仮面ライダーダークビルドinスイートプリキュア♪【休載】   作:萊轟@前サルン

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闇に侵される炎

誰かの呼ぶ声がする....誰かが...これは、聞き覚えのあるの声だ。次第に声は声量を増していき、俺に何と言っているのかも鮮明になってきた。

 

 

「え...ん‼︎え...い...ん‼︎えいとさん‼︎」

 

 

 少しずつ目を開けていくとまず、目の前には霞んだ景色が広がっていた。その景色は見覚えのあるものだった。そして目の前にはオリーブ色の髪をした女の子がいた。その女の子から雨粒のようなものが延々と垂れてくる。

 

俺は目を開ききり、辺りがはっきりと見えるようになる。オリーブ色の髪をした女の子は奏だった。奏は涙を流しているというのにまだ涙袋には多量の涙が溜まっていた。

 

 

「.....俺は何故ここにいるんだ...?」

 

 

 目を覚ました場所は東都ではなく奏での部屋だった。俺がベッドの上で上半身を起こすと奏の悲しい顔が笑顔に変わる。奏は俺を優しく抱きしめる。泣いている奏の身体はいつもより熱くなっていた。

 

 

「あなた、昨日からずっと眠ったままだったのよ」

 

 

 エレンにそう言われたが俺はそんなはずがないと思い、ズボンのポケットからスマートフォンを取り出し、日付を確認する。日付が一日進んでいた。どうやら、エレンの言う通り俺は本当に一日眠ったままだったらしい。

 

 

「早く鹿賀斗を助けに行かなければ!!いたっ...!!」

 

 

 北都に連れて行かれた鹿賀斗を早く助けにいかなければ!と思った俺はベッドから出て立ちあがろうとしたが白銀グリスと戦った時に負った傷が治っておらず、ベッドから出る事ができなかった。

 

 

 

 

一方、北都では.....

 

 

 オレは何かの箱のようなものの中で目を覚ます。目が覚めた直後、付近からレバーを倒す様な音が聞こえる。レバーを倒した音が聞こえたと共に何か煙の様なものがはこの中に充満する。

 

「うわぁぁぁぁ!!!」

 

 オレが浴びたのはネビュラガスだった。ズボンのポケットに入っていたフェニックススクラッシュゼリーの中にネビュラガスが入り込んでいく。中がネビュラガスで満たされたフェニックススクラッシュゼリーは黒く染まった。

 

 そして、箱みたいなものから出された後、鏡で顔を見てみると顔面は白くなっており、目の下には隈ができていた。

 

 

「お前、俺にネビュラガスを浴びせて何をする気だ?」

 

「秘密だよ!そのうち分かるさ、この実験をした意味がね...!」

 

 

 入間 鹿糸はそう言い、高笑いしながら実験室を去っていく。オレは辺りを見回して誰もいないことを確認すると実験室の中を歩き回り脱出場所を探す。

 

 オレが脱出場所を探していると誰かがオレの方に向かって歩いてくる。そして、その誰かはオレに絶望的な言葉を言う。

 

コツコツコツ...

 

 

「脱出なんて不可能ドド」

 

「てめぇ、誰だ!?」

 

「黒ミューズドド」

 

「よく分からんがオレに何の用だぁ?」

 

「アナタがズボンのポケットの中に隠し持ってるフェニックスフルボトルを貰いに来たドド」

 

「てめぇらなんかに渡さねぇよ...」

 

 

 オレはそう言い、スクラッシュドライバーを取り出して、黒いフェニックススクラッシュゼリーをドライバーにはめて変身する。

 

 

〔ダークフェニックスチャージ....〕

 

〔焼ける、燃える、焼き尽くす....〕

 

〈ダークフェニックスインフェニキア....!〉

 

〔オーラァ...!!〕

 

 

 

 ドライバーからはいつもと違う変身音声が流れた。容姿も全体がハザードフォームのような黒色で複眼は紫色だった。

 

「うぉぉぉ!!」

 

 

 オレは凄い勢いで黒ミューズに向かっていき、持っていたツインブレイカーでミューズに殴りかかる。

 

 黒ミューズはフェニキアの攻撃を避けきれずくらってしまう。ネビュラガスの力でパワーアップしたフェニキアの一撃は重く、黒ミューズは一発くらっただけなのに実験室の壁を突き破り外まで吹っ飛ばされた。

 

 

「くっ....どうやら、入間 鹿賀斗は格段とパワーアップしたようドド」

 

「はぁ...はぁ...うぐっ!?」

 

 

 強さと引き換えに変身するだけで体力を沢山消耗するこのフォーム。副作用は体力の消耗だけだと思っていたが実はもう一つ副作用があった。

 

 

 それはハザードフォームと同じで長時間変身していると理性を失い最終的に自我が消滅し、破壊衝動の赴くままに暴走状態に陥ってしまう。 というものであった。

 

 

 黒ミューズを外へ吹っ飛ばし、オレは戦いを終わらせようとドライバーのレバーに手をかけた。

 

 しかし突如、謎の頭痛がオレを襲った。どうやら、自我が消滅していってるらしい。少しして完全に自我を失ったオレは黒ミューズにものすごい勢いで殴りかかり、ツインブレイカーのアタックモードで追い打ちをかける。

 

ギュイイイン!!

 

「うぐっ...」

 

 

 フェニキアの凄まじい一撃の重さのせいか、普段は無口な黒ミューズの口から攻撃されて苦しむ声が聞こえる。暴走したフェニキアはそんな苦しむ声を聞いても全く気にせずツインブレイカーで殴り続ける。そして、黒ミューズが攻撃に耐えきれなくなりその場に倒れこむ。

 

 それを見たフェニキアはツインブレイカーを捨ててドライバーのレバーに手をかけてレバーを下に倒す。

 

 

〔ダークスクラップフィニッシュ...!〕

 

 

 フェニキアが上に高く飛び上がり黒ミューズに向かってライダーキックを決めようとしたその時、フェニキアの背後にスタークが現れ、フェニキアのドライバーからスクラッシュゼリーを抜いた。

 

 ドライバーからスクラッシュゼリーを抜いた事によりフェニキアの変身が解けてオレは地面に落ちてそのまま立ち上がる事なく気絶した。

 

 

「実験終了!黒ミューズ、お疲れさん!!」

 

「お疲れさんじゃないドド!これはどういう事ドド!?」

 

「入間 鹿賀斗を我が精鋭にする為の実験だぁ!変身する度に入間 鹿賀斗の心は闇に蝕まれていく。入間 鹿賀斗の心を完全に闇に染めるために必要な変身回数はあと3回だ」

 

 

「アナタ、何者ドド?」

 

「まだ知らない方がいい...」

 

 

 

スタークはそう言いどこかに去っていく。

 

 

 

 あと3回変身してしまうと闇に心を支配されてしまう入間 鹿賀斗。彼は今後はどうなってしまうのか?そして、影兎はそんな彼を助け出す事ができるのか?

 

 

 

 

to be continued.......

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