フェバル~全知無能のイモータル~   作:華村天稀

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※2018.05.25.修正
タイトルに話数が入ってなかったので追加、SEらしく16進数(爆)
誤字修正

※2018.05.28.修正
用語解説の誤りを修正。



第1章 せめて生き抜く力を
0x01.私は死ねない


 生まれ生まれ生まれ生まれて生のはじめに暗く、

 死に死に死に死んで死の終わりに(くら)し。

 

 本来の意味は『何度生まれ変わろうと人は(自分も)悟りを開けない』という仏僧の嘆きであるのだけど。

 それならば死んで死んで死んで死んで、いくら苦悶の果てに死のうと終わりの来ない、悟り云々以前の私は。

 一体なにをどう嘆けばいいのだろう。

 

 

 

 

 

 

 愛用の剣(ククリナイフ)を振り上げ、振り下ろす。

 その二つで、俺に突撃してきた一角ウサギ(アルミラージ)は吹っ飛んで、首がばっさり落ちる。

 大角魔ウサギ(ジャッカロープ)ならまだしも、アルミラージもまあまあ危険な生き物だとはいえ、戦士であれば苦戦はしない。

 それこそ、戦士暦だいたい一年程度という経験の浅い俺でも、こんな風にあっさり翻弄して素材に変えることができる程度には。

 

 俺はラハール族の戦士カリム。

 戦士といっても、他部族との戦いなんてそうあることじゃないから、普段の仕事は狩りと害獣駆除だ。

 害獣であり、肉が良食材でもあるアルミラージなら一日に三匹も狩れば俺のノルマは達成だが、こいつら狩っても狩っても沸いて出てくるから見つけ次第即首狩りが推奨されている。毎日それを忠実に実行しているから戦果がノルマの五倍くらいになる。

 鍛錬になるかどうかはそろそろ微妙になってきたが、狩り過ぎということはあるまい。多い分には燻製か塩漬けにすれば日持ちするし、間が悪く獲物が見つからなかったり仮に失敗する戦士がいて相殺することもよくあるし。

 これ以上は狩っても持ち帰れなくなる。これを持ち帰って今日の仕事は終わりだ。

 

 と、村の入り口に何かが倒れている。何者だ?

 

「おい、大丈夫か?」

 

 他村との関係は長らく良好なので、先遣隊が潜り込んでくるみたいな物騒なことはないとは思うが、一応は警戒しながらそいつのもとへ駆け寄る。女のようだ。見慣れない恰好をしているが、その衣服はボロボロで、血痕も目立つ。重傷かもしれない。

 

「おい、しっかりしろ! おい! 意識はあるか!?」

「……や」

「や?」

 

 とりあえず息はあるようなので安心したのだが。

 

「もうイヤやぁぁ!」

「うお!?」

 

 怪我人は思いのほか元気なようだ。

 

「転落するわ飢えるわ丸焼きになるわ爆発するわ溶岩でおぼれるわ熊にかじられるわ槍で刺されるわゾンビになるわって、もうぶちいたしいわ! もうたいぎいけえ、なんもしとうない!」

「お、おい、何があったか知らないが落ち着いてくれ」

「もう歩きたくないでござる! 絶対に立ち上がりたくないでござる!」

「よくわからないけど駄目人間の主張っぽいことはわかった!」

「連ーれーてーけー! 人里まで連れてけー!」

「人里すぐそこだぞ!?」

「むしろ人里が来い!」

「わけがわからん!」

 

 あまりに馬鹿っぽくて警戒心は飛んでしまったがそれはさておき。

 酔っ払いと泣く女は手に負えない、というコトワザどおり、俺はこの女をなだめるのに日が暮れるまでかかった。

 

 

 

 

 とりあえず空いてる家に放り込んで、服がボロボロなので布をかぶせてやり、しばらく好きに泣かせてやったわけだが。

 先も言ったとおり日が暮れるころには落ち着いて、最初の振る舞いが嘘のように理知的になった。そのせいでかえって、何かに疲れきったような表情の暗さが浮き彫りであるが。特に目の下のクマが酷い。

 

「……本当にお恥ずかしいところをお見せしました」

「ホントにな」

 

