ハイスクールD×D英雄譚 ロンギヌス・イレギュラーズ   作:グレン×グレン

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ぬぉおおおおおおお!!! 第一部ももうすぐ終了だというのに、評価がまた下がったぁああああ!!!

この作品をお気に入りにしている皆ぁあああああ!! おらに6以上の評価を分けてくれぇええええええ!!!









まあ、それは置いといて戦闘もどんどんクライマックス。

いくつも決着して残りはわずかですが、その残りが大変です。



最終章 19話

 

 俺は全力で槍を突き出し、魔剣をはなつ。

 

 時折ひざや脛や足先にも展開し、ケリと連動して攻撃。さらに肘にも生み出して間合いを変動しながら攻撃を仕掛ける。

 

 姐さんもまた、全身にあらゆる属性を展開して打撃を繰り返す。

 

 さらに武器に属性を追加して攻撃を連発。大容量の格納庫を最大限に生かし、使い捨てにすることで大出力を維持している。

 

 そして、それをもってしても目の前の牙城は崩せない。

 

 英雄派二大筆頭。二人の聖槍使い、曹操と長可。

 

 その戦闘能力は生半可な神を超えるだろう、相性差もあって、神で勝つことは至難の業だ。

 

 方や、群雄割拠の戦国時代で武功で名をはせた猛者。方や、聖書の神の遺志すら強引にねじ伏せる化け物。

 

 さらに厄介なことに、双方ともに禁手に至って攻め立ててきやがる。

 

 曹操は七つの七宝を操って攻撃を行い、長可は真紅の十文字槍を振るってこちらに連撃を仕掛けてくる。

 

 さっきから追い込まれてるのは俺たちの方だ。かすり傷とは言え、負傷しているのがこっちだけだっていうのがキツイ。

 

「どうしたんだい、ヒロイ・カッシウス!! この程度か!!」

 

「どうよ、俺の禁手、血煙纏いし人間武骨はよぉ!!」

 

 振るわれる猛攻に、俺たちは間違いなく不利になっている。

 

 呪いの影響は克服した。命は超スピードで削られてるのがわかるが、肉体的な負担はほとんどない。

 

 何より、覚悟が決まっているからメンタル的なコンディションは今までにないぐらい最高潮だ。まさに人生最後の輝きにふさわしい、花火も消える時が一番輝くって本当だな。

 

 なわけでめちゃくちゃ調子がいいんだが、それで苦戦するとかさすがにないだろ、オイ。

 

「世の中本当に理不尽だらけよね!!」

 

「マジ同感!! 人生最後の時ぐらい輝かせろってんだ!!」

 

 姐さんの愚痴に俺も同意する。

 

 勘弁してくれよ。ここで燃え尽きる気満々なんだから、少しぐらい戦果を上げさせてくれ。切実な願いだ。

 

 まあ、それでポンと首を差し出されてもうれしくねえんだけどな。このあたり複雑な英雄心理ってもんが絡んでくるんだよ。

 

 と、思ったら姐さんに七宝の一つが直撃する。

 

 一瞬だけだが出力が低下した。どうやら女宝を使われたらしい。

 

 それでも一瞬だけでどうにかするとか、姐さんはさすが俺の英雄(輝き)だぜ!!

 

「女宝が効かないか! もはやその戦闘能力は最上級悪魔クラスを超えているね!」

 

「いい感じに滾るじゃねえか! 殺し合いにはもってこいの女傑だぜ!!」

 

 テンションを上げ、そしてやる気を滾らせながら、曹操と長可が迫る。

 

 俺はそれを迎撃しながら、とにかく反撃の糸口を探っていた。

 

 こいつらだって全知全能じゃない。どれだけ優秀でも能力にばらつきはあるはずだ。

 

 そこをつけば勝てる。つけなければ敗ける。

 

 要はそれができるまでの根競べだ。

 

 だが、七宝の連携がそろそろまずい……!!

