仮面ライダーダークビルドinスイートプリキュア♪【休載】 作:萊轟@前サルン
響を守れなかったあの日以来、家にずっと閉じ籠り放しの俺。頭の中にはあの日奏に言われた言葉がまだ残っていて最近では幻覚も見え始めてきた。その幻覚の内容は色々な人が俺に近寄り「お前は正義じゃない」「人の一人も救えないやつに出る幕はない」というようなマイナスな事ばかりを言ってくるような物ばかり。あと、今は戦いたくないし、できれば外にも出たくない。
俺がそう思っていると部屋のインターホンが鳴る。出たくはないが誰がきたか気になったので俺は部屋の扉を開ける。そこには、桐生戦兎がいた。
「よっ!」
バタン!
俺は扉を開けるが部屋の扉の前にいた桐生戦兎を見た瞬間、勢いよく扉を閉めて部屋に鍵をかける。すると、外から桐生戦兎の声がした。
「おい、閉めることないだろ!俺はお前が心配でここまできたんだぞ‼︎」
「...心配?人を守れない正義のヒーローを心配してる場合かよ。心配してる間にも敵は来るかもしれないぞ?」
「どうやら、お前には何言ってもダメなようだな....分かった。もう戦わなくていいよ、そのまま家にいればいい。」
「...そうさせてもらう」
俺がそう言うと部屋の外から次第に小さくなっていく足音が聞こえた。戦兎がこの場から去ろうとしている足音だ。戦兎は去り際に俺に聞こえないくらいの小声で一言残していく。
「これがお前のなりたい"正義のヒーロー"なのか?」
俺は戦兎が立ち去ると再び自分のベッドに横になり全身を覆うように毛布を被ってそのまま眠りにつく。だが、数分後に誰かが身体を揺さぶるような感覚と自分を呼ぶ声で俺は目を覚ます。
「おーい、えいとー!起きてー!」
起きてみると俺の目の前にはエレンがいた。エレンにどうやって部屋に入ったのか聞いてみる。
「....どうやって部屋に入ったんだ?」
「どうやっても何もないよ。だって鍵開けっぱなしだったんだもん!」
俺は戦兎が自分の部屋に来た時、扉を一瞬開けて閉める時鍵をかけ忘れていた事に今気付く。
「それよりさ影兎、あなた、"正義のヒーロー"という肩書きを重く感じているが為に堅苦しくなってない?」
「...なってはいない」
「いや、なってるよ。だって、奏に言われた言葉気にしてるじゃない!」
「....それは、その....」
俺がエレンに返事をするのに困っているとエレンはいきなり俺へ抱きつく。そしてこう言う。
「あなたの"正義のヒーロー"って肩書きをそんなに重く思わなくていいのよ。」
「....‼︎」
「影兎は"正義のヒーロー"に失敗は許されないと思ってるみたいだけど、"正義のヒーロー"にも失敗はあるんだよ。」
「....失敗...か。」
「気楽すぎるのはダメだけど、今よりもう少し"正義のヒーロー"を気楽に考えてみようよ!そうすれば堅苦しくならずに楽しく戦いに入っていけるはず!」
「...."正義のヒーロー"を少し気楽に考えても奏は....」
「奏は今頃、影兎にあんなこと言ったのを後悔してると思うわ!奏、あなたの事が大好きなんだし‼︎」
俺はエレンから「奏はあなたの事が大好き」と聞くと怒りの感情の時のように心に何かが芽生えた。何かは分からないがものすごくドキドキする。
その様子を見て安心したエレンは俺に奏の所へ行くように指示をする。俺は中々足が進まなかったが意を決して奏の所に向かう。奏の所に行く為に俺が部屋の扉を開けるとそこには奏がいた。
「「……」」
気まずい雰囲気の中、俺と奏は沈黙を続けていた。だが、少しの沈黙の後、奏が話し始める。
「あの...前はあんな事言ってしまって本当にごめんなさい!好きにならなきゃ良かったって言いましたがあれは嘘です!影兎さんの事は今も大好きですよ...///」
ドクン、ドクン‼︎
奏にそう言われた俺の胸の鼓動が次第に速くなっていくのが分かった。しかし、俺はこれが告白?的なものとはまだ分からなかった為、あまり理解はできなかった。だが、分からないはずなのにドキドキしていた。
「だから、影兎さん...もう一度、正義のヒーローになってくれませんか?」
俺は少し迷ったが奏の「もう一度、正義のヒーローになってくれませんか?」と、言う時の真剣な顔を見て俺はもう一度正義のヒーローとして戦うことを決意した。
「...あぁ、やってやる。」
「ありがとうございます!」
奏はそう言い俺の右手を両手で握り上下に何回も激しく振る。一方、二人の近くにいるエレンは奏と影兎の中が元に戻って嬉しいのか安堵の笑みを浮かべていた。
影兎を暗い闇のどん底から救い出したエレン。そして、奏と仲直りをして立ち直った影兎は今後、どういう戦い方をするのだろうか⁉︎
to be continued......