ハイスクールD×D英雄譚 ロンギヌス・イレギュラーズ 作:グレン×グレン
まあ、原作より戦力が圧倒的に多い現状ですので、どうなるのかも明白なのですが(笑
あれ? 八岐大蛇? あれ?
確か八岐大蛇って、八重垣なんとかが天叢雲剣に宿らせたうんぬん言ってなかったか?
なんでここにいるんだ? 浄化されたって話を聞いたんだがよ。
「確か現聖十字架の使い手は、貼り付けにしたモデルによって禁手の姿と特性が変わると聞く。此度のモデルは八岐大蛇ということだろう」
「厄介だな、先代よりも使いこなしている。……素質だけはあるから面倒だ」
猊下と幾瀬さんがそう表すけど、問題はそこじゃねえ。
敵が強力なのはある意味問題じゃねえ。問題は八岐大蛇があるってことなんだよ。そっちが問題。
八岐大蛇って何匹もいるようなタイプの龍じゃねえだろうが!!
「おほほほほほほほほ!!! 八重垣君の天叢雲剣と、私の聖十字架! 八岐大蛇の魂は、二つに分けておきましたのよん」
あ、そういうことかよ。
なるほど、つまりは―
「半分こされたドラゴン程度で、俺らを倒せると思ってんのか、あぁ!?」
なめられたもんだな、オイ!!
確かに放たれた紫炎は厄介なほどに威力が高まってるが、それでも俺達を舐めてもらっちゃ困る!!
「まったくね。私達英雄達をその程度で倒せると思っているのかしら?」
姐さんが苦笑を浮かべ、そして前に出る。
放たれる紫炎の塊に対して、姐さんは静かに目を閉じると―
「悪いけど、相性が悪いわ!!」
その言葉と共に、姐さんは紫炎の火球を操作して、勢いよくぶつけ返した!!
すげえ! 属性支配に関していやぁ、歴代の煌天雷獄使いの中でもトップクラスじゃねえのか、おい!?
「うっひゃぁ~。ほんとこれに関しちゃ負けてるなぁ、俺」
「私の紫炎をかき消すどころか操作!? こいつも化物!?」
デュリオもヴァルプルガも驚くのは当然って感じだ。
ふっふっふ。流石は俺とペトの姐さんだ。俺たちの英雄はすげえだろ!!
「どうだ猊下! 英雄を目指して考え抜いた結果も馬鹿にならねえだろ!!」
見たか! 見てるか? 見てるよな!?
そして目を見張るがいい。あんたが問題視した在り方だって、決して間違っちゃいねえんだよ!!
姐さん最高! 俺達の
そしてヴァルプルガざまあ!! 今の攻撃で首が一本吹っ飛んだぜ?
「舐めるな、このビッチ!!」
だがヴァルプルガもさるものだった。
どうやらさっきまでは手を抜いてたらしい。本腰を入れた火球が、姐さんのコントロールを無理やり振り切って襲い掛かる。
だが舐めんな。お前はどれだけの数を敵に回したと思ってんだ?
「制御を続けたまえ。こちらで援護する」
飛び出して姐さんと並び立つのは、エヴァルド・クリスタリディ猊下。
エクスカリバーのレプリカを構えると、姐さんの属性支配と同時に支配の聖剣を起動させる。
そして、また火球の制御が奪われ、動きを止める。
支配の聖剣による支配と、煌天雷獄の属性支配の合わせ技か!!
堕天使側の懐刀の姐さんと、枢機卿のクリスタリディ猊下の連携技! これも和平の象徴ってやつだな!!
「敵の数も把握できないとは残念だ。……手を抜いて勝てる戦力差と思っているのかね?」
「ぐぬぬぬぬ……っ」
クリスタリディ猊下に痛烈な皮肉を叩き込まれて、ヴァルプルガは歯ぎしりをする。
ったく。孤立無援で敵精鋭の群れを相手に、手抜きで勝てると思ってるのか、こいつら。
なんていうか身の程知らずにもほどがあるな。なめられてるぞ、コレ。
……その慢心が命取りだって、教えてやるよ!!
「だったら直接かみ砕くだけよ!!」
火球による攻撃が無意味と判断したのか、ヴァルプルガは魔法攻撃を組み合わせながら紫炎の邪龍で直接攻撃してくる。
それを飛び退って回避しながら、姐さん達は邪龍を迎撃する。
そして、大量の銃撃が邪龍に殺到した!!
「猊下を援護しろ!!」
「子ども達に近づけさせるな!!」
悪魔祓いと自衛隊員の一斉射撃を七つの邪龍を抑え込み、そしてその隙に迫る悪魔。
「邪龍の半分を移植した程度で!!」
お嬢の消滅の魔星が更に首を一つ消し飛ばす!
