ハイスクールD×D英雄譚 ロンギヌス・イレギュラーズ   作:グレン×グレン

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ギャグ展開その二です


最終章 4話

 

 そして、数分後、イッセーが落ち着いてから少しだけ試してみた。

 

 姐さんが服を着なおしてから、親父さんが実は見ていたためお袋さんに怒られてたのはとりあえずスルーする。

 

 ギャスパーが見舞いに買ってきていたエロ本を見せてみたが、同じく頭痛を発症して、見ることに耐えられなかった。

 

 それどころか、冷静に思い浮かべるだけで頭痛を発症する始末。

 

「……お嬢、これ、マジでやばくねっすか?」

 

 俺は恐怖のあまりちびりそうだ。

 

 なにこれ。世界滅亡の前振り?

 

「そうね。異常すぎるわ。お医者様を呼ばないと」

 

 ですよね。異常っすよね。

 

 そして、とりあえず誰かナースコールを押そうとした時だった。

 

「安心しろ、もう呼んでる」

 

 その聞き覚えのある声に、俺たちはいっせいに振り向いた。

 

 そこには、医師と看護師を引き連れたアザゼル先生の姿が。

 

「先生!!」

 

「よぅイッセー。よく頑張ったな」

 

 イッセーにそう片手を上げながら、しかし先生は真剣な表情を浮かべる。

 

「だが、よりにもよって結果がこれとはな」

 

「先生。この原因に心当たりが?」

 

 木場がそう聞いてくるが、アザゼル先生は静かにうなづいた。

 

「ああ。龍神化の影響だろう」

 

 ……龍神化、か。

 

 イッセーは、リゼヴィムとの戦いにおいて新たな領域に到達した。

 

 神器そのものの潜在能力。そしてオーフィスとの友情から生まれた絆。両親との変わりようのないつながり。そして、夢幻と無限の血肉から作り出された肉体。

 

 それらすべてを媒介として、イッセーは鎧を新たな姿に変化させることに至ったのだ。

 

 それこそが、龍神化。またの名を、D×D・G(ディアボロス・ドラゴン・ゴッド)

 

 その力は全盛期に二天龍に迫るほどで、神器無効化能力の処理限界を超えて素でダメージを与えるほど。リゼヴィムでは生身では勝てなかったほどだ。

 

 リゼヴィムはしかしそれでもイグドラシステムで対抗するが、そこにヴァーリも同じように、D×D・L(ディアボロス・ドラゴン・ルシファー)こと魔王化に到達。二人掛かりで激闘し、さらにイグドラシステムに封印されたファーブニルを目覚めさせることで、勝利に成功した。

 

 まさに、天に昇る龍が如く。ここ一年足らずでどんだけパワーアップすればいいんだこら。五年間かけた俺や、七年間死に物狂いで鍛えた姐さんに謝れ。

 

 そんな圧倒的なパワーアップだが、アザゼル先生は良いことばかりでもないといわんばかりだ。

 

「女の乳が認識できない。言葉にもできない。そして見るどころか考えるだけで頭痛がする。これはつまり、今迄の進化の拒絶だ」

 

 ……冷静に考えると頭痛いなホント。

 

 乳首つついて禁手に至ることから始まり、どんだけお乳で覚醒してるんだオイ。

 

 しかもその過程の被害にあった俺からすると、一発ぶん殴るぐらいしてもいい気がしてきた。いや、あれはアジュカ様も軽率だったけど。

 

「おそらく、今迄の進化でイッセーは乳の体現者となっていたんだろう」

 

 頭おかしいですよ先生。いや、納得だけど。

 

「龍神化のパワーアップは無茶にもほどがある。夢幻と無限の力をその身に宿す。そんなことは普通耐えられない。ヴァーリは魔王の血肉でなんとかしのいだが、イッセーはもともとただの人間だ、悪影響が出てくる可能性は大きい」

 

 た、確かに。

 

 ヴァーリが「一周回って笑えてきた」とかいうぐらいのレベルで平凡だからな。実際堕天使側も制御できずに大惨事を引き起こすから始末する方向でいったし。

 

 そんな奴が、気づけば超越者すら生身じゃ勝てない化け物に、それも、神器に目覚めてから一年足らず。

 

 どう考えてもおかしい。異常だ異常。

 

「グレートレッドの肉体を持っているイッセーだからこそ、リゼヴィムを倒すまでは耐えられた。だが、それが限界だったんだろう」

 

 そうか。っていうか、そこまで持ちこたえただけでも奇跡だろうな、

 

