世界チャンピオンになれるはずだった男の孫(休載中)   作:無理やー

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祖父を越えた男

いよいよ俺のタイトルマッチ。俺がチャンピオンになる日が来た。だが、俺にとって日本チャンピオンなど通過点にすぎない。俺の目標は世界チャンピオンなのだから。

 

試合が順調に進み現在セミセミファイナルをやっているところだ。次のセミファイナルは鷹村だ。その鷹村が俺の控え室にやって来た。

 

「どうした、鷹村?」

 

「何、タイトルマッチ前で緊張してるんじゃねぇかと思ってよ。俺様が直々激励にきてやったん「よう、一歩じゃねぇか来てくれたのか?」…って無視してんじゃねぇ‼」

 

「ああ、わりぃわりぃ。で?なんだって?」

 

「ふん。まぁいい。俺様の試合を見ればどっちがメインにふさわしかったかはっきりするからな。」

 

「残念だけど今回は無理だ。今日の俺の前では誰であろうとただの前座にすぎない。それだけインパクトのある試合をしてやる。俺は日本では収まらない、それだけの強さがあることを日本中にしらしめてやる。」

 

猫田の異常なまでの気合いにあの鷹村ですら何も言えなくなってしまった。

 

そんなことをしているうちに鷹村の試合が始まったが、

やはり秒殺、1分もたたずに終わってしまった。

 

猫田はそんなことがわかっていたがごとくすでに戦闘態勢が整っている。そして、ついに出番が来た。

 

 

 

 

 

 

 

『只今より本日のメインイベント、日本ジュニアフェザー級タイトルマッチ10回戦を行います‼

今夜のダイナマイトグローブはボクシングファン待望の黄金カードをお送りします。日本中軽量級のタイトルを6度防衛中のチャンピオン高橋広明が最強のチャレンジャーを迎えての一戦です‼

デビュー以来11連続1roundKOという驚異の男!挑戦者猫田一‼

迎え撃つのはチャンピオン高橋広明!22戦19勝とキャリアは挑戦者を上回ります。その老獪なボクシングで7度目の防衛なるか⁉間もなくゴングです‼』

 

司会が二人の解説をしている間両者はリングにあがっていた。会長は俺のとなりで、チャンピオンベルトをジッと見ている。

 

「そんな物欲しそうな顔しなくてもすぐ獲ってくるさ」

 

『セコンドアウト‼』

 

会長達はリングからでた。

 

「(俺は日本タイトルに興味がねぇ。世界をとれる男だ。その事を教えてやるぜ。)」

 

『カーーーーン』

 

ゴングがなり試合が始まった。

 

チャンピオンの高橋はアウトボクサーの為距離をおく。対する猫田は様子見、最初は距離をとって戦うようだ。両者時計回りに動きながら遠い間合い、しかし同時に手を出す、電光石火の拳の刺し合い。両者の拳が交差する激しいペース争い。足を使い移動しながらお互い左を打ち合っている。しかし、猫田は相手の左を避けているが、チャンピオンは何度かほほを掠めたり、手でガードして防いでいる為手数は猫田の方がおしている。

 

このままでは不味いと思ったのか、チャンピオンがギアをあげてきた。その為、避け続けるのも辛くなってきた為、猫田もギアを上げた。

 

相手の左を避ける避ける。きわどいがしかしさわらせない。しかし危ない。何度か前髪が当たっているため、

あたるのが時間の問題か?そこでチャンピオンの右が当たる‼と思わせられるタイミングで首を捻り避け様に左のカウンター。チャンピオンはよろけながらも歯を食い縛り、直ぐ様反撃に左をだすがそこに猫田はいなかった。チャンピオンの死角に回り込み右のカウンターを打っていたのだ。それがクリーンヒットしたが相手は気にせず猫田を見つけ拳をだそうとしたが、その瞬間ダメージを自覚したチャンピオンは、糸が切れたように倒れる。

 

『……はっ、チャンピオンダウン‼一体何がおきたのでしょうか?激しい左の刺し合いから一転、チャンピオンがダウン‼カウンターか⁉レフェリーが駆け寄る!猫田は振り返らない、すでに勝利を確信している。さあっどうだ⁉立てるのか⁉それとも……あ……レフェリーがノーカウントで両手を交差❗試合終了~~‼新チャンピオン誕生~~‼猫田またしても1roundKO‼わずか96秒でタイトル奪取に成功しましたぁっ‼』

 

「おっしゃあ~~‼」

 

猫田がベルトを手にしながら右手を高く上げガッツポーズをした。観客からも大歓声。

 

『いいぞーーっ猫田一ーっ』

 

『強すぎるーーっ』

 

『お前なら世界を狙えるぞーーっ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃会長はベルトをとったことは確かに嬉しかったがそれ以上に最後に猫田が放ったカウンターに驚いていた。

 

「今のカウンターはまぐれでではできん。あの激しい攻防の中、一は時計回りで動いた後、一度カウンターで相手を怯ませその間逆に回り込み見えない角度から顎の先端を確実に撃ち抜いたのじゃ。

あやつが受け継いだモノは全ての面で猫ちゃんを凌駕しておる……」

 

会長は1人呟いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

猫田   12戦12勝12KO無敗  

      日本Jr.フェザー級チャンピオン

        全試合1roundKO

 

鷹村   10戦10勝10KO無敗

      日本ミドル級3位

        全試合1round1分以内KO

 

青木     7戦5勝2敗3KO

      日本ライト級ランク外 6回戦

 

木村    7戦5勝2敗2KO

      日本Jr.ライト級ランク外 6回戦

 

 

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