ハイスクールD×D英雄譚 ロンギヌス・イレギュラーズ   作:グレン×グレン

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さあ、三情までかかわって大混戦です!!


第二部二章 8

 

「死ね、兵藤一誠!!」

 

「覗き魔に死を!! 変態に地獄を!!」

 

「邪魔するものは親でも許さん!! この世から性欲を消滅させる!!」

 

「人工子宮と体外受精が百パーセントの世を作る為、我らは戦う!!」

 

 なんというか過激というか極端な事を言いながら、大量の呪術攻撃が飛んでくる。

 

 ちなみに全部不能になる呪いが掛けられている。当たりたくない。

 

 いや、ほんとに当たりたくない。男なら誰だって当たりたくないよね、コレ。

 

 第一僕、ペトさんの彼氏を目指しているんだよ? しかも現段階は〇ックスフレンド。

 

 不能になったら絶望的じゃないか!! いろんな意味で前途が多難どころか断絶するよ!

 

 嫌だよ僕、不能になるなんてまっぴらごめんだよ! ペトさんともっといやらしい事したいんだから。男の子なんだよ、僕も!!

 

「うぉおおおおお! 死ねぇええええええ!!!」

 

 なので遠慮なく攻撃を開始する。

 

 神滅の守護者(ノウブル・ボート・フルメイル)を展開し、砲撃戦闘の為の機能を展開。

 

 背部に二門、胸部に一門搭載されたキャノンユニットを展開してオーラを散弾にして乱れ撃つ!!

 

「やられる前にやる!! 不能になってたまるか! トリニティブラスター!!」

 

「俺もやるぜ!! 俺からスケベを奪うだなんて、そんなことは許されないんだよ! クリムゾンブラスター!!」

 

 イッセーさんと一緒に攻撃を乱れ撃ち、そして貞淑委員会に大打撃を与える。

 

 まったく、どんな酷い目にあって性的な事がトラウマになったのか知らないけど、やる事が過激すぎる。

 

 なんでそんなに極端なんだよ! もうちょっと冷静になって人生生きた方がいいんじゃないかな!?

 

「させん! いくぞ、呪詛の魔槍(スピアー・オブ・カース)

 

 その時、一人の女性が、槍を片手に突貫する。

 

 とっさに聖槍を具現化しながら迎撃するけど、なんか痛い!

 

 これは、呪詛っぽいね。それも高位の。

 

 つまり、あのやりは呪詛を放つ槍なのか。これは厄介だよ。

 

 いや、っていうかね?

 

「いや、イッセーさん確かに変態だけど! 覗きは犯罪だけど!! 覗きって死刑になるほどの罪!?」

 

「性犯罪全てを死刑にしない、この間違った世界を我らは正す!!」

 

 あ、駄目だ。この人達も言葉は通じても話が通じないタイプだ。

 

 きっと性犯罪か何かの被害にあって、トラウマになってるんだろうな。それがこじれにこじれてこんなことに……。

 

 ちょっと可哀想な気もする。だけど流石にこれはやりすぎだ。

 

 というか、こんな理由でイッセーさんが殺されたら、異形側が反発で何するか分からないよ。

 

 なんとしてもここで倒さないと!!

 

 それに、神器の性能ならこっちがはるかに上だしね。

 

「強引に押し切る!!」

 

「させん、禁手化(バランス・ブレイク)!!」

 

 その瞬間、股間がヒヤッとした。

 

「我が禁手、貞淑の魔槍(スピアー・オブ・ラストキラー)は相手を不能にする魔槍。貴様も性欲を失うがよい!!」

 

 瞬間的に五十メートルぐらいバックステップした僕とイッセーさんは悪くない。

 

 まずい。あの人まずい。

 

 何が原因でこじらせたのか知らないけど、この人凄まじいレベルで性犯罪者嫌いだよ。

 

 イッセーさん大ピンチだよ。だって覗きは犯罪だし。

 

 いや、殺されるほどの事はしてないと思うけどね。うん、そんな人を英雄扱いするわけにはいかないしね、うん。

 

「……これを機に覗きを辞めたらどうですか? ぶっちゃけ、人間世界の受けが悪くなりますし……」

 

「そんな! まだ童貞を卒業してもいないのに!?」

 

 いや、そんな事していて童貞卒業できる可能性が高いのが奇跡……。

 

「こちらを忘れるなよ、鯨を食した悪鬼め!!」

 

「地獄に落ちるがよい!!」

 

 あ、オーシャンズK9忘れてた!!

 

 後ろで中国の人達とやり合ってたオーシャンズK

9がこっちに向かって攻撃を開始する。

 

 身体強化系統の術式を使っているのが、剛速球でダイナマイトを投げつけてきた。

 

 いや、流石に真女王や神滅の守護者がダイナマイト如きでやられるとは思えないけど、正直うっとおしい。

 

 あ、そんなことしてる間に貞淑委員会がこっちに向かってきたぁ!?

 

「不能になぁれぇええええええ!!!」

 

「「ひぃいいいいいい!?」」

 

 思わず僕もイッセーさんも震え上がる。

 

 そして、そのタイミングで一斉攻撃が周囲に叩きつけられた。

 

 な、なんだ!? 増援!?

 

 振り仰いだ僕達の目には―

 

「精力あふれる料理の研究の為に来てみれば、これ以上の性欲に対する乱暴狼藉は見過ごせん!!」

 

「我ら三情、色欲によって助太刀する!!」

 

 ―三情が来ちゃったよぉ。

 

 そしてもちろん、貞淑委員会は明らかにぶちぎれていた。

 

 うん、これほっといても勝手に潰し合ってくれるんじゃないかな? 置いといていいんじゃないかな?