 今日の狩りを早々に済ませてできたはずの空き時間、コイツに全部潰されてしまったからな。少しくらい皮肉も言いたくなる。夕食までに狩の道具のメンテナンスくらいは、しておきたかったんだがな。

 なお猟果のアルミラージ十七匹は、騒ぎを聞いて駆けつけたエトナが持って行ってくれた。順調なら料理班が極上の焼肉に変えてくれるだろう、あれだけあれば村全員分が賄えるはずだ。食は日々の活力であり生の歓びだからな、それを支える料理班には頭が上がらない。

 ちなみに、目の前のこの謎女の分も用意するようお願いしておいた。最終的には長の判断になるが、とりあえず客人として扱うつもりなので。ここの飯は美味いので、なかなかに酷い顔をしているこの女も食えば少しは元気が出るだろう。

 

「さて、いろいろ聞きたいのだが」

「ああ、そういえばお名前を伺っていませんでしたね、お互い。私はアスカと言います」

「俺はラハール族の戦士カリムだ」

「カリムさんですね。先ほどは助けていただいてありがとうございます」

「たいしたことはしていない」

 

 俺がやったことはせいぜい、この家まで運んでやったことと、愚痴だかなんだかわからないわめきを聞き続けてやったことくらいだからな。本当にたいしたことはしていない。時間は使わされたが。

 礼なら普段から来客用として自由に使っていい家を用意した村の男衆と、これから料理を持ってくる村自慢の料理班に言ってもらいたい。

 

「おまえは村の客人として扱うつもりだが、最終的には長が決める。とりあえずは俺の一存でここを使ってもらうことにした」

「そうですか、助かります。屋根のあるところでゆっくりできるのは久しぶりです」

「今までどういう生活をしていたのか気になるな。移動式のテントもなかったのか?」

 

 この村の建築は殆どがテントと藁葺きで、必要とあらば畳んで運ぶことができる。狩猟生活だから移住を考えてのことらしいが、ここ二十年は狩の対象に事欠かないらしく俺は移住の経験がない。テントの畳み方と開き方は昔習ったがどうもうろ覚えだ、今やれと言われたらだいぶ()()()るだろうな。

 それとは別に、遠征用の簡易テントも村にはある。そういうものがないと遠出はできまい、隣の村に行くのだって馬とテントが要る距離だ。

 

「あー……そうですよねぇ。正体不明の()(じょ)なんて怪しくて村に入れたままにできませんよねぇ」

「喪女? はよくわからんが、そのとおりではある」

「ただ、ちょっと信じがたい話になりますよ?」

「信じるかどうかは俺と長が決める」

「そうですよねぇ……」

 

 と、テントの外から子供の気配が近づく。

 

「カリム」

「エトナか」

 

 飲み物を持ってきてくれたらしい。白湯だが、この目の前の黒い女を落ち着けるにはよいだろう。エトナから2つ受け取り、1つをアスカと名乗った黒い女に渡す。

 

「族長さまが『後で話を聞かせてほしい』って」

「了解した、と伝えてくれ」

「わかった」

「あと、晩飯の肉は少し多めに食っていいぞ。俺が許可したと言えば出してくれるだろう」

「ありがと」

「育ち盛りなんだ、いっぱい食え」

 

 あいつ、歳の割りに働き者で、そのくせ小さいからな。

 それはそうとして、アスカのほうであるが。話すかどうか迷ったのか、視線が泳いでいたが、白湯を飲んで落ち着いたのか、

 

「まず、これから私が話すことは一片たりとも嘘も偽りも暗喩も誇張もないことを前置きしておきます」

「そんな前置きが要るほど変なことを言うのか?」

「必要な前置きです。最後まで聞いていただければわかると思います」

「……わかった」

 

 いったい何を話そうというのだろうな、この女は。

 

「一月ほど前まで、私は日本という国で暮らしていました」

「ニホン? 聞いたことがないな」

「でしょうね。私もラハール族という方々は初耳でしたし」

 

 空を見上げれば別の星々があり、翼ある種族ならば行き交うことができるらしいが、俺には翼など無いから無理なので行ったことはない。

 アスカはそのどれかから飛んできたのだろうか。

 

「私はそこで、魔女コス女に心臓を刺されて、さらに捻られました。こう、しゅっ、ぐりっ、と」

 

 ……は?

