そんな中、全国2位の矢口剣人が仲間に加わったのだから大変である。
いよいよ、サバイバルゲームの出発の時が迫る!
***サバイバルゲーム当日***
サバイバルゲームには、ある程度食料、風呂、トイレ等
必要なものは揃えてある。
ここで言うサバイバルは勝ち残れるかどうかというサバイバルである。ちなみに、応援も3人くらいまでなら同伴してよい。
サバイバルメダルという専用のメダルが出場者にデータとして配られる。最初は3つのメダルからスタート。12個揃えたものが、
決勝に進めるというもの。
勇騎:「なかなか、シビアだね。まぁ真琴ちゃんは連れていけるか」
真琴:「まぁ、いいけど。でも今回塔藤くん出場しないらしいよ。」
博也:「なんでた?負けるのが怖いのか?」
賢星:「何をバカなことを。今塔藤コーポレーションの重大な事業があってな、それに追われているんだ。今も内職で仕事している。
なんせ単位制とは言え出席0じゃ卒業できんからな」
博也:「別にいいじゃねえか、お前数学で飛び級の話来てんだろ?」
賢星:「飛び級したって構わないが、オファー受けてる大学がしょぼくてな。東大から飛び級の話来てたら迷わずいくが、まぁ私レベルじゃまず無理だろうな」
博也:「ナンバーソルジャーは置いといて、学力やこのフィールド作り上げる賢星なら、東大いけるだろ?」
賢星:「そう甘くはない。学力的に言えば今東大受ければ大体コイントスくらいの確率で合格はするさ。ただな、言うなればコイントスというのは半分。つまり同級生には私よりレベル高い人がまだまだいる。
上を見ればキリがないのさ。東大はあやしいし、飛び級はパッとしないし、海央からはオファー受けてるが、海央って学生のレベルは微妙だしなあ。」
博也:「優秀な人の悩みだねえ。俺なんか東大E判定だぜ!」
賢星:「お前と一緒にするな。お前と同じ土俵で戦いたくない」
博也:「ちぇ、頭かてえな。」
勇騎:「今夜8時に花留多港出発かあ」
博也:「花留多港、え!いや、開港高校の連中が」
賢星:「開港高校か、面白いじゃないか。あの学校は言わずと知れた名門校。東大合格者数日本一を30年以上連続達成。1学年400人の高校だ。私達のような1学年160人の高校とはわけが違う。」
剣人:「そういやあ、優勝した蟻野は、開港高校だったな。」
博也:「あ、あいつ開港なのか!?いくらなんでもレベル高過ぎでは?」
賢星:「面白いじゃないか。蟻野蝶児、開港高校の最新の順位は校内上位20位程。志望大学東大理2で、 A判定か。それでいて、ナンバーソルジャー全国大会優勝。私だったら叩き潰すな。まあ、自分はでないからあいつを真っ先に叩き潰した方が、出場者見る限り、あとは雑魚しかいないから、蟻野を先に倒す方が賢い。」
博也:「そか、まぁ、たしかに次元違そうだし、負かせてしまおう」
***花留多港にて***
20時に出発予定だが、全国各地から選ばれしゲーマーが並んでいた。
警備:「ふむ、後藤勇騎、矢口剣人。招待客だからいいか。
この女性は応援か。まぁ、招待されてないから応援する分にはいいだろう。亀井博也?誰だ?招待したつもりはないが。まぁ応援なら3人までだからクリアしてるし。さあ、乗れ!」
船に乗った勇騎一行。そこには全国の強豪達がデッキ調整してる
姿があった。さらにナンバーソルジャーのパックも売っていた。
店員:「あっ、5種類で各100パックですか。税込7万5000円です。はい次の方どうぞー」
博也:「なんだなんだ?みんなこんなカード買い込むのか?」
剣人:「当たり前だよ。ここに来てるのは全国のガチ勢だけだぜ。
まぁ俺も買い込むか。」
店員:「10種類で各200パック。30万円です」
勇騎:「ねえ、高校生が30万円ポンって、高いんじゃない?」
剣人:「このくらい普通だ。準優勝250万もらったんだ。勝つための必要経費さ!」
参加者1:「おい、誰倒す?塔藤倒した後藤勇騎か?