 

「だが、死にかけの2人組より二天龍の方が戦いたい相手だ。決着は早々につけるとしよう!!」

 

 そう言うなり、曹操は即座に七宝を展開する。

 

 ああもう! どれが来るのか全く分からねえ!! こんなもんどうしろって―

 

「ヒロイ! 雑魚の量産だから薙ぎ払って!!」

 

 その時飛んだ姐さんの言葉に、俺は速攻で反応した。

 

 姐さんがこの状況下で嘘をつくわけがない。だから俺は信用するだけだ。

 

 遠慮なく広範囲に雷撃をはなてば、まさしく雑魚が生み出されてカウンターで攻撃が当たる。

 

 おおビンゴ! でもなんでわかったんだ?

 

「さっきから何度も攻撃を叩き込んでくれたわね。……全部に属性を付加したわ。これで、先読みができる!!」

 

「なるほど! 俺もまだ若いということか!!」

 

 すっげえ! 姐さん、攻撃を喰らいながらそんなことをしてやがったのか。

 

 だが、これで曹操の七宝がある程度対抗できる。

 

 なら俺がすることは―

 

「てめえを重点的に攻撃することにするぜ、長可ぃ!!」

 

「いいねぇ!! そうだ、もっと前に進んで来いやぁ!!」

 

 やる気満々だな、ホント!!

 

 いいぜ! ここで、俺たちが、お前らを倒す!!

 

 そもそも聖槍ロンギヌスの使い手が同じ時代に何人もいるってのがあれだ。ちょっとだけ自分を特別扱いしてたことが馬鹿らしい。

 

 いい機会だ、お前らとついでにリムヴァンを始末して、名実ともに一瞬でいいから俺が唯一無二の聖槍使いになってやるぜこらぁ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そのころ、ジャンヌは優勢に戦闘を行っていた。

 

 とは言え戦闘は激化している。実際、ジャンヌもあの後業魔人を使う必要に迫られた。

 

 下半身を龍と一体化させ、そのまま変幻自在の空中戦闘を行う。空中戦可能な種族が中心となっていることを考えれば、もっと早くするべきだったといってもいい。

 

 そして、既に戦況は完全にこちらに傾いている。

 

 というより、ゼノヴィア・クァルタと紫藤イリナの動きが曇り始めていた。

 

 初期の段階から戦闘を行っていたため、体力がつきかけている。

 

 そして、ヒロイとリセスの参戦という事実に衝撃を受けて精神的なバランスに乱れが生じたからだ。

 

「あらら。お姉さん思うんだけど、これ失敗じゃない?」

 

 そう言うのも当然だ、シシーリアは明確に失敗したといってもいい。

 

 ヒロイとリセスを連れ出したことで、それを知ったD×Dのメンバーに悪影響が出ている。それは、この戦いの趨勢に響きかねない。

 

 戦場が広範囲であることから、まだごくわずかな人たちしか気づいていない、だが、戦闘が長引けばそれに気づく者たちも増えるだろう。

 

 そうなれば、この戦場で三大勢力側の主力であるD×Dは瓦解しかねない。

 

 そうなれば致命的だ。戦況はヴィクター側に傾き、そしてトライヘキサ抜きでも駒王町は制圧されるだろう。

 

 そして勢いづいたヴィクターが、世界を制圧するのも十分にあり得る話だ。

 

 それはシシーリアも分かっている。少なくともそれがきっかけでD×Dの士気に悪影響が出ることは察していた。

 

 しかし、それでも譲れない。

 

「……彼は輝いていなければいけないんです。それが彼の望みで、私の望みだから」

 

 そう。それは譲れない。

 

 シシーリア・ディアラクは、ヒロイ・カッシウスに照らされたからこそここにいる。

 

 彼が一度心を照らしてくれた。そして、一度はそれを裏切ったのに、二度も照らしてくれた。更には、それに報いたくて逆に利用されたのに、三回も照らしてくれた。とどめに、自分の闇を完全い祓うほどの強大な光で照らし切ってくれた。

 

 その輝きを慕っている。彼に照らされて救われたものとして、彼という英雄が輝くことを望んでいる。

 

「……最低なことをしているのは、わかっています」

 

 その結果、彼を大事に思っている人たちの多くを苦しめることになるだろう。

 

 怒られるだろう。憎まれるだろう。嫌われるだろう。敵視されるだろう。

 

 それでも、これだけは譲れない。

 