そのお嬢を食いちぎろうと襲い掛かる新たな首に、大量の闇の魔獣が襲い掛かった。
『リアス部長には手を出させない!!』
闇の魔獣とかみつき合って、その首も動きを止める。
そして、そこに新たな参戦者が現れる。
「援護するよ、ギャスパーくん!!」
おお、木場も無事だったか!
っていうか、聖魔剣が明らかに今まで以上に輝いてやがる。なんだなんだ?
まさか、イッセーのように新たな領域にパワーアップか!? くそ、俺も進化したい!!
「今の聖魔剣ならグラムじゃなくても切れる!!」
その言葉の通りに、木場の聖魔剣が邪龍の首を切断する。
これで残りの首は五本!!
そう思った瞬間、黒い炎が首の一つを焼き尽くす!
『舐めるな! 邪龍ならこっちだって宿してんだ!!』
「ヴリトラぁあああ!!」
匙に吠えるヴァルプルガだが、そんな余裕は欠片もない。
一瞬で大量のシャボン玉と黒い刃が現れ、更に首を一本吹き飛ばした!
「流石に聖遺物を好きに使われるわけにもいかないからね」
「いい加減、あんたとの腐れ縁もここ迄にしたいしな」
おお、煌天雷獄と黒刃の狗神のコラボレーション!!
こりゃすげえ! やるじゃねえか!!
これで残りは三つ!!
そう思った瞬間だった。
ヴァルプルガの服が砕け散った。
ヴァルプルガの服が砕け散った。
……眼福だ。
「ペト! カメラよ!!」
「撮影中っす!!」
そこのビッチスール落ち着け!! 信徒の前だ!
あと俺にも一枚!!
「そんな! 対抗術式は組んだのに!?」
待てヴァルプルガ。今はそこじゃないだろ!?
「これが透過の力だ!!」
そしてイッセーは何故か鼻血を流さず少し戸惑いながら吠えた。
驚くところが違うがそんなにあれか? コイツ、ちょっとスケベが収まってねえか?
俺が首を傾げていると、イッセーがこっちを見てきた。
「ヴァルプルガのおっぱいは、野太いオッサン声の侍口調だった。どうしよ」
知るか!!
っていうかバリエーション豊富すぎだろ、おっぱいの声!! オッサンの声が女の子のおっぱいからするって、どこに需要がある!?
それはともかく!! 残り三つ!!
「喰らえヴァルプルガ! 恨むならお前のおっぱいに興奮させない、お前のおっぱいの声を恨みやがれぇええええ!!!」
その絶叫とともに放たれたクリムゾンブラスターが、更に邪龍の首を一本吹き飛ばす!!
そして、そこから突っ込んでくる青い輝き。
ゼノヴィアが、エクスカリバーとデュランダルを構えて跳びかかった。
更にそれに付いてくるかのように、ストラーダ猊下も突撃する。
「行きます、猊下!」
「うむ。貴殿に合わせよう」
そして振るわれるダブルデュランダルが、あっさりと残りの邪龍の首を叩き切った!!
「そんな、八岐大蛇がこうもあっさり!? ……でもねぇん?」
一瞬狼狽するヴァルプルガだったが、しかし邪悪な笑みを浮かべる。
そして気づいた時には、ヴァルプルガの真後ろに魔方陣が展開されていた。
しまった! 紫炎が目くらましになって気づかなかった!! しかも紫炎が盾になってるから妨害できねえ。
「即興で一つ転移術式を組ませていただきましたわぁん。それではまた会いましょうねぇ―」
そう言いかけたヴァルプルガの顎に、光の弾丸が叩き付けられた。
結界で威力は大幅に殺されていたが、しかしそれでも高威力。脳を揺らされてヴァルプルガがバランスを崩す。
「今っス! 誰か取り押さえるっす!!」
おお! 流石だペト!!
そして、ここで、俺が出る!!
「逃がすか悪趣味ゴスロリ女!! 何度も何度もこっちを引っ掻き回しやがって!!」
これ以上好きにさせると思ってるんじゃねえぞ? こっちは猊下とのマジバトルを妨害されて気が立ってるんだ。憂さ晴らしもかねて手柄を寄越せ!!
俺は素早く魔剣を作り出す。
今回の弾丸は特別製。動きを阻害する呪いの魔剣でぶちかます!!
「喰らいやがれ、マスドライバースティンガー!!」
脳を揺らされて動けないヴァルプルガは、この攻撃を、ヴァルプルガは躱せない。
そしてもろに喰らって、ヴァルプルガはお縄になった。
スーパーフルボッコタイムでした。ヴァルプルガ哀れ。
そして次回でデュランダル編は終了、ベリアル偏に突入します。ベリアル偏までは書き切れているので、スムーズにいけば今年中に第六章は終了するはずです。
ちょっとベリアル編ラストは衝撃的な展開になりそうなので、ちょっとだけお覚悟を……