ハイスクールD×D英雄譚 ロンギヌス・イレギュラーズ   作:グレン×グレン

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事実上の第六章ラストバトル開幕。









リムヴァンがついているこの世界のリゼヴィムは、一味違うぜ!!


第六章 86 龍神対龍王

 

 イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ヤバイ。なんだこれ。

 

 俺はいま、すごい力に覚醒しようとしてる。

 

 父さんも母さんも、悪魔になって、龍の姿になった俺を受け入れてくれた。

 

 そして、オーフィスと築いてきた友情が、ここにきて奇跡を起こす。

 

「我に宿りし紅蓮の赤龍よ、覇から醒めよ」

 

『我が宿りし真紅の天龍よ、王と成り啼け』

 

「濡羽色の無限の神よ」

 

『赫赫たる夢幻の神よ』

 

「『際涯を超越する我らが禁を見届けよ』」

 

 ああ、今ならいける。今ならなれる。

 

 行くぜ、ドライグ。……そしてオーフィス!!

 

 俺たちは、静かに見てくるリゼヴィムをにらみつけて宣言する。

 

「『汝、燦爛のごとく我らが燚にて紊れ舞え』」

 

 そして、俺たちは至る。

 

 これが、俺たちの新たな力―

 

「―龍神化、『D×D』・G(ディアボロス・ドラゴン・ゴッド)。……これが、俺たちの新たな力だ」

 

「……うっひょー! 見事だねーホント」

 

 いつもの調子に戻ったリゼヴィムは、そういって両手を頭の上でぱちぱちと鳴らす。

 

 その瞬間、俺はリゼヴィムの顔面に拳を叩き込んだ。

 

 透過はもう必要ない。この拳だけで十分。

 

 そして、俺たちの拳はリゼヴィムの顔面につきささり、そして殴り飛ばす。

 

 そしてリゼヴィムは空中で回転すると素早く着地。

 

 驚くことなく、鼻から流れる血をぬぐった。

 

「……ビビらねえのか?」

 

「いやいや、ビビってるぜ? まさかたった一つの神滅具で俺の神器無効化能力(セイクリッド・ギア・キャンセラー)を突破してんだもん」

 

 ああそうだ。俺の力はもうリゼヴィムにかき消されない。

 

 理由は簡単だ。龍神化の出力が強すぎて神器無効化能力を凌駕した。

 

 これで思う存分リゼヴィムの野郎をぶん殴れる。今までの仮を十分に返すことができるってわけだ。

 

 なのに、俺は嫌な予感が止まらない。

 

 ……なんなんだ、奴のこの余裕は?

 

「んじゃ、隠しだまを使うとするかねぇ。おじさん大盤振る舞い!」

 

 そういって、リゼヴィムは服をはだける。

 

 まじかよ。内側に大量にフェニックスの涙があるじゃねえか。

 

 生産手段は向こうも確立していた。だからってこの数は想定外だ。多すぎだろ。

 

 リゼヴィムは素早く一本取り出すと中身を自分の顔にかけて―

 

「………ありゃ?」

 

 あれ? 傷が治ってないぞ?

 

 どういうことだよ。まさかリゼヴィムが持ってきてるやつが劣化再現なんてことはねえだろ?

 

「……申し訳ありません、リゼヴィム様。それはすべて「無価値」にさせていただきました。」

 

 そう告げるのは、戦意を喪失したディハウザーさん。

 

 レーティングゲームの不正を全部暴露した皇帝は、静かにリゼヴィムに視線を向ける。

 

「ライザー・フェニックスと戦ったときにフェニックスの特性は解析しました。貴方の神器無効化能力は無理でしたが、フェニックスの涙はすべて意味を成しません」

 

 お、おお。おおおおおお!!!

 

 やっぱこの人冥界の英雄だよ! 最後の一線迄魂を売っちゃいなかった!!

 

 アジュカ様が言ったのはそういうことか! だから、ライザーとの試合までは行動を起こさなかったんだ!!

 

 いける! これなら龍神化で押し切れる!!

 

「さあ、覚悟しやがれ、リゼヴィム―」

 

「くっくっく……」

 

 俺が息巻いたその時、リゼヴィムは嗤った。

 

 追い詰められてやけになったんじゃない。これは、まだ余裕が残っているやつ特有の笑みだ。

 

 なんだ? この状況下で、まだなんか逆転の策があるのか?

