも。

 

 まあ、立ち位置的にも実力的にも十分なんだ。その辺は俺達でフォローすればいいか。

 

 で、初代に関しては―

 

「初代はサブリーダーを務めてもらいたい。復職で申し訳ないが……」

 

「別にええわい。こういうのは若いもんが頭になる方がええ。おいぼれはケツ持ちに徹するわい」

 

 天界の切り札がリーダーで孫悟空がサブリーダーか。

 

 この時点で凄まじいな。俺もメンバーの一員として頑張らねえとな。

 

「ちなみにヴァーリ。俺はお前達をこのチームに参加させるべきだと主張している。それでお前らへの不信感を減らすつもりだ」

 

 ああ、確かに。

 

 こいつらヴィクターの一員だったからな。どこの勢力も危険視しているだろう。

 

 一種の懲罰部隊か。

 

 ま、戦力的には問題ないな。むしろ必須だろう。

 

「アルビオン。俺は別に構わないが、宿敵と組むことに不満はあるか?」

 

 確かに、アルビオンとドライグの意見はちゃんと聞いた方がいいな。

 

 長年敵対してきた宿敵同士だ。思うところはあるんだろうし―

 

『まったく構わん』

 

 すごいオールオッケー!?

 

『それより、赤いのと千年前の戦いについて語りたいな』

 

『ああ。そうだな白いの。昔話は楽しいなー』

 

『『なー!』』

 

 すいません。今、世界の命運がかかった大事な話し合いの真っ最中何ですが。

 

 普段からあまり喋らないからスルーしてたけど、お前ら何してんの!?

 

 ドラゴンってのはマイペースな連中ばっかりか!! オーフィスも今頃うえでお菓子食ってんだろうしな!!

 

「こんなところで永い間続いた二天龍の因縁に決着がつくとはな……」

 

 サイラオーグさんが首傾げてるが、気持ちは分かる。

 

 っていうか、その発端がイッセーがお嬢の乳首をつついて禁手に至ったことが原因とか。……昔の俺たちが聞いても絶対信じねえ。

 

 染まったなぁ、俺。

 

「ですが、ヴァーリ・ルシファーチームがヴィクターの構成員だった事は大きいのでは」

 

 生徒会長が懸念を言う。

 

 確かに。こいつら一応ヴィクターの一員だったからな。

 

「それに関しては、発信器を常時携帯するという事で最低限の形は整えてる。ついでに監視役も派遣されてるからな」

 

 監視役?

 

「煩わしいのは苦手なんだが」

 

「無茶言うな。お前が盗撮に一役買った所為で、教会は大打撃受けまくりなんだ。……これが飲まれなかった場合、デッドオアアライブでまずお前らを無力化するように各勢力からも言われてんだよ」

 

 あ、流石にヘイトはでかかったか。

 

 まあ、教会からすれば大惨事を巻き起こした元凶だからな。そりゃヘイトも高い。

 

 で、その監視役は一体……?

 

「じゃ、入ってこい」

 

「はい!」

 

 と、元気よく声が聞こえて、その方向に俺が視線を向け―

 

 その瞬間、槍の穂先が突撃と共にヴァーリに突き出された。

 

 それをヴァーリは瞬時に飛び退って躱し……かと思えば、首元に切っ先が突き付けられている。

 

「……久しぶりね。その節は迷惑をかけたわ、赤龍帝」

 

 ………誰?

 

「あ、ラシアとか言った悪魔祓いの人!!」

 

 イッセー。誰?

 

 いや、ホントに知らない。誰か教えてくれない?

 

「イッセー君が乳語翻訳を使って説得した、離反した悪魔祓いだよ」

 

 あ、木場ありがと。

 

「一応言っとくけど、私を経由して更に監視がされてるから。上が危険と判断したら、私ごと吹き飛ぶと思いなさい」

 

「それは怖い。というより、そんなことをされて君は良いのかい?」

 

 なんか物騒な会話が聞こえてるんだが。

 

「ま、自業自得よ。ちなみにこの槍はジェルジオ。サマエルの毒すら使って打ち直された、ゲオルギウスの龍殺しの槍よ」

 

「……ぜひ手合わせを願いたい。事態が解決したらでいいから」

 

 ヴァーリの闘争本能に火が付きやがった。

 

 すいません。此処でバトルが始まりそうなんですがいいんですか?

 

「ま、それはおいおいって事でだが。同時にオーディンの爺さんが全て承知でヴァーリを養子として迎えたいと申し出てきた」

 

 あ、更にもう一押しあるのか。

 

 でも、いいのか?

 

「貴方は立候補しないの? 仮にも育ての親でしょう?」

 

 姐さんの言う通りだ。

 

 ヴァーリを育ててきたって意味なら、アザゼル先生に一日の長ってのがあると思うんだが。

 

 だが、アザゼル先生は首を横に振った。

 

「いや、悪魔や堕天使だと体裁が悪いから、ヴァーリの減刑には役に立たねえ、それよりオーディンのジジイの方が、腐っても主神だから他の連中からも文句が出にくいだろうしな。……で、答えはどうだ、ヴァーリ」

 

 これ、ヴァーリが断ったら最初の仕事がヴァーリ退治になるんだよな?

