蟻野の言い分では、東大合格者数日本一の開港高校に通い、かつ校内順位が高い。また、ナンバーソルジャーも日本一になった自分の頭脳を持ってすれば、後藤勇騎以外は敵ではないと述べた。
蟻野の頭脳戦にデッキ調整を余儀なくされた後藤は、マインド面で不利になってしまった。そんな中、久住美希という女性が現れた。
どうやら花留多町の人ではないが、なぜか色気でせめてきた。
今のところストーリーに絡む様子は見えない。
そうこうしているうちにサバイバルゲームが始まり、開始と同時に蟻野蝶児と後藤勇騎が激突した。
***記念すべき初戦***
勇騎先手で始まったこのサバイバルゲームのファーストゲームは、
勇騎がドロー、デッキ圧縮、トラッシュからのトラッシュ効果発動、ソルジャー召喚、ツール2枚伏せという凄まじい滑り出しでスタートした。
参加者1:「こ、これが後藤勇騎か。めちゃくちゃうまい。トラッシュ活用しつつ、手札強化しつつ、ソルジャーも召喚してる。
初手からこれは、引き強すぎだろ?」
参加者2:「な、高度過ぎる初手だわ。しかし、これじゃ、
相手の蟻野きついな。毎ターンランク4のソルジャーが後藤のトラッシュ送りだ。トラッシュ活用って、うちらじゃソルジャー捨てて、エネルギー払って再度召喚する程度だ。」
あまりのプレイに他の観客も見入る
参加者3:「なあ、でも蟻野は開港高校って言ってなかったか?
あそこ、勉強では地元じゃ負け知らずでも落ちることあるらしいぜ。
並の頭脳じゃないんだろ。
でも、対戦相手の後藤、こいつ海央大学附属花留多高校。
開港には負けるけど、俺あそこの制服着たかったんだよね。
白でホック式の学ランってカッコいいじゃん。
そしてあの海央大学のマーク。着たかったけど、俺受かんなかったしなあ。受かるのがあんな髪の連中なの?」
蟻野:「ふっ、まぁそこら辺のゲーマーには色々言わせておけ。
勉強すらできてないような人間などぼくは興味がない。さ、ぼくのターンにさせてもらおうか」
勇騎:「いいぜ」
蟻野:「勇騎、君のプレイには感動したよ。だが、ぼくはさらに上をいく。トラッシュ活用できるのは君だけだと思ったらあまい。まずは、エンドレスサナギをトラッシュに捨てる。これによりぼくはこいつがトラッシュにある間、毎ターン昆虫属性を一体特殊召喚が可能。
そして、手札からゴキブリの大量発生をツールとして出す。」
勇騎:「ゴキブリなんてないじゃないか。ゴキブリ1体いれば家庭には200匹いると言われているが、まさか!?」
蟻野:「鋭いねえ、さすがは海央の生徒だ。ふふふ、これはトラッシュ活用だよ。お前が先に送ったゴキブリソルジャーが今非常に嬉しがっている。お前がひよこしか出てないから、お前のトラッシュにはゴキブリソルジャーが5体に増えた。くくく、このゴキブリは毎ターンお前にゴキブリがもつ攻撃力の1/10をお前のエネルギーに与える。ゴキブリコンボでしょう。さらにゴキブリの大量発生でデッキから一体、ゴキブリスピアソルジャーを召喚する。そして、召喚したらゴキブリエッグソルジャーを4枚自分のトラッシュに送る。ただし、ゴキブリエッグは4体集めると4枚毎ターンドローが可能となる。
さ、あとは2枚引いて、ゴキブリスピアソルジャーよ。ひよこソルジャーに攻撃しろ。」
勇騎:「はははは、攻撃力をよくみろよ。ゴキブリスピアソルジャーは攻撃力2500、素早さ2500だけど、俺のひよこソルジャーは4000。多少差があって3520か。1020足りないな。」
蟻野:「問題はないさ。お前のトラッシュ行きだからな。
ゴキブリの生息しやすい空間。それは暗闇さ。まさにトラッシュは大好物。ふひひひひ」
真琴:「この人気持ち悪い。ゴキブリ一生懸命語ってるよ」
博也:「俺もゴキブリはだめだ」
剣人:「対象がキモいとは言え、やつのゴキブリを使った戦い方、
まさにゴキブリが最強生物かのような感じだ。」
美希:「確かにゴキブリは気色悪いけど、こいつのゴキブリ展開を破れたものはいない。こいつのゴキブリデッキは無敗というデータがある。デザインはキモいけれど、強さで言ったら生物界最強。
こいつは見事、ゴキブリを操っている。」
勇騎:「そんなにゴキブリが好きなら自分で飼えばいいじゃないか?