 

「……そんなことをされたら死ぬのではないか?」

「ええ、死にましたよ」

 

 さらっと何わけのわからんことを言っているのだこの女。

 

「死にましたが、雪原で生き返りまして」

 

 いやだから……ああ、これか。あの前置きの理由は。

 妄言としか思えないが、言葉に実感を感じる。嘘を言っているわけではないようだ。

 そもそも尋問しているわけではないので、言いたくなければ言わない選択肢も一応ある。その場合、村は歓待はしないだろうから、長居はできなくなるが。

 

「雪原ってわかります?」

「ああ、長から聞いたことがある」

 

 寒いところでは雨の代わりに凍った水の粒である『雪』が降ることがあるらしい。白くて冷たくて綿のようなそれが降って積もると『雪原』になる、と。

 長は他の星で見たことがあるそうだが、翼の無い長がどうやって他の星へ行ったのかまでは知らない。

 

「ここではそんなものは降らないから、俺は見たことはないが」

「雪が積もった地面って、歩けるほど固い場所と、歩けない柔らかい場所の区別がつきにくいんですよ。それで人里に向かう途中、クレバス――ああ谷のことだと思ってください。それがあることに気付かず足を滑らせて転落しまして。落ちたときに頭打ったような覚えがあるんで、多分そこでまた死にまして」

「多分って……」

 

 自分のことだろうに、わからないのか?

 

「次は渓谷で生き返りまして。これが人里は遠いし草木も動物もいないし。空飛んでる鳥くらいですかねぇ、そんなの捕まえて食うの私には無理です」

「ああ、鳥の狩猟はコツが要るからな」

「水も切り立った崖の下の川にしかなくて、食べるものも飲むものも手に入らなかったんですよね。それで()えて耐えられなくなって、いちかばちかで飛び込んだら死にまして」

「……よくそんな無謀な真似をしたものだな」

 

 崖の下に行きたいのなら、壁を伝って下りればいいではないか。なぜ飛び込む。

 

「人間、飢えてくるとまともな判断力がなくなるんですねぇ……こればっかりは飢えてみないと実感できないでしょうねぇ。カリムさんは死ぬほど飢えた経験はおありで?」

「……そうならぬよう、村全体で食の備蓄は心がけている」

「いい村ですね」

 

 心底感心するように言うが、日本という国はそうではなかったのだろうか。

 考えが顔に出てたのか、アスカが少し解説してくれた。

 

「日本でも備蓄はしますし、それ以前に物が豊富なので飢えたりしません。私も飢えを経験したのは今の話のことが初めてです」

「そうか」

「で、次は孤島で生き返りまして。あ、この世界に海はありますか?」

「海はあるな、少し遠いが」

 

 隣の村のひとつが海に近いようで、時折そこから海産物を持ってきて燻製肉と交換したり、逆にこちらから肉を持って行って塩と交換している。この海産物とやら、普段と異なる味わいで俺はかなり好きなのだが、苦手にする者も多いようだ。

 生憎と俺はその村に行ったことは無いが、話には聞くので一応は知っている。

 

「海が遠いなら実感しにくいかもしれませんが、海の中の狭い陸地が孤島というか島です。人は住んでいませんでした」

 

 村くらいの範囲の外は水だらけで何処へも行けないような場所を想像した。狭いが一人なら、周囲の水を飲み、アルミラージを狩って食えば生きられるだろうか。

 

「狭いんで資源が限られまして、それで食料も、まぁ間抜けにもそれに気付いたのは手遅れにあったあとなのですが、ほとんどありませんで。海は広いので魚は豊富だったと思うんですが、捕まえる道具が無くて、素手で捕まえるような技量もありませんし。

 ただそれでも数日分の食料はあったし、人の乗った船が来ると解ったのでイージーモードだと思ったものですが、困ったことにちょうど船の来た時期に私の体調がこの上なく悪化しまして、船に乗り損ねました。