 

「いいぜ、いいぜ? なら、今からが俺の本領発揮タイムだな、おい!!」

 

 そういいながら、リゼヴィムは素早く腰に何かをつける。

 

 ……あれは、イグドライバー!!

 

 あの野郎、アイツもイグドラシステムを使うのかよ!

 

 確かにあのシステムなら、リゼヴィムぐらい強くてもパワーアップはできるはずだ。王の駒よりかは安全に強くなれるはず。

 

 だけど、イグドラフォースぐらいの装備じゃなけりゃ、龍神化した今の俺を倒すぐらい底上げできるわけが―

 

 俺がそう思ったその瞬間、俺たちは懐かしいオーラを感じた。

 

 そしてそれは、リゼヴィムが持っているジェルカートリッジから放たれている。

 

 嘘だろ、あれは、あのオーラは―

 

「―ファーブニル、さん?」

 

 アーシアが、唖然となっていった。

 

 そうだ。あのオーラはファーブニルのオーラだ。

 

 どういうことだよ。ファーブニルは今でも連絡が取れなかったけど、さすがにあの状態でリゼヴィムに喧嘩を売るほど無謀じゃないはずだぞ!!

 

「いや~ちょっと前は参ったぜ。ファーブニルくんが魂だけで俺にとり憑いてさ、夢で俺を喰い殺しまくってるもんだから文字通り夢見が悪くって悪くって不眠症で」

 

 リゼヴィムの言葉に、俺は目を見開く。

 

 そういえば、オーフィスもクロウ・クルワッハもファーブニルが誰かと戦っていることをにおわせていた。

 

 そりゃ戦うならリゼヴィムだと思ってたけど、アイツもボロボロだし、さすがに迂闊だと思っていた。

 

 まさか、魂だけで仕掛けてたなんて。

 

「流石にもう参ったもんだけどよ? そこは俺の大事な恩人のリムヴァン君なだけあって、即席で複合禁手を作って何とか捕縛できたんだよ」

 

 ……捕縛、だって?

 

 おい、それってまさか―

 

「なもんで、反撃もかねてファーブニルの魂はジェルカートリッジに仕込ませてもらったぜ?」

 

「この……野郎っ!!」

 

 ふざけんな! それを今すぐ返せ!!

 

 俺は一気にスラスターを展開して殴り掛かるが、それよりリゼヴィムがジェルカートリッジを取り付ける方が早い。

 

「イグドライブ!!」

 

 そして俺が拳を突き出し―

 

「イグドラブニル、ただいま推参ってなぁ!!」

 

 カウンターで叩き込まれた、黄金の鎧の拳が俺を殴り飛ばした。

 

 まずい! ただでさえリゼヴィムは超越者。今の俺なら上回ってる自身はあるけど、そこにファーブニルの戦闘能力が追加されたら、ひっくり返せる!

 

 しかもこの形態、なり立てだからいつまで持つかもわからねえ! へたしたらもう解除される可能性だってあるぞ!?

 

 そう俺が思った瞬間、俺の後ろにリゼヴィムが立っていた。

 

 いつの間に!? あ、まさかファーブニルの宝物迄使えるってのか!?

 

「……おっ、龍殺しまで持ってるとか、さっすがファーブニルくんだ、やるねぇ」

 

 にやりと笑ったリゼヴィムの手には、明らかにドラゴンにとってやばそうな剣が握られてた。

 

 アザゼル先生ぃいいいいい!? ドラゴンに龍殺しなんて与えないでください!!

 

 あ、俺もミカエルさんにもらってた! 人のこと言えねえ!!

 

 とりあえずとっさにアスカロンで防ぐけど、さらに顔面に筒状の物体が突き付けられる。

 

 ってこれ、吸血鬼の里で使ったタスラムのレプリカ―

 

「はいどっか~ん!」

 

 至近距離からぶっ放されたらさすがに防げず、俺は思いっきり吹っ飛ばされる。

 

 クソ! 一気に戦闘能力が互角になりやがった!

