仮面ライダーダークビルドinスイートプリキュア♪【休載】   作:萊轟@前サルン

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四章スタート!


第四章 玄野影兎の過去と真実
過ぎ去りし時のフラグメント


 加音町の危機から数日後の朝、カップケーキを買いに影兎がラッキースプーンへ行くとお馴染みのメンバーに加えて小学3、4年生くらいの眼鏡をかけた女の子が入り口近くのテーブルの椅子に座っていた。

 

「...お前は誰だ?」

 

 影兎が真剣な顔をしながら聞いてみると、女の子は椅子から立ち上がり影兎の方へ近づきながら自分の名前を言う。

 

 

「私は調辺アコ」

 

 

 女の子の名前は調辺アコというらしい。アコは自分の名前を言った後、突然影兎に頭を下げて加音町の危機の日の事に協力しないと言ってしまった事を詫びる。

 

 

「あの日はあんなこと言ってしまってごめんなさい」

 

「別に大丈夫だが...ってか、お前がミューズなのか?」

 

「うん、私がキュアミューズ」

 

 

 調辺アコはもう全身黒タイツで姿を隠したり声を出さず妖精に会話を頼むことなどせずすんなりと自分がキュアミューズである事を影兎に伝えた。

 

 

「あの...それで私のパパを救うのに協力してほしいんだけど...」

 

「親父さんの身に何があったんだ?そしてお前はなぜ今まであんな姿をしていたんだ?」

 

 

 調辺アコは自分の父の身に起きた事や自分が何故あんな姿をして戦っていたのかを一から詳しく影兎に話した。

 

 

「なるほど....親父さんの心を取り戻したかった、しかし、操られている親父さんを敵に回すのは嫌だしマイナーランド一派に正体を知られたくなかったから仮面を被り、思いはその紫色の要請に託したということか」

 

 

 アコから話を詳しく聞き、事情を知った影兎はアコに背を向け、まるで協力しないかのような態度を取ったが少し振り返りアコを横目で見ながらこう言う。

 

 

「協力してやるよ」

 

「ありがとう!」

 

 

 アコは影兎が父親を助けるのに協力してくれると言ってくれたので先程の真面目な表情が緩み今は穏やかな表情になった。恐らく、自分があの時、影兎の協力を断っていたので正直、協力してもらえるか分からず影兎の返答を聞く緊張感から顔がこわばっていたのだろう。

 

 

「んじゃ、そうと決まれば早速...」

 

 

 と、影兎が何かを言いかけたその時、店の扉が開いた。開いた扉の前に立っていたのは不良がよく着るようなガラの悪い服を着た影兎と同い年か一個下辺りの青年だった。青年は影兎を見ると間近まで迫っていき、影兎の左手を両手で握りながらこう言った。

 

 

「兄貴ィ!久しぶりです!俺の事覚えてますか?」

 

「えっと、兄貴って?どういう事だ?」

 

「とぼけないでください!兄貴の名前は加藤一郎!ダークラビッツのリーダーじゃないすか!」

 

「………えぇぇ⁉︎」

 

 

 それを聞いていた周りの皆は少しの沈黙の後に一斉に驚きの声をあげる。皆が驚いている中、影兎は皆に一旦落ちつけと言い、場を静かにさせてから青年に改めて自分が"加藤一郎"という人物であるのかを聞いてみた。

 

 

「本当に俺が加藤一郎なのか?」

 

「はい!間違いなくあなたが加藤一郎さんです!」

 

 

 青年は影兎にそう言いながら何年か前のものであろう写真を出してきた。そこには影兎と瓜二つの青年が写っていた。

 

 

「本当だ....俺そっくりだ」

 

「うわぁ...これどう見ても影兎君でしょ!」

 

「いやいや、でも流石にそんな訳ない」

 

「なら、西都に来てください!全てが分かるはず」

 

 

 写真の人物があまりにも影兎に似ているため、響や皆はこの写真に写っている瓜二つの青年が影兎であると断言しているが、影兎自身がまだ写真の人物が自分ではないと言い張っている為、青年が西都に来れば全てが分かると言うので影兎は青年についていく事にした。

 

 影兎は自分のバイクに乗り、青年と共に西都に向かっていく。西都は北都を制圧した後、戦力を駆使して遂に東都に対しても宣戦布告、日本全土の制圧に向けて動き出しているらしい。西都の住民でない影兎はいつ狙われてもおかしくないので充分に気をつける必要がある。

 

 

 

西都....

