ラブライブリスタートシリーズ ラブライブカーニバル 作:しゅみタロス
歳「でも今回は作者が金曜日の執筆サボったから投稿が日曜日になった。」
智樹「この際作者にはゲーム時間を短くしてもらわないと。」
心咲「作者が可哀想に見えてきた。」
ミューズ合同のビュッフェから3日が経った頃、俺はある人物と喫茶店で待ち合わせしていた。
木原トウジ、俺と同じ三年前の事件で心に傷を持つ事件の関係者だ、あまり思い出したくない過去であり思い出すたびに不安定になるが今回そんな木原トウジを何故呼び出したのか、彼は事件の事がトラウマになり外に出る事も無い、いわば引きこもりになっている。
だが最近は……
「護さん、お待たせしました」
「木原さん、お久しぶりです」
木原さんは俺の向かいの席に座った、今回木原さんを呼んだのは他でもない。
ある事を聞くために呼んだ。それは……
「木原さんお礼を言いたくて、木原さんがラブライブの掲示板に俺たちの事宣伝してくれたおかげでミューズのファンが増えたんです。本当にありがとうございました」
「護さんが主幹を行ってるスクールアイドルですからね。僕もアイドルは好きなので、何よりあのpvとライブステージを完成させた護さんに勇気をもらいましたから。少し宣伝させていただきました」
「それだけでも十分です」
「それと護さんのおかげで少しづつですが学校にも通ってるんです」
「学校に戻れたんですか!!」
その言葉を聞いた俺は少し飛びついてしまった。
「まだ午前中しか持たないですけど、友達も増えて少しいい方向に進んでるかな」
その言葉だけでも自分にとっての喜びになった。
ファミレス某所
ズーン
落ち込んだ様子の小泉さんに対し東條先輩が笑顔でオレンジフロートを飲んでいた、少しアイスを口にすると東條先輩は話題を切り出した。
「花陽ちゃんはウチをここに呼んだ理由、聞かせてくれへん」
「希ちゃん……私って心咲君からどのように見られてるんでしょうか?」
「その様子だと、これまでのアプローチ全然効いてへんみたいやな?」
「以前ことりちゃんからとんでもない事を聞いてしまったんです」
「とんでもない事?」
「はい、そ、その……心咲君と一夜を過ごしたと聞いて、本人が心咲君と抱き合ったと……
」
「それはつまり……」
以下東條先輩の妄想
『ハンッそこ……敏感になってるから……触られると体が……アンッ!!』
『南さん身体はもう俺の物だ、もっとメチャクチャにしてあげるよ』
「夜のディーププレイを……」
「そんな破廉恥な事、心咲君は絶対にしないから!!」
やったら園田さんに殺されます。(汗)
「とにかく今の私にできるアプローチでは心咲君にはあまり効果が無いですし」
「何か大胆なアプローチを考えんとな、このままだとことりちゃんに良いところ取られたままやしなあ、どうするか?」
「私も心咲君を家にあげた方がいいのかな、そうすればそれなりにアプローチできると思うんだけど」
「でも心咲君は結構ガードが堅いで、普通に夜に家に来てくださいなんてシチュエーションから本人は拒否すると思うんよ。それだったら何か口実考えんと」
「むしろ本人は『夜に女の子の家にあがるつもりは無い』ときっぱり言いそう」
小泉さんと東條先輩が悩む中、その頃俺はメイド喫茶、キュアメイドカフェへ南さんに会いに行っていた。
幸い夕方なのでそれほど混んではいなかったが二人でコーヒーを飲みながら話をしていた。
「ネット掲示板?」
「そう、俺の知り合いがミューズの事宣伝してくれてさ、pvの閲覧者数が増えたんだよ。掲示板のトレンドデータにミューズが上がる程になったんだ」
「良かった、ファンが増えてくれて」
「ラブライブ本戦までまだ時間があるから俺も新しいダンスの振り付け考えないと」
「頑張ってね!!」
「じゃあ、俺も帰るよ。ありがとう」
店を出た俺を見送る南さんはこう呟いた。
「今度心咲君の家にお弁当作って届けようかな?」
穏やかにそう呟いてコーヒーカップを片付けた。
家に帰った俺はダンスの振り付けを考えながらノートに書き記していく。
実際振り付け再現してみたりしながら机に向かっている内に時計を針は午後5時を指していた。