「それでも、こんな駄娘でも譲れないものはあるから」

 

 それでも自分はこれを選んだ。

 

 自分を照らしてくれた英雄が望むことを。彼という輝きが、輝き続けて果てたいという彼自身の願いをかなえたうえで散れるように。

 

 これはそれ以外に対する裏切りだ。この行為は問題にされ、上級悪魔の道は遠のくだろう。

 

 たとえ感謝されなくても、その手を握らなくても、自分と同じ被害者の居場所を作りたいという、彼女自身の願いも裏切った。

 

 それでも。それでも。それでも。

 

 何度でもこれだけは言おう。

 

「これだけは譲れない。私は、私の輝き(ヒロイ・カッシウス)が陰るさまだけは見たくない!!」

 

 絶対に譲れない一線を守るため、シシーリアは立ち上がる。

 

 勝てないことはわかっている。この戦いで死ぬこともありうる。それが無駄死にになる可能性も大きいだろう。

 

 それでも、ここで戦うことだけはあきらめない。

 

 シシーリア・ディアラクは聖女の資格がない、愚図だとわかっている。

 

 それでも、ヒロイ・カッシウスが照らしてくれたという事実だけは変わらない。

 

 だから、これだけは望もう。

 

 ヒロイ・カッシウスという太陽の輝きを受けて、シシーリア・ディアラクは月のように輝こう。

 

「私がした愚行は、私が(そそ)ぐ!! その影響で不利になるというのなら、私がその分戦って見せます!!」

 

 そして魔王の祝福を構え、シシーリアは吠えた。

 

「私は、英雄に照らされたもの!! そう簡単にこの首を取れると、思わないでください!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side Out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 振るわれる聖槍が、俺たちの体を傷つける。

 

 状況は一刻一刻と変化していっている。

 

 どこかで三大勢力の悪魔が倒されれば、どこかでヴィクターの指揮官が滅ぼされる。

 

 一進一退の攻防が繰り広げられる中、俺たちは追い込まれ始めていた。

 

 この差を生み出す原因は簡単だ。

 

 ぶっちゃけ言おう。才能の差がもろに出た。

 

 執念の差は互角。神器の性能も同等。努力だって、お互いにいろいろな形で行ってきた。

 

 しかし、才能の差だけはそう簡単には縮められない。

 

 様々な状況が同等なら、どれか一つでも上回っている方が有利になるのは当然。それが曹操の類まれなる才能だったというだけの話だ。

 

 神器の数においては長可は聖槍だけだが、そこは戦国武将。戦闘経験の圧倒的な豊富さで補っている。

 

「流石に、いやというほど思い知らされるわね!!」

 

 姐さんも毒づくのはまあ仕方がねえ。

 

 俺たちは、英雄に恋い焦がれている。

 

 自慢に、閃光に、そして先駆者に。形は様々だが、しかし英雄を定義し、それになろうとしていることに変わりはない。

 

 だが、しかし。その方向性が違うせいで真正面からぶつかり合いになっている。そして、その結果俺たちは負けそうになっている。

 

 はっきり言って、おれと姐さん、才能は低い部類だ。

 

 曹操も長可も天然物の聖槍使いだ。しかし俺たちは移植したタイプ。

 

 いや、移植できるってのも立派な才能だとは思うんだけどよ? それはそれ、これはこれで。因みに曹操は移植可能な奴だ。

 

 戦闘に対するセンスによって、俺たちの戦いの趨勢はアイツ側に傾いている。

 

 執念はある。渇望もしている。努力など、常人よりもしてきたと自負している。

 

 だが、そのどれもが同等なら、才能の差が状況をひっくり返すのは当然だ。

 

「なかなかやるが、そろそろ終わりみたいだなぁ!!」

 

「楽しめたよ、だが、真の聖槍使いは俺たちだ……!」

 

 曹操と長可の連携攻撃が、おれと姐さんを傷つける。

 

 ……クソ、ここにきてこうなるのかよ!?

 




死に物狂いで努力している者同士の激突ならば、才能は小さいようで大きな差になる。ここにきて、原作でも天才である曹操の底力が見えてきました。

そしてヒロイ、それ悪役の思想や。
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