 

「本当ならいたぶっちまいところだが、ディハウザー君やうちのヴァーリきゅんが何かしてくるかもしれねえしな。……速攻でカタにはめてやるぜ!!」

 

 この野郎、珍しくまじになってるじゃねえか。

 

 上等だ、意地でも手前はぶっとばす!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 想定外の事態に、ヴァーリもまた歯噛みしていた。

 

 奇跡の覚醒にリゼヴィムを打開する切り札になるかと思われたが、蓋を開けてみればリゼヴィムはさらに隠し玉を使って再び形成を逆転する始末。

 

 恐るべきはリムヴァン・フェニックスの拡張性。即席で複合禁手を作り上げ、龍王クラスすら取り込んだ。それを超越者であるリゼヴィムが使えば、どれだけの戦闘能力を発揮できるかわかったものではない。

 

「おのれ、あの屑がここまでできるか……っ」

 

 奥歯を砕きかねないぐらいの力でかみしめる。

 

 もはや今の兵藤一誠の戦闘能力は、極覇龍をもってしても届かない。その一誠と真正面からリゼヴィムが相対している。

 

 龍神の力を借りた兵藤一誠。龍王の力を奪ったリゼヴィム・リヴァン・ルシファー。その戦いはまさに頂上決戦だ。

 

 断言しよう。今から介入したところで、ヴァーリは足手まといにしかならない。

 

「ここまで来てこれか! あの男に、一矢報いることすらできないというのか!!」

 

 思わず拳を地面にたたきつける。

 

 あまりにも悔しくてたまらない。

 

 勝機はあったのだ。リゼヴィムの力はあくまで神器を経由しなければ無効化されることはないのだから、あえて神器の力を一切経由しない攻撃方法を用意すれば、ダメージを与えることは可能だった。

 

 だが、あの超常的な戦闘ではあてることがまず困難だ。あてれたとしても、あの性能では痛痒を与えることすら困難だろう。

 

 届かない。怨敵にも、好敵手にも。

 

 かつて、兵藤一誠はあまりにも弱かった。

 

 血筋も、環境も、素質もすべてが自分より下だった。あまりの差に、割と本気で復讐者に仕立て上げてモチベーションだけでも並ばせようと思ったぐらいだ。

 

 それが、今では彼の戦いを指をくわえてみていることしかできない。

 

 これでよくもまあ、史上最強の白龍皇になれるなどといわれたものだ。真女王に並ぶ極覇龍すら圧倒する、龍神化の力がある限り兵藤一誠はヴァーリ・ルシファーに負けることはない。そして、それと相対して有利に立ち回るリゼヴィムにヴァーリが勝つことは到底あり得ない。

 

「イッセーさん、ファーブニルさん……っ」

 

「アーシアちゃん!? しっかり!」

 

 そして隣では、ファーブニルを好きにされている事実とイッセーが苦戦している事実に、アーシアが泣き崩れていた。

 

 もはやあの超高速戦闘では援護することすらできないだろう。回復のオーラを放っている余裕もない。

 

「……なあ、あんた! あんたはさっきまでイッセーをいなしてたんじゃないか! あんたなら、イッセーの援護ができるんじゃ―」

 

「……だめだ。ここで私があなた達から離れれば、確実にリゼヴィム皇子は狙ってくる。そうなれば彼は致命的な隙をさらしてしまうだろう」

 

 イッセーの父がディハウザーに懇願するが、ディハウザーも首を振る。

 

 この戦い、リゼヴィムの方が優勢に戦っている。更に悪辣極まりないリゼヴィムの性格なら両親を狙って攻撃することで注意を引く程度のことはするだろう。それをしないのは、ディハウザーがすぐ近くにいて迎撃することが読めているからだ。

 

「安全圏まで連れて行きます。それが、これだけの事態を引き起こした私のできる数少ない責任の取り方だ」

 

「……っ」

 

 ディハウザーの言葉に、イッセーの父はそれを認めるしかない。

 

 それほどまでのあの戦いは超常の戦いなのだ。人間では核をもってしてもどうにかすることができないだろう、圧倒的なまでの力のぶつかり合いが目の前で行われている。

 

 そして、それに介入することができないという事実を、ヴァーリは認めるほかない。

 

「……くそぉおおおおおお!!!」

 