チェンジトラッシュ!これでゴキブリソルジャーはお前のトラッシュに行った。ゴキブリの大量発生の効果は薄れたぜ!
それにひよこソルジャーに一体やられたのだから、一枚捨てるがいいさ。その間に俺はひよこソルジャー二体目、そして2体出たからひよこダブルソルジャーへ。この後ひよこキングソルジャー召喚!」
蝶児:「ははははは、ゴキブリソルジャー5体とはゴキブリを大量にもらったものだ。それにひよこコンボの展開。さすがだよ。さすがだよ。しかし、ゴキブリスピアソルジャーがお前のトラッシュにあることを忘れてないだろうな?むしろ有り難い。お前のとこにあるおかげでゴキブリゾンビが出せる。ゴキブリゾンビはトラッシュのゴキブリ系×1000の攻撃力、素早さを得る。6体のゴキブリさ。6000と6000でお前はほぼしとめた。」
勇騎:「手札からこのツール。虫かご!!これは強力な昆虫が出た時の動きを防ぐカード。残念だったなあ」
蝶児:「まぁいい、2枚伏せてターンエンド」
真琴:「うう、もうこうしちゃいらんない」
真琴はセーラー服ブレザーを脱ぎ、Tシャツとズボンだけとなった。
博也:「おいおい、船の上だぞ。それになんで、パンツのゴム見えてんだよ」
真琴:「気にしたら負け!それにこれはボクサータイプだからノープロブレム」
美希:「(女の子がボクサータイプって、頭どうかしてるぜ)」
博也:「真琴のことは置いといて、どうにか勝てー、勇騎」
蝶児:「(こいつら、ぼくの気も知らないで、恥かかせてやる)」
蝶児は過去を回想した。
***蝶児の回想***
先生:「蝶児くんはすごいな。また満点じゃないか。蝶児くんは他の小学生よりも圧倒的にできる」
蝶児:「ご謙遜いただかなくても」
蝶児は、地元じゃ蝶児に解けない問題はないと思われた小学生だった。そんな蝶児は開港中学を受験し、合格した。
先生:「さすが蝶児くんだ。日本一の学校に受かるなんてさすがだ!」
蝶児はますます喜んだ。しかし、開港中学に入ると現実を知ることになる。
蝶児:「な、何!?俺が学年で2番だと。こんな低次元の数字初めて見た。このぼくが2番。悔しい。一番でないと嫌だ!?」
蝶児は1番でないと気がすまない性格。何度か開港の1番を取ったが、常に1-3位をうろうろしていた中学生。
そんな神童と思われていた蝶児だが、高校に入り順位が下がる。
先生:「おかしいですね、蝶児くん。学年5位に下がりましたよ。蝶児くんにしては成績落ちましたね。」
蝶児:「・・・」
高校入って半年程、開港の友達から、ナンバーソルジャーを進められた
友達:「お前の成績下がった原因は遊びが足りねえからだ。
確かに勤勉は大事だが、常に開港で一番ってのだけ考えてたら、
発想が固まっちゃうぜ。ほれ。お前ならこいつで一番になれるだろ?」
蝶児は、負けず嫌いなのか絶対勝つデッキを作り上げた。
それでいて日本一になった全国大会ではある噂が出ていた。
全国出場者1:「なあ、優勝は蟻野らしいが、この大会塔藤出てないんだよな?」
全国出場者2:「そうそう。塔藤も後藤も出てない大会。優勝しても日本一とは言えないな。」
全国出場者1:「まあまあ、でも5万4000人参加なら日本一でもいいんじゃないか?」
全国出場者2:「人数多くてもレベル低いんじゃ価値ないよ。というか、蟻野レベルで塔藤に勝てるのか?あいつ開港高校らしいけど、
数学も塔藤に負けてるって?塔藤意識してるわりには、なんか相手にされてないって感じ。開港で上位だから東大には行けるんだろうが、
東大にいってもかませ犬っぽいよね」
***復讐を誓った現実***
蝶児:「(俺は塔藤のかませ犬なんかじゃない)」
蝶児:「お前には絶対にわからないだろ!ぼくの気持ちが!
