ラブライブリスタートシリーズ ラブライブカーニバル   作:しゅみタロス

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心咲「ようやく11話か、遅かったけどどうしたんだ。」
歳「作者がここ数日ネタやこれまでの執筆に指摘受けたから罪悪感抱えてんの。」
智樹「確かにこれまでの作品読みずらかったですね、作者は大丈夫なんだろうか。」
心咲「嫌な予感の連続だ・・・」


第11話 合宿危うくも避けられぬ心

学校説明会も終わり高校生活2度目の夏休みに入った。

ミューズのビデオはランキングで4位を獲得し、学校説明会の評判も大きく出て最近はネット掲示板のコメントを見ながらニヤリとしていた。

だがまだこれで良しとはいかない、次のステップに向けて新しい特訓が始まろうとしていた。

 

それは夏休みの数日前・・・

 

「西木野さんの別荘で強化合宿?」

「海未からの提案でよりチームワークを強化するためにやりたいって」

「成程、それは良いかもしれませんね。少しプランを考えてみます」

「ありがとう、でも今回は出来れば体を鍛えるより連携行動重視でお願い」

「わかりました」

 

そして現在

広場の自販機前で高坂さんはオレンジ飲料を飲みながら不安な顔をしていた。

 

穂むらでのあの言葉を思い出して・・・

 

『俺は……ただ分からないだけなんだ、俺にとって高坂さんは何なのか、どうなりたいのか、でももし・・・高坂さんが俺にとっての運命の人なら……

 

それも悪くないと思う。でもまだ決まった事じゃないから、今はその言葉には答えられない。本当にごめん』

 

「私は本当に心咲君の運命の人なのかな?」

 

涙ぐんだ目でスマホを手に取ると心咲の写真を見ながら想い浸っていた。

 

そんな高坂さんを呼ぶ声がした。

 

「穂乃果ちゃんここにいたんだ」

 

南さんだった、高坂さんは逃げるように笑顔で離れる。すると……

 

「逃げないでよ、あの時私は穂乃果ちゃんの気持ちをわかってなかった。そのせいで穂乃果ちゃんに辛い思いをさせて本当に……ごめんなさい」

 

その言葉を聞いた高坂さんは涙を流しながらで振り向いた。

 

「いつ、気づいたの、私の好きな人」

 

「あの後希ちゃんに言われてね、本当に酷い事しちゃった。絶対傷ついてると思ったから素直に謝りたかった、本当にごめん。穂乃果ちゃんから心咲君を奪う様な事して」

「じゃあことりちゃんは心咲君の事、諦めるの?」

「穂乃果ちゃんの大事な人を奪えないから、でも穂乃果ちゃんが心咲君と幸せになってくれるなら、私はそれでいい。絶対に幸せになって、応援してるよ」

 

その言葉に高坂さんは笑顔が戻った、そして高坂さんは元気を取り戻して

 

「絶対に幸せになる、ありがとうことりちゃん」

 

いつもの元気を取り戻しお互い前に進むことにした。

そのころ俺は合宿のプランをこれでもかと言うほど考えた。

結果としてバレーが候補に入った事、夕食は合同で作る事がルールになった。

だがこの合宿に対しての俺は……

 

「男が一人じゃ身が持たないな」

 

余り考えなかったがこの合宿はっきり言ってハーレムじゃないかと、これまでの活動は全て俺一人の力、他の男の協力は一切ない。

 

すなわち今回の合宿は女子9人+男1人。

 

「どう考えても俺の苦手なパターンだ、これは……」

 

まさか女子9人と寝泊まりする事になるとは思ってなかった。

純情丸出しの潔癖男子にはまさに試練、どうするんだ、俺。

 

そんな考えをしてるうちに1日過ぎてしまった。

 

「えっ心咲君ついていかないの!!」

 

合宿のプランが完成し、資料を渡した後の俺の言葉を聞いてこの反応である。

 

