ハイスクールD×D英雄譚 ロンギヌス・イレギュラーズ   作:グレン×グレン

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本日は完全な会話パート。

いや、結構長くなりまして……。


第三章 20

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういうわけで! これからは俺ら日本政府も一枚かませてもらうぜ、三大勢力のトップさんよぉ」

 

『へいへい。事実上ぼろもうけした勢力は言うことが違うねぇ』

 

『まあいいじゃないか、アザゼル。日本は世界でも有数の国家だ。それが本格的に味方になるならそれに越したことはない』

 

「魔王様は言うことが違うぜ。ま、アースガルズの協力もあったおかげでこっちはメタンハイドレートの採掘も実現秒読みだしよ。ロキ達(むこう)自衛隊(こっち)を舐めプしてたおかげで、負傷者はいても戦死者はいねえ。ま、総督さんの言う通りにぼろもうけだな」

 

『さらに九条を妄信してた連中は、今回の件でノイローゼ起こすわPTSD起こすわの大騒で引退祭り。国内の連中もパニックが大きいが、結果的には今後の利になりまくりだなぁ、総理さんよぉ』

 

「ああ。既に防衛費の増大は決定。更にウツセミの改良もそっちの協力を取り付けれたわけだ。そもそもそっちの失態で迷惑かかったんだし、しっかり協力してもらうぜ?」

 

『それにより、国連加盟国初の異能運用による正式軍事組織の設立宣言か。……そして総理、例の話は本当なのか?』

 

「ああ。増大した分の防衛費を数割回して、本格的に外部から戦力を貸してもらうつもりだ。……今のところは、アースガルズのヴァルキリーとかエインヘリヤルだけだがよ、他の神話体系と和議が結ばれ次第、アグレッサーとして運用するぜ」

 

『末恐ろしい限りだな。……それで? それはつまり、本格的にヴィクターと敵対するって事でいいのかよ?』

 

『三大勢力和議の地を持つ国家が味方に付いてくれるのは嬉しいが、いいのかね?』

 

「……お前さん達は気づいてねえのかい?」

 

『なにかね、総理?』

 

「ヴィクターのスポンサー共からは賢人どころか俗物の匂いもしねえ。……あれは欲に目のくらんだ外道の匂いだ。国家の首脳として、あれと手を組めばこの国は大きく腐敗する。それは国家としての死だぜ? 俺は総理大臣として、日本という国を失敗国家にする気はねえ」

 

『『………』』

 

「だから負ける気もねえ。まあうちは九条の全面撤廃は無理だろうから戦力提供はできねえが、仮想敵の名目で演習相手ぐらいにはなってやるよ。第一、仕掛けてくるなら遠慮なくぶちのめせるしな」

 

『抜け目がねえ事言ってくれるな。必要ならわざと挑発して仕掛けさせる事もいとわねえってか?』

 

「んなもんは先代の頃からやるさ。……この国はな、自分から戦争仕掛けりゃしないが、それ以外で敵を恐怖に陥れるぐらいのことはやってのけるんだぜ?」

 

『敵に回したくないものだ。だが、味方に回せばこれほど頼もしい国もそうはいない。そうだろう、アザゼル?』

 

『だな。世界の殆どの大国は、聖書の教えを信仰していたせいでいまだにパニック状態だ。他の神話体系の力を借りようにも、一神教の思想に染まっているゆえに中々進まねえと来てる。その隙に第三世界に追いすがられるのも近いだろうな』

 

『そう。そしてそんな中有利なのは、帝釈天が裏で手をまわしているだろう中国と、インド神話の大手であるインド。どちらも人口が圧倒的なのもある』

 

『魔法技術が広まれば、人口がもろに影響出すからな。ま、インドの方はカースト制度の影響で遅れるだろうが、あそこはクーデターの影響が少ないし、充分スピードが出せるだろうよ』

 

『そう。そして中国はクーデターの影響こそインドより大きいが、それでも世界最大人数の国家だ。魔法技術が広まることにより、マンパワーがそのまま国力増大につながる』

 

「……だが、その二つの国はこの国ほど無茶苦茶な宗教観を持ってねえ。その分各勢力、それも民間の伝説レベルに迄貶められた神話とかはこっちに食いついてくるだろうよ。現にアースガルズとはとんとん拍子で話が進んで、オリュンポスとも会談の申し込みがあったしな! それもこれも聖書の教えが宗教的侵略をしてくれたおかげだぜ!!」

 

『それ、ミカエル達には聞かせるなよな? ま、この国のそういう宗教的寛容さがあれば、そいつらの復権には大助かりか』

 

『恐るべしだ、日本。鎖国政策によりヨーロッパの侵略を潜り抜けた侍の魂は受け継がれているということか』

 

