人物
・聆藤彰等
国土保安庁から派遣された第二の男。任務は織斑一夏と篠ノ之箒の身辺警護。公安警備局の実力部隊、SIFの出身。数々の作戦に参加。精鋭中の精鋭。
・河村明日香
公安警備局SIFの隊員。聆藤とバディを組むのは初めてではない。聆藤と同じ年に採用され、最終訓練を生き残った紛れもない精鋭。
・坂崎嘉人
本事案のケースリーダー。CLと呼称される。その場その場の現場指揮官で聆藤の本来の直接的な上官。
用語
・国務総省
政権が女性主義政党に移った後に、面倒を嫌い実務を押し付けた箱。首都機能分散を名目に大宮に追いやられた実務組織。責任能力の無い内閣に呆れている。なお最高位は大臣だが、実権を握るのは国務総省次官で、官僚。
・国土保安庁
自衛隊という軍隊を嫌い、平和主義という錦の御旗を掲げ解散させた日本が持つ実力組織。自衛隊が警察予備隊と呼ばれた頃と同じような言葉遊び。やることは自衛隊と変わらない。陸海空の三個保安部と日本版CIAと呼ばれる中央情報本部、施設整備部を中心に内局を持つ。公安警備局を飼っている。中央情報本部は公安警備局の隠れ蓑になっている。
英語では『Land,Infrastructure and Security Service』で『
・公安警備局
軍隊を持て無いのに反共の防波堤として、最前線にいることを強いられたこの国が産み出した矛盾を解決させる実力機関。元は陸軍中野中学の卒業生が作った諜報機関で破防法(破壊活動防止法)の成立と共に公安調査庁に紛れて本格的にスタートした。首都機能移転までは情報保全局と呼ばれ、市ヶ谷の防衛省内に設置されており、冷戦の終結と政権交代の結果、潰されかけながらも生き残った。いろんなものを裏で持っており、なかには護衛艦一隻をまるごと保持している。特務艦はこの船のこと。
英語では『Public Security Bureau』で略して『PSB』
国家の危機に、法に縛られず、迅速かつ速やかな対処を目的とする機関。つまり超法規的措置が活動の基本。
・SIF
『Special Interceptor task Force』の略。頭文字からシフとも呼ばれる精鋭部隊。正式名称は特殊要撃任務部隊。制圧ではなく、鎮圧を目的に編成され、五十人程度の小隊四つと第二と第三分室で構成される。
第二分室はサイバー戦を行う。第三分室は潜入任務を行う。聆藤も第三分室に所属している。第三分室は潜入任務のためバックアップが期待できない事が多いことから、徹底的にしごかれる。
非合法、合法問わず実戦経験が豊富でソ連時代はKGBと、今は北の人民偵察総局、露の対外情報庁、中国の国家安全部や参謀本部第二部などと熾烈な諜報合戦を繰り広げてきた。
・CL
ケースリーダーのこと。各事案一つ一つに割り振られているリーダー。別名班長とも呼ばれる。基本的に展開部隊の先任下級士官がなる。
・公安総局
女性優権の風潮に汚染されつつあった警察庁から警備局を頂点とする体制を国務総省がまとめて引っこ抜いた組織。チヨダとかサクラとかゼロとか言われた非合法作戦も辞さない組織もまとめて移行した。公安警備局と中が非常に悪い。
・ナノ・テルミット焼夷弾
日米が共同開発した新型特殊焼夷弾。僅か八リットルで半径五キロを五千度の熱放射で焼き尽くす。放射能のでない核爆弾。実質的な戦略兵器。
流失した映像で国民規模の反対運動で潰されかけた兵器。聆藤が持っている以外にも保管されているかも。
・羽田発の悲劇
九年前に発生した無言の恫喝。この事件で日本政府はアラスカ条約を受け入れたと言われている。羽田空港は三ヶ月使用不能に、関東の鉄道線も一ヶ月動かなかった。
・戦略ミサイル防衛
略して『SMB』とも。日本版スターウォーズ計画とも呼ばれ、国家への脅威を多段式に迎撃する計画。陸海空が緊密に連携する必要がある。最初に防衛を担うのは海保部のイージス艦。二段目は大気圏外要撃破壊ミサイル。三段目はパトリオットⅢの改造版のパトリオットⅣ。四段目がIS。
NATO軍標準規格のリンク27と接続可能な戦術情報処理システムのOYQ-16を要にしている。
※リンク27とOYQ-16は実際にありません。あるのはリンク16でリンク22が開発中。OYQ-13までです。
・大軍縮
ISの登場後に行われた世界規模の軍縮。