「なんかごめん、でも俺がついてくのはまずい気がして」

「何か理由があるんですか」

「女子の寝泊まりに男が入るつもりは無いよ」

 

西木野さんは納得していないが園田さんはわかっていたようだった。

 

「それもそうですね、私もそれは危ないと思います」

「なのでミューズのメンバーで楽しんでください」

「ちょっと待って、それなら別室を用意するからどうにか参加してくれない?」

「別室ですか?」

「私の別荘には2つだけ寝室があるの。それを使って欲しい、それでどうかしら?」

 

その言葉を聞いた俺は少しほっとした。

 

「それなら多分大丈夫ですね、西木野さんありがとうございます」

 

出発は明後日、準備開始だ。

 

「着替えとシャンプーに財布にスポーツドリンク、必要最低限の物に抜かりはないな」

「護、どうせならこれ使いなさい」

「香水?なんでこれを」

「お父さんが使ってる物はみんな護に最適だと思うわよ。汗かいてもいいように」

「じゃあ持ってくよ。」

「ちなみに合宿のお楽しみもあるなら香水は絶対よ」

「お楽しみって何なんだ」

「それは……」

 

『はっ……そんな……強く揉んじゃ……そんな……ところいけなっあん!』

「みたいなことを夜に……」

「そんな破廉恥な事断固として俺はしないから!!」

 

その一方では……

 

「うさぎパジャマ、なんか違う、キツネ系かな?それともいちごとか……」

「お姉ちゃんなんか悶々とした感じでパジャマ考えてるね、合宿に心咲お兄さんが来るから可愛いって言ってもらえる奴を探してあんなパジャマを……」

「恋する乙女は服で手を抜かないって聞くけど、あんなに鏡の前でニヤニヤしながら着替えてるの本当に護君が好きなのね」

「ちょっと覗かないでよ!!大事な案件なんだから」

 

高坂さんがちょっと可愛いと思った瞬間だった。

別に変な意味等では無い、断じて。

 

そして迎えた当日

 

「まさかこの山奥に西木野さんの別荘が」

「山を登るのもトレーニングの一環です」

 

園田さんはそう言いつつスポーツドリンクを汗を拭いつつ喉に流し込んだ。

 

「小泉さん、あと少し頑張れますか?」

「はい、ゆっくりであれば」

「3年生組は今頃プラン通りの準備を進めてるはずだ、ここを乗り越えれば自由だよ」

「かよちん、辛くなったら凛に頼るニャー」

「ことりも手を貸すよ」

 

励まし合い山の斜面を登る。そして20分でようやく……

 

「おっ来たみたいやな」

「疲れたニコー」

「お疲れ様です、朝から大変でしたね。どうでしたかカレーの材料は?」

「発注されたものは全部運んだわ。後は夜を待つだけ」

「全員そろったみたいね、ようこそ、私の別荘へ」

「一泊よろしくお願いします」

 

そして1時間の休みの後、目的であるバレーを始めた。

 

「じゃあメンバーをくじ引きをで決める、チーム1とチーム2で各5人ずつ分かれるぞ。」

 

そしてくじ引きの結果は

 

「2年生組に西木野さんと俺がチーム1で3年生組に小泉さんと星空さんがチーム2」

「じゃあボール投げるのはどうする」

「チーム1にウチは譲るよ、こっちは逆転する自信がある」

「東條先輩の意見に対してみんなは」

 

そうするとチーム1は自信のある顔で俺を見た。

 

「全会一致、こちらから行かせてもらいます。」

「試合……開始!!」

 

ボールはネットを飛び越えチーム2の陣営へ。

 

「行きます」

 

小泉さんがボールを跳ね返す。だが予想外の場所へ飛んでいくボールを見た絢瀬先輩が……

「サポートするよ、にこ」

「えいやっ!!」

「こっちに来た、ことり!!」

「それっ!!心咲君」

「任せて……」

 

その瞬間視界に飛び込んだのは南さんのズボンからはみ出たパンツだった。

 

「南さん見えて……」

 

ズガガガン!!