 

「三情め! 一人足りとて生かして返さん!!」

 

「貞淑委員会よ、今日こそ色欲に目覚めさせてやろう!!」

 

 予想通り、貞淑委員会と三情は勝手に潰し合いを始めてくれた。

 

 うん、とりあえず―

 

「イッセーさん! 今のうちに!!」

 

「ああ、オーシャンズK9を先に片づけるぞ!!」

 

「っていうか急いで助けるッス!!」

 

 ごめんねペトさん! 直ぐそっち行くから!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方その頃、三情のもう片方を相手をしているプリスとロスヴァイセは、苦戦を強いられていた。

 

 なぜならこちらは、構成人員の多くが男性だったのである。

 

 そして、洋服崩壊を習得していたのである。

 

 洋服崩壊を持つ異性愛者の男性に、女性が戦いを挑む。これは自殺行為ならぬ自脱行為である。全裸にしてくれと言っているようなものだ。

 

 質の悪い事に、相手は全員飛行手段を確保していたりしている。本当に質が悪い。

 

「うわわわ!?」

 

「ちょ、マジくんなっぺ!」

 

 双方ともに苦戦必須だった。

 

 何より、ロスヴァイセに至っては方言が出てきてしまっているレベルで追い込まれている。精神的に。

 

 洋服崩壊。それは、衣服を破壊する兵藤一誠の編み出した妙技である。

 

 体に接触しているのならかなり広義的な解釈が可能らしく、赤龍帝の鎧と併用すれば、あの絶霧の禁手で作られた結界装置すら破壊してのけた。

 

 そんな技を試しにくらってみようなどと考えるほど、2人は愚かではない。そこ迄二人は馬鹿でも無謀でもなかった。

 

 必然的に距離を取って逃げながら遠距離攻撃で敵を減らしていく方向に行ったのだが、これがまた難しい。

 

「うけよ、ポールダンスで鍛えたこの動き!!」

 

「最悪です! そんな動きで回避されるとか心外です!!」

 

 ロスヴァイセの胃に多大なダメージを与えながら、三情の者たちは攻撃を回避していく。

 

 すさまじい回避能力である。マトリック〇も驚きの回避能力である。間違いなくすさまじい回避速度だった。神業である。

 

 それをエロい行為の延長で行われているという事実に、プリスとロスヴァイセは泣きたくなった。

 

「エロって、極めるとすごいんだね」

 

「イッセー君やファーブニルを敵に回していた人たちは、みなこんな感じだったんでしょうか……!」

 

 遠い目になる二人だが、しかしそんなことをする余裕を敵は与えてくれなかった。

 

「逃がさないわ! とりあえず、敵と出くわしたから倒すとするわ!!」

 

 ラーグリフは即座に魔方陣を多重展開しながら、魔法攻撃を開始する。

 

 ロスヴァイセは防御魔法を展開してそれを防ぐが、非常に大量に放たれる攻撃魔法の雨あられに、防御魔方陣が削りきられるのは時間の問題だった。

 

「くっ! 流石はブリュンヒルデ筆頭候補! 私一人では荷が重いですね!!」

 

「ふふ。ゆっくり裸を鑑賞するから安心しなさい!!」

 

「いやです!!」

 

 全力で叫ぶロスヴァイセに内心で頷きながら、プリスは突貫する。

 

 このまま逃げていてもらちが明かない。そもそも職業倫理的に、本来なら叩きのめして無力化するのが仕事なのだ。逃げたいのと逃げるのとは大きく違う。

 

 ゆえに、生体電流を操作して反射速度を上げ、一気に迫る。

 

 さらに瞬間的に周囲の気温を操作して、風を発生。相手の注意を一瞬だけ引き付ける。

 

 そして得意の熱衝撃による丸鋸。

 

 ……これで一人は確実に始末できる。そしてそこから確実に削っていけば、勝機はある。

 

 その皮算用は、盾に展開された魔方陣に丸鋸が受け止められたことで霧散した。

 

「え!?」

 

「あらあら。その程度の曲芸なら、曲芸で十分対応できるわ」

 

 さらりと告げるラーグリフは、不敵な笑みを浮かべて防御魔方陣を新たに作り上げていた。

 

 ただ防御魔方陣を添加したのではない。丸鋸が襲い掛かる方向を完全に理解して、薄い部分を完璧に当てて防御したのだ。

 

 絶技というほかない。ロスヴァイセと魔法戦をしている最中に、これだけの精密操作を行うなど、最上級クラスの魔法使いといえど至難の業だろう。

 

 そして次の瞬間、丸鋸全体を魔法の幕が包んで、動きを完全に封じ切る。

 

「色欲は人の心を研ぎ澄ませる。発情は、人を進化させるのよ」

 

 その勝利宣言に合わせるかのように、男性陣が一斉に襲い掛かる。

 

 再形成している余裕はない。肉弾戦での対処は自殺行為。魔力で強引に弾き飛ばすにしても数が多すぎる。

 

 プリスの脳裏に、「詰み」の二文字が浮かび上がった。

 




サラトとイッセー。不能になりかねないといういろいろ大変な目にあっています。

そしてプリスとロスヴァイセも、変態に襲われて大変です。

まあ、変態ってD×Dだとすごいし……ねぇ?
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