 

 勘弁してくれ。極覇龍とやり合うには流石に覚悟ができてねえぞ。

 

 俺たちの視線を受けて、ヴァーリは少しだけ考え―

 

「……利害の一致している間は協力しよう。ただし、監視は受け入れるからリゼヴィム探しに集中させてくれ」

 

「オーライ。上には「一応了承してくれた」ってことで伝えとくよ」

 

 何ていうかめんどくさい答え方だな。

 

 素直にOKでいいだろうに。めんどくせえ。

 

 だがまあ、魔王の末裔で主神の養子か。すごい肩書だな、こいつ。

 

「黒歌とルフェイは基本的にそちらに預ける。こちらで必要になった時に呼ぶが、それまでそちらで好きに使うといい。……二人とも、それでいいか?」

 

「了解にゃん♪」

 

 黒歌が敬礼ポーズで、ヴァーリの指示を受け入れた。

 

 ポーズが可愛いのが妙にむかつく。

 

 俺がむかついていると、アーサーがルフェイに顔を向けた。

 

「ルフェイ」

 

「何ですか、お兄さま」

 

「いい機会です、あなたはこのチームに参加して恩赦を受けるべきです。それと……赤龍帝」

 

 と、イッセーにそのまま視線を送るアーサー。

 

「なんですか?」

 

「ちょうどこの時期に悪魔は魔法使いと契約すると聞いています。妹を家に戻すためにも、あなたに契約していただきたいのですが、よろしいでしょうか?」

 

 ……ふむ。妹想いのいいお兄ちゃんだが―

 

「裏があったら狙撃するっすよ?」

 

「絶対にないと誓いましょう。あったらコールブランドをあなたに捧げてもいい」

 

 最強の脅し役がいるから、本当に裏はないだろう。

 

「そ、狙撃!? 狙撃が来るの!?」

 

「黒歌、しっかりしなさい!!」

 

「姉様!!」

 

 黒歌まで恐怖症を発生して、姐さんと小猫ちゃんに介抱されてるし!!

 

 ちなみに、魔法使いの契約としてはイッセーは良いのがいなかったのでこれはOKになった。

 

 さて、これで一通りの順には整ったわけだな。

 

「んじゃまあ、結成記念で実力確認の模擬戦でもするか。終わったらピザでも取って結成記念パーティーでもしようぜ?」

 

 俺は聖槍を出しながら、そう提案した。

 

 お互いの実力を肌で感じるのも必要だしな。それに、親睦会は開くべきだろう。

 

「お、良いねそれ!! 俺、これでも料理が趣味なんだよ。美味しいの作るよー!」

 

 おお、マジかデュリオ。

 

 ピザだけってのも健康に悪いからな。野菜料理を頼むぜ!!

 

「そいつは良いねぃ。それにお前さん達を鍛えるのは儂の役目になりそうじゃからな」

 

「というと?」

 

 一歩前に出た初代に、お嬢が聞く。

 

「聖槍の坊主クラスの奴らを相手するなら、全員が上級クラス位には到達せんと話にならん。エース格は全員最上級クラスは必須じゃしのぉ」

 

 なるほど正論だ。

 

「ふむ、俺の極覇龍は既に主神クラスに届いている自信があるのだが―」

 

「それで聖槍の坊主と勝負して、ガス欠でリタイアしたんじゃろうに」

 

 自慢したヴァーリに、容赦のない初代のダメ出しが襲う。

 

 何とも言えない表情を浮かべたヴァーリの肩を、初代がポンポンと叩く。

 

「まあ、伸びしろがあるんならまずは持続力からじゃな。数時間は出せるようにならんと、主神クラスを倒すのは夢のまた夢じゃぜい?」

 

 なるほど、持続力か。

 

 短期決戦で決着がつくなら当然それがいいが、長丁場になることもあるからな。

 

 ……ランニングから、始めるかねぇ。

 

 ま、それはともかく。

 

 ……リムヴァン。そしてリゼヴィム。

 

 こっちだってやられっぱなしじゃねえってことだ。隙を見せたらその一瞬でのど元に食らいついてやるから、覚悟しときな。

 




とりあえずD×D結成ですね。

あと、ヴァーリはさすがに監視役が付きました。当人としては文句あるでしょうけど、この馬鹿が中継したせいででかすぎる被害が出てるのでむしろ甘すぎる処置ではあります。まあ、いつでも自爆させてもろとも殺せる監視役を派遣する当たり、かなり警戒してますが。









因みに今難産状態です。……アウロス学園の描写が大変で大変で。

なので次の投稿はだいぶ遅れるかもしれません。ご了承ください。









因みに書き忘れていたのでここでひとつ説明を。

……リムヴァンの名前の由来は、リゼヴィム・リヴァンの略称です。根っこがリゼヴィムと非常に近しいことを暗に示していました。気づいた方どれだけいたかな~
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