「振り付けを200から70に絞る作業は楽じゃないな、結局2時間かかった」
そう言いつつコーヒーを取りにリビングへ向かう。
扉を開けると母さんが紅茶をのんでいた、何やらご機嫌そうだがとりあえずは缶コーヒーを冷蔵庫から取り出しタブを開けた。
すると母さんの横には何かのケーキの箱が置いてあった。
「母さんやけに嬉しそうだな、良いケーキでも貰ったのか?」
「このケーキは人に渡すものなの、護に行ってもらおうと思って」
「俺が……誰に渡すんだよ」
「護は小泉花陽ちゃんの事を前に話してたわよね?」
「小泉さん!!」
思いっきり驚いてしまった。
「実は花陽ちゃんが護を夕食に誘ってくれてね、本人が料理作りすぎちゃったみたいで、嫌じゃなければ来てほしいと電話で言ってたのよ。というわけで護、行ってきなさい」
母さんから漂う嫌な雰囲気に俺は行くべきか一瞬悩んでしまった。
わざわざケーキまで用意する周到さに少し悩んだ末……
「小泉さんのお誘いなら、行ってこようかな……」
「護も罪な男ね~、何人嫁候補連れてるの?」
「嫁候補じゃなくてただの友達だよ、女たらしみたいなこと言わないでくれ」
そう言って俺は歩いて小泉さんの家へ向かう、その道中の中で俺は南さんの家で起きた出来事に頭を悩ませていた。
俺が女の子の家に行くとロクな事しか起きないのはもはやお約束と言うべきか。
でも誘われたからには行かなければ、この純情草食系かつ防御の強い俺ならきっとなんとかなる……かもしれない、というか何真剣に考えこんでるんだ俺は。
「とにかく今は楽しい事だけを考えていこう。小泉さんの料理、楽しみだなあ」
そう言いつつポケットからキャラメルを取り出して食べると思考を一度リセットした。
そしてようやく小泉さんの家の前に到着した、そしてインターホンを鳴らすと……
「待ってたよ、心咲君」
エプロン姿の小泉さんが出迎えてくれた、小泉さんのエプロン姿、可愛い。
「今日は夕食に誘ってくれたので、後これは俺からの礼としてのケーキです」
「ありがとうございます、さあ、あがってください」
「失礼します」
家にあがり、リビングへ向かうと沢山の料理が並んでいた。
見てわかるが確かにちょっと多いな。そう思いつつ席に座る。
「ご飯も沢山炊きましたからお好きなように、あっ、でもご飯を汚すような食べ方はしないでくださいね」
「小泉さんらしいな、なら小泉さんの言う通りにするよ」
そう言いつつ俺は野菜炒めを口にした。
「おっ、これいけるな」
「はい、普通の野菜炒めと違ってめんつゆを味付けに使ってるんです」
「すごいな、これはご飯がいけそうだ」
「エビあんかけや、魚の煮つけもどうぞ」
ふと思うと小泉さんって結構料理上手だし可愛いよな。
しかもこれで俺とは年下とか……どう考えても俺に積極的になってくれる事が嬉しかったりするんだけど。
まあどう考えても友達としてかな。それ以上の関係は俺も……
そう言いつつ俺は食事を終えると小泉さんと少しコーヒーを飲みながら話をしていた。そんな中小泉さんがある質問をした。
「心咲君って幼馴染の穂乃果ちゃんの事、どう思ってるんですか?」
その質問を聞いた俺はこう答えた。
「自分の存在理由、そして大切な人……かな」
「大切な人……やっぱり穂乃果ちゃんが好きなんだ」
「自分の中でやっと自覚できた。自分が好きな人がどんな存在かを」
「そっか……良かったね……」
その儚げな様子を見た俺は何か嫌な予感を感じた。
「私は心咲君の事は好きだよ。でも心咲君には好きな人がいるなら、私は心咲君を応援するよ」
自分の中で何かが暴発した、すると俺は小泉さんの頬を優しく撫でた。
「そっか、小泉さんも俺に……ごめんな」
小泉さんは俺の身体を優しく抱いた。
「心咲君は好きな人と必ず結ばれて。約束だよ」
「もちろん、小泉さんが応援してくれるなら心強いよ。」
その後俺は帰り際に浮かぶ月を見上げながら、呟いた。
「苦悩無き選択、このまま臆病になってたらダメだな。俺も……ちゃんと自分で高坂さんを支えないと、そしていつか、自分の幸せを自分で」
覚悟を決めた俺は月に手を伸ばしたのだった。
しゅみタロス「花陽ちゃん回はまさしく心咲君のターニングポイント。次回何書こうか。
どうもありがとうございました」