ハイスクールD×D英雄譚 ロンギヌス・イレギュラーズ 作:グレン×グレン
まあ、後日譚というか本日のオチというか……。
と、とりあえず何とかなったのかな?
僕、サラト・アスモダイは何とかなったっぽく思い、軽く息をついた。
もちろんまだ警戒はしてる。割と負担はあるけど、
でもまあ、一応相手は逃げたってことでいいんだよね?
「えっと、サラトでいいんだっけ?」
と、そこに同じく警戒してるのか、紅の鎧をまとった兵藤さんが並び立ってくれた。
歴代最優の赤龍帝と呼ばれる、兵藤一誠さん。
彼と並び立つことができるなんて光栄だ。今の冥界を代表する、英雄中の英雄だしね。ちょっとテンションが上がるかも。
だけど、兵藤さんはちょっと戸惑いながら、頬を掻いた。
何だろう? ちょっと何か言いづらそうだぞ?
「あのさぁ。確かに、そうなんだけど……」
なにが?
「……ヒロイもリセスさんも、ちゃんと話すといい人たちなんだよ」
……。
「ほら、俺もおっぱいが大好きで覗きの常習犯だし? なんつーか、それと同じっていうか……」
ああ、なるほど。
友だちが悪く言われるのは、思うところがあるんだろうね。
そりゃそうだ。戦友なんだもんね。
うん。なんとなくだけど、彼が歴代最優の赤龍帝だって言うのがよくわかった。
彼は赤龍帝だから強いんじゃない。兵藤一誠という英雄は、まず兵藤一誠だからこそ、ここ迄強くあれたんだ。
だけどまあ、それはちょっとね。
「あ、そこから先はなしで」
「え、いや―」
「いや、ヒロイ・カッシウスとリセス・イドアルがどうあっても嫌いとかいう話じゃなくてね?」
うん、そういう意味じゃない。
ただなんて言うか、これ言おうとすると鎧で隠れてるけど顔が真っ赤になるなぁ。
「……そう言うのは、ペトさんから聞きたいから」
……我ながらこっぱずかしいことを言ってる自覚はあるね。
うん、すっごい恥ずかしい!! これは恥ずかしいよ!!
乙女か! 僕は乙女か何かか!!
なんか恥ずかしくて死にそうだけど、兵藤さんはちょっとぽかんとすると、なんか笑ってきた。
うん、気持ちはわかるけどひどい!!
「あの、笑うならせめて僕がいないところで嗤ってくれません?」
「え? あ、馬鹿にしてるわけじゃねえよ」
そういうと、兵藤さんは僕の肩をバンバン叩く。
よ、鎧越しで加減されてるけど結構衝撃来るな。
やっぱり鍛えてるんだろうなぁ。なんていうか、芯が入ってるって感じがするよ。
「なんていうか、アンタならペトさんも大丈夫な気がしてきたぜ!」
「あ、ありがとうございます、兵藤さん!」
なんか太鼓判押された! ちょっとうれしい。
ちょっとテンションが上がってると、兵藤さんは今度は苦笑する。
「イッセーって呼んでくれよ。多分長い付き合いになるだろうしさ」
ほんと、この人いい人だ。
こんな人と共闘できたのは名誉だね、うん。
「よろしくお願いします、イッセーさん!」
「おう! よろしくな、サラト!!」
なんか仲良くなっていると、今度は義兄さんとリアス様が近づいてくる。
「……駒王駐屯地からの報告が来た。どうやら奴らは本当に撤退したようだ」
「ご苦労様、イッセー。それにサラト君も」
何だろう、すごく華がある。
これが、生まれながらの上流階級の気品か!
僕が戦慄していると、義兄さんはなんかニヤニヤしてきた。
「うむ。我が
「はわぁ!?」
い、言わないでよ義兄さん!!
あ。そういえばペトさんは?
なんとなく振り向いてみると、ペトさんはすぐ近くにいた。
なんというか、すごく顔が真っ赤だった。
うっわぁ。耳まで真っ赤だよ。しかも可愛い。
なにこの可愛い人。女神か。いや、堕天使だけど。
なんとなく安全も確保できたので、僕も鎧を解除する。
……外の風がとても涼しくて心地がいい。どうやら、僕も頭に血が上りまくってるみたいだ。
「うむ、2人して顔が耳まで真っ赤であるな!」
「ペトがここまで初々しいなんて、ちょっと意外だわ」
「……なんて純愛のにおい。なんか妬ましいぜ」
すいません、外野の方々。ちょっと静かにしてほしいです。
は、恥ずかしい!!
っていうか、義兄さんにさっき言われたけど、確かに不特定多数の前で思いっきり告白しちゃったよ!?
し、しかも「セックスフレンドならOK」って限定的にOKもらっちゃったよ!!
れ、冷静に考えるとすごく勇気のいることを要求しちゃったんじゃないのかな?