旧世代兵器、即ち『役立たず』の烙印を押された兵器群の在庫一掃。勿論、売却やモスボールされたものも多かったが、それ以上に廃棄された兵器が圧倒的多数を占めた。世界最強を自称する米軍も同じで、特に空軍は直接影響を受けた。7000機以上を保有した米空軍は半数が退役、うち500機程度がモスボールされた。海軍も影響が大きく、原子力空母のニミッツ級は9、10番艦の『ロナルド・レーガン』と『ジョージ・H・W・ブッシュ』と最新鋭の『ジェネラル・R・フォード級』を残して退役となるほどで、金融不安も重なり、米軍は大きく影響力を落す最大の原因。
平和になるどころか、パワーバランスが崩壊し、空白地帯が生まれた結果、売却された兵器が空白地帯に流れ込み、紛争や内戦が激化。下手に手がつけられなくなっている。
・護衛艦『はたかぜ』
『はたかぜ型護衛艦』の一番艦。旧式艦艇に分類されるが、有事即応艦としてFRAMを施して延命を目論み、さらに公安警備局所属の特務艦に任じられた。非合法活動のプラットホームとしての活動は勿論、自らも非合法活動を行ったりする。選ばれた理由は当時の技術として限界を追求した結果、拡張性に劣ってしまい、FRAMの意味がないとされた『こんごう型』よりも小さく、小回りがきき、拡張性に余裕のある『はたかぜ型』には有事即応艦に相応しいとされたため。新世代艦よりも新鋭機材を導入し試験艦の役割もあるがたが、船体の老朽化は避けられず、『ガタピシ艦』と揶揄されるときもある。勿論、『スーパー・トマホーク』も撃てる。
・潜水艦『かいりゅう』
『改そうりゅう型通常動力型潜水艦』の六番艦。ISの登場に伴う技術革新で、役立たずの烙印を押されながらも、その秘蔵性から削減の対象外に置かれた潜水艦。新型巡航ミサイルの『スーパー・トマホーク』を撃てるように改造され、戦略打撃艦の要件を満たしており、『C2計画』の実験艦の役目をしている。特務艦の指定を受けている。
・情報収集及び有事即応艦
海事保安部が強引に設置した新しい概念を具現化する艦種。
旧海軍の脈々と受け継ぐことを自他ともに認める海上自衛隊は『大軍縮』の影響で縮小。汎用護衛艦の主役の予定の『あきづき護衛艦』以前の護衛艦が退役になり莫大な船を失い、領海防衛は著しい困難に直面した。ミサイル護衛艦も削減の対象で『こんごう型護衛艦』以前の護衛艦も退役が決定し、海事保安部は早急な対応を強いられたのである。そんな状況のなか、海事保安部は苦肉の策として『情報収集及び有事即応艦』という新しい概念を設置。FRAMを施し、旧式艦艇の延命措置を目論み、その一番艦として『はたかぜ型護衛艦』のネームシップの『はたかぜ』を選んだ。
・ スーパー・トマホーク
日本とアメリカ、ドイツ、フランス、イギリスの五ヵ国が共同開発した既存のトマホークの後継の新型巡航ミサイル。サイズと重量の変更は無いが、射程延長と最大速度の上昇、巡航速度も上昇した。開発した五ヵ国を中心に12カ国で採用されており、コストは良い。当然ながら、核弾頭の搭載も可能。
機体について
・ 九試甲戦・改
九試甲戦を大規模改装を施した機体。『Fast kill』、『Fast attack』、『Fast strike』を最優先に先制を期する開幕同時攻撃に最適化されている。元々の機体の機動性を損なわないように武装が選ばれ、余った部分に、ブースターとスラスターを搭載させた機体。技術は既存のものしか使わず、コスト増大を抑え稼働率を上げている。装甲はジュラルミンを採用。非常に脆弱。軽量化と高強度を両立させたが、極端に打たれ弱い機体になった。その結果、現代の零戦と呼ばれたりする。機体色は鈍色(ネズミ色のような色)。
42.8ミリ無反動銃
演習用の弱装弾と実戦用の強装弾の二種類ある。複合装甲も一撃で貫通できる。その代わり給弾数が最大二十四発と少ない。無反動銃のため機体がぶれない強みがある。ヴォルカノを撃てる。
両腕のシールド兼ブレード兼用機銃
シールドは流石に堅牢で105ミリ砲くらいまでなら当たり場所によっては弾ける。イメージはタルシスの機銃内蔵シールド。尚、ブレードは本体と分離できる。
脚部ユニットコンテナ
取り外し可能な多目的コンテナ。ミサイルやロケット弾、はもちろん、チャフやフレア内蔵型ロケット弾、プローブや消火剤など何でも積める。
背部ワイヤーアンカー
ワイヤースイングバイに使ったりする。イメージはアルドノアゼロの地球軍機のワイヤーアンカー。
・国際状況