この開港高校上位をはってるぼくの実力見せてやる!」
勇騎:「何があったか知らないが、お前の過去など誰も興味がない。
俺の過去もな。だからこそ、何があっても勝たないとゲーマーは何の価値もない。」
蝶児:「くっ、まぁ少しカード伏せてターンは終わりだ。」
勇騎:「俺のターン。ひよこの目覚め。このカードは場にひよこ系カードが複数展開されてる時に発動する。さあ、650食らう。」
蝶児:「ゴキブリゾンビがトラッシュにいくと、フィールドにゴキブリの巣が現れる。ゴキブリの巣によってお前のひよこ達はゴキブリに変わり全て俺のソルジャーさ」
勇騎:「ひよこ達がゴキブリに変わってしまった。ならば
スライムソルジャー召喚。また、ゴールドドローで4枚引き、
ブロンズトラッシュで1体捨てる。1体捨てたソルジャー効果によりフィールドにスライムソルジャーを召喚。また、スライムソルジャーが2体あるから、スライムクイーン、キング、ゴッドを一気に召喚。
ツールを2枚伏せ、スライムゴッドよ、悔しいがひよこキングソルジャーに攻撃。」
蝶児:「甘い甘い、ゴキブリの巣は、ゴキブリ系を攻撃受ける時に巣に入り、先頭を回避できる。対象を失ったお前のスライムは、自分の攻撃を真っ向に受ける。5000で、ゴキブリソルジャーの素早さ考えると10000失ったわけか。かわいそーに、うきゃきゃきゃきゃ」
勇騎:「ゴキブリどもの強さが異常だ。どうにかして倒したい
このままではマズイ」
蝶児:「無理だと思うよ。だってゴキブリ最強だもの。さ、ぼくのターンだよ。ぼくはゴールドドローを引いた。これでさらにゴキブリ強化するためにツールを2枚セットし、さらにシルバードローで2枚引き、いくぞ、ひよこキングゴキブリ!あの生意気なスライムソルジャーを倒せ!」
勇騎:「ふはははは、どうやらお前は俺の策にはまったな。」
蝶児:「なんだと!?」
勇騎:「俺が伏せたのはアタックバウンドだ。
お前が攻撃宣言した瞬間、お前の一番攻撃力の高いソルジャーの攻撃をお前のフィールドにばらまくのさ。」
蝶児:「ぎゃゃー、11000ポイントも減った。くそ!あと2330とはー」
勇騎:「こんな手に引っかかるとはな。イライラしてたからはっきり言おう。蟻野、お前は所詮かませ犬だな」
とうとう学力でもナンバーソルジャーでも国内最強クラスの蟻野にかませ犬と言い放った勇騎。しかし、そんな蟻野はまだ勝つための秘策を持っていた。その秘策を出されてしまったら勇騎はピンチになってしまう。
ネクストゲーム、蟻野の切り札 デスバタフライソルジャー
続く