世界チャンピオンになれるはずだった男の孫(休載中)   作:無理やー

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タイトルマッチ前

あれから1ヶ月がたった。猫田のタイトルマッチも後1ヶ月が過ぎた。にもかかわらず、何故か猫田は猛練習をしてはおらず気の弱そうな新人を鷹村と一緒にジムに連れてきていた。

 

「おう、オメェら、実は今日からこのジムに来ることになった幕ノ内一歩だ。」

 

「よ、よろしくお願いします!」

 

鷹村がジムにいる人達に一歩を紹介したところで会長がきた。何故か一歩を睨み唸りながら俺達に近づいてきた。

 

(うわぁ~これはひと騒動あるかもなぁ)

 

そんなことを考えてた猫田を無視し鷹村が会長に一歩を紹介しようとした。

 

「おう、ジジイ。こいつなんだがよ…」

 

「話は聞いたワイ、ちょっとこい。一もじゃ。」

 

そう言われは俺は会長についてった。鷹村は何故か杖で首を絞められながらついてった。一歩が声を聞こえないところまで連れてこられ会長が話をしてきた。

 

「お前達が連れてきたと言うからどんな豪傑かと思い来てみたら、なんじゃあれは?闘争心のヤツがまるで感じられんぞ。」

 

そう言われ二人で一歩を見る。一歩の見た目は、ちっちゃいうえに華奢に見える、顔は歳のわりには幼い、性格も気が弱くボクシングをやる性格だとは思えない。

そう考えた猫田の結論。

 

「確かに。」

 

「おれも。」

 

猫田だけじゃなく、鷹村も同意した。すると会長が。

 

「~~~~~、お前達の目はふし穴か⁉勝てる見込みのないやつなんぞいらねぇんだよ。」

 

「「やってみなきゃわかんねぇだろ?」」

 

「ほう、たいした自信じゃのう?じゃあ試してみるか?わしゃあどうしてもあやつがボクシングに向いてるとは思えんのじゃ。ヤツの実力をためさせてもらうぞ。」

 

「何させるきだ?」

 

「まさか、スパーリングとか言わねぇよな?」

 

「そのまさかじゃ。」

 

「ど、ド素人だぜ。」

 

「ボクシングとは生死を関わる危険なスポーツじゃ。向いてないとわかったら即刻やめさせるべきじゃ。」

 

「(まぁ確かにそうだよな。正直俺もアイツにボクシングやらせるのは反対だし、ま、いっか)」

 

猫田はそんなことを考え一歩をすぐに控え室に連れていき準備をさせた。一歩のスパーの相手は宮田だ。このじいさんさっさとこんなこと終わらせたいんだな。そんなことを考えてはいたが一歩をリングにあげ指示をだそうとしたが、緊張のしすぎで体がガチガチ、こっちの声もまるで聞こえてない。こんな状態でどうやって宮田相手にいいところを見せろってンだ。

 

猫田はもう鷹村任せにして放置した。実際猫田は後三週間後タイトルマッチを控えている。その為一歩に構っている暇などないのだ。(本音をいえばめんどくさくなった)

 

そんなことを思ってはいたが、一歩と宮田とのスパーをチラチラチラチラ見ている。1roundはとにかくガードを固め耐える作戦のようだ。2度ダウンはしたがなんとか耐えた。2roundは一歩も攻撃をしたがことごとく避けられる。右ストレートで宮田のガードを吹き飛ばし惜しいところまでいったが、それも避けられてしまい2roundも終了。3roundで宮田が顎を的確に当てることで一歩もボロボロ。結局宮田のカウンターをくらい。スパーは終了した。

 

その姿に会長も納得したようで明日から正式に一歩がこのジムに通い出す。

 

俺と鷹村は試合に向けて練習を開始した。試合前の二人の練習メニューはいつもの3倍はやっている。ほとんど休憩をとらないほどだ。

 

普段の練習メニューは猫田の方がやっているのだが、試合前でも猫田の練習メニューは変わらなかった。その為か、昔は、鷹村の方が試合前の練習メニューはキツかった。(鷹村の場合減量もあるため)。しかし、鷹村に負けるのだけは嫌だった。新人王戦で最優秀を鷹村にとられたのがよほど悔しかったのだ。それ以降猫田は負けじと鷹村と張り合っている。(それは鷹村も一緒だが)

 

そんな毎日が続きいよいよ試合の日がやって来た。

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