 アザゼル先生は、イッセーの肩に手を置くと、悲し気に目を伏せた。

 

「イッセー。今のお前は乳による進化の反動で、乳が毒になっちまったんだ。下手に乳にかかわると、本当に死ぬかもしれねえぞ」

 

 ………。

 

 俺が沈黙する中、イッセーは絶望の表情を浮かべた。

 

「かかわると、死ぬ……死ぬ!? 嘘でしょ!? おれがお……あれにかかわれないなんて、それこそ死んだほうがましじゃないですか!!」

 

 心底絶望の表情を浮かべているところ悪いんだが、お前もう死ねよ。

 

 シュールすぎて悲しめねえ。っていうか、死んだほうがましか。そうか。

 

 俺はふと、視線を木場に向ける。

 

 木場もまた、視線を俺に向けた。

 

 大体同じ感情だった。シリアスとシュールを同時に受けて、本気で対応に困っている表情だった。

 

 見ればイッセーを調べていた医師や看護師も対応に困っている、親御さんも心配はしているが微妙な感情が浮かんでいる。

 

 だが……。

 

「そ、そんな!? それではイッセーとどうやって子作りすればいいんだ!?」

 

「胸が大きくなったら、イッセー先輩に認識されない……」

 

「そ、そんな!? イッセー様おいたわしや……」

 

 ゼノヴィアに小猫ちゃんにレイヴェルが絶望の表情を浮かべる。

 

 っていうか、俺たち以外の全員が衝撃しか受けてねえ。

 

「そんな! イッセーさんがかわいそうです!」

 

「イッセー君が胸を認識できない。それじゃあ、これからどうやってイッセー君は強くなればいいんですか!?」

 

「イッセー。そんな……っ」

 

 アーシアもロスヴァイセさんも朱乃さんも愕然としている。

 

 あれ? これ、俺たちの方がおかしいのか?

 

「……そんな! 私の胸で挟みたかったのに!!」

 

「ペトも、下の口で食べるのを楽しみにしてたのにッス!?」

 

 そこのビッチスールはちょっと黙ってようか。

 

 俺と木場はなんか場違いな感覚を覚えておろおろするが、そこに先生が近づいた。

 

 そして、俺たちの肩に手を置くと静かにうなづく。

 

「安心しろ、正常だ」

 

「「ですよね!!」」

 

 ああ、ほっとした! 俺も木場もほっとした!!

 

「で、でも、それじゃあイッセー先輩、ハーレム王になれないんじゃ?」

 

 ギャスパーの言うことももっともだ。

 

 プラトニックラブだけでハーレムとか、なんか違う気がするぞ。

 

 お嬢はよっぽどショックだったのか、涙をこぼしながらイッセーを抱き寄せた。

 

「なんてかわいそうなの、イッセー。胸を見せてあげることもできないなんて……」

 

 お嬢はそのまま、イッセーを抱きしめてすすり泣く。

 

 シュールだ。これをシュールといわないで、何をシュールといえばいいのかわからないぐらいシュールだ。

 

 だがその時、イッセーが急にもだえ苦しんだ

 

「ぐあぁああああああ!? り、リアスのあれが当たっている部分が、痛い!?」

 

 …………………………

 

 はい?

 

 イッセーが? おっぱいを当てられて? 痛がった? それも、お嬢のを?

 

 あ、これはつまり―

 

「俺たちはもう死んでいるんだな、そうに違いない」

 

「しっかりするんだ! 確かにここは冥界だけど!!」

 

 安心しろ木場。俺は正気だ。ジョークでも言ってないと、やってられないぐらいあれな気分なだけなんだ。

 

 お嬢たちに至っちゃ、ショックのあまり固まっている。っていうか意識が飛んでいる。

 

 そして、看護師さんが慌ててお嬢をイッセーから引きはがすと、急いで体調を調べ始める。

 

 そんなとき、テレビから子供向けの音楽が流れ始めた。

 

 きっとあれだ。子供たちが不安がっていると思って、テレビ局が気を利かせたんだろう、もしくはサーゼクス様達が要請したか。

 

 こんなタイミングで、おっぱいドラゴンのテーマソングが流れちまったよ。

 

 そして―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぎゃぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっっっっ!!!?!?!?!!!?!?!??!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 イッセーが、痙攣を起こして泡を吹いて倒れた。

 

 どうやら、これでもだめらしい。どんだけだ。

 




イッセー、大惨事。

いや、本当にひどい。これはひどい
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