 思わず頭を地面にたたきつける。

 

 衝動のあまりなしたことだが、その衝撃で鎧すら砕け散った。

 

 なにが魔王の末裔だ。そんなもの、あのリゼヴィムの方がはるかに能力を発揮している。

 

 なにが最強の白龍皇だ。目の前で赤龍帝はさらにその上を言っている。

 

 魔王の血を継いだ白龍皇といっても、自分は半端ものであの高みには到達できない。その事実が何よりも悔しく、ヴァーリは震えるほかない。

 

「……き、君? なんだか知らないが、自分を傷つけるのはダメだと思―」

 

 イッセーの父がそんなヴァーリに気遣いを見せる。

 

 この状況下で、そこまで他者に余裕を見せれる父親。

 

 ……もし、そんな男が自分の父親だったら。

 

 そんなことをふと考え、ヴァーリは一瞬だが視線を彼に向ける。

 

 その彼の顔を見て、彼は何かに気が付いたかのように目を見開いた。

 

「君は……たしか一度来ていたね」

 

「あ、イッセーと一緒に家に来てた子?」

 

 その言葉に、ヴァーリはかつてのことを思い出す。

 

 確かにそうだ。ロキがオーディンを狙った一件で、自分確かに少しの間だが兵藤一誠の家に来訪していた。

 

 だが、ほんのわずかな時間だったはずだ。

 

「覚えて……いたのか?」

 

「そりゃそうだ。息子はスケベすぎて友達が少なかったからね」

 

 ……確かに、兵藤一誠はスケベの極みだ。

 

 普通、両親を殺すといわれたときの方が怒るだろう。なんで自分の技を誤解した結果さらに怒るのだ。誤解させたアザゼルもアザゼルだが、怒る彼も彼である。

 

 確かに調べたときもスケベすぎていろいろと敬遠されていたそうだし、そういう意味では友達が少ないのも頷ける。

 

 だが、自分は友達ではない。

 

「あの、ヴァーリさんはイッセーさんを何度も助けてくれた人で……」

 

「いや、そんなものではない」

 

 アーシアが説明しようとするのをさえぎって、ヴァーリは静かに首を振る。

 

「俺と彼は、何度も何度もお互いに殺し合ってきた力を受け継いできた者同士で、どちらかといえば宿敵だ」

 

 そう。そしてそれも決定的な差がついたばかりだ。

 

 なにより、友というものは、家族を殺そうとしたりする者ではないだろう。

 

「俺は彼の弱さにあきれ果てたあまり、彼の向上心を高めるために貴方方を殺そうと思ったこともある。そんな関係になるような資格はない」

 

 静かに、ヴァーリは事実を言う。

 

 ……思えば、兵藤一誠が強い力を引き出すほどに怒るのも当然だ。

 

 これだけの状況、それも突然の事態にも関わらず彼らは兵藤一誠を子供と認めた。

 

 それだけのことができる親なんて、そうはいないだろう。それほどまでに、彼らは素晴らしい人たちだ。

 

「愚かなことをした。父に恵まれなかったとはいえ、家族の大切さをあまりにないがしろにした行動だった。ああ、今この場で無様をさらしているのも当然だ……」

 

 以前、ヒロイ・カッシウスに言われたことを思い出す。

 

 ヒロイは、ヴァーリにお前は一誠に嫉妬しているのではないかと指摘した。

 

 その時はそんなつもりはなかったが、しかし今では納得してしまう。

 

 母親なら負けてない自信はある。だが、すでにもう記憶はない。

 

 父親では勝ち目が全くない。あの男は魔王の末裔だが、間違いなく目の前のこの父親より弱いだろう。

 

 そんな家族に恵まれない男が、これだけの素晴らしい両親に支えられている漢を超えることなどできるわけがないだろう。

 

「ん……ん~? なんかよくわからないが……」

 

「そう……よねぇ?」

 

 首をかしげながら顔を見合わせた二人は、しかしヴァーリに微笑みかけた。

 

「それを悪いことをしたって思ってるなら、それでいいじゃないか。第一、イッセーと一緒に俺達を助けに来てくれたんだろう?」

 