それとも全国優勝した蟻野か?あー悩む」
参加者2:「やめとけよ。おれらが勝てる相手じゃない。
ここは、弱い奴探して勝ち上がるしか」
参加者3:「いずれ強い奴と戦わなきゃならんのに、雑魚ばかり倒してどうすんだよ、あっジャビッツだ」
一同:「あれがジャビッツか、でけえ」
ジャビッツ:「まもなく船が出港します。4時間自由時間としますが、4時間後の0時から72時間の間のサバイバルとなります。
サバイバルのルールは、お互い戦う意思があるものにブレスレットを見せ合います。見せ合った際、お互いのサバイバルメダルを賭けるが、何枚賭けるかは交渉次第で決めていい。ルールはナンバーソルジャーのルールに沿って、エネルギーは15000ポイント。直接攻撃は可能。ルール違反したものは即座に失格となります。この船のサバイバルでサバイバルメダルを失ったものは、レフリーが参加者を船から突き落とします。では、この時間に皆さませいぜい悪あがきをしてくださーい」
ジャビッツの事前説明は終わった
ジャビッツ:「勝ち上がってくれよ。こんなかませばかりの出場者に手こずられても困るのでね、ふふふ」
***開始までの4時間***
それぞれは休憩時間中にパックを買ったり、カードをトレードしていた。そんな中、一人の男が勇騎の前に現れた。
蝶児:「初めまして、後藤勇騎くん。ボクはね全国で優勝したけど、
まだ日本一になれてないと思うんだ。何故だかわかるか?」
勇騎:「塔藤と対決してないからだろ?」
蝶児:「それも一つの正解。塔藤賢星。やつの頭脳は他校だけど
天才と認めざるを得ないよ。開港高校学年20番のこのボクが、
このナンバーソルジャーでは日本一になれたのだからね。
しかし、残念だなあ、塔藤くんが在籍してる高校だからどんな奴らかと思えば、塔藤と後藤以外はこんな頭悪そうなやつらしかいないのか。」
勇騎:「何が言いたい?」
蝶児:「はっきり言おう。勇騎と塔藤以外は雑魚だと言いたいんだよ。
君らは塔藤と仲良しそうに振舞っているが、本当に塔藤と波長が合ってるのかな?」
真琴:「まぁ、塔藤くんは頭脳がずば抜けてて、いくら海央大学の附属学校とはいえ塔藤くん以外は雑魚言われても仕方ないのは事実ね」
蝶児:「そうだろ、そうだろ。はっきり言って俺は数学オリンピックであいつと仲良くなったのさ」
勇騎:「数学オリンピックだって!?」
蝶児:「おやおや、知らないのかい?勇騎くんの数学の力も東大クラスとは聞いてたが、たかだか東大にしか対抗できないクラスとは、
勇騎くんも大したことないかなあ」
博也:「勇騎をバカにするな。確かに開港に比べたら学力は劣るかもしれないが、学力だけでは人生乗り切れないんだぜ」
蝶児:「これは、亀井博也くんか、海央きっての不良か。
まぁ、海央は開港に一歩劣るが、一歩劣る学校にこんな頭悪そうな不良がいるとはなあ。開港はな、ペンは剣を壊すという校風なのさ。
つまり、亀井さんみたいな拳という名の剣は通用しないのさ。」
勇騎:「自分の頭脳に相当自信があるようだな。」
蝶児:「当たり前さ。開港高校の上位かつナンバーソルジャー日本一だ。かたや学力では数学オリンピック日本代表になったのさ。
なんかその、君たちとはレベルが違うというか。」
勇騎:「日本代表にはなったが、数学の日本一は塔藤なのだろう?
