世界チャンピオンになれるはずだった男の孫(休載中) 作:無理やー
猫田side
今日は俺と鷹村のデビュー戦だ。ジムに入ってから4ヶ月やっとプロデビューができてワクワクしている。
今俺と鷹村、後はセコンドをやるじいさんと八木さん達が来ているが相変わらず鷹村はじいさんと言い争っている。
「俺様は納得してねぇぞ!」
「八木ちゃんもう一度頼む。ほれ、ちゃんと聞いとれ」
「まず鷹村君の相手の桜選手は、4戦4勝1KOインターハイチャンピオンからプロ転向して現在無敗、左右のスピードのあるストレートとフットワークを使わせれば『相手なんざどうだっていい!』……」
「結局俺はジャブとロードワークしかやってねぇんだぞ!」
「八木ちゃん続けてくれ」
「はい。そして猫田君の相手の4戦3勝3KO1敗勝った試合がすべてKO!、早い回で右を打って決めているからその右は要注意だね。でもディフェンスが甘いところがあるからジャブで距離はかりながら戦えば猫田君ならいけると思う。」
「うっす」
鷹村を無視して話を進めている。というより鷹村を除いたメンバーが輪になって話を進めていることから鷹村は完全に無視されている。
「くぉの~…。無視すんな‼」
「ほれ、周りの人に迷惑じゃ」
「大体何で俺様が猫田より前なんだよ‼」
「お主が猫田に負けたからじゃ」
「負けてねぇよ‼倒れなかったろうが‼」
「本番の試合じゃあ猫田の判定勝ちじゃ」
「プププ………」
「このやろう✊ 」
俺はその話を聞き鷹村を笑っていた
「ほれ、もう出番じゃ!行くぞい」
「後で覚えてやがれ‼」
鷹村は俺に笑われた為、殴りかかろうとしたがじいさんに止められ試合会場に向かった。
鷹村side
俺は今リングの上にいる。始めてのリングの上の為、自然と辺りを見回す。
『鷹村君、やっちゃってよ❗』『君ならやれる‼』
観客席からは同じジムの練習生達が観に来ていた。声援を受けるのも悪くない。そして向かいにいる対戦相手を見た。調子は良さそうだ。
「さすがの鷹村君も緊張している見たいですね。」
「アイツの場合緊張しているふりかもしれんがな?」
「余裕そうですね、心配事とかまりませんか?」
「そんなことはないぞ。これでも心配している。」
「今更ながらスパーを入門した時の一回だけというのは不味かったのでは?」
「いや、わしらが心配しているのは相手の方じゃ」
「えっ‼」
「あのわしらっていうのは?」
「猫田じゃよ」
「猫田が?」
『ピーーーーー‼セコンドアウト』
それを聞き、リングから外に出た
「(俺様は世界チャンピオンになれる男だ。しかしボクシングを舐めようなんて考えてたわけじゃねぇ。もしこれで負けるようなことになればこんなジム絶対辞めてやる。)」
リングの外で会長は
「1roundもってくれればいいんじゃがな。それがダメなら1分でも」
『カァァァァァァン』
ゴングが鳴り試合が始まった。お互いコーナーから出て
相手に近付いたと同時に相手はいきなり左ジャブを打ってきた。
「(はぇぇぇ‼)」
その後左右のフットワークを使いペースを乱そうとしたが相手はそれについてきている。
「(これがプロか……ワン・ツー、避けきれねぇ)」
そんなことを思っていたが簡単に避けれてしまった。
「(避けられた?)」
鷹村は相手に接近するが
「(逃げ足もはぇぇ‼これじゃあ攻撃しようにも)」
だが簡単に懐に入ってしまった。
「(速くねぇ?いや、俺様が速いのか?)」
そこで鷹村の左ジャブがクリーンヒット。続けてもう一度左ジャブを放ちまたもクリーンヒット。
「(……なるほど……そういうことか‼)」
すかさず鷹村のワン・ツーが決まった。
「ダウン!!ニュートラルコーナーへ!!ワン……!」
レフェリーが途中でカウントを止め試合を止めた。試合終了
「勝者!!鷹村!!」
1round25秒 驚異のタイムで試合が終わった。
猫田side
俺はすでに会場に来ていた。どうせすぐに試合が終わるだろうと思い。そしたら案の定、1round25秒という本当にあっさり終わりやがった。
「(さすがだな。さすがにこんなタイムで俺は終わらせられないぜ。)」
「スゴいな?鷹村はまさかこんなに早く終わらせるなんて。」
俺の隣にいる篠田さんがそう呟いた。
「だから言ったじゃないですか。1分持てばいい方だって…」
そんな話をしていたら鷹村達が近づいてきた。
「おう、終わったぜ!お前もさっさとけりつけろよ‼」
「まかせろ‼」
そう言い俺と鷹村はグローブとグローブをくっつけた。
そして俺はさっそくリングに上がった。対戦相手もすぐに来てお互い準備万端だ。
「おっしゃ、じゃあとっと終わらせてやるぜ!」
『ピーーーーー‼セコンドアウト‼』
そう言われ会長達が外に出た
『カァァァァァァン』
ゴングが鳴り試合開始‼
猫田sideout
最初は様子を見ていたが相手はそうはいかずいきなりステップインしてきた。そのままスピードに乗ったまま左を打ってきた。だが避ける、そのまま左ジャブを連打してくるが、猫田はその左を避ける避ける。
そして相手が打ちやみ距離をとる。
それを無視するかのように相手は頭を振りながら近づいてきた。そしてワン・ツーをしようとしてきたが、猫田はツーのタイミングで左のカウンターを打ちクリーンヒット。相手が体制を崩したところですかさず左ジャブの連打それがすべてヒットし相手はたまらず後退する。
しかし猫田はチャンスと思い相手が落ちつく暇をあたえず、相手に近づき左ジャブの連打。それに耐えられなくなり相手は無造作に右を打ってきた。だが猫田に届くより先に右ストレートがカウンターで入りそのままダウン
「ダウン‼ニュートラルコーナーへ!ワン…ツー…スリー………」
レフェリーはカウントを途中で止め両手を交差した
「勝者!猫田!」
「おっしゃあ‼」
(*’ω’ノノ゙☆パチパチパチパチパチ)
観客から拍手と歓声がなり、猫田は両手を上げ観客に応えた。
「ふぅ 」
「どうしたの、猫田君?」
「八木さん。いや正直あっさり終わりすぎて…」
「お主とまともに戦える相手なんぞ滅多におるかい‼」
「はぁ~…そうなんですか…」
「だがその分じゃとまだまだやり足りんようじゃのう……八木ちゃん一月後もう一度試合を組んでやれ。」
「えっ‼そんないきなり」
「なぁにこやつなら大丈夫じゃよ」
そんな無茶苦茶な会話をしながら会場を出た。
「おう、お前も勝ったみてぇだな?」
「俺が負けるわけないだろ?」
「ちげぇねぇ‼」
「ここから俺達のチャンピオンロードが始まんだからな‼」
「あん?俺達?」
「俺とお前以外誰がいる?どっちが先にチャンピオンになるか勝負だ‼」
「おう、俺様は負けんがな‼」
猫田のデビュー戦 KOタイム 1round53秒 圧勝
そんなやり取りし二人は共に高め合っていった。それから4ヶ月がたった今猫田と鷹村は次々と試合をこなし、東日本新人王戦の時期がやって来た
これまでの猫田の戦績
3戦3勝3KO 全試合1roundKO
鷹村の戦績
3戦3勝3KO 全試合1round1分以内