「俺は侍の家系じゃねえがな。……ま、須弥山の方も色々動いているようだがよ」

 

『何だと? 帝釈天の野郎、何しやがった?』

 

「来月にやる京都の妖怪との和議に、俺達も参加してみたらどうだといってきやがった。日本(ウチ)をアメリカから引きはがしたいのかねぇ?」

 

『それともインド神話との協調を取られたくないのかもしれないな。あの神はシヴァのことを敵視している。協力されて挟み撃ちになるのを嫌ったのだろう』

 

『抜け目ねえなあの野郎。……で? おたくの親分のアメリカさんはどうすんだよ』

 

「そこはほら、総督さんの元同僚のセラフの方々に説得をお願いするぜ? ま、いっそのこと上下関係を逆転ってのも……面白いけどな?」

 

『原爆二世の母親を持つ身としちゃ、アメリカの下っ端な生活にはうんざりだってか?』

 

「良く調べてんな総督殿。……別に、好きじゃあねえがそれを仕事には入れねえよ。ジジババの恨みつらみをガキどもにまで背負わせるわけにはいかねえだろ?」

 

『なるほど、素晴らしい姿勢だ。我々も見習わねば』

 

「真っ先に和平した三大勢力の一角が言うなよ、魔王さんよ。……で、話進めるぜ? おたくらのお気に入り、かなりの速度で出世するんじゃねえか? 元々うちのもんなんだから、唾つけていいか?」

 

『どっから聞き出しやがったんだこのオッサンは』

 

『耳が早いね。イッセー君の昇格はほぼ確定だろう』

 

『なにせコカビエルが暴走した事件に始まり、和平会談テロ、冥界のパーティ襲撃事件。とどめに現勢力から旧魔王派への亡命騒動など全てに関わり、その全てで成果を上げてるからな。いくら上役の頭が固かろうと、これをガン無視するなんて世論が許さねえさ』

 

『そういうことだ。出来ればイッセー君にはもう少し「おっぱいドラゴン」でいてほしいのだが、個人的にも彼には冥界の希望になってもらいたい』

 

「うちの国民をどんな存在にする気だよ……。ま、人間世界(こっち)じゃ受けが悪そうだからそっちで預かってくれるってのも好都合なんだがよ」

 

『確かにな。学校じゃ今でも嫌ってる奴多いしよぉ。あれぐらいスケベな方がむしろ安心なんだがな』

 

「うっせぇよ総督殿。特にこの国はそういうのうるせぇの。エロスはいけませんなんだよ。政治家であんなことすりゃ、確実に政治家人生詰むっつの」

 

『世界を代表するポルノ大国がよく言うぜ! 日本のエロビデオは割とすげえんだがよ』

 

「フィクションと現実は違うのー。フィクションだから許される事ってあるんですー」

 

『……すまないが、グレイフィアに睨まれるので話を戻そう。とにかく、イッセー君は間違いなく昇格資格を獲得する』

 

『だろうな。後は聖魔剣の木場と雷光の朱乃ってところか。木場はイッセーの次にチートじみてる特例だし、朱乃はバラキエルの娘ってのが大きい』

 

「他の連中もレアキャラ揃いだろうが。ソシャゲでコモンばっかり引く俺の身にもなってもらいたいぜ」

 

『その分内閣(同胞)はやり手揃いではないか。……まあとにかく、イッセーくんはいやがおうにも注目の的だということだ』

 

「羨ましいぜぇ魔王様よ。人間の世界じゃあいつは表だと癖が強すぎるからよ、ま、俺から言わせりゃ異形はリベラルか老害の二択なんでめんどくせえんだがな」

 

『頭が固いか柔らかいかの二択って言ってほしいな。……で、サーゼクス。タイミングはどれぐらいになるよ?』

 

『駒王学園の学園祭が終わる頃だろう。その頃には例のゲームも終わっているだろうし、その成績次第で確定……だろうね』

 

「ああ、確か次期大王とのレーティングゲームなんだって? いいねぇ。俺も招待してくれよ」

 

『かまわないよ。それに、人間世界の各国代表に、冥界の文化を知ってもらういい機会だ』

 

『中々面白い展開になってきたじゃねえか。……イッセー、念願の上級悪魔の道、案外短いかもしれねえぜ?』




と、言うわけで総理大臣、魔王代表、堕天使総督による会話でした。因みに割とプライベート。

まあ、そんなわけで現内閣はヴィクターとの敵対はほぼ確定。あんなのに政治に干渉されたら、確実に国内情勢が悪化すると判断しました。旧魔王派とか味方にしてるようなれんちゅだから是非もないね!!
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