ハイスクールD×D英雄譚 ロンギヌス・イレギュラーズ 作:グレン×グレン
なにせ、敵と指定している連中の総本山ですから。ここに攻め込むことができたというだけで、士気を上げることができる。
なので原作よりもはるかに大戦力で大暴れしているのですよ。
一方その頃、俺達は全力で暴れ回っていた。
どうも八重垣に関しては姐さんが動いていたらしい。イリナと一緒に姿が見えなかった。
ならそっちは問題ねえだろ。姐さん、なんだかんだで優秀だから。
つーわけで、俺達はとりあえず邪龍共をぶち殺すべく暴れ回っているわけだ。
さあ何処だ邪龍達は。一匹残らずぶち貫く!!
「英雄街道直行直進!! さあ、聖槍使いの英雄様のお通りだ!! 道を開けやがれ雑魚共が!!」
遠慮なく邪龍をぶちのめしながら、俺は全力で走り出す。
迫りくる邪龍達は、どうも天界の第三天……普通の天国から現れているらしい。
ドっから現れてんだよとツッコミを入れたい。なんでそんなとこから出てくるんだオイ。普通の入り口の第一天で睨み効かせていたから恥ずかしいじゃねえか。
っていうかハーデスが今回の侵入関係で一枚噛んでるらしい。あの骨ジジイ、一応味方の時でも迷惑かけるが、敵になったら露骨に迷惑かけるな。
まあいい。今度会ったら刺し殺すとしてどうしたもんか。
俺がそう思ったその時、破壊された建物の上から一人の男が舞い降りる。
そしてそのまま、マクアフィテルとかいう石製の剣を振り下ろした。
阿呆が! 素直に喰らうか!!
「ざけんな!!」
聖槍で素早く受け止め、そのままカウンターでつま先から魔剣を生やして蹴り上げる。
それを聖槍を受け止めた勢いで飛び上がって交わしながら、確かヤコブとか名乗ったアステカの戦士が離れたところに着地する。
「此処で聖書の教えに与する連中は皆殺しだ!! 死ぬ覚悟はできたか、あぁん?」
「死ぬのは手前だ、この野郎」
こっちはそろそろ姐さんが
つーかてめえ、ヤコブっつったら俺でも知ってる聖書の登場人物じゃねえか。
「その名前なんだ! てめえがっつり聖書に関わってるじゃねえか!!」
「ハッ! 誰が真実の名前をてめえらに話すか!! 聖人の名を持つ者に殺されて苦しめ、糞が!!」
ったく、産まれてもねえ頃の恨みを生まれてねえ連中にぶつけるとか、馬鹿らしいって話だな。
復讐心に取りつかれた連中は、そこまで見境なくなるのかねぇ。ああヤダヤダ。
一応姐さん一点集中で、邪魔しない限り積極的に殺しに行かねえニエの方がまともじゃねえか。少しは参考にしやがれってんだ。
「まあいい。ここでぶち殺せばそれでアステカも終わるだろ」
「終わるかよ!! 例え俺が死のうと、アステカは終わらねえ!!」
そうかい。なら、終わるまで殺せばいいだけだな。
つーわけでぶち殺す!!
江戸の仇を長崎で打つ感じで日本で暴れるような輩が、ぎゃあぎゃあほざいてんじゃねえ!!