 その後は食料が尽きまして。適当な水源もありませんし。木の皮や土をかじってみたのですが、次の船が来るまで耐えられず、あえなく餓死」

「……淡々と語るな」

「飢えるのが二度目だったから慣れたのか、前ほど頭おかしくなりませんで、おかげで餓死する前に変な行動で死ぬのは免れましたね。これも成長でしょうか」

「そんな嫌な成長があるか」

 

 殺した獲物がするような目で悲惨な体験談を語られると、それも淡々としているからこそ、そろそろ聞くに堪えない。

 これでもし今までの話が全部創作だというなら、こいつは凄まじく演技派だ。

 

「その後も散々でしたね。

 ロケットエンジン内で丸焼きになって死んだり。

 花火の倉庫にいて不審火で花火が爆発して死んだり。

 溶岩流の中州で気がついて、中洲ごと溶岩に呑まれて死んだり。

 森で野生の熊に襲われて生きたまま食われたり。

 骨を首飾りにした部族の人に容赦なく心臓を槍で刺されたり。

 ゾンビに噛まれてゾンビになって、意識残ってるのにあーうーとしか言えなくなって、突入部隊に他のゾンビもろともショットガンで撃たれたり」

「もういい」

「というわけで、私は死ねないようなんです。正確には、死ぬことは死ぬんですが別の世界で生き返って、また死にます。

 今まで何回死んだのか、まぁまだ数えられる程度の回数だとは思うんですけど、まともに数えてないので解りません。思い出したくもないし。今話したのも特に印象の深い、忘れられない死因だけです」

「もういいから。一体どんな経験をすればそんな風になるんだ」

「たぶん今語ったような経験をすれば誰でもこうなるかと」

「答えてほしかったわけではない……」

 

 聞いているだけの俺の正気まで削れそうな身の上話だった。死んでも生き返り、かつ死んだ際のことを覚えている。正直どれほどの辛さか想像できないが、彼女の振る舞いや表情を見れば少しは推測がつく。

 これ長に聞かせるときは言葉を選ぶ必要があるぞ? この村で最強とはいえご老体だ、こんな話で心労を与えるのはよくないだろう。

 

「そもそも、何故こんな話をした?」

「正直に話すにしても、内容が荒唐無稽すぎて信じられないだろうに、ってことですか?」

「だいたい合ってるが、ひとつだけ言えば信じられるかどうかよりも正気を疑う内容が問題だ。その内容を聞かされて村が歓待できると思うか? 正直、俺でも引く」

「あー……言われてみれば、そのとおりですね」

「気付いてなかったのか?」

 

 この女、振る舞いや話し方を見る限りだと、俺よりは頭がよさそうに見える。ならばその程度のことは自分で気付きそうなものなのだが。

 

「たしかに、適当な範囲で当たり障り無く話して、まずは受け入れてもらうのが()(こう)なんでしょうけど。自覚は無かったのですが、SAN値削りすぎて捨て鉢になってるのかもしれませんね、私」

「自覚があるならやめろ」

「ええ、気をつけます。さしあたって一つお願いが」

「何だ?」

「休ませてください」

「…………わかった」

 

 それしか言えんがな。

 




◇仏僧の嘆き
空海(弘法大師)の記した「()(ぞう)(ほう)(やく)」に出てくる一説。意味は本文での通り。
あるゲームの登場人物が口にしており、それが原因でこの部分だけがそこそこ有名。

◇ククリナイフ
刃の部分が内側に湾曲している、ちょっぴり野蛮な雰囲気(筆者主観)の短刀。
形状が優れているのか、直剣と比べて切れ味に優れているようで、現代の軍の特殊部隊で制式装備として採用例があるほど。
狩りでの戦闘用のほか、狩った獲物をぶった切るにも使える。その無骨さと実用性が魅力(筆者主観)。

一角ウサギ(アルミラージ)
鋭い角の生えたウサギ。地球で一般的なウサギはこの世界に存在しないので、この世界でウサギと言えば基本的にはこいつのこと。
体長は最大五十センチくらいで、草食だが敵に対して少し凶暴。角を生かした突進攻撃をするが、それ以外の攻撃手段を持たないので、角を折ってしまえば危険はもうない。
向かってくるところをうまく返り討ちにすることで簡単に狩れる。また角を折ることで生け捕りも可能。多少の経験を積めば瞬殺は難しくないが、角を折っての生け捕りはかなり熟練の腕を要する。
幼体の角を折って生け捕りにし、丁寧に皮を剥いでから殺して捌いて、新鮮な馬刺しならぬ兎刺しにして食べると極上の味わいらしい。ただし胃が健啖でないと食あたりの危険がある。