「な、なんかごめんなさい! テンション任せですごいことしちゃって―」
「あ、あの」
僕の謝罪を止めて、ペトさんは伏せていた視線をこっちに向ける。
何ていうか、すごくかわいい。
女神だ。僕の中で真の女神はペトさんが筆頭だということにするべきか。
「な、なんていうか、その、この後時間あるっすか?」
「余が作ろう。安心するがよい」
「義兄さん!?」
即答したのが義兄さんなのはどういうことなのさ!?
僕が顔を振り向くと、義兄さんはいい笑顔で親指を立てていた。
「ゆっくり楽しむがよい! 余計な面倒ごとは
い、いらん気をまわしちゃったよ、義兄さん!
だ、だれかツッコミを―
「同意。ここは俺たちに任せろ」
「うんうん。がんばってね、サラト君」
福津兄とプリス姉も!?
だ、誰か増援はいないのかな!? ちょっとこれ、恥ずかしいんだけど―
「―サラトくん」
と、そこにシシーリア姉がぽんと手を置いてくれた。
し、シシーリア姉は助けてくれ―
「―ここからが試練です。がんばって乗り越えてください」
はい?
僕は思わず首をかしげるけど、その時ペトさんは指を鳴らした。
そして、その音に合わせる顔のように駒王学園の校舎から何人か女子が何人か出てくる。
走ってきたのか顔が赤い……いや違う。これ、なんか別の意味で顔が赤い。
恥ずかしがってるとか、そう言うのでもなさそうだ。むしろ期待に目が輝いているっていうか、テンションが上がってるっていうか。
さっぱりわからない僕だけど、なんかイッセーさんたちはわかっているみたいだ。
何人か目を伏せてる。何人か顔を真っ赤にしている。何人か視線をそらしている。何人か額に手を当てている。っていうか何人か頭を抱えている。
ん? ん? んん?
首をかしげていると、ペトさんは僕の肩に手を置いた。
「サラト。質問があるッス」
え? なんですか?
「童貞っすか?」
「………」
「その沈黙は肯定っすね」
いや、確かにそうですけど?
え? どういうこと?
……ま、まさか!?
僕が一瞬凄い期待をすると、ペトさんはうなづいた。
「安心するッス。さすがに最初はペトがするッス」
……マジで!
ど、童貞卒業! 男のロマン!!
ちょ、ちょ、ちょっとテンション上がるよこれは!!
そうおもった、その時だった。
「後はとりあえず経験を積んでもらうっすよ。彼女達もしっかり味わうッス」
………………ん?
なんとなく、顔の向きを元に戻す。
ぽかんとしている義兄さんたち。
いやな予感が当たったてきな顔になってる、リアス様たち。あと校舎にいる生徒たちには、同じ感じになってる人たちがいっぱい。女子の何割かは羨ましそうな顔になってる。
で、期待に満ち溢れた外に出てきた女子たち。
………へ?
「ふふふ。任せて、ペト」
「あなたやリセスさんに教わった男を鍛えるテクニック。一緒に頑張りましょう!」
「サラト君だったっけ? 大丈夫大丈夫、お姉さんたちに任せなさい」
………え゛?
とりあえず、沈黙から回復した義兄さんが、リアス様に顔を向ける。
「……リアス嬢、状況が読めんのだが」
「見てのとおりよ。
最後の部分は、僕にむけられていた。
『『『『『『『『『『まあ、頑張れ』』』』』』』』』』
駒王学園中から、そんな言葉まで届いた。
………ちょ、ちょっと!?
思わず慌てる僕だけど、気づけばペトさんは僕を引っ張って、近くのドアに向かう。
そして、ドアノブを取り換えると、其のまま勢いよく開け放つ。
そこには、なんか丸いベッドがある広めの部屋があった。
「
なんかペトさん、すっごい嬉しそうだった。
「初めての彼氏の初めての経験を、初めて使うエロ部屋でできるなんて夢みたいッス! サラト、今夜は寝かさないっすよ?」
すっごい可憐な少女の華やいだ顔で、ペトさんはすごいエロいことをぶちまけてくれちゃいましたよ!?
ちょ、ちょ、ちょちょちょちょっと!?
え、なにこれ、なにこれ!?
「じゃ、ペトさんの次の順番決めちゃいましょうか」
「そうだねー。最高の卒業式にしないと」
「よっしゃ! 今夜は気合入れるか!!」
あのすいませーん! 僕の意思はー!?
「サラト!」
あ、イッセーさん!
ちょ、ちょっと真面目な話助けてくれない―
「……ちょっとうらやましいぜ、此畜生!?」
「はっ倒しますよ!?」
そのツッコミを入れたそのタイミングで、ドアが閉まっちゃった。
その、あの、なんていうか……。
……すごかったです。
ペトはやっぱりビッチであった。そんなオチです。
因みに小ネタを挟むと、神滅の守護者の外見イメージは、スパロボのラフトクラン〇。ルビも英訳などしてもじっただけだったり。
あの外見やシールドのギミックがめちゃくちゃかっこよかったので、一度モチーフにした者を出してみたかったんです。
そして次回からは第二章。まあ、世界各地を巡ってサラト達がテロリストたちと激戦を狂広げる感じですね。イッセー達D×Dのメンバーたちとも、いろんな場所で共闘したりします。