混乱からようやく建て直しつつある。貧富の差が拡大の一途をたどっている。五大国はそれぞれピンチ。国連の安保理及び総会に代わり、国際IS委員会が実権を握りつつある。経済は落ち着きつつあるけど上向かない。
・国際IS委員会
少し前まで国際IS管理機関として国連総会直轄の諮問機関として設立されたが、国連安保理の各国が自国問題に脚を取られ、力を失っているあいだに国連を乗っ取った。国家の代弁機関から委員会の意志的な利権機関に落ちぶれてしまった。収賄、粉飾、詐欺、横領など違法の限りを尽くし、徹底的で組織的な隠蔽が行われている。挙げ句委員選任には企業は勿論、国家からの支援が行われ莫大な金が裏で動いている。
・日本
日本は白騎士事件で株、円、国債が暴落。財政破綻の危機に陥るが国際通貨基金や世界銀行、アメリカ連邦準備銀行などから60兆円規模の財政支援によって辛うじて生き長らえた。しかし国がやりくりに奔走している間に女性優権主義者に政権を奪われ、赤字が爆発的に増加。辛うじてAまで回復した格付けはBBまで急落した。また日本企業の株価は乱高下を繰り返し、疲弊を重ねている。
さらに白騎士事件から二週間後、日本最大のメガバンクだったBFJ(バンク・オブ・ファースト・ジャパン)が乱高下に振り回され、経営破綻した企業の不良債権、総額七兆円を抱えついに経営破綻。経済危機に拍車をかけた。その他都市銀行三つは踏みとどまるが、いずれも地銀や信金と合流。日本金融界は第三次金融再編と呼ばれる大規模な合流・分離が行われ大きくに2つに別れる。
・アメリカ
既存の軍需産業が軒並み壊滅。ニューヨーク証券取引所では白騎士事件の二十二分後から急降下を始め、1927年10月24、29日(暗黒の木曜日、悲劇の火曜日)や世界金融危機どころの騒ぎではない大暴落を引き起こし、国内は大混乱に陥った。僅か二時間で200億ドルが消し飛んび、基軸通過だったドルの信用も低下。連邦準備銀行の対策の遅れから、米国で権威が低下。金融無法地帯になりつつある。さらに世界最強の米軍も予算削減により撤収。世界中に火種をばらまいたとされる。
在韓米軍は既に撤退済み。在日米軍も撤退するかも知れない。
・イギリス
王立イングランド銀行が危機に陥るがイギリス連邦体制の強化でブロック体制の完結に成功。欧州で他国に先んじて抜け出しつつあるが、それでも綱渡り。
イギリスはさらにIS開発の支援を行う国際銀行として欧州IS開発銀行、Europe Inflnite Stratos Development Bank(EISDB)を設立。設立国として主導権を握り、ドイツ、フランス、スペインなど各国のIS開発の予算部門を押さえ、開発の軸を奪った。英仏海峡トンネル封鎖を示唆したフランスに対して、特にラファールを開発したデュノア社を警戒してフランスいじめを行っている。
・フランス
EISDBによって予算を抑えられた結果、メインを担っていたデュノア社は第三世代機の開発の遅れは深刻で統合防衛計画から落伍はほぼ確実視されている。国力衰退は明らかで双子の赤字を抱えてしまった。英仏海峡トンネル封鎖を示唆した結果、イギリスに集中的に嫌がらせを受けている。
・ドイツ
EISDBから締め付けを受けながらも国中からかき集めたなけなしの予算で開発を続行。ようやく開発した第三世代機は汎用性の追求の結果、スペックは優秀でも、伸び代の少ない機体になった。バルト三国や、ウクライナへ領土的野心を強めるロシアに対して国防の観点から反発を強める。後ろで暴れるフランスにしびれを切らしていて、イギリスと共にフランスに圧力をかけている。
・ロシア
EISDBの加入を拒否した結果、影響を受けず、独立国家共同体(CIS)が独自に第三世代機の開発を行う。効率化を名目に、第三世代機開発はCISからの委託の形をとってロシアが単独で開発。「ソ連の夢再び」の目標を非公式に掲げ、CIS各国に開発した第三世代機と天然ガスの供給を盾に恫喝している。
・中国
ソ連的な閉鎖型の社会主義に移行。しかし、恐慌の危機からは逃れられず、経済成長はマイナスに移行した。内圧を外部にそらすために、対日暴動で誤魔化していたが食料供給などの問題から内乱一歩手前まで進んだが武力鎮圧に成功。徹底した中央集権主義体制を固めた。
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