 

 

 影兎は西都にあるダークラビッツのアジトに着いた。青年に案内されアジトの中に入っていく。アジトの中に入ると、コンクリートの壁一面に落書きが描いてあり、正にヤンキー集団という感じがした。

 

 

「なんかやばい雰囲気だ...」

 

「私、怖いです!」

 

 

 影兎がそう言うと誰かが同情してそう言う。自分以外ここにはきていないはずと影兎が思っていると自分の右腕に誰かが身を寄せて来る感触がした。恐る恐る見てみるとそこには

 

 

「影兎さん!付いて来ちゃいました!」

 

 

 奏がいた。影兎はなんで付いて来た?どこまで心配性なんだコイツと思ったが、奏はプリキュアに変身できる為、万が一の事が起きた場合に戦力になると考え、加音町には返さず自分と同行させる事にした。

 

 

「これがあなたが兄貴である証拠です!」

 

 

 そう言い青年が差し出して来たのは首筋に稲妻マークの傷を入れた時の写真、正直これのどこが証拠になるのかは分からなかったが、自分の首筋を見てみてくださいと青年に言われ、鏡で首筋を見てみた影兎は驚いた。

 

 なんと、加藤一郎と同じ稲妻マークの傷が首筋にあったのだ。複雑な心境になる影兎だが、確かに共通点あるので自分が加藤一郎であるという事を認める事にした。

 

 自分がダークラビッツの元組長であることは認めたもののその組長が不在の間、誰が組長をやっていたのかを聞いてみた。すると、奥から見覚えのある人物が歩いて来た。

 

 

「よぉ影兎、久しぶりだな」

 

「鹿賀斗、何故ここに⁉︎」

 

「俺が2代目組長だからだ」

 

 

 影兎たちの前に現れたのは北都に捕らえられていたはずの入間 鹿賀斗であった。雰囲気は以前と違い、真っ黒なコートを着ていた。

 

 

「影兎、今日は俺と戦ってもらう為にお前をここに呼んだんだ」

 

「何だと⁉︎」

 

「お前に昔の姿を知ってもらうのも目的の1つにあったが本来の目的はお前を潰すことだ」

 

 

 鹿賀斗は影兎を連れて来させた本当の目的を言った。影兎は身に危険を感じ、ドライバーを取り出した。奏もキュアモジューレを取り出し、いつ戦いが始まってもおかしくない状況になった。

 

パチン!

 

 

 鹿賀斗が指を鳴らすと共に部下達が一斉に影兎と奏に襲いかかる。影兎はダークラビット、ダークタンクフルボトルをベルトに挿してドライバーの取っ手を回し、変身する。奏もキュアモジューレにフェアリートーンをセットして変身する。

 

〔ラビット!〕〔タンク!〕

 

 〔ロストマッチ‼︎〕

 

〔Are you ready?〕

 

〈鋼のムーンサルト!ラビットタンク!〉

 

〔イェーイ!〕

 

 

「レッツプレイ!プリキュア・モジュレーション!」

 

 

 変身した2人は迫り来る大衆の元へ果敢に向かっていく。鹿賀斗はニヤッとしながらその戦いを眺めているのであった。

 

 

 

 

鹿賀斗が敵というのは一体どういう事なのか?そして、影兎と奏の2人は大衆を相手に勝つことができるのだろうか?

 

 

 

to be continued......

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