 

空中に落ちてきたボールは園田さんが何とか敵陣営に物凄い威力でストライクして何とか一点ものにできた、矢澤先輩の腹部にダイレクトアタックして。

 

その後四戦近く戦って結果は俺の陣営の負けだ、矢澤先輩は気絶して寝込み、園田さんは反省のためチームを抜けたからだ。

 

そして夕方になって……

 

「~♪」

 

カレー作りに一丸となって取り組んでいた。

だが料理経験の乏しい俺はただニンジンの皮むきに精を出していた。だがどうでもいい事だが……

 

(高坂さんのエプロン姿、凄く可愛い)

 

心の中でそう思いつつニンジンをむいていたら……

 

ぐいっ!!

 

「矢澤先輩、何ですか?」

「頑張って選んできたのに何で無視するのよ」

「何なんですか、目が怖いですよ」

「あーもう!!何で穂乃果にはエプロンでデレて私のエプロンにはデレないのよ!!」

 

ああ、言ってる意味は分かったが俺はエプロン萌えではない。

案の定園田さんに連れていかれた、そうこう言いつつカレーが出来た。

カレーを皿に盛りつつ持っていく、その時高坂さんはすれ違う時に耳元で囁いた。

 

「これは心咲君を想って作ったから残さないようにね、旦那様」

 

背筋が凍り付いた、はっきり言えばこのカレーにはあのミューズメンバーが作ったもの。

すなわち女子高生の手料理である、これ以上の幸せなんてない。

 

「じゃあ食べようか」

 

全員席に着き手を合わせスプーンをとりつつカレーを口にした。

 

「おいしい……」

 

何気なく呟いたが高坂さんが反応した。

 

「良かった、気に入ってくれたんだね」

「今回のカレーのレシピは穂乃果ちゃんのオリジナルなんだよ」

「心咲君が喜ぶ顔を見てるとなんだか嬉しい」

「コラッ、食事中にイチャイチャしない」

 

そして夕食後

 

「合宿パジャマコレクションイン西木野家開催ー!!」

 

心咲別室

 

「皆楽しそうだな、でも混ざりたいわけではない、こういう時歳がいてくれたらな」

 

スマホで音楽を聴きつつ持ってきたバンド雑誌を読んでいた、当然身が持たないのは同じだが、ふと思いついた、夜景を見に行こうと、俺はベランダに足を運んだ。

 

「いい風だ。」

 

一面アスファルトの秋葉原だったら、絶対夜になっても暑いし風もない、来てよかったと思う、するとなびくカーテンの向こうから見慣れた人影が、それは……

 

「自室にいないと思ったら、ここにいたんだ」

「南さん、みんなと一緒じゃなかったんですか?」

「心咲君と話がしたかった、気になる事があって」

「その様子だと穏便に済む話じゃなさそうですね」

「一つ聞かせてほしい、心咲君は誰と結ばれたいの?」

 

その言葉に対する返答はあの時と同じだった。

 

「まだ分からない、誰が自分の運命の人なのか、その答えを今探してる」

「私はね、心咲君に伝えたい事があるの」

「それは……」

「大好きだよ……

その言葉を聞いた俺は言葉を失った、初めて大好きと言われたことに。

 

「でも、この願いは叶わない、心咲君が誰が好きか考えてるように、心咲君を想ってくれる大切な人がいるから。その人と、幸せになって」

 

その言葉を聞いた俺は涙が止まらなかった、初めての好きがこんなに儚く終わる事に。

 

何も残す言葉も無く俺はただ涙を拭うとムシャクシャな心で壁を殴った。

 

「最低だ……俺……」

ただ悔やむ事しか出来なかった。

 

 




しゅみタロス「少しビターエンドにしました。どうもありがとうございました。」
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