八つ当たりをする気はねえが、ストレス発散もかねて外的排除させてもらう。
「降参するなら今の内だ、コラぁ!!」
「文字通り死んでもするか、ぼけぇ!!」
そして、俺達は真正面から激突した。
Other Side
一方その頃、ヴァーリは邪龍達を屠りながらリゼヴィムを探していた。
これだけの大ごとなのだ。あの遊びが過ぎる男ならば確実に動く。そういう気質の持ち主のはずだ。
「何処にいる? いったいどこにいる、リゼヴィム!!」
「落ち着けぇいヴァーリ!!」
追いかける美候を半ば無視しながら、ヴァーリは邪龍達を消しゴムで消すような勢いで滅ぼしながら突貫する。
あの男に対する恨みは非常に強い。はっきり言って勝ち目は薄いが、それでも殴り飛ばせる機会を見逃す気はなかった。
……その瞬間、強大な殺気を感じてとっさに飛び跳ねる。
その瞬間、おぞましさを感じさせる色の水が、目の前を掠めた。
「……今代の白龍皇だったか。リゼヴィム皇子にしろ貴殿にしろ、ルシファーの末裔は化け物揃いだ」
そこにいたのは、三つ目の邪龍。
「アポプスか」
「その通り。初めましてだな、白龍皇ヴァーリ」
どうやら、向こうもこちらを警戒しているらしい。邪龍最強格の一角を態々こちらに差し向けてくるとは思わなかった。
と言っても、対神器ならリゼヴィムの方が相性的に有利だ。おそらく半分ぐらい舐めているのだろう。
「さて、こちらとしてもかの歴代最強の白龍皇と戦ってみたかったのでね。リゼヴィム皇子の好きにされるのは不満だが、こういう機会をくれたことには感謝しなければ」
「そうか。俺としてもぜひ堪能したいが、しかしリゼヴィムを倒すのが先なんでな」
躊躇する必要はない。
何より、偽物の白龍皇であるカテレアとは違う。彼は生粋の強者で本物の邪龍だ。
なら、こちらも見せるべきだろう。
「我、目覚めるは、律の絶対を闇に堕とす、白龍皇なり―!」
躊躇することなく全力を発揮し、ヴァーリは邪龍と激突を開始した。
イッセーSide
ちくしょぉおおおお!!!
なんでリセスさんは俺達を置いてイリナだけ連れて行くかなぁ!!
完全に置いてけぼりだよ!! 完膚なきまでに置いて行かれたよ!!
今はリアス達がラードゥンの相手をしてくれているけど、多分まだ邪魔が入るだろうし、どうしたもんかな、オイ!!
第三天ではデュリオがクロウ・クルワッハを足止めしてくれている。マジありがとう!!
「どうするイッセー!! このままだと、イリナとリセスだけで八重垣とかいうやつの相手をすることになるぞ!?」
「……いや、リセスさんは切り札持ってきてるから、大丈夫な可能性はあるけどさぁ」
まさかイリナと俺との間で赤龍帝の信頼の譲渡を使わせるとは思わなかった。
リセスさんは「テスト」とか言ってたけど、たぶん最初からさせるつもりだったんだな。
最初から、八重垣さんとイリナを一対一でぶつけさせる気だったんだろう。八岐大蛇の分だけを俺で補強した感じだ。
リセスさん、何考えてんだ?
いや、俺でも何となく分かる。たぶん重ね合わせてんだ。
八重垣さんを、ニエと重ね合わせてる。
だから、決着にあまり邪魔を入れさせたくなかったんだろう。部外者を立ち入らせたくなかったんだ。
だけど、黙って見てろってふざけんな!!
言っとくけど、俺達はリセスさんがニエと戦う時一緒にいるなら、全力でサポートするつもりなんだからな!!
だからちょっとリセスさんに苛立って、そして―
「イッセー上だ!!」
畜生! やっぱり邪魔が入った!!
飛び退ると、そこに荷電粒子の一撃が叩き込まれて地面に巨大なクレーターができる。
その余波で俺を吹っ飛ばしながら、龍のプロテクターを纏ったジェームズが銃剣を構えて突進してきた。
「もらった!」
なめんな!! 来ると分かってるなら、お前の攻撃なら躱し様はいくらでも―
そう思った瞬間、体のど真ん中に荷電粒子砲が叩き込まれた。
!? 確実に躱せた攻撃のはずだぞ!? なんで当たるんだよ!?
「言っとくぞ、赤龍帝」
そして、ジェームズの攻撃はまたこっちに向けられて―
「躱せると思うな。ガードに徹しろ」
その言葉に素直に従った瞬間、ガード越しに荷電粒子砲が叩き込まれた。
Side Out
まずは前座で場を温める。物語の基本です。
こっから大激戦の連続ですので、お楽しみください!!