世界チャンピオンになれるはずだった男の孫(休載中) 作:無理やー
プロローグ
ある山奥に一人の老人と青年が住んでいる。その青年の両親は交通事故で亡くなっている為祖父である猫田銀八と一緒に暮らしている。祖父は昔世界チャンピオンになってもおかしくない程ボクシングが強かった。しかし、全盛期の頃ちょうど第二次世界大戦があり、尚且つパンチドランカー症状をおこした為なることができなかった。
俺はその話を生前の父から聞かされ、俺は世界チャンピオンになると決めた。
俺の名前は猫田一……世界チャンピオンになる男だ
時が過ぎ俺が17歳になりやっとプロボクサーのライセンスを取れる歳になった
それまで俺はずっと山奥で祖父と共にボクシングの練習をしていた。梺の学校まで20㎞以上の道のりを走っていた為スタミナとダッシュ力は自然と身に付いていた。山奥の中は川の流れが急流の為、スクワットをやるにはちょうど良く、薪割りを毎日やっているおかげで広背筋を身につけ、ボクシングに必要な筋肉は鍛え続けてきた。
だが、スパーリングを未だ一度もやったことがない。たまにじいちゃんとマスボクシングをやっているくらいだ。(70過ぎの老人相手になにやってんだ~⁉)
17歳になった今、俺は東京に上京している。じいちゃんの親友がボクシングジムをやっているからだ。そこに俺が入門する。場所は昔じいちゃんと来たことがあったため知っている。
そこは鴨川ボクシングジム
(ガラガラガラ………)
「こんちはー‼」
ジムに入った俺に対し練習生達は『誰!?』という反応だった。そこに八木さんが声を掛けてきた
「あ‼一君良く来てくれたね」
「お久しぶりです八木さん。今日から宜しくお願いします」
「うん。期待しているよ」
そう言い二人は握手をかわす。
「今日からこのジムに入ることになった猫田一君だ。みんな仲良くしてあげてね」
『はい』
八木さんの紹介により練習生は返事を返した。そして俺は八木さんに会長室へ連れてかれた。
「会長一君を連れて来ました」
「うむ」
会長室に入るとじいちゃんの友人鴨川会長がいた
「久しぶりじゃな 猫田。猫ちゃんは元気か?」
「じいちゃんが元気じゃないところなんて想像できないよ」
「それもそうじゃな⁉お主は基礎はできとるがまだ実戦経験がまるでない。じゃから暫くはスパー中心でいく。いいスパーリング相手がおるぞ」
「わざわざ言うってことは相当かな?」
「歳は主の4つ下だがのう、強さは保証するぞい」
「わかった。じゃあ明日から宜しく」
そう言い俺は会長室を出た。
「やっとこのジムに世界チャンピオンになる奴が来たのう八木ちゃん!!」
「しかし彼はまだスパーの経験がありません。そこまでスゴいのですか 彼は?」
「…きた」
「会長?」
「燃えてきおったぞい。八木ちゃん‼」
「(ここまで会長が期待しているなんて。なんだか僕も楽しみになってきたよ)」