違うか?」
蝶児:「ば、バカいうんじゃない。いくら塔藤でも日本一になれるわけない。塔藤より数学できるやつは日本でも山ほどいるんだ(実は塔藤が日本一になり、自分が塔藤のライバル視されてないとは言えない)」
剣人:「ふうん。塔藤、数学オリンピックってググるか。ぽちっ、
ほお、塔藤賢星、国内予選は1位通過。かたや蟻野蝶児は、ギリギリの点数で日本代表。しょぼ。」
博也:「なんだ、お前も塔藤に負けてんじゃん。ご自慢の学力で負けてたら、お前はナンバーソルジャーしか残らないが、それすらも塔藤に負けたりして、ハハハハハ」
蝶児:「なめんなよ。確かに塔藤には負けた。しかし、あいつはかなり突き抜けていただけだ。そんな数学が突き抜けた男からある話を聞いてね」
勇騎:「ある話って?」
蝶児:「知らないのかい?今回から、勝利の文言、ムテキが
禁止カードになったんだぜ!つまり、それが入ってるとレギュレーション違反で参加すらできなくなる。塔藤はそんなカード考えてなかったという結果だ。
デザインはジャビッツが考案したから、自分の考えたルールを破らないカードをデザインしたら、ムテキができてしまった。
しかし、ジャビッツが作り出すカードの中にはムテキカード以外にもゲームバランスを崩すものがいくつかある。
そこで、ゲームバランス保つように、禁止や制限を設けたのだ。
それにゴールドドロー、ゴールドトラッシュも2枚までの制限さ。」
博也:「ゴールドドロー制限されたら、勇騎はドローとデッキ圧縮、トラッシュ増加が大量にできないじゃないか。」
蝶児:「知るか。塔藤が決めたんだ!ムテキは使用者が少ないから復活検討ではあるが、ゴールドドロー、ゴールドトラッシュはいまやどんなデッキでも入れられる超強力カードだぞ。
手札から4枚捨てるという効果。トラッシュ活用できるカードもガンガンに増えてるなか、4枚トラッシュに送り込むのがどれほどのパワーを持つか?勇騎ほどの腕ならわかるだろ?」
勇騎:「確かに俺のデッキにもゴールドトラッシュは4枚含まれている。手札が事故ったら捨ててトラッシュ活用は俺もたまにやる。
禁止する気持ちはわかる。」
蝶児:「そうだろ?なら僕ら頂点の戦いに恥じないように、
今から禁止、制限カードを調整するんだね。この情報はぼくだけに塔藤が教えてくれたマル秘情報さ。オレらの戦いにレギュレーション違反は許さない(本当は塔藤に相手にされてなくて、このレギュレーションも嘘なんだけどね)」
博也:「本当かよ。嘘教えてねえだろうな?あ?」
蝶児:「亀井さん。誰に喧嘩売ってるんだ?今のキミの行為、
録音してたんだぜ。裁判にかけたらどっちが勝つかなあ?」
博也:「ぐぬぬ」
蝶児:「ぐうの音もでないとは、こんな駆け引きに負けてるようじゃ、
亀井さんもぼくのライバルじゃないね。今更カードを大量に買って、トレードして、そんなその場しのぎのデッキではぼくには勝てないよ。そう、この辺のゲーマーさ。ま、ぼくとゲームする時はいいゲームにしようじゃないか、ハハハハハ」
そんなことを言い放ちながら、蝶児は消えた。
博也は忠告を無視して、10種類20パック購入した。
博也:「3万だけど、これで勝てれば安いもんだ」
博也は、それぞれの挑戦者とカードトレードした。
勇騎:「ほー、よくこんなカードトレードしてくれたね。
これでぼくのこのカードでバランス調整すればかなり勝率あがるよ」
博也:「ありがとう、勇騎」
勇騎:「いいっていいって、まぁぼくはムテキがレギュレーション引っかかるからこれだけは抜いとこう。ゴールドドローとゴールドトラッシュはバランス見て枚数決めるよ」
蝶児:「くっ、くっ、くっ、ペンは剣を破壊する。
つまり、ぼくのこの忠告で勇騎のムテキを破壊した。
ゴールドドローやトラッシュさえも4枚入れるのに疑問持つとは。
勇者の剣さえ破壊してしまえば、あとは大したことない。
勝負始まる前からぼくの勝利は決まったも同然。」
蝶児はかげで作戦がうまくいってることが面白かったのだ。
そんな中、真琴はトイレにいきたくなり、急いでトイレに駆け込んだ。どうやら、船の女子トイレも立ちション便器があり、どうにか間に合った。
真琴:「やれやれ、なんか船は寒いからいきたくなったのかなあ?