「そうねぇ。ちゃんと話したってことは、反省してるってことでしょうし。私達も特にあなたに何かされたわけじゃないから……ねぇ」

 

 その言葉に、ヴァーリは頭の中が一瞬真っ白になる。

 

 そして、ふと昔のことを思い出した。

 

 自分の父親―ラゼヴァンから自分を守る力を持たない母は、それでもこっそりスパゲッティを作ってくれた。

 

 なぜ、今それを思い出したのかわからない。

 

 そして、彼らがそんなことを言ってきたのかもわからない。

 

「いや、その、今は目的のための共同戦線というか……なんというか……」

 

 ちょっと戸惑ったが、しかしそれを気にせず二人は手を差し伸べる。

 

「とにかく、俺たちがここにいたらイッセーが戦えないのはわかった。父親として情けないが、ここは足を引っ張らないようにしないとな」

 

「そうね。貴方も、あそこの人と一緒に私たちを助けてくれるんでしょう? 助けてくれたのなら、ちょっとぐらい前に悪いこと言われたぐらいのことは……ねぇ」

 

 その言葉に、ふと思い出す。

 

 自分がアルビオンの力をなかなか引き出せなかったりした時に相談し、引き出せたときはつい自慢げに語ったあの男のことを。

 

 ああ、そうか。

 

 自分は、あの男のことを父のように……。

 

『ヴァーリ。聞こえるか?』

 

 その時、白龍皇の光翼から、相棒の声が届く。

 

「な、なんだ!? どこからともなく声が聞こえるぞ!?」

 

「そう言えばイッセーが変身するときにも聞こえた気がするわ!? どういうこと!?」

 

 あたふたとするイッセーの両親を半ばスルーして、アルビオンは告げる。

 

『……奴はオーフィスの力を借りて、グレートレッドの肉体を利用して至った。だが、お前もまたオーフィスの友で、魔王の血を持っているだろう?』

 

 その声に、ヴァーリはふと気づく。

 

 そうだ。確かに自分は彼に負けるかもしれないが、それでも完敗したわけじゃない。

 

『私も、お前が望むならあえて忌み名を名乗ろう。ドライグがその真名をあえて掲げたように』

 

 そうだ。そうだ。そうだ。

 

 記憶をすべて失った。しかし、母は自分を愛してくれた。

 

 実父はとても弱かった。だが信頼できる養父はいた。

 

 そして、相棒だけは断言できるぐらい敗けていない。

 

「……ディハウザー・ベリアルにアーシア・アルジェント。彼らは任せる」

 

 ヴァーリは立ち上がると、そしてふと笑みを浮かべる。

 

 なるほど、これは非常に単純なことだった。

 

「……俺は、兵藤一誠を助けてくるとしよう。というより、リゼヴィムは俺の得物だ、彼には譲れないさ」

 

「えっと……イッセーをよろしくお願いしますっていえばいいのかな?」

 

 イッセーの父親がそう首をかしげる中、ヴァーリは今までにないぐらい自然な笑みを向けることができた。

 

「任せてくれ。俺は彼の最強の好敵手(ライバル)だからな」

 

 その言葉を最後に、ヴァーリは飛ぶ。

 

「行くぞ、アルビオン・グヴィバー」

 

『行こうか、ヴァーリ・ルシファー』

 

 真名を呼び合い、ヴァーリは空をかける。

 

 その背中に、ここにいないはずの声が届いた。

 

―我も謳おう。我の友達、ヴァーリ

 

「ああ、行こうか……オーフィス!」

 

 そしてまた、白龍皇もまた至る。

 

 そう、赤龍帝が悪魔にして龍ならば、自分とてそうだ。

 

 ならば、至れぬわけがない。

 




リゼヴィム超強化。そしてリゼヴィムらしくイッセーたちの神経を逆なでするイライラさせる切り札です。

以下にドラゴンが最強の生物だろうと、そもそも人間は哺乳類最弱といっても過言ではない存在。そしてその最弱の生物に与えられた奇跡こそが神器。

それを複合させてさらに昇華させるリムヴァンが絡めば、龍の王といえどそう簡単にはいかないのです。









しかし、ドラゴンだって甘く攻略される手合いではない。

ちょっと早めにヴァーリも覚醒。こっからが大バトルの始まりだ!!
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