大角魔ウサギ(ジャッカロープ)
鹿のような二本の角を生やした巨大ウサギ。体長は最低でも一メートルを超え、攻撃魔法を用いる危険な動物。アルミラージとは大きさと角以外は似ているが別種。
手強さの割りに、肉の美味さはアルミラージに劣るという、若干残念な動物。あと細菌が多いらしく、生で食べると食あたりを起こすため、食べるならしっかり火を通す必要がある。兎刺しなどもってのほか。
母乳が万能薬になるという言い伝えがあるものの、攻撃魔法が危険なため飼うことはできず、野生からの採取も難しいので入手は困難。

◇ラハール族
インディアンのような生活スタイルの狩猟民族。服も似ている。
ただ魔法の技術があるため生活事情はけっこう異なる、かもしれない。
村は人口300人くらいで、子供を除く男の8割と女の3割が戦士か狩人、残りは村内で炊事や洗濯、縫製や道具製作、家の補修などをして暮らしている。魔法は水を出したり料理を火で焼いたりという生活用途が主で、軽く使えるだけでも重宝され戦闘にはあまり用いられない。
族長ヤスールはジャッカロープを単身で瞬殺する村最強の戦士でもある。

◇カリム
ラハール族の割と新米の戦士。
戦士になってまだ一年という経験の浅さと比すれば腕はよく、それ以上に運が良いのでアルミラージの猟果は村一番(普通はそんなにしょっちゅう遭遇できない)。
アルミラージより強いものとの実戦経験が乏しいのが弱点。
愛用の得物はククリナイフ。

◇ぶちいたしいわ! もうたいぎいけえ、なんもしとうない!
たぶん広島弁で「滅茶苦茶辛いわ! もう疲れた、何もしたくない!」の意味。

◇酔っ払いと泣く女は手に負えない
ラハール族に伝わることわざ。
地球人にも納得はしてもらえると思う。

◇エトナ
ラハール族の子供のひとり。
狩り以外の色々な仕事の手伝いをしたり、小間使いをしたりしている。
歳の割りに働き者で、その割に身体は小さい。

◇アスカ
この話の主人公。十人並みの容姿に目の下のクマが特徴の26歳喪女。
フェバルという、星々を巡り渡る不老不死の存在、のひとり。
あらゆる知識・情報を『まるで知っていたかのように』得る能力【(ばん)()】を有する。
身体能力は地球人の範疇を一切出ない。ラハール族の子供にも負ける。

◇花火の倉庫が爆発
日本の江戸時代に、かの有名な花火屋である玉屋が失火で大火事を起こすという事件があった。

◇溶岩流で溺れる
ハワイのキラウェア火山では川のように流れる溶岩流が見れるという。

◇熊に生きたまま食われる
2011年8月にロシアでそういう事件があった。
被害者の少女は下半身を熊に食われながら実況電話で助けを求めたが、救助は間に合わなかったという。

◇部族の人に容赦なく心臓を槍で刺され
地球にも未接触部族と呼ばれる、文明との関わりを否定し、外部の人間を見ると容赦なく襲ってくる人々がいる。
北センチネル島のセンチネル族が有名。2006年に漂着したインド人2名が彼らに殺害され、遺体回収に向かうヘリも襲われるため、2018年現在も未だに遺体が回収できていない。

◇ゾンビになる
さすがに地球上に類例はない。
ゾンビ化しても意識が残っていたのは【万智】の保護による。知っただけで正気を削られるヤバイ知識対策で【万智】に保護機能があるのだが、状況次第では裏目。

◇SAN値
TRPG【クトゥルフの呼び声】における正気度を示すパラメータ【正気度ポイント/Sanity Point】の通称。SAN値削りすぎ≒気が触れる。
元がゲーム用語なので日本以外では通じなさそうだが、フェバルの翻訳能力で意外とニュアンスが通じてしまう可能性も否定できない。
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