仮面ライダーダークビルドinスイートプリキュア♪【休載】   作:萊轟@前サルン

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物語本編 第一章 加音を脅かす怪物と謎の仮面ライダー
再会


東都を追放された俺は加音町を歩いていた。久しぶりに行く、記憶に残っている彼女の店を目指して。

 自分の記憶にある店の前に行くと、見覚えの無い少年がいた。少年に名前を聞くと南野(みなみの)奏太《そうた》と名乗った。どうやら、俺の知らないうちに彼女にも弟ができたようだ。久しぶりに店の中に入ると彼女がいた。

 

 

「いらっしゃいませ!...って影兎さん!?しばらく会っていない間に大きくなったんですね!」

 

 

 あの子は俺の事を覚えていた。成長した俺の姿を見て驚く彼女の名前は南野(みなみの)(かなで)。彼女は俺の事を大きくなったと言うが、そう言う彼女もしっかりと成長していた。

 

 「お前も大きくなったんだな。」

 

 「そりゃあ、結構な時間経ちましたから!でも影兎さん、大きくなっただけでなく格好良くもなりましたね...///」

 

 

 奏は頰を赤く染めながらそう言う。普通の視点から見れば美少女が頬を赤く染める、眼福な場面だと思う。だが、俺は既に恋愛に興味がなくなっており、奏の頬を赤らめた姿を見ても、何も感動は無かった。俺がボーっとしていると、奏がカップケーキを持ってきてくれた。あの時と同じ、可愛らしいカップケーキだ。

 

 「私特製のカップケーキ、食べてみてください!」

 

 「分かった、ありがとう」

 

 

 俺はカップケーキを口に運び、咀嚼する。肝心な味は、昔に食べた時と何も変わらない、懐かしいあの味のままだった。その味に感動し、無意識に涙が出てきてしまった様だ。

 

 「影兎さん、どうして泣いてるんですか...?」

 

 「...あぁ、泣いてたのか。まぁ、奏のケーキが美味しくてな。懐かしくなって、泣いちまった」

 

「えへへ....実は、あの時作ったカップケーキって私が初めて作ったカップケーキなんですよ」

 

 

 忘れられない、あのカップケーキは奏が初めて自分で作ったカップケーキらしい。という事は、俺は奏のカップケーキを初めて食べた人になる。

 

 「お前とこのカップケーキの味、この2つに再会できて本当に良かった。ありがとう、奏」

 

 「影兎さん、今、私のこと奏って呼んでくれました?」

 

 「....気のせいだ」

 

 ここで俺は加音町に来た目的を思い出し、それに関連する事を訊いてみた。一般的な女子の奏に訊く事に少し躊躇したが、飽くまで偏見だがこの年頃の女子は噂話に敏感だと思っている。なら、訊いてみるしか無いだろう。...そもそも、奏以外に人脈が無いのだが。

 

 

 「最近、ネガトーン?っていう怪物が現れるって噂話を聞いた事有るか?」

 

「はい、本当ですよ。伝説の楽譜を狙う人達が現れて、追い払うのに忙しくてこうやってゆっくりできる時間があまりないんですよ...」

 

 

 

 ...返答がおかしくないか?と言うより、隠せてないだろ。ゆっくりできない、とかもう自分が関係者ですよって暴露しているのと全く同じだぞ。

 その話は置いておくとして、叔母がが言っていた通り、加音町は怪物が頻繁に現れる危ない場所になっていたらしい。昔はごく普通の町だったのにな。

 ふと、外を見ると少し離れたところに巨大な怪物がいた。それを見た俺は席を立ち上がり、走って巨大な怪物がいるところまで行った。会計はまだしていないが、緊急事態だ。後で謝るとしよう。

 

 

 怪物に近付くに連れて、悲しみに沈んでいる人が多くなってくる。どうやら、この巨大な怪物の仕業らしい。

 ...倒すしか無いな。俺がドライバーを腰に装着しようとしたその時、上空から2人組が怪物に急降下キックを決める。怪物--ネガトーンを吹き飛ばすと、その隙に2人組の片割れの白い服の方が近付いてくる。と言うか、フリルが多いな。これで戦えるとは、驚きだな。

 

 「お前は...」

 

 「私はキュアリズム!影兎さん、ここは危ないから早く逃げて!」

 

 

 奏、お前な....初対面なハズの俺の名前を呼んだら、自分が俺の知り合いって事をバラしてるのと同じだぞ?頭は悪くはなかったハズだけどな。まぁ、この話も置いておくか。

 奏に...いや、今はキュアリズムか。逃げろとは言われたが、俺は過去の償いをする為にここに来た。償いの為に加音町を救うと決めた俺は、腰にドライバーを装着して、黒のラビットフルボトルと黒のタンクフルボトルを振ってから構えた。

 

 

〔ラビット!タンク!〕

 

 〔ロストマッチ‼︎〕

 

 フルボトルをセットすると、ドライバーからダークボイスが流れる。

 

〔Are you ready?〕

 

 

〔鋼のムーンサルト!ラビットタンク!〕

 

〔イェーイ!〕

 

 

 全ての音声がダークボイスの為、ダークライダー感が滲み出る。

 だが、俺はこの街を救うと決めた。東都にて今も戦っているであろう、LOVE&PIECE(愛と平和)を掲げて戦う某天才物理学者をイメージして、俺はその言葉を放つ。

 

 

 「さぁ、実験をはじめようか」

 




Suilennさんに大方助けられなんとかリメイク後の第一話を出すことができました!

※Suilennさん本当にありがとうございます!

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