まぁ、間に合ったからいいや。ん?このお姉さんは」
お姉さん:「あー、もう漏れる、漏れる、あー。」
慌ててお姉さんは個室に入り間に合った。
慌てて出ると、お姉さんは女子トイレから出てぼやいた。
お姉さん:「危うく漏れそうになったわ。というか女子トイレに立ちション便器があるとかこの船おかしいんじゃないの?もう。」
蝶児:「やれやれ、どいつもこいつも。別におかしくはない。
この花留多の施設、元々は男女共同風呂、男女共同トイレ、男女共同 脱衣所などがあった。しかし、男女共同なのにある日男女分割運動した人により男女別々となったが、しかし合同の名残は消えないから女性も男性と同じ仕様になるってことを知らない女か、くっくっくっ、
気が強そうな女だし、どうにか漏らさせて恥をさらしてやりたいね」
どうやら、真琴以外の女性も乗船しているようだ。
気が強そうなお姉さんは、トイレを済ませたあと、勇騎達にせまった。
勇騎:「あなたは?」
お姉さん:「私は、久住美希っていうの。よろしくね」
勇騎:「よ、よろしく」
博也:「美希さんですか、よ、よろしく」
美希:「これが、あの塔藤にかった後藤か、一度戦いたいわね」
博也:「俺をむしるなよ!」
美希:「あんただれ?」
博也:「俺は、亀井博也。海央大学附属花留多高校2年で花留多町ベスト8」
美希:「花留多町ベスト8?大したことないわね。私花留多町の人間じゃないから、花留多町のこと話されても、はいそうですかとしか言えないわよ。私に注目されたかったらせいぜい勝ち上がることね」
博也は完全に美希の魅力に魅了されていた。身長174センチの大型な女性であるが、戦う前から負けそうであった。
美希:「町内ベスト8くん。せいぜい船でふるい落とされないように頑張ってね」
美希は通り過ぎていた。そうこうしているうちに、
1200が周り、大会開始となった。
ジャビッツ:「みなさーん。定刻となりました。さあ、今からサバイバルゲームの始まりでーす。出場者が半分になるまで船は止まりませーん。」
その開始とともに、各人がサバイバルゲームを始めた。
勇騎:「俺が倒す男は決まっている!」
蝶児:「ふっ、全国優勝者を初戦に選ぶとはいい度胸だ」
その時勇騎のブレスレットが光った
勇騎:「ゴタゴタと減らず口め。口よりそのご自慢の頭脳、
ゲームでぶつけてこい!賭けは3枚だ。」
蝶児:「性格が変わった?面白い。相手になってやる!ゲームだ!お前に勝てば事実上決勝か。3枚条件乗ったぜ。」
その時二人の間にフィールドが現れた。
フィールドナレーション:「今大会注目カードでしょうか?開港高校から参加した蟻野蝶児、海央大学附属花留多高校から参加の後藤勇騎くんのゲームです。レギュレーションチェック!お互い違反なし。
賭けは互いに3枚。負けたらどちらかリタイアする一線です。これまでの実績から二人には大きく乖離ないのでランダムに先手後手決めます。先手は後藤勇騎さん先手」
勇騎:「先手いくぜ!さっそく、ゴールドドローで4枚引く。
ひよこソルジャーを召喚し、ツールを2枚セット。また、落ちこぼれひよこソルジャーをトラッシュに捨て、毎ターンお前のデッキから同レベルのソルジャーを俺のトラッシュに捨てる。さ、ターン終了だ。」
蝶児:「ご自慢のひよこデッキか。ふっ、初手からデッキ圧縮、ドロー、トラッシュ活用でツールとソルジャーは大きく裾野を広げない。
相手にとって不足なし。潰すにはもってこいだ!」
いよいよ、激突した二人のゲーマー。果たして勝利はどちらとなるのか?
ネクストゲーム、無敗の蟻野の昆虫デッキ!
つづく